60.《ネタバレ》 恋愛映画は何日間かの話や、何年かの話が多いが、素晴らしき日はたった一日の中の更に数時間の話。
お互いの子供たちを預けあう状況におかれた主人公たちが、さまざまな事件を通して
お互いに惹かれあい、結ばれる。そのスピーディーな展開はサスペンス映画を見ているような
テンポの良さがあり、本作の特徴は「恋が始まる一日」と限定している点かと思う。
また、子供が重要なファクターにあり、事件の多くは子供を通したもので、子供抜きでは
なりたたない映画でもある、物語終盤、あきらめかけたジャックにアドバイスを渡すのも
娘のマギーであり、子供のかわいさや賢さ、奔放な行動にハラハラしたりする。
残念なのは、ジャックとメラニーに葛藤や変化が弱い為、若干分かりにくい話に感じる点。
女性が信じれなくなったジャックは、なぜメラニーを信じようと思えたのか?
自分しか信じれなかったメラニーは、なぜジャックを信じれるようになったのか?
この辺りが、ジャックはメラニーが綺麗だったから、メラニーはジャックが意外と
ちゃんとした人だったから、子供を通してお互い気があるかも、という事実を知り
そこから恋が発展していっているだけで、お互いを知ったから恋が発展していっているという感じが
あまりしない、一日だけの短い話でさして大きな事件もないと、恋が始まるのは
無理があるんだろうか?