4.《ネタバレ》 原作は未読でテレビは全話観ています。めっちゃ好きなので劇場版には少なからず不安はありました。だって劇場版にした途端急にお金をかけて無駄に派手にしたり、ウケ狙い的な要素を詰め込んで本来の持ち味を台無しにしたり、今まで多くのヒットしたドラマの失敗した劇場版を観てきたから...。でもその不安は見事に吹き飛ばされました。これは傑作です!実に面白かった!遺産相続争いのまま話が進んでいくのかと思いきや、途中から全く違う展開になっていくからまんまとしてやられちゃいましたね。そして主人公整くんの観察力のすごさが相変わらず冴え渡っていて、それが伏線回収されていくのは毎度のことながら(;`Д´)<お゙お゙!お゙お゙!てなっちゃいます。ただ今回の真犯人の彼はあの登場人物の中でとても分かりやすい立ち位置にいたから、薄々彼じゃないかっていうのはバレバレでそこまで、(;`Д´)<お゙お゙!お゙お゙!とまではならなかったけど。
あと最後の石のプレゼント。正直あれはヒロインのだけで良かったんじゃないかと。他の兄弟の分は端折っても問題なかったかなって。
汐路役の原菜乃華ちゃん。なかなか良かったです。内に秘めた闇を隠して大げさに芝居をする芝居が、なんともいえず物悲しさに包まれていて、哀愁もあり健気さもあり、ヒロイン汐路そのものでした。ほんと、素晴らしかったです。
自分の才能に気付いて夢を諦めた汐路に、気付いたってことはそれは上達するチャンスなんですって整くん言ってたけど、そういう自分も色々な夢、才能ないからって全部諦めちゃってたからあの台詞はものすごく刺さりました。もっと早く整くんに出会えてたら...(^_^;)
最後に我路くんの所に1枚の写真が届くけれど、汐路ちゃんがマフラーを巻いていたのがニクかったですね(*⌒―⌒*)
なかなか良くできた脚本で素晴らしかったんですが、どうしても映画的な感じがしなくて、撮影、編集、照明、音楽、どれもみなテレビ感拭えないので、7点に近い6点ということで。はい。
原作は読んでいないのでわからないけれど最終的には整くんと我路くんの、最終決戦!になるのかな?ドラマにせよ映画にせよ、映像化希望です。はい。非常に観たいです。お願いします。