320.冗談抜きにして感動して泣きそうになってしまった。 自分の存在理由を見出せない二人の男。 一人は毎朝、言い知れぬ悲しみとともに目が醒める。 そしてもう一人は、自分の生きる意味を問いかけていた。 一人は愛のためにフットボールを辞め、やるべきことが分からずに毎日を無気力に生きる。その無気力さがやがて徐々に愛を失いかけている。 警備員をやりながらフットボールの思い(冒頭での女性との会話も注目)を捨てきれてないウィリスは中々いい感じだったし、罪を犯した奴を見抜くという力と絶対に怪我をしないという力という自分の真の力を使って、つたないながらもヒーローとしての一歩を歩み、息子に黙って新聞を差し出すシーンなんてとても良かった。少し距離があった二人の距離が近く感じたシーンでもある。 また同様に、いつからか別々に寝ていた嫁ハンを夜ベッドに運ぶシーンも、この映画が実は失いかけていた愛を取り戻したがっていた二人のラブストーリーでもあったとも気づかされるし、実はかなり深い映画だと思う。 そして対極にいるもう一人の男は、耐えがたい苦しみに生きる目的・希望を失っていた。精神を病んでいたと一言では片付けられないのではないか。本当に病気に苦しむ人間はそういう悩みは抱えているだろうし、死ぬまで怯えて生きていかなくてはならない逃れられない恐怖から「自分」が生きている意味、答えを見出そうとした哀しい男がちゃんと描かれていたと思う。 現実はコミックではないという視点もラストの結末には描かれていたし評判が悪い理由がよく分からないけど、見ててハゲは病気ではないのかとか、ヒーローも悪役も水が苦手って、水が苦手な宇宙人もいたけど、この監督、水になんか恨みでもあるのかと突っ込める楽しい映画でもあるし、冒頭のウィリスが振られる列車での長回しのシーンも結構見応えがあり面白く撮れていると感じた。 【六本木ソルジャー】さん 10点(2004-09-18 18:53:58) (良:8票) |
319.あまりにむごたらしい批評の数々ですが、これはスゴイ映画だと思います。史上最も丁寧に描かれた仮面ライダー第1話、「その手があったか!」とビックリ仰天でした。こんな話を思いつく人が世界でどれだけいます?そのアイデアだけでも買いですね。シャマランの映画って不思議で、テーマ自体は幼いのに、その実オトナの空気が充満してるんです。なんと言うか、ガンプラのパッケージが高級桐箱だったみたいな、メッキ部分のパーツが金箔だったみたいな。それってのは、シャマランの脚本から出るうまみだと思います。そんじょそこらのドラマ以上に人間を丁寧に描けているので、荒唐無稽な主題にも味が出るんですね。「私の体は生まれつきもろい。ならばその対極としてアンブレイカブルも存在するはずだ」というイライジャの説くアバウトかつ強引なヒーロー論も、「なるほど~」って思いながら聞きましたから。シャマランのドラマの特色は「静」にあります。一方普通の映画の描くドラマは「動」、つまり何か事件があって主人公が成長していく、主人公が何かを変えていくという話で、そこにはドラマのダイナミズムがあります。しかしシャマランのドラマはもっと地味で、彼が常に描くのは再生の物語。大筋では主人公たちに想像力の限りを尽くした大事件が起こりますが、その実、彼らの終着点は失われた関係の復元にあります。大事件を通して登場人物は自分を見つめ直し、何かを変えていこうとするのではなく、むしろあるべき姿へと帰ろうとするのです。思えば現実世界もそんなもので、そこにドラマの描くようなダイナミズム、つまり何かを変えていこうとする主体的な姿などなく、あるのは「自分に合った仕事は?」「自分に合った人間関係は?」「自分に合った生活は?」という、受動的な居心地の探求のみです。何かを目指しているようでいても、実際は自分のあるべき道を模索しているものです。そんな現実を踏まえているからこそ、シャマランの映画にはリアルな庶民が生活し、その延長としてサプライズがあるのです。 【ザ・チャンバラ】さん 9点(2004-09-08 01:40:05) (良:2票) |
318.まいった。まったく↓の方、そして264【MAZE】さんと同意見。付け加えることがない。海外ではけっこう点数が高いのに、日本ではなぜ評価が分かれるのか不思議。おそらく、善と悪に対して哲学的な価値観を持っているか、持っていないかの違い、ということにしておきたい。自分にとっては「シックスセンス」より明らかに上。 【mhiro】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-09-04 20:51:33) (良:2票) |
317.きっと、あの列車に乗らなければ、彼は息子と何の変哲もない平凡な人生を人並みに送っていただろう。そして、背中合わせの彼も、『ヒーロー』を見出す事が出来なかったら、自分の“空想”に溺れながらガラスの身体を引きずって生きていただろう。この相反する2人に起きた変化は面白い。自分の“力”を受け入れたが、結末の残酷さに打ちひしがれる。望みを叶え、尚かつ自分の過ちに終止符を打つことが出来た。 一本の線上に描かれた劇画の『善』と『悪』...それは、哀しい程型抜きされたハッピーエンドをもたらした。イライジャの真の望みは果たされたのだ。ヒーロー程、割に合わない役はないだろうな。 【MAZE】さん 7点(2004-05-22 17:49:56) (良:2票) |
316.現実と向き合ったウィリス。その辛さは頭髪的影響度を見てもらえればわかるだろう。辛かったが 最後は英雄の能力を手にしたウィリス。一方の現実から逃げたジャクソンはやはりというかフサフサである。つまりこの作品の主旨はあれだ・・・現実と向き合ったウィリスさんから現実から逃げたジャクソンさんへの贈る言葉“戦わなきゃ現実と”ってことだ。カロヤンアポジカ。 【膝小僧】さん 3点(2004-04-03 04:04:42) (笑:2票) |
315.ナイトシャマランが壊れた~~\(^o^)/ワーイ 【諸星わたる】さん 1点(2004-03-19 17:54:12) (笑:2票) |
314.つまらなかった。ラストの頃にはオチなんてどうでもよくなっていた。 |
313.鑑賞後、母が一言。 「ブルース・ウィリスって、鼻の下長いね。」 ・・・ど、どう返事すれば?!考えろっ、考えるんだぁぁぁ!!! 【さそりタイガー】さん 4点(2003-12-02 17:08:22) (笑:2票) |
312.私、M・ナイト・シャマランが好きかも…ど、ど、ど、どうしよう! 【paraben】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-26 23:06:22) (笑:1票) |
311.批評があまりよくなかったんで、全く期待せずに(ごめんなさい)今回テレビで見ていたら、読めない展開にラスト向かってどんどん引きつけられていた。アメコミヒーロー映画のすき間を見事に突き抜けているような、リアルなヒーローものだったんですね。公開当時ではなくて、アメコミ映画を何本か見た後の今、すごく興味深く面白く見れたんだと思う。新聞を差し出して「パパだよ。でも内緒ね」とこっそり言われた時の息ジョセフの気持ちが、映画の中で一筋の光みたいに輝いてる。そしてラストが、どうまとまるんだろう…と思ったら、想像以上にピシリとややられました。かあー、なるほど! 【ちゃいちゃい】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-11-14 15:45:23) (良:1票) |
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310.ヒーロー物云々よりサミュエル・L・ジャクソンの あのタワシみたいな頭が気になって話に集中できないヽ(´・`)ノ 【sting★IGGY】さん [地上波(吹替)] 4点(2005-11-11 08:52:27) (笑:1票) |
309.皆さん大多数が酷評ですが、私は楽しめました。 私は何の予備知識も持ち合わせず見ましたが、逆にそれが良かったのかもしれません。 自分を見失い、自分の存在意義すらわからなくなっている主人公。逆に自分の存在意義を見つけようともがき苦しむイライジャ。まさに相反するがひとつ。 ~しかし、ほとんど267さんの意見と同じなので省略。 何かが起こる期待、ではなく、人間の深遠を期待する映画だと思います。 【sherlock】さん 7点(2004-09-03 10:53:32) (良:1票) |
【マムゲン】さん 3点(2004-03-11 16:12:17) (笑:1票) |
307.畜生、あいつが一発屋だとも見抜けず、何を期待してうきうきと、映画館までのこのこ足を運んでしまったんだ、と自己嫌悪に陥った一作。しかも、それなのに、次の「サイン」まで映画館で観てしまった。シャマラン・マジックなのか?インドの神秘のなせる技なのか? 【ひのと】さん 3点(2003-12-09 21:17:03) (笑:1票) |
306.いつの間にかこんなにハゲてしまったブルース・ウィリスのつるっぱげと、球形のテーブルライトが並んで置かれたシーンでは、どちらがしゃべっているのか見分けがつかないほどであった。サミュエル・L・ジャクソンの見たこともないようなカツラの凄さと対比して、コントラストの妙と言えないこともないのだが。黒人の中でも大柄で恰幅の良いサミュエル・L・ジャクソンが、とても壊れ易そうには見えないのと、黙っていても不幸を呼び集めてしまう人相のブルース・ウィリスがあまり運の良いタイプに見えないせいで、ハナからリアリティの欠落したストーリーに信憑性がまったく感じられず、シャマラン監督の前作「シックス・センス」と同じレベルの驚愕のラストを期待させてしまったがために、誰にとっても不幸な結果となってしまった。ブルース・ウィリスを一度思いっきり笑ってやりたいぞ、という方には「アルマゲドン」と併せて強くお勧めしたい一作ではある。私自身は、たまたまTVでやっているのを見かけても思わずチャンネルを変えると思うが。これを観るくらいなら「武富士」のCMの方がよっぽど出来が良いぞ、と思わされる、ちょっと珍しいくらい退屈な映画である。 【anemone】さん 1点(2003-11-30 13:45:45) (笑:1票) |
305.冒頭の赤ちゃんと列車事故のシーンでこれから何が起こるのか期待した私がバカでした。「なめとんのか!」これが見終わった後、浮かんだ言葉。出てくる人がみーんなやたらと暗くて深刻なのね。そのわりには言ってること、してることに説得力がないの。特にあの子どもらしくない子役が不快。ラストのあのオチも「な~んだ~思い込みの激しいオタクだったのね」でした。雨合羽着て、死闘を繰り広げたブルースの立場はどうなるんじゃい!まあ、人助けはできたわけだけど。深刻な表情と演技とイワクありげな作りが災いしたと思う。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2003-11-27 23:47:21) (笑:1票) |
【malvinas】さん [映画館(字幕)] 6点(2003-10-20 21:26:04) (笑:1票) |
303.睡魔と闘い続けた数時間。がんばったおれに1点。 【ブン】さん 1点(2003-10-19 14:44:10) (笑:1票) |
302.近年まれに見る傑作ではなかろうか? この映画を見て、やはりサミュエル・ジャクソンは演技の天才と確信。確かに静かで眠くなるという人も多いかもしれない。しかしそれとともに全編に漂う緊張感が作品に集中させてくれる。何より最後のデヴィッドとイライジャの会話はすばらしい。イライジャは喜ぶとともに自分の侵した罪を悲しみ、それを必死に主人公に説得しようとする。本編中に出てくる音楽は二種類しかないのに、ここまで余韻に浸れる映画は珍しい。 【JACK】さん 10点(2003-10-05 02:29:31) (良:1票) |
301.微妙ですね。私もまあ好きですけど。サインよりは面白いと思います。 【テリー】さん 6点(2002-11-07 20:09:45) (良:1票) |