【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-11-02 22:07:16) (笑:3票) |
143.例え最悪の事態を招くことが見越されていても男には守らなければいけない崇高にしてバカなルールがあり、それにのっとって行動しなければならない。その決まりを破らないパチーノがとことんクールです。そんな〝漢〟をノワール調で描いた映画なのですが、恋愛シーンがとても良いのです。雨の路地で愛した女を待ち、びしょ濡れになりながら様子を窺うシークエンスは初恋のように淡く幻想的でドキドキさせます。パチーノと言ったら殊に90年代以降、シャウトを交えた雄弁な役柄が多いのですが、やはり孤独で佇む沈黙が良く似合います。そして鏡に映るぺネロープ・アン・ミラーの美しい裸身を見てドアチェーンを破ってくるラブシーンの情熱的で官能的なことといったらないです。甘美な大人の色気が漂っています。 役者陣も完璧で暴れん坊ショーン・ペンの見事な雑魚キャラっぷりも、ぺネロープ・アン・ミラーの妖美も特筆ものですが、やっぱりアル・パチーノでしょう。あの見る者を惹きつけて止まない吸引力は一体どこから出しているのでしょうか。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-01-15 18:22:01) (良:2票) |
142.まよわず10点。文句なし10てん。 もーとにかく切ない!! 最後なんか結末しってるのに応援しちゃう。 足を洗おうとおもえばおもうほど、 深みにはまっちゃう。。 そんなとこが悲しく悲しくてたまんないです。 一度失敗をおかすと、その失敗をとりもどそうと 思ってもなかなかできないんですね。いやーきをつけよ。 しかも主題歌もなけるー… あと、ゲイルはレナードの朝にもでてますね!! 彼女いちばんかわいそうなのかも・・・・ 最後おどってるのはゲイルだよね?良かったー・・・ アルパチーノはもうすごいオーラを放ってるよね…かっこいいとか渋いとかそういう次元超えてる!!ほんとこの映画のパチーノがいちばんステキです。それにしてもショーンペンもすごい(笑) この二つの役をアルパチーノとショーンペン以外の ひとがやったら、だめだったよね、あたりまえだけど。 【ギニュー隊長★】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-15 23:30:59) (良:2票) |
141.この映画のタイトルで勝手に宗教物だと決め付けていました。しかし手にとって見て見るとオレの好きなマフィア物バタバタ借りてしまいました!!最高な作品でした。 【はりマン】さん 10点(2005-02-07 01:11:03) (良:1票)(笑:1票) |
140.犯罪もの、ギャングものでアル・パチーノとくれば見ないわけにはいかない!..とは思わなかった。この頃、アル・パチーノはもういいって思ってたんでビデオレンタルを待つことに。で、観たのだが前半にあったプールバーでの銃撃戦とクライマックスの駅での銃撃戦はさすがデ・パルマ。緊張感とかっこ良さが見事に共存している。でもデ・パルマとパチーノと言えば「スカーフェイス」。バイオレンス描写、主人公の性格ともに良くも悪くも「スカーフェイス」のほうがインパクトがありすぎるためか、どうもこの作品、全体的に印象が薄い。と言いつつ今だに忘れられない衝撃もありました。あの悪徳弁護士です。顔がアップになったとき「えっ!?ショーン・ペン?」かなりはげかかったモジャモジャ頭を見てショーン・ペンなわけがない!と思ってみていたら、頭上からのショット!完全にはげてる!ショーン・ペンでないことを確信した瞬間だった。しかしエンドロールに彼の名が...固まってしまった。私の中ではどんでん返し系の映画になっている。 【R&A】さん 6点(2004-02-02 13:25:34) (笑:2票) |
139.アル・パチーノの映画で一番印象に残っている。 最後の駅のシーンはとても悲しかった、 ゲイルと新しい生活を送らせてやりたかった。 夕日に踊るゲイル。 エンドロールを映画の一部だと思い、 これほど切ない気持ちで最後まで見た映画も少ない。 【プエルトガレラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2020-10-10 20:20:23) (良:1票) |
138.カリート・ブリガンテが麻薬帝国を築き上げるまでを描いた「カリートの道」と、服役後のカリートを描いた「それから」が本作の原作としてクレジットされていますが、映画で描かれるのは主に「それから」。”若き日のカリートを知りたければ「スカーフェイス」をご覧ください”という作りとなっています。やたら絡んでくる新興ギャングを邪険に扱うカリートに向かって、昔の友人が「なぜ奴を嫌う?昔のお前だからか?」と問う場面なんて、嬉しくて笑っちゃいましたよ。。。 安穏を求めるヤクザ者が、その意思とは裏腹に暴力の世界に引きずり込まれていくという物語はヤクザ映画でよく見るパターンであり、おまけに本作は特に捻りも加えていないためお話はあくまで紋切型です。紋切型ではあるのですが、デ・パルマの演出力とパチーノの演技力、そして背後に大傑作「スカーフェイス」を控えさせているという抜群の安定感により、この手の映画としては最高の仕上がりとなっています。ヤクザ映画に興味のない人であっても、本作は十分に楽しめるのではないでしょうか。。。 と、クォリティの高さは十分に評価するのですが、傑作にはなりきれていないという印象です。その理由は脚本にあって、個性的な演出や演技と比較すると脚本は月並みに感じられます。本作の脚本を担当したのはデビッド・コープという人物なのですが、この人は恐ろしくクセのない脚本家で、その仕事は常に可もなく不可もなく。個性や主張は極力抑え、オーダーされたものをオーダーされた通りに作るというもはや”業者”ともいえる脚本家であるため、脚本に力がないのです。例えば「スカーフェイス」にはオリバー・ストーン特有の訳のわからん勢いがパンパンに詰められていて、その爆発力が映画をグイグイと引っ張っていたのですが、本作にはそれがありません。このことが、本作を”よくできた佳作”の域に留めているように感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-05 01:49:06) (笑:1票) |
137.「昔気質の男」と「バカ」は紙一重。チンピラに突っかかってみたり、裏切りかけてることが分かってる男に女を駅に送らせたり、それが「昔気質の男」ということで昇華されるかというと、どうもそこまではいかず、「ちょっとバカじゃないか」という感じと微妙なところになる。弁護士への友情も「昔気質の男」というだけではイマイチ説得力不足なんだ。おそらくパチーノだから「バカ」に一気に傾かないでいられたんだろう。最初の少年が殺されるシーンのだんだんヤバい感じが濃くなってくるあたりとか、ラストの駅のあたりが見せ場だが、長い2時間25分の代償としては、ちと物足りなく思えた。最後に「努力はしたんだ」って言われてもなあ。ペネロープ・アン・ミラーいうのは面白味のない顔だ。南米のリズムがあふれるのはパラダイスのイメージか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-11-30 10:15:10) (良:1票) |
136.ラストの息詰まる展開から渋すぎるパチーノの姿、ラブシーンの撮り方、エンドロール、そしてチリハゲショーン・ペンまで、ツボを押さえる演出が多く、個人的には倒置法も好きだった。やっぱりパチーノ&デ・パルマコンビはすごい。もう一度コンビを組んで欲しい。 【ローリング@ストーン】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-12-26 10:52:04) (良:1票) |
135.私はこの作品を教えてくれた人に”人生”を教わった。その人は別に”教える”という行為をしてくれたわけではなく、私がその人を見て”自分”というものを振り返って考えさせてくれたのだ。私はこの作品に思い入れがある。それはその人を思い出させてくれるから。そして自分を奮い立たせてくれるから。とにかく「ありがとう」と一言添えさせていただきます。 この作品を教えてくれた人とアル・パチーノに捧げる 2004/12/20 tetsu78 【tetsu78】さん 10点(2004-06-04 22:51:32) (良:1票) |
|
134.危険だと分かりきった道を一瞬のためらいも見せず進んでいったカリート。何よりも義理を重んずるのがヤクザ社会、義理を通した報いを受けるのもヤクザ社会、夢の世界までの最後の一歩を踏めなかったのは自明の理なのでしょう。ホームでの一瞬の笑顔は結末がわかっているだけに切なさが際立つ、私のパチーノ名場面集の一つです。ホームを運ばれていく際の台詞は、パチーノの眼が語っていましたので個人的には不要でした。ドアチェーン越しに「かかってこい」とばかりに挑発したゲイル、特筆もののゲス振りを見せてくれたクラインフェルド、この二人もカリートと共に忘れじのキャラクターです。私の忘れじの作品です。 |
133.アル・パチーノ最高、デ・パルマ最高。私の人生1番の映画といってもいいくらい…。 【いざ、ベガス】さん 10点(2003-11-12 01:09:40) (良:1票) |
132.デ・パルマがスカーフェイス以来久々にコンビを組んだアル・パチーノはいつものようにやたらと怒鳴り散らすのでなく、幾分抑えたトーンながら主人公カリートを見事に演じている。また、口では「誰も信用しない」と言いつつ最後は人を信用してしまい、結局周囲の裏切りに翻弄され続け怒りが爆発しそうになりつつも自分の夢を叶えるため何とかポジティブに生きていこうとするカリートに対するデ・パルマの視線はいつもより幾分優しく感じられ、またそれゆえにラストシーンがあまりに美しくいつまでも心に残る。デ・パルマらしいカメラワークもタップリ堪能できる素晴らしい作品だと思う。 【ダイ】さん 10点(2001-08-16 00:07:46) (良:1票) |
131.人生を描くイーストウッドと、道をあゆむアル・パチーノ アル・パチーノの主演でなければ平凡な展開だったかもしれない。 若き頃のワルさは映像では描かれていないが 今時分のワルさは描かれている。 それは自分に嘘をついて愛する人に本当の自分で嘘をつくことだ。 常に「人(友人、子どもの母になる人、昔の付き合い人)」 が起点となっている。 それは普通の描き方なら「巻き込まれている」 形になるが、 アル・パチーノが描くと、全てを包み込んで受け入れているようにみえる。 だから、正真正銘の悪いやつではなく ワルという片仮名で表記したくなる、格好いい男なのである。 真っ当ではない、しかし他者を裏切れない男という自分を貫く、 そんな魅力が描かれた映画。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-01 21:55:12) |
130.ショーン・ペンがアル・パチーノを超える存在感と演技力を見せています。カリートには最後は恋人と一緒にバハマに行かせてあげたかったです。終盤の地下鉄からグランセンへの追跡銃撃シーンが圧巻でした。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2021-04-28 09:06:14) |
129.刹那的で平坦さも多い映画だが、何故か引き込まれる。 主人公の「分かっていても変われない」という気持ちが良く分かる。流れる曲もいい(最後とか)。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-08-16 21:34:49) |
128.一番かっこいい時のアル・パチーノ。展開が痛々しいが、それがまたハマっている。駅の銃撃戦はデ・パルマの映画って感じ。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-08-15 02:15:33) |
127.これはもう、Carlito's Wayというよりは、Pacino's Wayであって、いつも通り、というかいつも以上に、存分に映画の中で語りまくってます。手振り身振り全開で、実に気持ちよさそうに語りまくり、おかげで時にはカットが切り替わると手の位置がズレてしまってる、なんて事も発生する訳ですが、そんなの些細なこと。何せ気持ちよくしゃべってるんですから。 デ・パルマも例によって例のごとく、カメラをクルクルと走り回らせたり、疑似パンフォーカスともいうべき合成映像使ってみたりと、お構いなし。 こんなコトばっかりやってると映画がバラバラになりそうですが、この映画、意外に収まりがいいんですね。主人公像にアル・パチーノがよくハマってる。大物のようでありながら、何となくセコい感じがね。ジョン・レグイザモをいたぶるあのエラソーな感じが、実にお見事。 デ・パルマも本作の終盤のクライマックスでは、実に真っ当に追跡劇をスリル一杯描いていて、そう、やろうとおもったらこういう事できるんですよね。できるのにやらないのね。本作ではちゃんと、シビれるほどの盛り上がりを演出してくれます。 で、これらすべてが収斂していく、衝撃のラスト。衝撃的だけど、でもやっぱりこれしかないよね、という説得力があります。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-14 15:36:44) |
126.ショーン・ペンの演技の方に目がいってしまいますが、どう見ても本気で足を洗おうとしているようにはみえない主人公。先が読めないのかアバウトなのか、どんどん冒頭のシーンに向かって突き進んでいきます。裏切と死が隣り合わせの世界は当事者でなくても見ているだけで疲れます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-20 11:29:28) |
125.カリートのキャラクターは好きにならざるを得ない。そしてこれだけ裏切りそうな人物が多けりゃ見逃せませんわな。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-09 18:59:59) |