ヒメアノ~ルのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ヒメアノ~ル

[ヒメアノール]
Himeanole
2016年上映時間:99分
平均点:6.71 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-05-28)
サスペンス犯罪もの青春もの漫画の映画化
新規登録(2016-02-25)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2023-07-30)【にじばぶ】さん
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監督吉田恵輔
キャスト森田剛(男優)森田正一
濱田岳(男優)岡田進
佐津川愛美(女優)阿部ユカ
ムロツヨシ(男優)安藤勇次
駒木根隆介(男優)和草浩介
山田真歩(女優)
大竹まこと(男優)
舟山弘一(男優)
原作古谷実「ヒメアノ~ル」(ヤングマガジンコミックス)
脚本吉田恵輔
撮影志田貴之
配給日活
美術龍田哲児(美術・装飾)
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5.《ネタバレ》 後半のバイオレンスシーンだけ見たら、単なる不快な映画という評価で終わりそうだが、これはそんなに単純な作品ではない。
前半の濱田岳とムロツヨシの絡みがとにかく面白くて微笑ましい。
そんな朗らかな前半と対比しての後半なのだろう。
森田剛の青年期が実に痛々しく、無差別な殺人の動機になり得るものである。

森田剛はセリフ回しに相当な難があった。
滑舌は悪いし、ボソボソとしゃべる。
この作品の主人公は濱田岳だと感じたが、トップクレジットには森田剛。
製作には藤島ジュリーKの名前が…
これが今が旬のジャニーズ忖度なのかな、作品自体は気に入っただけになんか残念。

それはともかく、中盤で突如として現れる作品タイトルと出演者の名前。
何かが始まる事を観る者に予感させる素晴らしい演出だ。
にじばぶさん [インターネット(邦画)] 8点(2023-07-17 23:08:59)
4.原作同様見てて不快で胃が痛くなる鬱展開ですがそれでも引き込まれてしまう作品にきちんと仕上がっていました。俳優陣が全員良かったですね。昔ドラマで見てた月下の棋士の時から思ってましたが森田剛は演技上手いです。もっといろんな作品でみてもよさそうな気がします。
映画大好きっ子さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-03-20 17:23:06)
3.《ネタバレ》 予備知識ゼロで見てしまった。
前半40分ぐらいまでは面白く見られたのでそういう映画だと思ってお気楽に見てた。
幸せの絶頂の向こうに佇む森田からのタイトルを見るまでは・・・怖い。
色々突っ込み所はある、用意周到に逃げ回るキャラではないのに捕まえられない、
警官が殺されて銃を奪われているのにしばらく気がつかない警官の無能さ。
無差別に近い殺人が繰り返されているのに緊急配備もされないであるとか諸々。
しかしもうそんな事はどうだっていいのかもしれない。
ひたすら怖い。今までも狂気でグロテスクな作品も見てきたが
これほど怖いと思った作品は無かったかも知れない。まず怖いと思うのは
表現が直接的で痛々しいのもあるが、それ以上に怖いのは誰でも被害者になり得る恐怖だろうか。
あれほど酷いイジメはともかくとして自分の学生時代を思い出すと
風の噂なども含め多かれ少なかれ思い当たる節がありはしないだろうか。
虐めて居たあいつ、傍観していたしていたあいつ、いじめられていたあいつ。
今どこで何をしているのだろうかと頭をよぎってしまいはしないだろうか。
自然とどこかで自分を重ねる事でより近くで見ているような臨場感が恐怖をかき立てる。

そして本当に怖いのは森田は感情が表に出すぎる事もなく感情が外から見えない事。
これには森田剛君の配役が良かった。そして演技・演出もたいした物だと思った。
どこにでも居そうなヤワな青年だが心が死んで居る様を見事に演じていると思う。
狡猾で暴力的で強いタイプやサイコパスの話にありがちなIQが高くて利口な人間では無い。
森田がパチンコ屋で15万勝ったが、その帰り絡まれ、あっさりその金を奪われる
(その描写はないが以後金がない事がその事実を物語っている)その弱さは今までの
殺人鬼とは少し違うと言う事を想像させる。

「人は皆不満なんだ、不安や不満が無いと生きて行けない、だから君は変じゃない」と
ムロツヨシが浜田岳を諭すシーンからこの話が始まる。
人は概ね幸せを求め生きている。より良い生活の為に働き、欲求を満たすために恋人を作り
生きた証を残す為に結婚して子供を作って死んで行く。この社会にある漠然とした
幸せと言う価値観が自分とは別の世界の話になった時、生きる事の喜びや死への恐怖に
意味を見いだす事が出来なくなるだろう、森田には不満も不安もない生も死にも興味も執着も無い。
まして社会にも他人にも自分も。もはや空虚で何もない心は他人が考えて理解できる物では無い。
なぜなら空っぽでそこに心がないから。
森田の一連の行動は、性の対象は求めても単純な快楽殺人でも暴力的な衝動でもない。
社会の雰囲気が作りだした価値観に縛られた側から森田を見ても
彼の行動は理解も想像もできない、うかがい知る事が出来ないものなので
人間が理性で押さえ込んだ本能的に持つ暴力的な衝動や性的衝動の直接的な恐怖よりも
もっと深くて暗い直視できない恐怖に、ただただ怯えるだけだ。

そしてこの話の質が悪いのは、ただ怖いだけではなく様々な感情をぐちゃぐちゃにかき乱してしまう。
もしイジメを助ける奴がいたら、いや、そもそもいじめが無かったら・・・
森田にも違う人生があったかもしれない。
だがそんな事は正当化される理由にもならない。同情の余地さえも踏みにじる残虐性。
そもそも森田にとって違う人生や幸せとはなんなのだろうか。
見終わった後も捕らえどころのない嫌な余韻を残す映画でした。
本来ならこのようなバイオレンスで気を引くような作品にはあまり高得点は
付ける気がしなかったりするのですが、この作品にはそれだけの力とメッセージがあった気がします。
一つ残念な所は佐津川愛美さんの脱ぎっぷりが中途半端な所でしょうか(笑)
中途半端にしか脱げないなら脱がないで良いかな。自身か事務所か監督の判断かは分かりませんが。
せっかくここまで拘った作品なのに行くなら行ききって欲しかったですね。
デミトリさん [DVD(邦画)] 8点(2017-02-22 00:50:34)(良:1票)
2.《ネタバレ》 なかなかの怪作。
痛いのなんの。かなり過剰な演出ですが、人の気持ちを想像できずに
イジメとかしてる人に向けては、これぐらいショックを与えた方がよいのでしょうか。
まぁそのせいでR15になっちゃってますが。
森田くんを前にして恐怖に立ち尽くすのみの人々。
そら、まぁそうですよね。
慣れてないもん。
まさか、そこまでする?ってとこですけど、イジメもそこまでする?レベルまで来てるようです。
ラストに少々ドラマ要素がありますが、ほぼ実録犯罪ドキュメンタリーのような内容。
そう思わせた森田さん頑張りました。
ムロさん、佐津川さんもよかったですね。
濱田さん羨ましすぎ(笑)
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-02-19 17:52:12)
1.《ネタバレ》 今の日本に起こりうる、フィルムノワール。
ファム・ファタール的な存在である、ユカも今の日本ではありふれているリアルな女性像。恋愛経験が乏しく、人生に傷ついた男性が、幻想を抱きそうな女性。
しかしその実は強かで、ごく普通な女の子であり、勝手な妄想を抱く男達(安藤、森田)の世界への微かな望みを打ち砕く存在でもある。
その現実との地続き感が故に、この物語が生々しく、辛い。
安藤が踏み留まった線を越えてしまった森田。その対比も痛々しい。
いじめという過去が原因と決めつけるには、あまりにも短絡的に思えてしまうほどの、逃れられない負の連鎖、日本社会の閉塞感を感じる。
物語中盤におこる思わぬ視点移行は、そのまま話しに推進力を与え、ジャンルの横断にも繋がる。そして世界が持つ多面性、無常感を痛烈に提示する。
計算されたカメラアングル、カット割りによる生理的に不快な殺人描写も洗練されている。
登場人物への容赦ない追い込みは、そのまま強制的に自分の人生をも振り返らされる辛さも備えていた。
ちゃじじさん [映画館(邦画)] 8点(2016-06-15 00:28:30)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 6.71点
000.00%
100.00%
214.17%
300.00%
414.17%
514.17%
6625.00%
7833.33%
8520.83%
928.33%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 4.50点 Review2人
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