20.個人的なツボは、「艦長」とデフォーがやりとりする凄惨なシーン。艦長以外を演じる「艦長」を初めて見ました。陸に上がってもやっぱりドイツ軍人で、やっぱりクールですね。チョイ役でしたが。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-04-23 21:23:24) |
19.初めて見たときは全く好きになれない映画でした。あのねちっこい不倫のシーンとかって日本人にはいまひとつ受け入れにくいのではないでしょうか。2回目はテレビ放映で見て、不倫以外の部分も見えてきた。3回目は友人がDVDを貸してくれてたので見たのですが、見るほどにいい映画だと思えました。主人公は自分の愛するアフリカの国が英国の殖民地になっていくのが許せなかったのでしょう。彼自身が言っているし、爆弾処理係のインド人も語っています。登場人物が全て傷ついて絶望的になっていましたが、生き残った人々が希望をもってこれから生きていくだろうと暗示するエンディングがとても良かったです。心が晴れやかになりました。映画って1回見ただけで判断してはいけないなと思いました。 【Jade】さん 8点(2005-01-19 01:03:20) (良:1票) |
18.単なる不倫を詩情豊かに謳い上げた映像美が光ります。聖書やヘロドトスを引用したり、愛をしたためたポエムなど、耽美的な文学的表現を意図しているよう。欲情にまかせた官能的な愛の表現がヤらしいです。別れ話のシーンには、自分の昔の恋愛を思い出しました。当時、彼女から告白されて付き合っていたことがあります。「もし別れることになっても、その時は男らしくキレイに別れてあげよう」と高をくくっていました。が、いざ彼女から別れを切り出されると泣いてすがったのは自分のほう。すごく取り乱して、随分ヒドいことも言ってしまいました…(今でも後悔しています)。「カッコよく別れよう」なんて思っていた頃は彼女のことが大切じゃなかったのかもしれません。でも、いつの間にか彼女を心から好きになっていたのだと気づかされたのです。アルマシーの気持ちが痛いほど分かりました。 【やすたろ】さん 8点(2004-08-04 16:18:32) |
17.人を好きになるのに理由なんてなく、その為に周りの人々を傷つけ、その代償として全身ヤケドを負い、夫を亡くし、洞窟の中ではてようとも、二人はそれを、死をも受け入れてゆく・・砂漠の壮大さが〝不倫話〝をサラリとさせていたのでしょうか。彼がキャサリンを抱いて洞窟から出てくるシーンはまるで彼の花嫁さんのようでした。ビノシュの笑顔が時折観ている私の気持ちをホッとさせました。いくら好きで好きで仕方ない相手でも一緒になれないというのはとってもつらいし、〝運命〝という言葉だけでは割り切れないはかなさがありますね。 【fujico】さん 8点(2004-05-09 21:51:32) |
16.エンディングとオープニングが繋がっている創りや砂漠などの自然豊かなスケールの大きさには驚かされる。 音の繋がりや記憶と共に現在と過去が同時に進行していき、その中でいくつかの人生を描いているのも面白いし上手い。 恋愛の甘さだけでなく愛憎や醜さもしっかりと丁寧に時間をかけて描けている。 「自分はもう死んでいる…」肉体だけでなく精神的な比重が大きいこのセリフと何個かのモルヒネを机の同じ場所に集めるシーンが胸を打つ。 ただ最後の「約束」を果たすための苦労や苦悩をもっとキツメに描いた方がより効果的じゃないかと思った。 |
15.情緒たっぷりのメロドラマ。戦争に対して突き放したスタンスを保ち、過去と現在を交えながら徹底して個人の話が展開する。戦争や政治に関する妙な大義名分をおくびにも出さず、個人の感情に焦点をしぼったところがとても良かった。 【ラーション】さん 8点(2004-04-07 16:47:39) |
14.恋愛映画の一方、戦争を批判する映画でもある。戦前、主人公のアルマシー伯爵は英国のために地図を作っていたのに、自分の国籍を証明する書類を持っておらず、名前がドイツ的という理由だけで故郷の人間に敵国人扱いを受ける。助けを求めても、一人の人間としての尊厳は無視されて「国籍」が全てとなる異常さ。そしてそのために愛するキャサリンを死なせてしまう。終戦と現在進行形で進んでいる看護婦とインド人将校との恋愛がせめてもの救いを見せてくれる。インド人将校が不発弾処理に成功することにより、看護婦がそれまで怯えていた「自分が愛する人を死なせてしまう呪われた自分の運命」を乗り越えることができる。空の青と砂漠の黄色が印象的な、映像の美しい作品。 【みねこ】さん 8点(2004-01-10 23:15:02) |
13.テレビで監督が記者会見していたときのコメント「愛とは本来暴力的である、お互い被害者でもあり、加害者だ」というよな内容を言っていた。かなりこのコメントには納得した。当時彼氏とケンカが絶えず暴力もあった。お互い好きだけどうまくできない。殴られている私がいつも被害者だと思ってたが冷静になったり人の意見を聞くと、殴らせる私も悪く、そういう点で私も加害者だったのかな。相手を思いやり優しく包み込むあたたかいだけが愛の形ではなく、なんでか死に近づいていってしまう愛の形もあるということなんかな。心中とか、それも愛と言われれば否定はできない。いつも他の恋人同士のように穏やかな関係を望んでいたのにできない時ってあるみたい。今から思うと若かったからか純粋だったからか・・・。映画よりも監督?のコメントが今でも心にやきついております。 【さくら】さん 8点(2003-12-23 19:27:14) |
12.映像は全体を通して非常に美しい。ストーリーもただの不倫ものと言えばそれまでだが、最初の意味不明なイントロが最後の最後でやっとわかる、ってところは面白い。 |
11.過去と現在を言ったり来たりする展開は良いとして、話が錯綜しやすいのと、背景設定に対する知識が無いと展開がわかりづらい。主人公の周りの人のストーリーは中途半端で詰め込みすぎ感がある。とは言え、結構リアルな話で面白い。一々大泣きしたりする恋愛ドラマ然とした映画に飽き飽きしてるので、ありがちなストーリーの割に楽しめた。 【りの】さん 8点(2003-09-08 13:56:57) |
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10.戦争をバックにした大河ロマンとして、ゴージャスな味わいだったと思います。「ただそれだけでしょ」と言われたら、「はいその通り」としか言いようがないけど。ドラマの面白さ、ということで言うと、2つの時系列の物語が交錯している効果がいまいちだったことが惜しい。あの 映画の中での「現在」のお話が何をいいたいのかが、つかみづらかった。あちらのラブストーリーもほんとはなかなかだったんですけどね。 そのために、わかりやすいほうの「過去」の話にばかりスポットがあたり、「ただの不倫もの」に貶められてしまっていることはかなり残念です。とはいえ、私としちゃ、「不倫もの」というレッテルだって、いいんじゃないかと思ってるんですけど。だって、主役二人の色っぽさって、そんじょそこらにころがってはいませんよー。十分に見ごたえがあります。結婚していようがいまいが運命的に出会ってしまう二人、というシチュエーションは昔からロマンものの定番で、立派に一ジャンルです。公開当時だってちゃんとロマン大作として宣伝されていたし、誰だって簡単なあらすじくらいは知ってから見たんでしょうから、「不倫はいけません」という人は、最初から見なきゃいいと思うんだけどなあ・・。 【おばちゃん】さん 8点(2003-03-20 23:54:51) |
9.封切当時、映画館で観たときは、めちゃつまらん!!なんて不条理な話だ!!!という感じだったのに、あれから5年、久々に見てみるとかなり共感できる部分がありました。いや自分が不倫してるとかそういうことじゃないんですけど。それにしてもやっぱり旦那さんがかわいそうでした。ほんとに奥さんのこと愛してたのねぇ。私が結婚してあげたいわ!(実は、かなりコリンファースびいき)人生ってうまくできてるもんで、誰かを不幸にしたら自分もどこかでそれを償わんといけなくなるのでしょうか。プラスマイナスでいうと誰でも同じくらいになるような気がする。うまく言えませんが。 【ヨシモニー】さん 8点(2002-09-23 16:35:50) |
8.みなさん点数辛いなあ。しかも誰もC.S.トーマスがきれいとか書いてないんですね。意外だ。封切時に一度しか見てないので記憶があいまいなんですが、奥さん寝取られちゃう旦那が「君を愛してる」って言いながら飛行機飛ばしてっていうエピソードに泣きました。好きでしょうがなくてもどうにもならない時ってあるよなあ、って妙に共感しちゃって。メインの場面では無いんだけど妙につぼにツボにはまった感じでしたね。全体的になかなか素敵な映画だという印象が残ってます。 【Qtaro】さん 8点(2002-04-17 01:07:18) |
7.舞台が砂漠という事もあり 非常に綺麗だった 寺院の場面でのインド人と伯爵の会話がイギリスの植民地支配の酷さを表していて印象的だった さて 内容について話すと台詞 そして 手紙などが非常に工夫されていて そこに音楽がマッチしていて 脚本 撮影は素晴らしいと思った ラルフファインズの悲劇のヒーローの演じ方には本当に泣かされる 不倫という少し醜いラヴストーリーであるが 彼が演じるとなにか美しさ 同情と言うものを感じてしまう 恋人を乗せて砂漠を飛行機を飛ばす主人公 恋文とともに死んでゆく主人公 正に名場面だと思った 【アカデミー巡り】さん 8点(2002-04-07 23:09:26) |
6.ロアルト・ダールとヘミングウェイとサン・テグジュペリを足して不倫で割った映画。インド人将校の東洋然とした凛とした精悍さや、ジュリエットビノシュの清楚さが好きです。 【oikawa】さん 8点(2001-11-21 00:52:16) |
5.最初に飛行機が飛んでくるシーンがある。最後に、もういちど同じ飛行機が飛ぶ同じシーンが写る。「ああ、そうだったのか。あそこに乗っていた白い布に包まれた女性は実は愛する女性の遺体だったのか」その飛行の意味を知ったとき、誰も、涙を止めることはできないだろう。 【ともちゃん2】さん 8点(2001-08-20 16:51:24) |
4.第二次大戦の北アフリカを舞台に、縦糸、横糸が織り成す本格的恋愛映画。アルマシーの話を聞き終え、最後を看取ったハナは自らの不幸な過去に訣別を告げる。 【向日葵】さん 8点(2001-04-21 16:40:49) |
3.ラストの飛行機のシーンは感動的であった・・・しかし個人的には、確かに堅苦しい面もあるのだが、それより設定が過去にいったり現在に戻ったりと目まぐるしく展開するため一つの物語に集中できなかった。現在のシーンでは、看護婦ハナの恋愛なども描かれ、本編はどこ吹く風と言った感じ。よりにもよって、余計な登場人物、余計なエピソードが加わって来て、そうでなくても長い映画が、なんだか水で薄められて伸ばされた印象だけが残ってしまった。 【イマジン】さん 8点(2001-01-26 12:37:44) |
2.ジュリエット・ビノシュとクリスティン・スコット・トーマスの魅力に惹かれました。大河ドラマの趣があり、見応えのある作品でした。でも、この映画の良さって、ある程度の年齢にならないとわからないじゃないでしょうか。かけがえのないものを失ったり、人生に自暴自棄にな 【ピルム】さん 8点(2000-10-12 12:49:19) |
1.すごく綺麗なしまもようの砂漠、空を飛ぶ黄色の飛行機、蝋燭がともされた庭、たいまつに照らされた壁画、本当に美しい作品です。なんだかみんな上品だし、映像美が頭に残ります。話も戦場が舞台のわりにムーディーです。やはりレイフが恋人を抱いて歩くシーンはいつまでも忘れられないでしょう。 【あまぬま】さん 8点(2000-09-20 22:07:17) |