51.「これが作品賞?」というのが正直な感想。130分間退屈なく見れて、『最強のふたり』を彷彿とさせるユーモラスなフィールグッドムービーなので、映画をあまり見ていない方にも薦められるが、やはり白人特有の上から目線の綺麗事、一時的な融和アピールにしか見えず、作品にあまりのめり込めない自分がいた。イタリア系だからと同じ白人から差別される用心棒と、黒人コミュニティから外れたピアニストのはぐれ者同士の話なので事情はもっと複雑だろう。とは言え、そこまで踏み込まず、ただの"良い話"で終わっている。予定調和の中に新しい驚きがないのが大きく、ただただ浅いなって。ヴィゴ・モ―テンセンもマハ―シャラ・アリも正反対ながらも素晴らしい快演で異論はないが、全体の完成度の高さでは『ROMA/ローマ』に作品賞を与えるべきだったし、13年前の『クラッシュ』同様、単に変革リスクから逃げたミステイクとしか言いようがない。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-04-23 00:25:11) (良:2票) |
《改行表示》50.心が忙しかった。痛かったり、ほほえましかったり、ほっとしたり、どきどき、そして怒りと最後は熱い。 音楽もよいです。見るまでに心の準備もあって、いまになりましたが名作です。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-06-02 23:19:17) (良:1票) |
49.異質な人間が出会いを通じて変化していくロードムービーという点では『スケアクロウ』に似てるなと思ったり、インテリとヤクザの出会いによるコメディという点では『男はつらいよ』に似てるなと思ったり、色々と既視感はあるし実話がベースだから驚きの展開になるわけでもなく、予定調和に終わってしまうので大きな感動というものはない。とはいえ、差別問題を扱いながも酷いシーンはあまりなく、安心して見られる良作ではある。注文をつけるとすれば、黒人だがカネ持ちで男だが男が好き、白人だが黒人に使われるし移民系として差別される、といった両者のアイデンティティーに関する内面的葛藤がもうちょっと丁寧に描かれるとよいと思うのだが、それだとコメディーにはならないので難しいのだろうな。 【東京50km圏道路地図】さん [DVD(吹替)] 7点(2022-07-18 17:28:32) (良:1票) |
48.白人なのに黒人のような生活 黒人なのに白人のような生活をしている2人のロードムービー、素敵なラストは忘れられません。良い映画でした。 【東京ロッキー】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-01-12 18:19:34) (良:1票) |
《改行表示》47.育ちも性格も全く異なる2人が旅に出る。ロードムービー定番の作品の始まり。 それ程の大事件は起こりませんが、小さな出来事を丁寧に積み重ねていき、 街から街へ、2人が固い絆で結ばれていく過程が見事なテンポの良さで綴られていきます。 しかし、60年代、アメリカの南部、黒人と白人、実話。 これから旅先の南部の地でどういうことが起こるのかは容易に想像がつく。 コメディにするには非常に難しいテーマですが、 シリアスさとコミカルさを見事に両立させてみせた脚本が素晴らしい。 また、これが両立したのはヴィゴ・モーテンセンの存在があってこそであると思います。 彼が主演という前提で見たので分かりましたが、予備知識なしで見たら彼だと気付かなかったかも。 演技の素晴らしさと共に、本作にかけたその役作りもまた見事です。 色々あった旅の終わりだけに、終盤に度々登場する「メリークリスマス」の使い方がいい。 ラストの「手紙をありがとう」には参ったな・・・。クリスマスにいい映画を見ることができてよかったです。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-12-26 15:19:26) (良:1票) |
《改行表示》46.旅での相互理解を描いた物語は沢山ありますがこちらは絶品でした。 特にトニー・リップの粗野で腕は立つ、度胸満点で人望熱く、大食い、そんで意外に実直。奥さんには優しい、こんな魅力に溢れた 人間と孤独な天才ピアニストのちぐはぐなやりとりは楽しく、ニヤニヤしっぱなしでした。旅を終えたラストのちょっとした サプライズ。温かい雰囲気もいいですね。 タイトルのグリーンブックについては恥ずかしながら知らず、ゲストとして最大級のもてなしをしておきながら 同じトイレを使わせないとか、日本人の感性とは違う意味の差別が存在していたんだなあと。根は深そうだ。 最近のアカデミー賞の選考基準は黒人、多様性を前面に出し過ぎて政治性が高くなって賞レース自体はつまらなくなりましたね。 個人的には世間の評価関係なしに良作として大事にしたい、そんな映画であります。気に入った映画なのでしっかり2回観ました(笑)。 後から理解出来た事も多く2回目のほうがより楽しむ事が出来ましたね。戸田なっちは今回大丈夫だったかな? あと、最近タバコを止めた身としては、こんだけ喫煙シーンあるとついつい戻りたくなったり?映画で酒とタバコと食事って良い小道具。 それを再認識。トニーの親戚を演じた人たちは本物の親戚だそうですが、一番年長と思われる人が実際のトニーリップそっくり! 【大治郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2019-03-18 13:46:41) (良:1票) |
45.人種も性格も生きてきた環境も何もかも違う2人がお互いに影響を及ぼし合い、共に変化(成長)していく、ロードムービーのお手本のような、実に「いい映画」だった。 南部における当時の極めて厳しい状況と比較すると、この映画の人種差別描写は非常にマイルドで、社会派モノ好きな人には物足りなさがあるのかもしれないが、ピーターファレリーらしくコメディ色も織り交ぜながら「心温まる」という方向性に振ったことは、(否定する人もいるだろうけれど)大正解だったと思う。 男同士の友情物語でグッときたラストに、追い打ちをかけるトニーの奥さんのあの一言。 もう、奥さん! あなたいい人過ぎ! 【チャップリ君】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-03-13 13:53:32) (良:1票) |
《改行表示》44.久しぶりに、観てよかったな〜・・という心地いい余韻を感じられた作品でした。 事実とは多少違えど、伝記物ではなくエンタメとしてみれば、素晴らしいカタルシスが味わえます。 淡々と進むロードムービーの構成ながら、主演助演の演技も見事で全体を通してドラマがあります。 トーンが優しすぎる/予定調和かもしれませんが、私にとってはこの時代の音楽や車なども楽しめて、充分名作に値しました。 【460】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-02-20 03:02:03) |
43.いい映画だったなぁ~それにしてもトニーのいかついこと。完全なマフィア顔。そりゃあんなオッサンにビンタされりゃ必死でピアノ用意もするわな。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 7点(2023-12-20 22:49:33) |
《改行表示》42.人種差別の不条理さに関して、理解と反抗とを併せ持ち、 自分の存在に関して葛藤を持ち続けるするドクター・ドン・シャーリー 細けぇこたぁ解らないけど、差別なんかどうでもいいんだよ、 そんなことより家族は大事だよね!といったノリのトニー・ザ・リップ 表情だけでトニーを愛している事が伝わってくるドロレス いい映画というのは、理由があっていい映画という訳じゃないと思います 作品の欠点は探そうと思えば、きっとあるでしょうけど 細けぇ事はいいんだよ 【ぐりこ】さん [インターネット(吹替)] 10点(2023-11-04 11:40:00) |
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《改行表示》41.無駄のないストーリー展開で、素晴らしい映画だと感じました。 よい映画を観た後は、気分が良いですね。 南部にツアーに出た勇気は、なにを求めていたのだろうか。 【cogito】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-06-16 00:25:31) |
40.南部のレストランのオーナーが語ったように、黒人差別の理由として合理的に説明できるものはなく、ただ、「それが伝統だから」なんだろうと思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2023-04-02 23:14:04) |
39.人種を超えた2人の友情に心温まる納得のアカデミー作品賞。 【TERU】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-12-25 19:17:36) |
《改行表示》38.人種差別の描写が緩いと言う人が居るけど多分そうだと思う。でもリアルに知りたければドキュメンタリーでも見てください。 もう1つ。アメリカの差別は醜いという意見にも一言。日本にだって同じように差別はあります。 黒人という人はいないし、白人という人もいない。みんな名前がある個人です。 エンターテイメントにくるみながらも個人と個人が交わり勇気を出せば変わる、というメッセージがとても強く伝わってくる映画です! 【amicky】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-11-27 11:19:02) |
《改行表示》37.主人公がとにかく魅力的である。 ガサツで無学だが、思いやりや家族愛にあふれる。 何かのトラブルも暴力に頼るだけでなく、臨機応変に対応する様もかっこいい。 役者の演技もさることながら、吹き替えの声優のキャスティングも素晴らしい。 この主人公と正反対の属性の黒人ピアニストシャーリーが徐々に心を開いて打ち解けていく、心あたたまるお話。 ラストだけなんか微妙だった。シャーリーが突然家に来て何か微妙な空気になるんだけど、何でラストであんなモヤモヤする展開をぶちこんできたのか、残念。 【椎名みかん】さん [インターネット(吹替)] 8点(2022-11-04 12:35:37) |
《改行表示》36.生まれも性格も違う二人が旅を通じて理解し合うロードムービー。 予定調和でラストも予想できる内容なんだけどそれでも面白い。 【miso】さん [地上波(吹替)] 8点(2022-05-04 23:38:41) |
《改行表示》35.主人公の成長物語ですね。 奥さんが理解者なところが暖かみが増す。 でも結局インテリだからなぁ。 出てくる料理はどれも美味しそーでした。 【すたーちゃいるど】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2022-05-03 15:44:12) |
《改行表示》34.最後の黒人専用バーの演奏で全てが昇華された。9点 そのために白人による上辺だけの上品な演奏会に耐え忍ぶ苦痛を与えたのであろう。 白人の彼らには差別のつもりは毛頭無い。そういう決まりだと信じている。「郷に入れば郷に従え」という言葉が好きな保守的な 人々が世界中に多いが、その決まりは正しいの?誰かの人権を踏みにじりつばを吐きかけているのでは無いのか?正しさとは何なのか。 今なお「差別と区別の」境界で苦しむ人々が世界中にいる事は肝に銘じておきたい。 特に印象的なシーンは、トニーが警官に問い詰められイタリア系だと言ったとき、警官に「お前も半分クロだ」と言われ思わず警官を 殴ったシーンだ。その時トニーは何を感じ何に怒ったのか色々と考えさせられた。そこから一気にトニーとドクターの距離は近づく。 それと最後ハッピーにさせてくれたのは、奥さんに手紙の作者がバレバレだったことですかね。 まぁ、あのやんちゃなトニーが素敵な手紙を書けないことくらいはお見通しですよね。 |
《改行表示》33.現実はもっと不愉快で陰湿な状況だったと思いますが… なかなか被差別の無念さや怒りを当事者感覚で理解するまでには至りませんが、「最強のふたり」を彷彿させるグッとくる映画でした。 【ProPace】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-31 21:21:56) |
《改行表示》32.人種差別とか歴史的背景が分かんないと良くわかんないじゃないの?面白いのコレ? と散々文句を言う兄を、人間は想像力が無いといけない、絶対良い作品だからと説き伏せて鑑賞。 エンディング中、家族全員「良い作品だったねえ」と感想が零れ落ちた作品。 人種差別という暗いテーマだけれど、 終始温かさが溢れており、悲しみと笑いのバランスがすごく良い。 観終わったあとには、静かな感動が押し寄せてきます。 一つ一つの台詞に深い意味があるし、二人の少しずつ変わっていく様子が 細やかに描かれているので、一度では汲み取れ切れなかったかもしれない。 また、誰かを説き伏せながら、この作品をもう一度観たいと思います。 【うらわっこ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-01-02 19:16:13) |