11.《ネタバレ》 ビユーティフル・マインドの衝撃も相当なものだったが、こちらも相当な衝撃だった。 映画としての設定としてはよくある話だが、ディカプリオの過去が悲惨過ぎて、観るのがつらかった。 洞窟で、記憶を消せるはずがない!と叫んだ彼が、手術によってその記憶を消し、自らの悲惨な過去を思い出さなくても済むようにしてしまうのは、まさに究極の選択だ。 記憶の中の妻が鮮明過ぎて、これも痛々しかった。 カメラワーク、演出がやはり素晴らしいんだろうな。 ただのどんでん返しで終わらせない監督の手腕に脱帽、の一本。 |
10.予備知識ゼロで見始めて、最後まで真相に気づきませんでした。自身の鈍さに落胆しつつ、「こういう映画は素直に騙されてナンボだろう」と言い聞かせてみたり。 それはさておき、傑作です。全編にわたる鬱々とした雰囲気もいいし、何が起きるかわからないという緊張感もいい。たびたび挿入される回想シーンも、好奇心をそそります。〝ディカプリオの穴〟は、なかなか深淵にして悲惨。同情せずにはいられません。 ただ唯一、奥さんに何があったのか、もう少し深く知りたかったかな。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2016-05-03 21:02:46) |
9.《ネタバレ》 予備知識ゼロが幸いしたのか大変良かった! このテの映画ではいつも騙されちゃうクチなので最後はビックリしました。これってある意味幸せなことだね。重厚な演出はまさにスコセッシ監督らしい、ディカプリオの熱演も素晴らしい、ミシェル・ウィリアムズもかわいい、言われてみれば…の妄想?場面もあとから考えると楽しい、といいことばかりだけど、かわいい子どもたち3人が死んでしまう結末は悲しいね。それさえも妄想の世界だったらな、と、少し考えました。意味深な言葉を残した余韻あるラスト。なかなか深い作品でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-24 08:25:20) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 最近、公開から三年位経ってやっとこの映画を見た。当時この映画の宣伝と言えば衝撃の結末だの驚きの展開だの鬱陶しくて結局見なかった。出演者も監督も知らず、それどころかまだトレーラーすら見ていないうちに番宣でどんでん返し宣言である。 予告編も見ないうちから飽きてしまった。ここまでネタバラしされたのでもう観るのをやめてしまった。三年経って友人が思い出したようにこの映画の事を話題にしたのだが、観ていない私は彼の話を聞いていると思わず観たくなってしまった。意外と面白いのだ、と言う。 「これって主人公誰がやってんの?」 「ディカプリオ」 「監督は?」 「スコセッシ」 「原作はある?」 「ミスティックリバーの人」 と聞くともう答えが出てしまった。 「ちょっと待ってよ、なんでそれで面白いの?これじゃ観る前からディカプリオが犯人じゃん。映像はリアルだけど構成の脇が甘いんでしょたぶん」 「犯人はそうなんだけどさ、それは演出じゃ無いか?そう言う前提で、過去を振り切ろうとする分岐が何個かプロットできるじゃん、それの想像が面白い。スコセッシは気にすんな」 「オマエ!ツタヤに行く前からオチを!!」 と、言う位に茶飲み話レベルでオチが分かってしまう映画ではあったが、なるほど人物描写や葛藤を正常である主人公の視点から観ていくと非常に哀しくて見応えがある。これは明らかに広告会社が悪い。ミステリー的な側面が強い映画では無いものを紋切り型にそう言う宣伝をするなと言いたくなった。 あと、スコセッシの演出は凄くなんか違うんじゃねーか感が漂い、日本語字幕の珍妙さに驚くのだが、なんでだろう。 【黒猫クック】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-04 18:26:00) |
7.この展開、どこかで見たなあと思ったけれど、keijiさんのレビューを読んで納得。「ドグラ・マグラ」でした。結構楽しめた。 【カタログ】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2011-09-14 14:28:21) |
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6.《ネタバレ》 ここの平均点の低さから全然期待していなかったが、正直かなり楽しめた。確かに使い古されたネタである事は否定しようがないのだが、なんていうのか、雰囲気…。孤島、精神病院、怪しげな医師たち、患者(囚人)、1950年代、人体実験、ロボトミー手術、陰謀など、関連するワードを挙げただけでもゾクゾクしてくるようなこの雰囲気が好きなのかもしれない。中でもマックス・フォン・シドーの胡散臭さは最高だ。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-14 18:00:32) |
5.ラストシーン、レオナルド・ディカプリオの演技・・・。最高でした。彼はどんどん素晴らしい俳優になっていってますね。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-27 00:49:16) |
4.《ネタバレ》 途中で主人公自身が患者「かもしれない」と匂わせはするが、そこを様々な場面を提示することで「いやそうではない」と聴衆にアピールもする。が、結局は多くの聴衆が予想した通り、捜査官自身が患者という結末であり、そこを失望以外の感情で迎えろというほうが無理だ。しかし、精神疾患診断の曖昧さと、精神病院に収容された後の医療者側の絶対的権限を広く知らしめ、そこに潜在的にある恐怖をうまく現わしている。個人的にはその「精神病院強制収容の恐怖」を前面に出したらよかったのにと思う。 【小鮒】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-23 21:54:21) |
3.《ネタバレ》 興行的に「謎解き」をキーワードにして映画を与えているから、この映画にどんでん返しを期待して「オチが途中で分かったから」という理由で評価が下がる人が多いのが残念でならない。多くの人が見破った「テディが患者」は衣服を少しずつ脱いでいく感じの展開で非常にストーリー溶け込んで個人的にはテディの精神の葛藤や苦悩を感じることができ、とても良い映画に出会えたと思う。特にテディの最後の言葉はとても考えさせられるし印象的だった。「今流行のオチをこの映画でもあなたがダマされる」的な映画の宣伝をしてしまった配給会社にマイナス2点。 【かのっさ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-09-21 17:44:53) (良:1票) |
2.面白かった!!確かに冒頭のアナウンスは不要かと思いましたが、見終わって数時間たった今、「都合のいいように解釈するものです」とかいう言葉は、確かにそうかも知れない、と思うようになった。未だ私は真相がはっきりとはわからない。ただ、何分で謎解き、とか言う話ではない。 映画全般、映像も音楽も、そしてそれほど好きではないデカプリオもとてもよかった。ちょっとショッキングな映像が多いですが。映画としてとてもよい映画。でも、誰も彼もにお勧めしたい映画ではないかも。「謎解きしてやろうー」と意気込んでみないほうがよいです。 【しゃっくり】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-02 00:03:38) |
1.《ネタバレ》 この映画の本質、面白さは2度観から。 他のレビュアーの方もおっしゃっておりますが、日本サイドがこの映画の敷居を高くしてますね。 “ラスト○○分絶対騙される”とか“このオチは絶対ばらさないで下さい”などいう煽り文句はもう結構(笑)。観る側は「絶対謎を解いてやる」と力み、映画会社によって敷かれたレールの上で観てしまう事になる。これは非常に勿体無い。鑑賞の仕方は自由でなくてはならないのに、この宣伝手法自体が余分な先入観をもたせてしまい逆効果だと思わざるを得ない。 とここまでは初見の感想ですが、ネタばれした上で2回目をみたらこの映画の面白さが スルメイカのような味わい深さになりました。 自分は何者なのか、常に自分と向き合うテディの苦悩を丹念に描いたドラマがこの 映画の本質であり魅力だと感じました。見る側の要求によってしっかりと応えてくれる作品。そこにはスコセッシ監督の重厚感ある演出が活きて見えた。 ラストのメッセージにはその全てが込められているといっても過言ではないのでは。 【シネマブルク】さん [映画館(吹替)] 8点(2010-04-10 10:28:24) |