3.《ネタバレ》 いったい何が始まるのかと砂漠のシーンでは期待したのですが・・
あ、こういう始まりってまるで「エクソシスト」「オーメン」でしたね。
で、オカルトものではないんだなと理解して進んでゆくのですが、
主役のデミ・ムーアに神秘性が今ひとつ感じられず、
私の中では普通の妊婦さんというイメージで終わってしまいました。
本物の妊婦裸婦を見せなくてもなぁ・・
見せるんならもっと作品も負けないくらいにしてほしいものです。
彼女のシーンに変わってから現実的な現代劇になってしまい、
冒頭の砂漠や元ソドムの村が凍るシーンはよかっただけに・・
娯楽性というと内容は全然違いますが「クリムゾンリバー」のほうが面白い。
旧約聖書から説いていくのなら全てそれで通してラストで新約にしてくれれば、
新たなる救世主誕生とわかりやすい感動作になったかもしれませんが、
いきなり新約の解釈に変わられても聖書なれしていない私はわかりません。
途中から語り部のように少年がでてきて調べてくれるのですが、
「新約聖書はわからない」とか言うからもっともだと思いましたが(苦笑)
なぜここで十字架をださないのかなぁとまた余計に考えたりと・・
SW3のナタリー・ポートマンかと思いましたよ(爆)
SWはSFであり神も悪魔もOKな自由で壮大な世界観があるわけですから・・
この映画にはサスペンススリラーまたはホラーというジャンルゆえに、
練りに練った脚本と演出も必要なわけでして、
面白そうな題名とは裏腹に非常にカルトなわかるひとだけにしかわからない世界、
わからないひとには全く面白くない作品となったわけです。
ただし気になってあとで調べてみてもはて?と思えるこじつけも多く、
主役を神父(となってはいますが実は違う)にしてもっとその哀しさを描いていれば、
なぜこの神父は生きながらえているのか何のためにと盛り上がるのでは?
そして後半その謎が少年とデミとイエス役(なのでしょうか??)が同時に解いたところに、
結末の感動に繋がると思うのですが・・