7.映像の美しい作品でした。仏教とか宗教には疎いですが、鑑賞後は雰囲気に浸って、安らかな気分になりました。両親といい、僧侶たちといい、唐突で訳のわからない物事でも結局は受け入れる、そんなところから優しい雰囲気がこの映画全体に溢れていました。観ていて安堵できるスケールの大きい作品。 【サイレン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-07 07:00:44) |
6.「無常観」ってのは、我々にとっては理屈ではなく、体感としてわかるものだと思うが、この作品でどこまでそれが西洋人に伝わるのだろうか?という疑問が残る。が、別に伝わらなくとも、東洋には西洋には判らない独自の考えがあるという事が伝わるだけでも大きな意味があると思う。 |
5.溜息が出るほど美しい話。輪廻転生という考え方って非科学的だけれど、どこか物事の辻褄がきちんと合うような気がして好きだ。ありえないと思うけど、同時に信じたいとも思う。リトル・ブッダも、要するにそういう映画である。エンドロールが終わったあとの映像が、爽快。痛快。感動。 【凛】さん 8点(2003-09-22 23:28:16) |
4.ベルトルッチ監督のアジア観や宗教観はともかく、見終わったあとの感想は、「これって、欧米の人が見て、分かるんかな?」だった。理解とかいうんじゃなくて、感覚として共感なり共鳴なりとか、出来るんかな? まあ、アメリカで受けなかった理由は、分かったけど。でも、日本の風土に育っていても、さて、どうか。輪廻転生や、色即是空、空即是色の意味、中道の在り方、海に還り、空に還り、大地へと還る理とか。勿論、分かったような気になるだけで、本質なんか分からないけど、これって、今風に言えば、マトリックスの世界だよなぁ。マトリックスも、器と魂の中道を求める話だし。ネオも、救世主というよりは、求道者という感じだし。そういう風に見れば、本作も分かり易いかもしれない。たど、映画的には、もっと、こう、人生の岐路に立った父親の方の魂の救いみたいな感じを強調すれば、もう少しは一般受けしたかもしれないな。それにしても、キアヌの、モナリザの微笑は、御見事。モナリザの微笑は、見る人によって、慈愛に満ち、癒しにも見えるけど、逆に、人によっては、軽蔑され、見下されているようにも見えるんだそうだけど、つまりアルカイック・スマイルなんだよね。ガリガリに痩せて、ボーボーの髭面、ボロボロの衣装でも、川に入った時の解き放たれた表情といい、本作のキアヌは、本当に美しいです。物語としては、6点なんだけど、キアヌのアルカイック・スマイルにプラス2点。 【由布】さん 8点(2003-08-15 23:33:25) |
3.まあ、この映画で仏教を理解しよう、なんて不遜なこと考えると、本当に仏教を勉強している人に怒られるかもしれませんが、それでもこの映画好きなんです。観た直後は、日頃の悩みなんかが、ものすごくちっぽけなものに思えたもんで。仏教の理解には不適当でも、興味を持つきっかけにはなりますね。 【鱗歌】さん 8点(2003-07-20 01:19:14) |
【ぶたお】さん 8点(2003-07-12 13:41:11) |
1.ベルトルッチは好きな監督なんで、勿論本作も楽しんで観たんですが・・・。子供たちが良いです。ブリジット・フォンダも。全体的に申し分ないんですが、作品的には「あなたはチベットの高僧の生まれ変わりです」って言われてあたふたする姿にターゲットを絞っても面白かったと思うのに、若き日のブッダのエピソードを盛り込んだのは、やっぱ西欧人への“ご親切な仏教解説”ってとこでしょうか? またしてもこの監督特有の“長さ”を感じてしまいましたかな。 【イマジン】さん 8点(2001-12-07 12:28:26) |