33.《ネタバレ》 最近の研究では、実際は三成と家康は良好な関係で、そもそも三成は「関ヶ原の合戦」の首謀者でもなく、(両名とも)関ヶ原にさえいなかった(笑)、とか云われてますけれどもその辺の史実はさておき、 ロマンティックな司馬史観で彩られたフィクションとしての「関ヶ原」の映像化としてどうかというと、人物像も物語も浅いというかあんまりバカっぽくて残念の一言でしたね。誰にもお勧めしません。 岡田准一はまぁ、ジャニーズですし格好つけなきゃいけないのでしょうけど、何やらせても同じ演技にしか見えないのはキムタクと同じでしたね。目の前に起きているシリアスな事象に対しウロウロしながら、ただがなり立てるだけで真摯に向き合っておらず欺瞞しか感じられなかったし、日頃の言動が矛盾だらけだし、それらを狭量で傲岸不遜なだけの演技で乗り切ろうとか、 石田三成本人が可哀想になりました。 あの時代の人たちも背丈は小さかったかも知れないですが、深みも度量も現代のジャニーズとは桁違いでしょう。もっと大きく成長しないと。。。 ところでキムタクで思い出しましたが小早川秀秋は一次資料的にはキムタクのような裏切り者ではなく、当初から東軍として動き西軍陣営からも東軍として認識されていたみたいで、死後400年余りの低評価はちょっと的外れかも知れないとか…(「問鉄砲」なんて無かったとか等)。 あと最後に、いい加減、忍者がバク転しながら逃げていく(笑)とかいう描写、やめてほしいです。子どものころは「おお~!」とか騙されてましたけど、今でもやってるの見るともう恥ずかしくて笑えません。 あ、でもラストシーン、六条河原で後ろ手に縛られながらの「これぞ我が正義…(ドヤ顔ニヤリ)」には、カッコワルすぎてクスッと来ました。 いやぁ、あんな石田三成は無いわー。やっぱり気の毒。 【みっしぇる】さん [DVD(邦画)] 1点(2023-10-31 08:33:09) (良:2票) |
32.《ネタバレ》 原作未読。ドラマ版は数年前に視聴。50年以上前の小説ですし、そもそもフィクションですから、常に修正されていく史実との相違に目くじらを立てるのは野暮なんですが、イチバン気になったのは初芽の存在ですね。原作とも設定は違うようだし、くノ一にしちゃったのは海外ウケを意識してなんだろうな。その他、忍者系をアレコレ入れ込んでしまったので悪しき海外意識系時代劇になってしまい、全体的に安っぽい。田舎クサイ顔の有村架純が全くくノ一に見えない。台詞もたどたどしい。動きもキレがなくドンクサイ。全く時代劇向きじゃやない。完全なミスキャストで、大谷刑部面会後に襲撃されて(ここで死ねばよかったのに)からの行動は全く不可解だし、三成との恋愛話みたいになってるのも萎える。全体的にマジメに作ってるのかフザケて作ってるのかもよくわからない。台詞も時代劇風だったり、現代風だったり。方言もある人とない人がいたり、何だか中途半端。合戦シーンは三成が西軍陣地を駆け回っちゃうし、ボーガンみたいの連射するし・・・。小早川秀秋に仁と義の2枚の扇子広げて孔孟思想を講釈しちゃうのも仰々しくてなんだかなあ(これ原作にあるの?)で、最終的に小早川秀秋が「徳川を討て~」と号令掛けているのに伝達ミスで「豊臣討て~」に変質しちゃうのもねえ。最大の見せ場である裏切りシーンがオイオイって感じに。群集シーンでは槍を叩いて使う等々それなりのリアリティーや臨場感はあったとは思いますけど。 一応テーマとしては「義」とは何か?になるんでしょうけど、もうちょっと個々の登場人物を浮き彫りにし、各々の「義」とは何かを深堀してもよかったのではないのか。総じて良くも悪くもステレオタイプな描き方で、人物像にイガイ性はなかったですね。他方、近江と尾張(都会者と田舎者?)の属性対立という切り口はこれまでになかったので多少興味深い所はありましたけど。役者陣は概ねよくやっていたとは思いますが、脚本と演出がダメだったという結論になるのかと。歴史好きが期待して見に行くとハズしますね。じゃあ歴史に興味ない人が見に行って理解できるのかというとそれも難しい。つまり、誰が見に行っても満足する事はないだろうと思います。役者にだけ興味があって、演技だけみたいというならいいのかもしれませんが、そのためにワザワザ時間とカネをかけるほどでもないかな。 <追記>5年ぶりに再見。大垣・赤坂含めて関ケ原の現地巡りをかなり細かくしてきたので、当時をイメージして見ることができた。距離感や各陣の雰囲気も実際に近い形で映像化されている印象。あらためてみると、岡田准一はちょっと勇ましすぎてインテリ三成のイメージとは違うのでミスキャストだったような。また、全体的には駆け足な印象は否めず、やはり4~6時間ぐらいかけてじっくり映像化すべき作品であるように思えた。気になったのが役所広司の腹の出っ張りの凄さ。これはホンモノなんだろうか。だったらスゴイけど、どうやらCGみたいですね。 |
31.《ネタバレ》 もう何度も大河ドラマ等テレビでは見ている関ケ原合戦ですが、やはり映画だとテレビではできない生々しい表現を観ることができ、戦の悲惨さ、無常さを感じることができました。 【TM】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-08-16 22:42:30) |
30.登場人物がとても多いうえ、わかりやすくもない作りで、予備知識がなければほとんど話が理解できそうにない内容ながら、歴史大作らしい作り込みや、凄みのようなものは感じられた。 【ao】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-01-26 08:31:43) |
29.《ネタバレ》 カット割りは素晴らしいし脚本も無駄がなく面白いが、役所広司の家康をはじめ役者がダメダメ。エキストラの兵の数が少なすぎ。有村架純が可愛かったのと初芽のラストのセリフがグッと来たのでプラス2点。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 4点(2020-05-16 11:33:37) |
28.思ってたのと違った構成だったけど、こういうの嫌いじゃないです。 史実に関しては知ってる通りの展開だけど、初芽の存在が清涼感を与えてくれていて良かった。 初芽の生死を曖昧にしておいた方がラストで盛り上がったような気もするけど、三成が自害しなかった理由としては納得できた。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-03-19 22:42:45) |
27.《ネタバレ》 邦画の中では予算かけて頑張ってるのは分かります。が、頑張っても自己満足で終わっては意味がないです。スクリーンの前に観客がいることを意識して、少なくともセリフは聞き取れるように制作してください。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-10-13 03:43:08) |
26.全編セリフが聞き取りづらく、大まかなストーリーしかわからず詳しい内容が頭に入ってこない。 映画の雰囲気を考えそうしたのかもしれないが、それなら有村架純の僅かばかりの汚れメイクなど、その辺にもリアリティが欲しく全体的に中途半端。 【miso】さん [地上波(邦画)] 5点(2019-06-12 22:49:43) |
25.《ネタバレ》 評価低いんだなー。司馬遼太郎とか戦国とか、そういうのを期待している人はガッカリなのかもしれませんね。自分は原田眞人監督の映画だから観たというクチなので、大変満足しました。最初のほうはナレーションがちょっと気に障りましたが、いつの間にかそれも気にならなくなり、すっかり引き込まれていました。見どころ満載でしたが、初芽が特に良かったですね。有村架純、いい女優になってきたなあ。ただ、さいごの三成のセリフは余計でした。初芽の生存を確認してほほ笑んだところでエンドロールだったら最高でした。あと、劇中何度も「正義と不義」という言葉が出てきますが、「義と不義」という言い方をしてほしかったです。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-06-09 13:59:12) |
24.ひさびさに観た怒りを覚えるほどのゴミ映画 さすが(あの)ガンヘッドの監督だな…と悪い意味で感心しました、いやマジで。 司馬遼太郎の傑作「関ケ原」(←超面白い)原作だというから観たわけですが、もうまったく原作と関係ない話になっていて完全オリジナル。 「原作司馬遼太郎」の文字は司馬遼太郎に失礼なのではずすべきです。 とにかく脚本と監督が最悪で、あまり知識がない人が観たらおそらく何が行われているか全く理解できないはず。 どうでもいい枝葉のエピソード(直江兼続とか)を無駄に撮るくせにストーリーの要所はナレーションで済ますっていう…アホなの?? いらないシーン(直江兼続とか)全部とりはらってフォーカスを絞ったストーリーにすればまだ内容が理解できるもになると思うんですが… まぁ全編ツッコミどころしかなく悪いところをあげていけばこのレビューに全く書ききれないわけですが、あえて一つあげれば、映画オリジナル要素の有村架純の存在。 あれ「信長の忍び」のパクリですよね? 2008年からずっと連載してる知名度のある(多くの学校図書館にも置かれているくらいの)歴史漫画を、似たテーマの映画としてとる以上知らないでは済まされてないと思うんですが…ほんとに知らないならあまりに勉強不足だし、知っていたなら最悪です。 まさにクズOFクズ。そびえたつクソのような映画です。 【あばれて万歳】さん [地上波(邦画)] 1点(2019-06-03 12:27:39) |
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23.ナレーションと説明的なセリフにげんなりした。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 4点(2018-07-14 17:18:58) |
22.有村架純は可愛いけど、この映画にそういうのを求めている人はいなかったと思う。ともかく台詞が聞きづらいのが致命的。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-06-25 22:53:42) |
21.若い頃、司馬遼太郎が好きで、この原作も何回も読んでいます。 また、戦国時代って日本の誇る文化だと思うんですよ。 侍がいて忍者がいて切腹があって、親兄弟でも敵になって戦争したりって、今の日本からはおよそ想像もつかない世界だし。 で、その戦国時代の集大成が、この関ヶ原の戦いと思うんですよ。 しかし、この映画はちょっとひどすぎるんじゃないかなあ。 原作を整理せず無理矢理つめこんで、さらに原作にない女子のエピソードまで追加したら、もう字幕、ナレーション、セリフと説明だらけで人間ドラマが薄い薄い。 というか、何も知らない外国人が見たら、話の内容を理解できないんじゃないかなあ。 日本人から見ても、セリフをえらく聞き取りにくいシーンが度々あるくらいだし。 しかし、あんまり貶してばかりいると、時代劇映画がなくなっちゃいそうなんで、いいとこも少し。 ・役者陣が豪華で楽しい。特に有村架純は、ストーリーと何の関係もないくせにカワイイ(笑)。 ・合戦シーンの迫力はまずまず。 ・50万石もの大大名になったのに、福島正則のチンピラ小者感は原作以上(笑)。 でもやっぱり、「日本の誇る戦国時代の集大成を完全映画化!」とはお世辞でも言えない出来の映画ですね。 【まかだ】さん [DVD(邦画)] 3点(2018-06-17 18:07:20) |
20.《ネタバレ》 甲冑をしての合戦映画でこれほどリアルなものははじめてだ。 常日頃、あんな重そうな甲冑をして、戦などとはと思っていたので、勉強になった。 政争劇に終わりそうなところを、三成と初芽のロマンスを入れて、 非常に観やすい時代劇となっている。 原田監督の手腕である。 実際、広い原野での合戦をイメージしやすいが、野をかけ、山をかけ、本当の合戦とはこんなもんだったんだろうと思う。 とてもリアルで、見応えがあった。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-05-12 11:09:35) |
19.《ネタバレ》 司馬遷を私は、尊敬している。知っての通り、作者の司馬遼太郎氏も同じだ。(もちろん、私は司馬遼太郎氏も尊敬している)歴史では、事実(Fact)と真実(Truth)を考えないといけないし、勝った側から見る景色と負けた側から見る景色と第三者から見る景色を総合的に見て、初めて真実(Truth)が見えてくる。この映画「関ヶ原」は司馬遼太郎氏が、ずっと調べ得た結果であり、価値が高い。しかし、大義は石田にあり、極悪人は徳川家康であった。その後の大阪城への情け容赦ない攻撃を見ても分かる事だ。現代に話を移すと、どう見ても極悪人は今の首相だ。森友や加計学園も、はたまた自衛隊の報告のずれも、全て首相の都合の良いようになっている。トップである大臣や首相は一切責任をとらない。丁寧な説明も、敬語を使っているだけで、全然丁寧ではない。佐川氏の証言も売買時、局長でもないのに、「売買に官邸などは一切関係していない」と断言していた。虚偽答弁である。しかし、なぜ彼は得にならないのにそんな嘘を言うのたろうか? これは官邸が忖度させているとしか、考えられない。極めて極悪人である。しかし、官邸の悪は世にはばかっている。それを許しているのは、我々国民である。今に国民に牙をむいてくるに違いない。それを知っても、小早川氏と同じ運命になるに違いない。 【matan】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-04-07 17:53:44) |
18.合戦シーンは物量もぶち込まれてリアル感も感じないことはなかったので評価したいが、ストーリーが平坦で人間味も薄い。義に準じる石田光成というのもセリフで何度も繰り返されていたけど、エピソードの演出で描くのが王道ではないだろうか。登場人物が多くて誰かが憶えにくく、しかもセリフが早口で聞き取りづらいのは致命的だった。岡田君も黒田官兵衛だったけ?とか思ってしまうし。平岳大は素晴らしかったです。滝藤賢一も。できれは真田丸のキャストで三谷幸喜脚本でこれだけの予算ぶちこんで見たかったというのが本音。 【タッチッチ】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-03-01 22:54:30) |
17.評価の低い本作、シリアス系のドラマが得意な原田眞人監督なので、評判の悪さは気にしないで、鑑賞..最初は、さすが一味違う~ と感心していたが..話が進むにつれ、う~ん、色んなところが中途半端..まず、主役の石田三成が全然目立たない..島左近も、徳川家康も、迫力というかオーラがない..初芽のエピソードはいるの?って思うし、ここはお金をかけないとダメでしょ~ って言いたくなる合戦シーンが、ダメダメのショボショボ..毛利、吉川軍は出てこないし、大谷、宇喜多軍の総崩れ壊滅シーンは短く、島津義弘の決死の敵中突破&撤退戦(捨て奸)は無し..一番の見せ所がこれじゃ~ねぇ..物語の背景が壮大すぎて、何もかもショボく見えてしまう..お金が無いのなら、物語の一部でいいからピンポイントで一極集中深く掘り下げて映画にしてほしかった..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 5点(2018-02-22 01:33:38) |
16.《ネタバレ》 司馬遼太郎原作。「天下分け目の決戦」を舞台にした歴史大作。なれども、「岡田三成」が「岡田官兵衛」とカブる。伊賀くのいちがチョロチョロして熱き決戦に水を差す。それぞれのキャラ描写が弱く、引き込まれなかった。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 6点(2018-01-25 23:55:00) |
15.《ネタバレ》 司馬遼太郎好きなので、小説関ヶ原も勿論好きです。映画は…というと、早口となまりと叫びがひどくて、セリフが聞き取りづらく何を言っているのか分からない。本当に字幕がほしいと思いました。(平日の映画館、シルバーな方ばかりでしたから、きっとそう思われた方も多かったのでは。)熱演はされていましたが、岡田演じる石田三成も、役所広司の家康も、ちょっといまいちで、不死身のかすみちゃんはまあいいとして、全体のストーリーが掴みづらく、主題を島左近とか三成の苦悩とかに絞ったほうがいいのではと思いました。カメラワークも河原の決闘みたいで近すぎて、あの広大な関ヶ原という舞台を活かすなら、もっと引いて戦場の全体のカットが欲しいと思いました。(アラビアのロレンスはすごい!)三成役の官兵衛?さんは、永遠の0でも、関ヶ原でも死に瀕した切迫感がなく、どーせ撮影が終わればまた爽やかにTVに登場するのでしょうね、と思わせてしまいます。(死に瀕しての過緊張=アドレナリン出まくり!顔面蒼白、血圧上昇、頻脈、冷や汗、瞳孔産大、髪は逆立つボサボサくらいを演じないと。)それに比べて役所広司はさすがでした。役作りでしょうか、あのみごとなたいこ腹。しかしどうも元々家康のイメージと乖離があり、映画を見終わって最後まで印象に残ったのは、あのほてい腹と泥の中で格闘するかすみちゃんのキラキラした目、それに最後まで善戦していた大谷刑部でした。 この戦い、西軍についた、石田、大谷、宇喜多らが正義だったのだと思いますが、正義は勝たないと正義になりません。勝ったのは家康、その結果徳川が正義となったのです。西軍敗戦の主因は、チームワークの欠如(動かない島津、毛利、長宗我部)と三成の人望のなさ…。元々西軍に力のあるリーダーはおりませんし、関ヶ原=豊臣家臣団の内紛ですから。関ヶ原一体全体を視界に入れたハイビジョンカメラで、各武将の布陣と戦闘を絵巻物のように綴り、ドローンによる空撮で、壮大な関ヶ原を新しい視点で捉えた方が面白かったのでは…? 聞き取れないセリフより、旗指物、法螺貝、戦闘の太鼓、火縄銃、弓矢の飛ぶ音、刀や槍が交わる音、そこに刷り込まれた虚々実々の人間模様が見たかった。 【杜子春】さん [映画館(邦画)] 4点(2017-09-08 13:43:26) |
14.原作既読です。感想は皆さん書かれている通りですね。映画だけじゃついていけないと思います。方言も聞き取れないし、特に薩摩の退却の時の話し合いなど誰が聞いたってわからない(笑)初芽もいらなかったですね。2時間半では無理があったのでしょうが、入れてほしいエピソードがなく、いらないシーンに時間を使う。私とこの監督との関ヶ原に対しての思い入れが全く合わない事がわかりました。原作は必読の面白さですよ。 【東京ロッキー】さん [映画館(邦画)] 5点(2017-09-07 14:16:03) |