248.《ネタバレ》 最近「ラッシュ/プライドと友情」などまたしても凄い傑作を産んだロン・ハワードだが、この作品も好きな映画だ。
アクション映画であり、同時に“火を付ける放火者は誰だ”というサスペンス。
ILMのサポートだけでまるで炎を自在に操るハワード!本当に生物のように炎を動かしていた。CGとはこうあるべき。
ファーストシーンは幼いブライアン&スティーヴン兄弟が遭遇した火事の現場からはじまる。既にこのシーンから伏線が散りばめられていた。
トラウマを乗り越え、ブライアンとスティーヴンは成長する。
20年の歳月を経て心身ともに成長、駐車違反には容赦なし、マネキンでも命懸けで救助、リア充は消火(ry
火災現場の臨場感とリアリティ。車から飛び出る黒焦げの死体が生々しい。火災現場は正に戦場、戦闘の跡。余りのショックでゲロを吐く事も。
「タワーリングインフェルノ」を思い出す興奮だ。
パーティー会場での騒動、血気盛んで豪胆なスティーヴン、ブライアンはそれを止めに入る優しすぎる男。
つうかスティーヴンが完全に主人公なんだけどコレ。ブライアン助けられすぎだろ。もはやヒロイン。スティーヴンには“天職”だがブライアンは火災現場調査官に“転職”。
新たな上司となる調査官のドナルドがカッコ良すぎて惚れる。誰かと思ったらロバート・デ・ニーロではありませんかっ!死にはしないが相変わらずの負傷率。
放火魔を探るシーンも緊張の連続面白い。
しかしコレだけは言わせてくれ。
s●xと火災現場の映像を交互に映すなよ(笑)
アレはギャグでやってんのか?
女に逃げるブライアンだが、そこは調査官としての“仕事”をキッチリ果たす。
現場で活躍できなかったブライアンの悔しさ、現場に居ながらも仲間を救えなかったスティーヴンの悔しさ。ソレがブライアンの覚悟へと変わる。兄は現場で、弟は情報で。
「火は人間と同じように呼吸をして“生きている”。火を“殺せ”!」
とうとうたどり着く“真の仇”。クライマックスの脱出劇は手に汗握る!
ブライアンに受け継がれる血統、そして魂・・・!