108.《ネタバレ》 “Cast Away”『(岸に打ち上げられた)漂流者』であり『投げ捨てる・見捨てる』って意味もあります。 それこそ命が掛かっている場面で、チャックは数々の選択を迫られます。飛行機が墜落する間際、救命胴衣とケリーの懐中時計のどちらを取るか?懐中時計を取ったチャックは運良く墜落から生き延びる。救命胴衣を取っていた場合、どうなっていたかは解らないけど、孤独な無人島生活で、ケリーの写真がどれだけチャックの精神を支えた事か。 島から脱出する際、大切な相棒ウィルソンが流されます。ロープを限界まで伸ばし、イカダを取るかウィルソンを助けるか?「すまないウィルソン」とずっと泣き叫ぶチャック。 今後の人生が掛かっている場面でも、チャックの選択は続きます。4年間夢見たケリーとの人生。その4年間にケリーが歩んでいた人生。直進して果てしない道を2人で進んでいくか、右折して10m先のケリーの家に向かうか。 チャックが開けなかった羽の描かれた荷物って、OPから出ていたんだね。ただOPの羽はピンク。妻からの贈り物を受け取った夫のディックはモスクワで浮気してる。チャックが最後まで開けなかった箱の羽は黄色。こちらもきっとモスクワのディック宛の荷物だったんだろう。チャックとともに4年間掛けて戻ってきたんだけど、どうしてチャックはベティーナに届けた(送り返した)のか?ディックが4年後もモスクワに居るとは思えないけど、もしチャックがディックに届ける方を選んでいたら?ここにももしかしたら、どちらかを選ぶ選択があったのかもしれませんね。 もしかしたら、4年前の別れ際にケリーに渡したプレゼント(婚約指輪?)、本来の役目を果たせなかったプレゼントと、届かなかった黄色い羽の荷物が、どこか同じ境遇に思えたのかもしれません。だから、届け先のディックでなく、送り主のベティーナに届けたのかも? 4年前に異国の地で夫を失っていたベティーナとの出会い。これから進む道は4つ。 救命胴衣と懐中時計。イカダとウィルソン。自分が夢見た人生とケリーの人生。ベティーナの家への道とそれ以外の道。どちらかを選ぶということは、どちらかを『捨てる』という事で、人が生きているという事は、それぞれの岐路で別な人生の可能性を捨ててきた結果なのかもしれません。 余談になるけど主人公の名前がチャック・ノーランド(No Land=陸地がない)って遊び心かな。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2023-05-17 23:22:12) |
107.《ネタバレ》 無人島で何もない状態から何年も一人で過ごすとは途方もないことに思われる。そこを一人で生き抜く生命力はすごい。ウィルソンもなかなか良い味を出しており、別れのシーンは悲しくて寂しい。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-27 16:48:53) |
106.《ネタバレ》 非日常を堪能させてもらいました。しかし悪魔的なことを言えば、「でもフィクションでしょ?」という冷めた感覚も終始付きまといます。わざわざ実在の物流企業を登場させてリアリティを出そうとしているようですが、あの状況下で4年も生き永らえることは本当に可能なのか。「すごい」と言ってしまえばそれまでですが、脚本家の指先1つで1年でも10年でも書き換え可能なので、今ひとつ信憑性がありません。 むしろ興味深かったのは、帰還後の浦島太郎状態。ここはものすごくリアリティがありました。しかしさんざんステーキを食った後に天丼が出てきたようなもので、胸焼け感も否めず。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-10-19 01:37:21) (良:1票) |
105.《ネタバレ》 登場人物が非常に少ない本作。 無人島でのウィルソンとの生活は、なぜか強烈に印象に残っている。 ウィルソンとの別れも悲しい。感情移入してしまった。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-08-20 14:03:42) |
【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-07-19 02:02:50) |
103.good!孤独、孤独、孤独。 トムハンクス演じるとドラマがワンランク上がる。そして切ないラスト…、荒野を眺めるトムが印象的。 |
102.《ネタバレ》 無人島サバイバル映画として良質の出来なんですが、結局はロバート・ゼメキスらしい、「時間」を描いた映画と思います。 最愛の人と最も大切なタイミングで突然生き別れになる展開によって、長い無人島生活の間も、「彼女」は今どうしているだろう? と私は常に考えておりました。きっと待っていてくれるだろう、という一縷の望みをもって。しかし、生還したチャックに突きつけたあまりにも残酷な現実。彼女というよりは、時間は、待ってはくれませんでした。4年間という時間が過ぎていくあいだ、チャックの心はあの時のまま止まっていても、ケリーの心はあの時のまま止まることはなかった。 時間は誰にでも平等に、そして容赦なく流れていきます。それはあまりにも残酷ですが、ラストを観るかぎりでは、いつしか彼の心の傷を癒し、再生させる大きな力になることを約束しています。 彼は今度こそ、「時間」を味方にして、生きていくのでしょう。 そして、、きっと彼はもう、虫歯の治療もプロポーズも先送りにはしないはずです。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-07 00:41:43) |
【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-29 23:02:36) |
100.《ネタバレ》 トム・ハンクス、安定の上手さ。突然ロビンソン・クルーソー状態になった男に襲いかかる食料と水と対孤独のメンタル問題。バレーボールを話し相手にでもしないと崩壊しかねない精神状態か・・トムが上手すぎて身につまされる。無人島でのサバイバル、さすがに話の吸引力はハンパない。 だけどこちらの世界に戻ってからの彼の人生の方に興味がある私には後半やや食い足りなかった。恋人にしても「本当は一番に好きではない相手」とこれからの人生を生きるんだ、と気付かされてしまったわけで、“ヒドイ目にあった二人”でまとめられてしまうのではなんだか身もフタもない。チャックだって火も蟹も命がけで獲得してきたものが容易く手に入る、このギャップに心がダメージを受けるわけで、それらを乗り越えて新しい生き方を見つける、そこの所こそが見たかった。チャックを中心に道が四方に広がるラストシーンが、これからの彼の人生の可能性を大きく示しているようではあったけど。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-08-15 00:09:14) (良:1票) |
99.《ネタバレ》 バレーボールを友人(ウィルソン)にしないと正気を保てない孤独の中で生き延びた主人公。 命がけで奇跡の帰還を果たしてみれば、愛する人は人の妻。 あまりに切ない結末だけど、これが現実。 それでも受け入れて進んでいけばいい。 二人が元鞘に戻るという能天気なハッピーエンドじゃなくて良かった。 島からの脱出は『パピヨン』を彷彿させる。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2014-03-13 00:41:07) |
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98.《ネタバレ》 切ないわ 無人島に、約四年間。ウイルソンとケリーの写真だけが、心の支え。 奇跡的に、帰還するもケリーは既に結婚。 お互い好きだけど、もう一緒にはなれないという切なさが心に沁みた。 【kontiki】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-16 21:21:00) |
97.《ネタバレ》 サバイバルも凄いな、それがバレーボールと時計の写真が支えというのが、何とも。しかし、これだけ必死に生きても、時が経てば、認めたくなくても死んだ人と同列になるのですね、最期のシーンがなんとも言えないねえ。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-18 22:38:51) |
96.《ネタバレ》 何不自由ない生活を送っていたトム・ハンクス演じる会社社長が、無人島に流れ着いて独りでサバイバルする映画(こうやって説明すると、なんだか身も蓋もない感じだけど笑)。ほとんど全編にわたってトム・ハンクスの独り芝居になるのだけど、そこはさすがに現代の名優。最後まで飽きずに観ることが出来ます。特に、映画史上、初となるであろう、人間とただのバレーボールの別れのシーンをここまでの説得力を持って演じられる役者なんて世界広しと言えどもそうは居ないはず(日本の役者がやったら確実に笑っちゃうもの)。そして、帰り着いた後の切ない人間ドラマも魅力的。ややオーソドックス過ぎるきらいはあるものの、良作です。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-09 13:21:45) |
95.《ネタバレ》 主人公が本当にかわいそうだったのが、最後で救われるのが本当に気持ちいい。 地平線が見えるようなひろびろとした場所で、いかしたおねーちゃんと会う。 その後どうなるかは語られないけれど、何か素敵なことが起こりそうなことを予感させて終わる。 「ああ、よかった~」と心から思わせてくれる、いい映画。 サバイバルシーンも面白かった。 元からサバイバルものって好きなんだけれど、そういうのは、この映画の主人公のように、知恵を働かせてうまく行動してくれてこそ。漂着したアイテムはすべて使って、生き延びるために役立ててたけれど、こういうのは見ていて楽しい。 孤独を癒やすためにボールを友達にしたり、いつでも自殺できるような場所を用意していたり、孤独かつ絶望的な状況の人間の心情を表すエピソードもよい。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-08-23 18:30:53) |
94.淡々とした中に墜落 無人島生活 その後 と言うような流れがあり面白いと思います。フェデックスとウィルソンがスポンサー? 日本でも吉村昭の漂流なんかを脚本にして作れば面白い映画が出来そう。 【東京ロッキー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-07-23 15:40:06) |
93.トム・ハンクスの演技が良かった。楽しめました。 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-01-25 19:10:27) |
92.《ネタバレ》 ロバート・ゼメキス&トム・ハンクス第2作目で、前作「フォレスト・ガンプ」を感じさせる場面が多かった。「あの時飛行機に乗らなかったら」と運命を嘆きながらも受け入れたチャックが、十字路の真ん中でこれからの行く末を感じてエンディングを迎えるのは悪くない。今作も「時」と「運命」を題材にし、いろいろ考えさせる作品となっている。そして、144分と言う上映時間の上、作品の大半がトム・ハンクスだけであるにも拘らず、飽きさせずに見せると言うのは素晴らしい俳優の証であろう。しかし、無難といえば無難で、少し物足りないと言う印象は拭えない。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-24 23:51:05) (良:1票) |
91.無人島での過ごし方の参考になりました。というのは冗談で、トム・ハンクスの骨太な演技と現実的なラストがとっても良かったです。 【Keicy】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-04 03:41:47) |
90.無人島でトム・ハンクス一人なので台詞は殆どなし。だからこそ映像ですべてを伝えるゼメキスの表現力は凄い 【兵頭信者】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-01-10 13:51:44) |
89.ウィルソンと別れるシーンは笑ってしまった。トム・ハンクスが無人島から帰還してからは退屈でした。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-12-30 20:27:14) |