《改行表示》52.この「大いなる陰謀」という邦題はどう考えたらいいんですかねー。まさか、「民主党支持者のレッドフォードが、トム・クルーズ演じる共和党上院議員に一見もっともらしい事を喋らせて、必ずしも共和党ばかりが悪い訳じゃないんだよ、という体裁を取りつつ、最終的には痛烈な批判に結びつける。これこそまさに、レッドフォードの大いなる陰謀だ」ってコトなんですかね。いや、まさか。 しかしいずれにせよ、政府を茶化しさえすれば自分の役割を果たしている、と言わんばかりの言論にはもう飽き飽きしている昨今、この映画の真摯なアプローチは新鮮でもあり、訴えかけてくるものも大きいです。 この映画では、密接に関わりつつも直接には交わらない3つのオハナシ、というか「場面」が、並行して描かれます。共和党上院議員とリベラル派の記者との対話。作戦中にヘリから転落し、雪山で敵に囲まれた2人の兵士。そして2人をかつて受け持った教授と、キレ者のエリートだけどいささか斜に構えたところのある学生との対話。 いくらお題目を並べてみたところで、表向き見えないところでは、貧しき者が兵士となって戦場で命の危機にさらされている、という現実がある。その批判に対して、「じゃあ私の成績優秀さが罪なのか」という、上院議員と学生とのセリフがシンクロして。 アメリカって国は、日本よりはるかに、エリートが引っ張る国、になってます。だからこそ、エリートが現実に対し目を向けないといけない。現実を直視した上で、エリートが声を上げ、行動しなくちゃいけない、ということなんでしょう。 という訳でこの作品、社会批判ばかりではなく、そういう自己への戒めまでもが含まれているようにも感じられます。だからこそ、3つのオハナシを対立するように配置させ、トム・クルーズ上院議員の勝ち誇ったような表情と、やつれて何だか頼りないレッドフォードの表情とを、戦場の兵士の絶望感の中に容赦なく放り込んでくる構成、これが大きな効果を上げているように感じられます。 もっとも、この映画でもって、世の中が簡単に変わるものではないのですが・・・。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-06-19 09:54:50) |
《改行表示》51.まず、邦題に騙されたなと。そして今更観てもしょうがないとか、日本人の私が観てどうなるのかと思ったのでした。 これが日本で劇場公開されたっていうのも信じられないくらいです。 あからさまに批判しているし、何が言いたいのかすごくわかりやすいんですが、これを映画にしたっていうのがイマイチよくわかりませんでした。そしてなぜ、トム・クルーズとメリル・ストリープなのか?このキャスティングにもなんか違和感。 問題提起はわかるけど全く面白くない映画でした。テーマがあれなんでそこまで低評価ってわけでもないんですが、映画を観た気がしなかったです、はい。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2021-02-03 22:31:40) |
50.《ネタバレ》 ここまであからさまな共和党批判作が大物俳優の出演を得て作られた事に面食らう。議員と新聞記者、教授と学生がピーチクパーチク喋っている間に愛国心ある黒人とメキシコ人の志願兵がアフガンの2400mの雪山で戦死する。「正義」と「善」の違いを考えさせられた作品。 |
49.《ネタバレ》 ○主に三者の立場(正確には若者という枠を入れると四者かな)から語られる戦争。何かを考える契機にはなるが、提案はしていない、あくまで現状を伝える、そんな作品であった。○レッドフォードは老いて顔が皺くちゃになってしまったが、こういう教授役ならいい具合にはまるな。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-17 22:13:55) |
48.《ネタバレ》 豪華キャストですが、何が言いたいのか解らない。スッキリしないし、オチもない。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 3点(2015-11-16 00:48:18) |
【K】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-03-30 18:26:47) |
46.まあ、はっきり言ってつまらない映画。内容にそぐわないこの「大いなる陰謀」と言うタイトルもせめてタイトルで観客を引っ張れたらとの映画関係者の「陰謀」だろう。現に自分はその罠にはまってしまった。はぁ…(←ため息) 【イサオマン】さん [地上波(邦画)] 2点(2013-11-24 12:21:41) |
45.原題の「Lions for Lambs」のライオンと子羊は何を指すのかを考えるだけでもすごく意味のあることだと思うし、米国の内情を鋭く描いた力作だと思う。正義のためには手段を選ばないとか、正義と平和のどちらかを選ぶとしたら正義を選ぶという、その米国の正義というものが独善的なものでなければ良いと思うが・・・。問題提起としてはすばらしい映画だと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-09-28 10:49:57) |
44.《ネタバレ》 3つの物語が淡々と進んでいく。作品のほとんどが話しているだけなので、難しい話が苦手な人には眠いかも。自分は割と引き込まれたが。終わって、それで?と言う感じになったが、現実とはこんなものなのですよ、あとは自分で何か考えてもらえれればって言う作品なのかと思った。この作品はアメリカ人が見ればそれなりに感慨深く見ることが出来るのかもしれない。日本人にとっては状況が違い過ぎるので何ともと言う感じ。それと、トム・クルーズのような名優が出ていたのは救いだろう、彼が出ていなければこの評価よりも下がっていたかもしれない。 【スワローマン】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-30 22:42:37) |
43.原題にはひねりや皮肉が利いているのに、この邦題は何ですか?! タイトル一つで、観る時の構え方とか、観たあとの感じ方とか、絶対に違うよねってことを、この作品で初めて思いました。こんな邦題つけたやつはクビ!!! 全てを台無しにしてるよ! 【だみお】さん [DVD(吹替)] 1点(2010-09-23 14:01:06) |
|
42.面白いのだが、映画というより“トム様の、90分で分かる政治と戦争学”って感じ… 【j-hitch】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-09-21 21:07:13) |
《改行表示》41.難しい事ディスカッションするだけして理想を高々と掲げるくせに、 なんだかんだ言っても自分の蒔いた種で四苦八苦してるだけですよね、アメリカって。 俳優達の演技は素晴らしいですけどそれだけかな~。 【ヴァルディア】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-09-17 21:58:13) |
40.大物俳優たちの演技はすごいと思うが、ストーリーでは物足りなさが残る。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-06 12:41:55) |
39.《ネタバレ》 こういうテーマを映画にする社会的姿勢は大切だと思うけど、映画としては面白いものじゃない。とても台詞が多くて、追いつけないところは一時停止して字幕を読みました。録画観賞で助かった。前線の戦術を、実戦経験がない議員が立案していることは知らなかった。確かにビックリした。それ以外にも多くの問題がストレートに提示されています。そのストレートさゆえに、他国に住む自分が意見するのは内政干渉、という印象です。ちょっと視点を変えますが、この種の映画を観ていつも思うのは、輸出されることが前提のハリウッド作品で、自国の恥部(?)を世界に知らしめることに積極的な米国の方々の姿勢についてです。今作には真摯な問題意識を覚えたけど、軍部やCIAの陰謀をエンターテイメントに仕立てている映画も多い。日本に置き換えたなら、献金や天下りなどをテーマに、組織名や政党名を出して映画にするようなものだ。自分はそんなものを他の国の方々に見て欲しいとは思わない。その国が抱える問題を映像メディアで啓蒙したいなら、テレビドラマで充分だろう。こんな映画を世界中にばら撒いている時点で、自己満足色が強い国民性を感じて仕方がない。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-10-01 03:23:06) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 問題意識の無い人達に、いかに意識を持ってもらうか?…これは最も難しいことの一つでしょう。簡単に言うと、この映画はそれに失敗している。社会問題に興味をもつ人達には楽しめる作りではあっても、自己満足の域を出ていない印象だ。テーマ性を前面に打ち出し過ぎて、映画としての見所や心に残る演出が少ないと感じる。 「軍を指揮する政治家たちに問題がある」などといったテーマなら、『ランボー 怒りの脱出』の方がよっぽど心に残る気がする。教授との対話を終え、学生が精神的に脱皮を始める、といった演出も全く説得力が感じられず、むしろ失笑もの。 3分の2を会話シーンで見せつつも、ダレさせない俳優陣の演技に3点。 【塚原新】さん [DVD(吹替)] 3点(2009-04-21 20:15:58) |
37.あと30分長くして、もう少し話を進めてくれればもっといい作品になっていたと思います。これはこれでオリバーストーンみたいに映画は政治メッセージを発して白黒つける場ではないので、「アリ」かなとは思います。ただアメリカ人以外は観ても、へぇそうですかで終わってしまいそうです。レッドフォードは作り方がうまいですね。全く隙がない。だから余計に退屈に感じる人はいるかもしれません。自分が高校の先生だったら生徒に見せたい一本です。 【たかちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-18 18:19:29) |
《改行表示》36.《ネタバレ》 トム・クルーズにメリル・ストリープ…大物2人が競演し、どんな陰謀が隠され、どんな結末を迎えるのか楽しみにしていましたが…何コレ。 ここのレビューを見ずに鑑賞したので、本当にビックリしました。 さぁどうなるの!?って所でエンドロール。 内容はともかく、映画(=娯楽)としてどうかなと思いました。 それより、教授の話を聞く学生の態度が気に入りません。 ふんぞり返ってニヤけて…アメリカの学生ってこんなの? なんだかなぁ~。 【かずまる】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-03-31 10:39:21) |
35.《ネタバレ》 また見直したい映画とは思わないが、アメリカの1つの視点を知りたければ一度は見ておいても損は無いのでは。短時間でまとめられているので+1点 【お好み焼きは広島風】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-03-23 00:31:04) |
《改行表示》34.《ネタバレ》 観る前から知ってましたが、とりあえず、ひとくさりこのしょうもないタイトルを脳内でけなした後、このレビューを書いています。民主党員の作った民主党員のための映画みたいになっているのが、ちょっと気に食わないですが、確かにイラク戦争は失敗に終わったので、あながち間違いとはいえないでしょう。後づけの感はありますが。 共和党政治家のホープとリベラルなジャーナリスト、それに反戦派の大学教授と役者は揃っています。当然ながら、共和党政治家は少し常軌を逸した人物として描かれており、その時点でジャーナリストと大学教授に肩入れしやすい構成にしているのは、ちょっとずるいところですね。全体的な雰囲気としては、イタい共和党に率いられた民衆が戦争を支持するんだけど、それを止められない民主党も残念だみたいな自虐的なノリの映画です。戦争に志願する人のことをダメだとは止められないし、それなりに敬意も払わないといけない。でも、この戦争は間違ってるんだからそれは犬死だよね。。。という彼ら(というかレッドフォード)の心の声が聞こえてきます。 で、結局どうすればいいのか明確な答えを出さないのもずるいところ。即時撤兵して復権した過激派による粛清が行われるのを淡々と見ていればいいのでしょうか。アメリカがそれで良いというのだったらそれまでですが、その際は日本ももうちょっと安全保障の問題を考えておかないとまずいですね。個人的には東アジアはけっこう地理的に危険だと思っています。 散々批判しましたが、考えされられましたし、トム・クルーズの演技はうまいと感じたから7点です。それにしても何だこのタイトル。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-02-16 23:59:43) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 なんとも説教くさい。アメリカの抱える矛盾などをついているし、狙いも分かるんだけど、それをこんな3大スター並べてやるのは勿体無さすぎ。ラスト、兵士2人が立って犠牲になる演出も不要。「大いなる」でも「陰謀」でもない。スター3人の登場場面と、登頂を目指す兵士たちの現場の場面のリンクがいまいちしっくりきてなかった気もする。エンターテインメントを求めてしまうとガッカリです。 |