1.《ネタバレ》 クライマックスに至るも、助太刀頼りでさして活躍するでもない主人公。そこで実写では再現できない身体アクションを目一杯披露するため
のCGキャラクターではなかったのか。それがあの程度なら、俳優が演じりゃよいのに。
『ガルパン』のあんな図柄の二次元キャラクターでも最後には思い入れが出来るものなのに、よりリアル志向に造形されたはずのこちらの人物達の生き死にに
さしたる感慨も起きてこないのは何故なんだか。
クリーチャーの攻撃を間一髪で躱す瞬間のスローモーションや、被写体の周囲を縦横無尽に旋回するカメラが頻繁に使われるが、
そういう如何にも3DCGアニメですといった無駄なカメラワークが逆に安っぽさに拍車をかける。
アクションや特殊効果はふんだんに盛り込まれているのだが、それが活劇的面白さにはなっていない、というか。
クライマックスを盛り上げるべきタイムリミットのサスペンスも何ら機能せず。
おまけに交わされる対話は、「他人の為に」とか「生きのびるために」とかの観念論・精神論ばかり。
キャラクターに血が通わないのも、当たり前である。