144.人生を描くイーストウッドと、道をあゆむアル・パチーノ アル・パチーノの主演でなければ平凡な展開だったかもしれない。 若き頃のワルさは映像では描かれていないが 今時分のワルさは描かれている。 それは自分に嘘をついて愛する人に本当の自分で嘘をつくことだ。 常に「人(友人、子どもの母になる人、昔の付き合い人)」 が起点となっている。 それは普通の描き方なら「巻き込まれている」 形になるが、 アル・パチーノが描くと、全てを包み込んで受け入れているようにみえる。 だから、正真正銘の悪いやつではなく ワルという片仮名で表記したくなる、格好いい男なのである。 真っ当ではない、しかし他者を裏切れない男という自分を貫く、 そんな魅力が描かれた映画。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-01 21:55:12) |
143.ショーン・ペンがアル・パチーノを超える存在感と演技力を見せています。カリートには最後は恋人と一緒にバハマに行かせてあげたかったです。終盤の地下鉄からグランセンへの追跡銃撃シーンが圧巻でした。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2021-04-28 09:06:14) |
142.アル・パチーノの映画で一番印象に残っている。 最後の駅のシーンはとても悲しかった、 ゲイルと新しい生活を送らせてやりたかった。 夕日に踊るゲイル。 エンドロールを映画の一部だと思い、 これほど切ない気持ちで最後まで見た映画も少ない。 【プエルトガレラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2020-10-10 20:20:23) (良:1票) |
141.刹那的で平坦さも多い映画だが、何故か引き込まれる。 主人公の「分かっていても変われない」という気持ちが良く分かる。流れる曲もいい(最後とか)。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-08-16 21:34:49) |
140.一番かっこいい時のアル・パチーノ。展開が痛々しいが、それがまたハマっている。駅の銃撃戦はデ・パルマの映画って感じ。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-08-15 02:15:33) |
139.これはもう、Carlito's Wayというよりは、Pacino's Wayであって、いつも通り、というかいつも以上に、存分に映画の中で語りまくってます。手振り身振り全開で、実に気持ちよさそうに語りまくり、おかげで時にはカットが切り替わると手の位置がズレてしまってる、なんて事も発生する訳ですが、そんなの些細なこと。何せ気持ちよくしゃべってるんですから。 デ・パルマも例によって例のごとく、カメラをクルクルと走り回らせたり、疑似パンフォーカスともいうべき合成映像使ってみたりと、お構いなし。 こんなコトばっかりやってると映画がバラバラになりそうですが、この映画、意外に収まりがいいんですね。主人公像にアル・パチーノがよくハマってる。大物のようでありながら、何となくセコい感じがね。ジョン・レグイザモをいたぶるあのエラソーな感じが、実にお見事。 デ・パルマも本作の終盤のクライマックスでは、実に真っ当に追跡劇をスリル一杯描いていて、そう、やろうとおもったらこういう事できるんですよね。できるのにやらないのね。本作ではちゃんと、シビれるほどの盛り上がりを演出してくれます。 で、これらすべてが収斂していく、衝撃のラスト。衝撃的だけど、でもやっぱりこれしかないよね、という説得力があります。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-14 15:36:44) |
138.ショーン・ペンの演技の方に目がいってしまいますが、どう見ても本気で足を洗おうとしているようにはみえない主人公。先が読めないのかアバウトなのか、どんどん冒頭のシーンに向かって突き進んでいきます。裏切と死が隣り合わせの世界は当事者でなくても見ているだけで疲れます。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-10-20 11:29:28) |
137.カリートのキャラクターは好きにならざるを得ない。そしてこれだけ裏切りそうな人物が多けりゃ見逃せませんわな。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-10-09 18:59:59) |
136.アル・パチーノのキャリアで第2絶頂期ともいえる時期の名作。 スカーフェイスでのぎらつきが上手く抜けて、哀愁と円熟を感じられる演技と演出が光っている。 丸くなった…というよりはデパルマにしろパチーノにしろ、より洗練された感があり、 銃撃シーンやサスペンスシーンの撮り方・盛り上げ方はお手本級の完成度。 ラストの鉄道でのチェイスシーン、そこからの華麗な銃撃戦はもう悶絶もの。 アンタッチャブルの階段落ちに匹敵するぐらいにカッコいい。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2018-03-24 20:47:20) |
135.これぞデパルマという感じの映画でした。出所後の麻薬王が堅気に戻る努力をするという、結構普通のマフィア映画っぽいストーリーで特に女性に毛嫌いされそうな映画ですが、要所要所でサスペンスのような盛り上がりのシーンがちりばめられていて、飽きさせず、金を取りにいく最後のシーン以降はドキドキのエンターテインメント作品となっており、エンディングまで非常に面白かったです。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-02-02 16:36:13) |
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133.アンタッチャブルもスカーフェイスも大好きな私ですが、この作品には心躍りませんでした。主人公にも他の誰にも思い入れ出来なかったのが理由です。終盤の鬼ごっこだけは楽しかったですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 4点(2014-03-17 14:53:20) |
132.カリート・ブリガンテ、アル・パチーノの色気が最高潮に炸裂している男。女が待っている列車に間に合ったその時の、銃撃戦をくぐり抜けてきた直後の笑み。一発でオチるなこれは。意外と言ってはナンですが縦横無尽のデ・パルマカメラに合わせるパチーノの身体のキレも相当なもの。身のこなしがゼロコンマ速い。す、素敵だ~。パチーノも上手いけど、S・ペンも忘れてはいけないんだった。ぱっと見ペンとは分からなかったけど、器の小さい成り上がり弁護士を見事な卑怯っぷりで熱演。この上手さにたじろがず、一歩も引かないパチーノもやはりえらい。(←贔屓) 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-29 00:34:29) |
131.2012.07/12 鑑賞。ショーン・ペンとはしばらく気付かなかった。2大名優の演技に圧倒される。これほどの悪徳弁護士のマフィア化にはびっくり。これが肝。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-13 13:10:52) |
130.カリート・ブリガンテが麻薬帝国を築き上げるまでを描いた「カリートの道」と、服役後のカリートを描いた「それから」が本作の原作としてクレジットされていますが、映画で描かれるのは主に「それから」。”若き日のカリートを知りたければ「スカーフェイス」をご覧ください”という作りとなっています。やたら絡んでくる新興ギャングを邪険に扱うカリートに向かって、昔の友人が「なぜ奴を嫌う?昔のお前だからか?」と問う場面なんて、嬉しくて笑っちゃいましたよ。。。 安穏を求めるヤクザ者が、その意思とは裏腹に暴力の世界に引きずり込まれていくという物語はヤクザ映画でよく見るパターンであり、おまけに本作は特に捻りも加えていないためお話はあくまで紋切型です。紋切型ではあるのですが、デ・パルマの演出力とパチーノの演技力、そして背後に大傑作「スカーフェイス」を控えさせているという抜群の安定感により、この手の映画としては最高の仕上がりとなっています。ヤクザ映画に興味のない人であっても、本作は十分に楽しめるのではないでしょうか。。。 と、クォリティの高さは十分に評価するのですが、傑作にはなりきれていないという印象です。その理由は脚本にあって、個性的な演出や演技と比較すると脚本は月並みに感じられます。本作の脚本を担当したのはデビッド・コープという人物なのですが、この人は恐ろしくクセのない脚本家で、その仕事は常に可もなく不可もなく。個性や主張は極力抑え、オーダーされたものをオーダーされた通りに作るというもはや”業者”ともいえる脚本家であるため、脚本に力がないのです。例えば「スカーフェイス」にはオリバー・ストーン特有の訳のわからん勢いがパンパンに詰められていて、その爆発力が映画をグイグイと引っ張っていたのですが、本作にはそれがありません。このことが、本作を”よくできた佳作”の域に留めているように感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-05 01:49:06) (笑:1票) |
129.監督の名前を知らずに観ても「デパルマだ」とわかるほどのデパルマ映画。見事に決まっているし、特に進化しないデパルマの演出(良い意味で)が冴えている。ショーン・ペン(!)とパチーノは言わずもがなの名演だし、オープニングとエンディングもかっこいい。素晴らしい映画だと思う。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-07 12:36:45) |
128.なんかこういう任侠もの、邦画にもなかったっけ?アル・パチーノが高倉健に見えた。パチーノはどんな役をやっても魅力的だけど、このカリート・ブリガンテは特に「どんなにかっこよくても絶対惚れちゃダメ」系男の最高峰としてはまり役だと思う。うわごとですらシビレます。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-03 14:25:15) |
127.映画とはこういうものだ!と強く思いました。駅のシーンなど本当に最高です。 【norainu】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2010-12-27 02:05:59) |
126.「昔気質の男」と「バカ」は紙一重。チンピラに突っかかってみたり、裏切りかけてることが分かってる男に女を駅に送らせたり、それが「昔気質の男」ということで昇華されるかというと、どうもそこまではいかず、「ちょっとバカじゃないか」という感じと微妙なところになる。弁護士への友情も「昔気質の男」というだけではイマイチ説得力不足なんだ。おそらくパチーノだから「バカ」に一気に傾かないでいられたんだろう。最初の少年が殺されるシーンのだんだんヤバい感じが濃くなってくるあたりとか、ラストの駅のあたりが見せ場だが、長い2時間25分の代償としては、ちと物足りなく思えた。最後に「努力はしたんだ」って言われてもなあ。ペネロープ・アン・ミラーいうのは面白味のない顔だ。南米のリズムがあふれるのはパラダイスのイメージか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-11-30 10:15:10) (良:1票) |
125.抑えた演技のパチーノと、キャラが立ちまくっているペン。この二人の名優のコンビネーションが絶妙なので、とても良い余韻が残る名作だと思います。特にペンは今まで観た中で最高の演技ではないでしょうか。なんか最近えらそうな役柄が多いのですが、彼は本来変なチンピラみたいなキャラでもとても大きく膨らませることができる役者です。 こうやって観ると、デ・パルマという監督は単に映像フェチなだけでなく、けっこう役者の演技を引き出すのも上手いのかもしれませんね。そしてあの切ないエンディングはデ・パルマ映画の中で最高の出来で、思わずホロりとさせられます。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-10-06 23:23:06) |