【火蛾】さん [映画館(字幕)] 10点(2015-11-01 17:49:55) |
75.初めて観たときは、一人の二等兵を大勢で救出するというストーリーに無理あるいは偽善に近いものを感じて、あまり好きになれませんでした。ところが、のちに繰り返し何度か見ているうちに、ライアンは要するに戦争で生き残ったすべての無名兵士の象徴であって、冒頭とラストで出てくるライアンの子どもら家族は、いわば映画を観ている我々そのものだと感じるようになりました。(製作者がそう意図したかどうかは定かではないですが)どこの国の軍隊でも居たであろう、ミラー中尉のような人物のおかげで、現在の我々が生きていることができるのだと。 そう考えるに至って、私の中でのこの映画の評価は一変し満点になりました。途中、ミラーが部下の死に責任を感じて、思わず泣いてしまうシーンは、大好きなシーンの一つになりました。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-06-12 06:27:30) |
74.映画史に残る20分間と言われるオマハ・ビーチ部分だけでも本作の価値は確かに存在する。墓地から回想シーンに切り替わるとそこは海の上。登場する人物の事など一切分からないまま激しい戦闘シーンに突入していく。まるでその場に放り込まれたような感覚。勝ち負けなど関係なく、ただただ銃弾が怖いという体験を映画でさせてもらったのは大きい。その後、上からの命令でライアン探しへ。ここでは不謹慎かもしれないけど、少々笑える場面も用意されていて緊張を解きほぐす工夫が感じられた。序盤、終盤を圧倒的な迫力で描き、中盤は内面描写を中心とする。このバランスの良さにより170分と長めの尺も苦にならない。素晴らしい。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-07-23 20:49:23) |
73.映像による表現力の凄まじさに圧倒された。こんな映画は今まで誰も作ったことがない。それだけでも歴史的な価値があると思うし、満点に値すると思う。すげえよ、スピルバーグ! 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-04-06 23:12:21) (良:2票) |
72.うかうかしてる間に劇場に行きそびれて大後悔していたところ、とある機会にとある場所で、プロジェクタで大々的に映写して鑑賞することができたので、まあ良しとするかな、と(詳細はイエナイ)。クライマックスの、あの戦車がのしかかってくるかのようシーン、「コワいスピルバーグが帰ってきた!」と、うれしくてしょうがなかったです(『ジョーズ』で見せたコケオドシ。金属が軋む不気味な音は、まさに『激突!』だ!)。冒頭のノルマンディー上陸は、通常の演出では『地上最大の作戦』を越えられない、とばかり、戦争映画ならぬ“戦場”映画の様相。雨アラレと飛び交う弾丸・砲弾の恐怖。兵士が無力に撃ち倒され肉塊と化す光景のみならず、その横で、持ち主を失い地面に横たわる銃が、敵の銃弾で跳ね上がり不気味なダンスを踊る、その光景によってこそ、戦場の恐怖が感じさせられます。さて物語はと言いますと、『シンドラーのリスト』が、「大勢の命を金銭で買い取って救う話」だったのに対し、こちらはその対極とでもいうべき、「たった一人の兵卒を、何人もが命がけで救おうとする」お話。テーマ自体はとても我々が共感することのできない、理不尽なもの。もともと戦争は矛盾に満ちたものなのだから。同時期の『シン・レッド・ライン』があまり馴染みのない俳優(ごめん)を中心に据えた、その賢明さに対して、こちらの作品は、馴染み深いあのジャガイモ顔を中心に据えてしまったため、フィクション臭さがどうしても強くなってしまうのだけど、その分、登場人物たちのキャラを際立たせた、ヒーロー色の強い娯楽映画にもなっています。その一方では、戦争の矛盾、納得できない使命への苦悩、割り切り。これぞ、『七人の侍』と『乱』を足して、ハリウッド資本をたっぷりまぶした、まさに成金クロサワ映画。こういうのを観たかった(笑)。冒頭の戦闘シーンは、これ以上ありえないほどの激しさだったけど、クライマックスはそれを凌ぐほどの歩兵戦。その前の静かで和やかな光景が印象的(やや冗長な程、たっぷり時間をとっているのが『激突!』のレストハウスのシーンを思い出させる)。そしてついに、最初に述べた、あの壮絶な戦闘へ。観るたびに「あーえらいもん観ちゃった。でもまた観たい」と思わせる、スゴい映画です。 【鱗歌】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2008-11-24 08:55:32) |
【ジダン】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-10-17 18:26:34) |
70.見ごたえ十分な映画だと思う。終始飽きさせないし、見入ってしまえる作品だった。冒頭のノルマンディー上陸作戦は圧巻の迫力と映像ですばらしかった。上陸するまでの兵士たちの緊張した表情がリアルに見えて良かった。ストーリー自体はアメリカ的で本当に戦場でわざわざ一人の兵士を帰すためだけにこれだけの事をしているのかと疑問に思ってしまう事が少し難だったが、映画全体としては出来がいいので減点するほどではないと思った。(本当にやっていたのかもしれないし)。この映画は映像と音響が特に良かったと思う。市街地戦での砂埃や兵士たちの汚れた感じ、兵士目線のような撮影方法、映像の色合い、銃撃や砲撃による迫力ある映像等が良かった。また音響がよくて銃や戦車の音、様々な音が迫力もあったし、効果的であったと思う。これら映像と音響によって戦場の過酷さや恐怖感、壮絶感がよく伝わってきてリアリティを感じることが出来たと思う。出演者の事を言うとすると、トム・ハンクスはもちろんいい演技をしていたし、それにジャクソン狙撃兵を演じた、バリー・ペッパーは特に良かったと思うし、一番印象に残った俳優だった。この映画は娯楽映画でありながら戦場の凄まじさと過酷さを伝えることに長けたものであると思った。 【スワローマン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-01 23:41:07) |
69.最初の戦闘シーンは多分50回くらい見たと思う。あれに影響されてトップソン買ったぐらいだしね。ホントにこの映画は芸術としかいえない、ものすごい映像だ。ちなみに、My Chemical Romanceでこの映画をパロディってるPVがあるんだけどかなり泣けるから一度見たほうがいい。 【Pepe】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-06 00:33:28) |
68.人生で一番最初に衝撃を受けた映画がこれだった。この映画を観る前と後で自分の中で何かが変わった。映画にしかできないこと、伝えられないものがあることを教えてくれた私にとって大切な作品の一つです。 【ばかぽん】さん [映画館(邦画)] 10点(2005-01-29 07:08:24) |
67.トム・ハンクスの映画はどれも最高!ほんとに良い俳優さんだと思います。 |
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66.「たった1人の兵士を救い出す為に9人もの兵士の命を懸ける必要があるのか?」という戦時中での理不尽な任務、戦闘中にほんの数秒間で自分の周りにいた仲間が次々と銃弾を浴び、爆風を浴び、虫けらのように殺されていく戦場の地獄絵図、登場人物たちの友情や勇気。そういうあらゆる面から戦争を否定できるのはやはりスピルバーグだけだと断言したい。他の監督だったら(特にエメリッヒやベイ)一歩間違えて戦争を娯楽にしたりアメリカ万歳映画にしてしまいがちなのにスピルバーグは何一つ違和感無く完璧な反戦映画を作り上げた。この映画は今まで戦争を甘く見ていた俺にとって、深く強い衝撃を与えてくれた。 |
65.OPの戦闘凄かった。 自分の周りを銃弾が飛び交う臨場感!!これがこの映画の全てではないでしょうか? 【weber】さん 10点(2004-06-13 13:20:43) |
64.最初の戦闘シーンでおしっこ漏らしそうになった。あれだけで10点の価値あり。 【映画界の貴公子】さん 10点(2004-06-12 19:51:34) |
63.これはアメリカで見た思い出深い映画。英語が分からないくせに、ただただ映像に圧倒され、「この映画、素晴らしいじゃないか!」と理屈じゃなく肌で感じた。映画が終わって、目を腫らしていた連れのアメリカ人に、「理解できたか?じゃあライアンは誰だ?」と聞かれ、「トム・ハンクス」と答えて失笑されたのもいい思い出。英語は分からなかった、でも連れのアメリカ人が泣いていたのは理解できた、そんな映画だった。日本で見直しても感動と思い出が込み上げる。たった1人のライアンを助けるために、選抜された8人の兵士。この不条理さ。この不条理さこそが戦争であり、この映画がの素晴らしさだと思う。反戦映画としてスピルバーグの手腕が冴え渡った作品だ。 【ダブロン】さん 10点(2004-04-07 19:23:13) (良:1票) |
62.戦争体験の無い我々に戦場の怖さや醜さをお腹一杯感じさせた映画。冒頭の戦闘は今まで見てきた中で一番臨場感があったし生々しく恐ろしかった。このシーンだけで戦争なんて絶対したくない参加したくないって思える。ライアン一人の為に何人もの兵士が死ぬっていう矛盾も「これが戦争だ!」て事だろう。「戦争自体が矛盾していて、だから戦争は駄目だ。」ていうスピルバーグのメッセージを強く感じました。最後は感動して泣きました。平和ボケしている俺にはドーン!ときました。 【諸星わたる】さん 10点(2004-03-21 17:36:26) |
61.戦争の高揚感がわく映画やとどっかの監督さんが言ってたけど、俺は逆に戦争の恐怖を初めて感じた映画やった。他の戦争映画はどっか兵隊さんがかっこえーねんけど、この映画はどの兵隊もかっこわるく見えたし、みんな無様に死んでいく。最初のシーンなんて映画館で観たんやけど、あんなに戦場は怖い所やって感じた映画は他にない。スピルバーグの真意がどこにあるかはしらんけど、俺にとっては反戦映画やったわ。これ観たら戦争なんて確実にしたくなくなるで。後、アパムがココリコの田中に見えてしゃーなかった。 【なにわ君】さん 10点(2004-03-02 11:56:22) (良:1票) |
60.人形のように人間が簡単に死んでしまうものすごいカメラワークの戦争映画、その中で個人個人の様々な想いを感じさせてくれる作品ですね。そんなに簡単にでる作品ではないと...自分にとって最高の作品に間違い有りません。劇場で観たかったな~ |
59.矛盾した救出命令にどうして従うのか?当然、兵士の口からも不平が出る。様々な戦闘や仲間の死を乗り越え、理由は異なるが、各々の答えを見つけだしてゆく。とかく数でかぞえられる兵士達だが、彼らはまぎれもなく、名前を持ったひとりの人間であり、それぞれのストーリーがある。フランス人の子供を助けようとする者、神に乞うて引き金をひく者、勇敢なベテラン兵士や立ちすくむ新米兵士…。また、膨大な数の墓標に刻まれた名前のそれぞれにもストーリーがあったはずである。彼らは最期のその時まで「生きた」。大切なことは生きることであり、人生は尊いもの。この、当たり前すぎるが日常では忘れがちなテーマを、戦争を通して頭ではなく心で理解させてくれる、壮大なヒューマンドラマである。 【はたらきばち】さん 10点(2004-01-17 03:33:20) (良:2票) |
58.物議をかもち出している最初の三十分はみんなのコメントがすべてを物語っていると思う。良くも悪くもその三十分はみんなにものすごい印象を与えた。みんなはなんだこれは!と思い、普通のしょぼい戦争映画とは違うぞという印象をもっただろう。そして次にどんなことが起こるんだろうといい印象を得た人も悪い印象を持った人も思っただろう。僕達はスピルバーグにまんまとしてやられた。いろんな期待や不安を思いながらも僕らはその映画中ずっとその映像が忘れられない。それによって戦争を体験したことの無い私たちもあの戦友たちと同じような戦争に対する恐怖感や疑問などのいろいろな気持ちを持ち、三時間見続ける。戦争映画で重要なのは、反戦を訴えているのはあたりまえ。要は、それ以外の人間的なストーリー、テーマをどれだけうまく盛り込めているかだと思う。僕らは彼らの気持ちがものすごくわかる気になっている。だから彼らが発する一言一言が胸に突き刺さる。トム・サイズモアの「そいつを助けて生きて帰ったら、自分の誇りになる」というセリフ。マット・デイモンのあの愛くるしい笑顔。忘れられません。 【野次られLOW】さん 10点(2003-12-30 00:19:58) (良:2票) |
57.さすが、スピルバーグ! 一味違います! リアリティーを追求した本物の映画! リアルですね~ このリアルさがたまらない、完璧です! 戦闘シーンは 迫力満点! 実際にそこにいるかのようなカメラワーク、すばらしい!の一言! 作品として 「アメリカ万歳!アメリカ正義!」 的な要素もありますが、物語として、映画として、抜群の出来です! 脚本、演出 が、も~ 絶妙! 私的には、冒頭の上陸シーンなんて “おまけ” のようなもの..作戦に対する不条理さ、上官と部下、兵士としての生き様、葛藤..刻々と変化していく戦況..その中で絡み合う人間ドラマ..そこが、しっかりと、とても丁寧に描かれています..実は、まったく期待しないで観ました..侮ってました..ごめんなさい、そして、ありがとう!スピルバーグ監督..ど真ん中です!大満足です!! ヒューマンドラマ好きの方、オススメ! 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 10点(2003-12-19 12:17:43) |