98.《ネタバレ》 ずっとささやき声だけで話す世をはかなむ風のハンサムな男、歌だけはうまい同じように世をはかなむ風の綺麗めの女が、あまり本気を出さずに斜めに生きていくさまを雰囲気で楽しむ映画なのだろう。全然共感できない。ストーリー的に楽しめる部分がない。ジャズがちょっと良いくらいかな。 【ほとはら】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2023-01-16 19:50:08) |
97.ちょっと期待しすぎたせいか、イガイとあっさりしていていた印象。もっと各々の葛藤を深く描いてもよかったのではないかと思うが、80年代テイストだとこうなってしまうのかもしれない。 |
《改行表示》96.《ネタバレ》 ミシェル・ファイファーがビジュアル的に向かうところ敵なしだった時期の作品。もうね、ほんと無敵の美しさ。 蓮っ葉でちょっとやさぐれた、けれど華々しい美しさをもつスージー・ダイヤモンドを好演。赤いドレスがとにかく似合っていて、かっこよくて美しいこと。 彼女に魅了された熱狂的なファンが多いのか、英語版wikipediaでは、スージー単独の記事まで出来ている。しかも映画本体よりも記事の内容が濃い(笑)。 人情喜劇調で物語を進め、最後もハッピーエンドで締めるのかと思いきや、ラストはほろ苦い展開で終わる(今後の明るい展開を予想させる描写、セリフを盛り込んでいるが)。これは題材でもあり、舞台装置の一つでもあるジャズを大きく意識したのだろうか。ポップスやロックと違い、一筋縄ではいかない、思いがけない展開を取るのは、確かにジャズという音楽だ。 80年代のちょっとくすんだアメリカの景色や、主人公たちがスパスパ煙草を美味そうに吸うシーンなど、いまではあまり見られなくなった光景が盛りだくさんの、渋くてちょっと大人向けな良作だった。 大人になってみると、主人公ジャックよりもお兄さんフランクの方が遥かにプロフェッショナルで立派な男だと感じてしまう。望まない仕事だろうが、仕事を受けたからには、きっちりとプロ意識をもって仕事に向かう姿は立派だ。ああだこうだ理由をつけて仕事をしないジャックがすさまじくダサい奴に見える(笑)あと、ジャックは誰に対しても素直に謝らない。これもダメ。迷惑をかけたり、傷つけた相手になぜsorryの一言も言えんのだ。そうやって不貞腐れているままなら、今後もきっと成功しないだろう。後半になるにつれて、主人公のダメさ加減がどんどん判明してくるのは、結構意外な展開だった。8点評価とするのは、彼が結局人間として成長したのか、あるいは改心したのかどうかを描かず、曖昧に映画が終わったからだ。ラストのあの感じだと、あまり彼の本質は変わってないんだろうな、とは思うが(笑)。 自分でもまったく予想していなかったのだが、大人としての仕事や人への向きあい方について、いろいろと教訓を与えてくれる映画だった。ジャックではなく、スージーやフランクのような大人になろうと思った(笑) 【nakashi】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-04-12 13:34:51) |
《改行表示》95.《ネタバレ》 コテコテのラブロマンスかと思ったら、兄弟愛も描いていて、どっちにつかず中途半端。 如何せん、ジェフ・ブリッジス演じる主人公の人物像に私は共感が持てない。 全て自分勝手。 私はむしろ兄貴のほうに共感してしまった。 ミシェル・ファイファーは魅力的だけど、全編を通して出てきたわけじゃないし、二人が結ばれたのかどうか描かれず終わってしまったのは納得がいかない。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-02-23 19:42:41) (良:1票) |
94.暑苦しいイメージがあるジェフ・ブリッジスが醸し出す虚無的な雰囲気に惹きつけられる。一方ミシェル・ファイファーは蓮っ葉のイメージそのままで物語に酔えない要因に。兄弟の姿から、自活の為に好きでもない仕事をこなして「今日も稼いだ」と疲れ果てる虚しさと好きな仕事が出来る有難味をイヤと言うほど思い知らされる。 |
《改行表示》93.《ネタバレ》 このベイカー兄弟、実際にリアルの兄弟だったんですね。 ジェフ・ブリッジス主演作の中ですごく印象深い、はまり役だと思える一本でした。 ボーカルのオーディションをしてスージーを見つけ、売れていく前半はサクセスストーリーとして愉快で面白く、 それぞれの事情やらエゴでぶつかり合う後半は強く心揺さぶられました。 家庭を持っている兄と一匹狼の弟ではやっぱり違うし、ジャックは子供みたいだなと思う反面、 長年続けてこれたのならそれなりにずっと我慢し続けてきた面もあり、、、。 スージーもまた色々と経験してのあのキャラなのよね。 とても共感できる「大人の成長物語」でした。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-07-02 21:15:01) |
《改行表示》92.エンドロール見るまで、実の兄弟だったって気づかなかった...。でも兄弟で俳優やるなら、似てないって有利ですよね。 ファイファーは目が離れてて 絶世の美人っていうのとは違うと思いますが、色気は本当にスゴい。 他の映画だと 過去を描いて、どうして主人公が現在の状況になっているのかを説明するものが多いけれど、この映画はそれを映像では見せず、写真やセリフの必要最小限に絞っているので、くどくないのが いい感じです。 いい男といい女は、存在感だけでも 魅せるってとこでしょうか。 【くろゆり】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-06-20 23:14:42) |
《改行表示》91.20歳前後で見て衝撃を受けた。今50歳を前にしても未だに色褪せない作品、私の最高評価作品。 初めて見たときには単純に「憧れの大人の世界」だと思ったが、飽きさせずに見切れてしまったのは単純に格好付けの作品ではないから。 愛や友情、人との繋がり、変わるもの変わらない物が見事に描かれている、素晴らしい音楽とともに。 中盤でジャックが冷たく扱われた雇い主に「after call you」とやり返すところが痛快。 しかしそのままハッピーエンドと行かないところ、でもみんなそれぞれ前に進んでいくという終わり。 夜に始まり朝に終わるあまりに素敵すぎる作品。 サントラもDVDも買った。見たことがない人には是非見てもらいたい作品。 【江戸前田】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-05-31 08:55:32) |
《改行表示》90.《ネタバレ》 音楽ものではあるが、単運な物語ではない。 いや、途中まではありきたりだ。でも最後はちょっと意外な雰囲気にさせられる。そうだ、現実に向き合うことになる作品。この時代を反映しているのかどうか、それは分からない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-18 21:54:12) |
89.いちいち仕草にかっこつけ過ぎだろと言いたくなるような弟。クールな男が弾きたくもない曲をずっと我慢して演奏してきたことに違和感を感じますが、観終る頃には雰囲気に慣らされてしまって確かにかっこいい奴に見えてきます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-05-16 22:52:21) |
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88.《ネタバレ》 兄弟のジャズピアノ演奏のシーンがカッコいい。また、常に流れてるBGMも非常に渋い。兄弟と仲間になる女性ボーカルの3人で物語は進行していくが、弟がこの女に手をつけてしまうのが残念。プロとして、しっかりして欲しかった。手をつけたところから話が単調になり前半の素晴らしい内容が台無しになっている。しっかりものの兄はその辺はよく解っており、弟を叱責するが弟と女は欲望を止めれない。また、この女が妖艶でいい女なのが悩ましい。キャスト、シナリオ、雰囲気共満点の出来だっただけに本当に惜しい。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-01-08 12:08:59) |
《改行表示》87.《ネタバレ》 学生の時に名画座(確か飯田橋佳作座だった筈)で鑑賞した。 お目当てが同時上映のもう一本だったので、本作には全く期待していなかったのだが、 渋いトランペットの旋律とこれから夜を迎えようとする街の情景が絶妙に混ざり合ったオープニングシーンから引き込まれ、 妖艶なミシェル・ファイファーにメロメロ(死語)になった。 映画館を出た足で秋葉原の石丸電気(泣)に行きサントラを購入、翌日興奮気味に学生仲間に本作の良さを説いて回ったが、 誰も賛同してくれる人が居らず寂しい思いをしたのも今となっては懐かしい。 DVD等のソフトを見かける事が無く、久しく再鑑賞の機会を持てなかったが漸く先日CS放送で再鑑賞。 25年以上前の印象通り以上の作品だった事に驚いた。 実兄弟俳優とこれから正に旬を迎えようとしていた女優の3人が織り成す人間模様と、それらのシーンに悉くマッチする素晴らしい音楽達。 これを珠玉の名作と呼ばずにどうするのか。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 10点(2016-07-14 18:18:19) |
86.《ネタバレ》 ○三者のやり取りが素敵な音楽をバックに進んでいく。脚本も良いが、演者の演技がどれも素晴らしかった。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-23 13:16:14) |
《改行表示》85.《ネタバレ》 オシャレで、いい映画ではあるが。ボーカルが去り、弟が自分のピアノマンとして人生を考え直す場面は もう少しシリアルにした方が良かった。ひどい仕事が続いたからではなく、ボーカルがいて儲けていても 自分のやりたい仕事かと葛藤した姿がほしかった。 主演女優ミシェルファイファーも、あと少し・・何か、おもしろ味がほしいところ。 最後は野菜曲ボーカルの仕事ではない・・何か別の場面での・・再会と、別なラストシーンを用意できれば もっと良い映画になったかと惜しまれます。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-23 00:12:09) |
84.《ネタバレ》 邦題の「恋のゆくえ」というのはどうかと思う、恋がテーマに思われる。こういった、三人がそれぞれの考えで進んでゆくドラマで、脚本がうまく出来ているのはなかなかお目にかかれない。普段と、裏に秘めた部分も描かれており、また、全体に通して音楽を感じるのも凄く好みです。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-08 21:38:22) |
《改行表示》83.《ネタバレ》 落ち目のジャズピアニスト兄弟が苦肉の策で入れたボーカルがあばずれ女。 スージーに振り回されながらも、観客を魅了していくのが愉快。 女の存在によって、兄弟にも波風が立つ様子がリアルに描かれている。 才能のある弟と凡人の兄の対比もいい。 兄がマネジメントする酷い仕事に、プライドをズタズタにされる弟の心情が痛々しい。 お互い溜まり溜まったものをぶつけて取っ組み合う二人の姿に釘付けにされた。 もう戻らないと告げる弟と想い出のウイスキーで別れの杯を交わす兄に、切っても切れない血の絆を感じる。 ラストの弟とスージーも、今後の二人を想像させて余韻が残る。 全編にセンスのよさを感じるオシャレな映画。 実の兄弟が兄弟役で共演しているのもおもしろい。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-05-22 00:22:34) |
82.酔った、酔った。ミシェル・ファイファーの身体の線に。きらきらした彼女の腕飾りに。そして苦い大人の恋に。陶然となった。これ以前のM・ファイファーの印象は、「研ナオコ顔の女優だなあ」だったのが、突然大輪の花開いた、と言う感じ。パーティの終わった後の風船が散らかったホールの寂しい美しさ、とか音楽に加えて画がしっとりとして素敵。最後に訪れたミシェルが着ているコート、初めに登場したシーンと同じものなのですよね。細部にもセンスを感じる上質な映画です。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-09-21 00:16:47) |
《改行表示》81.てっきり恋愛ドラマだと思っていたら、人間ドラマの要素が強かった。 主役の三人とも、夢と理想だけで生きられるような歳ではないので、 人生の岐路に立たされた心の葛藤がよく伝わり、人間はしっかり描かれていたと思う。 全般的にテーマやメッセージ性と呼べるものはないが、ちょっとほろ苦い大人向けのドラマだった。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2011-08-20 15:28:13) |
80.《ネタバレ》 ジャックベイカーは大人っぽくみせているが、中身は子供。兄の指折ろうとしたところはひいた。危うくバイオレンス映画になるところだった。途中までは恋愛ものとしてではなく、サクセスストーリーとして楽しみました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-05 17:42:07) |
79.ジャズだけどニューヨークじゃなくってシアトル。ニューヨークよりも田舎っぽくカラフルでポップな感じ。そこがいかにも80年代って感じがする。でも奏でられる音楽はどれもこれも聴かせる。そしてたぶんどの歌も最後までちゃんと聴かせていたはず。途中でフェイドアウトして場面が切り替わったりってなかったはず。音楽映画でそれやっちゃダメってよくわかってる。一回だけ途中で切られちゃうシーンがあるんだけどしっかりジェフがそのことに対してブチ切れる。他のことにはクールに兄をなだめていてもここだけはブチ切れる。やっぱりよくわかっている。ジェフの立ち振る舞いがいちいちかっこよすぎるのが難。ラストシーンの街の風景がいい。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-06-30 13:54:54) |