1.「ジャンケン娘」に続くひばり・チエミ、いづみ三人娘シリーズ第二作。(翌年にも「大当たり三色娘」というのがあるらしい)「ジャンケン娘」が意外といっては失礼かもしれないが、ノーテンキでノビノビと楽しい映画だったので、この作品も実はちょっと期待してたんですが・・・、こりゃアカンわ。筋も殆ど何もなく、画面上お三人が右往左往してるだけで、キャラクターもろくに描き分けられてない。本編中、レビュー形式の歌が挟み込まれる趣向も前作と同音異曲。遊園地のお化け屋敷でのダラダラした描写なんか、コント並みの演出で言語同断。中盤あたりから登場する森繁扮する怪しい中年紳士の挿話も取ってつけたみたいでつまらない。三人の中では八頭身雪村いづみ嬢が飛びぬけてやっぱリ可愛いし歌も巧い!彼女主演のミュージカル映画「君も出世が出来る」が益々観たくなりました。チエミ嬢は「魔法使いサリー」のヨッちゃん的キャラ。「サザエさん」映画が、彼女主演で当時大量生産された理由がなんとなく判ります。だって漫画の「サザエさん」とイメージぴったりですもん。んで残る大トリ美空ひばりは・・・ひばり嬢は・・・う~ん、後年の偉い大人物的イメージしかない自分にとっては、どう転んでもやっぱり彼女はアイドルには見えん・・・。髪を三つ編みにしたり、最先端の衣装をとっかえひっかえして画面に現れるけど、どれもこれも・・・。一番似合ってるのがレビューシーンでの弁天小僧みたいな扮装っていうのも笑えます。当時の東京の風景が楽しいので一点プラス。(→フィルムセンターミュージカル特集にて鑑賞)