3.《ネタバレ》 原作は未読。最初の火祭での強姦未遂事件までの流れはテンポもよく、この先の展開に期待しながら観れた。けれどもその後からちょっと失速気味に...。大友とのやりとりは見ていてほのぼのする反面、主人公夏芽の本心(本性)ではないんだろうな~、を感じ取れてなんか痛々しさもあった。夏芽、コウ、大友の三人を演じた、小松菜奈さん菅田将暉さん重岡大毅さんはみな芸達者で、作品の世界観にどっぷりと入り込めた。特に大友役の重岡大毅さんは初見でしたがとても素晴らしかったです。特に別れ話からの「俺ら東京さ行くだ」は、大友というキャラの良さが見事に昇華されてたと思います。
ただ気になったのは彼ら、死体遺棄、しちゃっている点。いくら相手が勝手に自殺したとはいえやっぱりそれは立派な犯罪。どんなに青春しようが、どんなに夢を語ろうが、その罪を精算しないままでは素直に喜べないし拍手を送れない。まあ結局は破滅の道しかない...ということでいいのかな?原作というか監督の意図は?
総評すると、役者さんの演技力に助けられた作品。ですね。はい。