《改行表示》5.ネストール・アルメンドロスによるモノクロは映像はとても美しい。 話は淡々と進み、まずまず面白いものの、フランソワ・トリュフォー作品ならではの魅力は感じられない。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-05-24 12:19:10) |
4.良きにつけ悪しきにつけ、この種の映画はどうしても奇跡の人と比較してしまいます。あちらは、壮絶な戦いで感動的、本作品はやや平板で記録映画のように進んでいきます。坦々進行するドラマの中にトリュフォーの優しさが込められている。そんな感じを受けました。好印象の作品です。 【ひよりん】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-22 22:00:15) |
3.野生の少年が発見されて捕まるまでの冒頭のシーンはセリフが無いだけに監督の腕の見せ所なんですが、お見事です。その後の展開がちょっとありきたりに感じちゃいましたが実話ということなのでしょうがないか。イタール博士(トリュフォー)は野生の少年を”見世物”から救い出し人間として教育する、そこには確かに子供に対する父の愛が存在します。しかし学者としての研究欲もあるように見うけられる。最初はそっちのほうが強かったはず。「ジャン・ピエール・レオーに捧げる」とありますが、トリュフォーの映画の道具として『大人は判ってくれない』に出演し、その後も共に映画を作るうちにしだいに父と子のような関係を築きあげたトリュフォーとレオーがこの作品の2人とだぶります。野生の少年を演じた子供の演技は、演技とは思えないほどの好演でした。 【R&A】さん 6点(2004-06-15 13:47:13) |
2.「この映画をジャン・ピエール・レオーに捧げる」、トリュフォーの愛が満ち満ちている。トリュフォー自身が演じる擬似父親の葛藤は、小津の『生れてはみたけれど』の斉藤達雄演じる父親のそれとよく似ている。『生れては~』と違って本作品は完全にトリュフォーに感情移入するようにできているので、幼稚園児か小学生くらいの子供を持つ父親が見ると共感するところが多いのではないか。まだ二十歳にもなっていない僕にとっては、退屈こそしなかったものの『生れては~』に比べると訴えかけてくるものは弱かった。ただ、なんといおうがアルメンドロスの美しすぎるカメラは必見。 【藤村】さん 7点(2004-02-12 23:43:13) |
1.ここでは、役者としても登場するトリュフォー監督の存在感にバラの花束100万本をあげたい。生まれた時から孤児で、言葉もしゃべれない野生児の少年に、親から見捨てられていた自身の幼少時代を重ねつつ、自らは理想的な”教育者=父親”を演じるトリュフォー。スピルバーグがこの映画を見てトリュフォーを『未知との遭遇』への出演を依頼したっていうのも、ホント良くわかる。素晴らしい! 【やましんの巻】さん 10点(2003-07-17 19:30:23) |