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アルキメデスの大戦

[アルキメデスノタイセン]
2019年上映時間:130分
平均点:6.60 / 10(Review 48人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-07-26)
公開終了日(2020-01-08)
ドラマ戦争もの漫画の映画化
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タイトル情報更新(2024-01-03)【イニシャルK】さん
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監督山崎貴
キャスト菅田将暉(男優)櫂直(海軍主計少佐)
柄本佑(男優)田中正二郎(海軍少尉)
浜辺美波(女優)尾崎鏡子(尾崎財閥令嬢)
笑福亭鶴瓶(男優)大里清(大里造船社長)
小林克也(男優)大角岑生(海軍大臣)
小日向文世(男優)宇野積蔵(海軍大佐・戦艦長門艦長)
國村隼(男優)永野修身(海軍中将)
橋爪功(男優)嶋田繁太郎(海軍少将)
田中泯(男優)平山忠道(造船中将)
舘ひろし(男優)山本五十六(海軍少将)
角替和枝(女優)料亭の女将
飯田基祐(男優)蒲瀬和足(参謀)
天野ひろゆき(男優)造船会社の部長
木南晴夏(女優)セツ
山崎一(男優)藤岡喜男
奥野瑛太(男優)高任久仁彦
矢島健一(男優)尾崎留吉
石田法嗣(男優)若い士官
波岡一喜(男優)大里商船の事務員
原作三田紀房「アルキメデスの大戦」(講談社「ヤングマガジン」連載)
脚本山崎貴
音楽佐藤直紀
撮影柴崎幸三
製作市川南〔製作〕
東宝(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
日本テレビ(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
読売テレビ(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
電通(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
ROBOT(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
白組(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
講談社(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
朝日新聞社(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
毎日新聞社(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
木下グループ(「アルキメデスの大戦」製作委員会)
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブ・プロデューサー)
山内章弘(エグゼクティブ・プロデューサー)
制作ROBOT(制作プロダクション)
東宝映画(制作協力)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
渋谷紀世子(VFXディレクター)
白組(VFXプロダクション)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
照明上田なりゆき
その他角替和枝(in memory of 角替和枝(1954 - 2018))
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1
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17.結論から言うと、とても面白い映画だった。
太平洋戦争開戦前の旧日本海軍における兵器開発をめぐる政治的攻防が、事実と虚構を織り交ぜながら娯楽性豊かに描き出される。
若き天才数学者が、軍人同士の喧々諤々の中に半ば無理矢理に引き込まれ、運命を狂わされていく。
いや、狂わされていくというのはいささか語弊があるかもしれない。主人公の数学者は、戦艦の建造費算出という任務にのめり込む連れ、次第に自らの数字に対する偏執的な思考性と美学をより一層に開眼させていく。そこには、天才数学者の或る種の「狂気」が確実に存在していた。

一方、旧日本海軍側の軍人たちにおいても、多様な「狂気」が無論蔓延っている。
旧時代的な威信と誇りを大義名分とし、戦争という破滅へと突き進んでいくかの時代の軍部は、その在り方そのものが狂気の極みであったことは、もはや言うまでもない。
強大で美しい戦艦の新造というまやかしの国威によって、兵や国民を無謀な戦争へと突き動かそうとする戦艦推進派の面々も狂気的だし、それに対立して、航空母艦の拡充によって航空戦に備えようとする劇中の山本五十六も軍人の狂気を孕んでいた。

数学者の狂気と、軍人の狂気が、ぶつかりそして入り交じる。

史実として太平洋戦争史が存在する以上、本作の主題である戦艦大和の建造とその末路は、揺るがない“結果”の筈だが、それでも先を読ませず、ミスリードや新解釈も含めながら展開するストーリーテリングが極めて興味深く娯楽性に富んでいた。
避けられない運命に対して、天才数学者のキャラクター創造による完全なフィクションに逃げることなく、彼自身の狂気性と軍人たちの狂気性の葛藤で物語を紡いでみせたことが、本作最大の成功要因だろう。

主人公を演じた菅田将暉は、時代にそぐわない“違和感”が天才数学者のキャラクター性に合致しておりベストキャスティングだったと思う。
新たなキャラクター造形で山本五十六を体現した舘ひろしや、海軍の上層部の面々を演じる橋爪功、國村隼、田中泯らの存在感は流石だった。特に主人公側と対立する平山造船中将を演じた田中泯は、圧倒的な説得力で各シーンを制圧し、本作の根幹たるテーマ性を見事に語りきっていた。
若手では、主人公のバディ役を演じた柄本佑がコメディリリーフとして良い存在感を放っていたし、ヒロインの浜辺美波は問答無用に美しかった(そりゃ体のありとあらゆる部位を計りたくなる)。

そして、山崎貴監督のVFXによる冒頭の巨大戦艦大和の撃沈シーンが、このストーリーテリングの推進力をより強固なものにしている。
プロローグシーンとしてはあまりにも大迫力で映し出されるあの「戦艦大和撃沈」があるからこそ、本作が織りなす人物たちの狂気とこの国の顛末、そして、「なぜそれでも大和は建造されたのか」というこの映画の真意がくっきりと際立ってくる。

数多の狂気によって、かつてこの国は戦争に突き進み、そして崩壊した。そこには、おびただしい数の犠牲と死屍累々が積み重なっている。
ただ、だからと言って、誰か一人の狂気を一方的に断罪することはできないだろう。なぜなら、その狂気は必ずしも軍部の人間たちや政治家、そして一部の天才たちだけが持っていたものではないからだ。
日本という国全体が、あらゆる現実から目をそらし、増長し、そして狂っていったのだ。

今一度そのことを思い返さなければ、必ず歴史は繰り返されてしまう。
平和ボケしてしまった日本人が、失われかけたその「記憶」を鮮明に思い返すために、山崎貴監督によるVFXが今求められているのかもしれない。
誰得のCG映画やファンタジー映画で茶を濁さずに、意義ある「映像化」に精を出してほしい。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-03-10 00:07:07)
16.人物造形もストーリーも小粒で安っぽい。いくらフィクションとはいえ、実在した人物まで登場させる以上、もうし史実へのリスペクトがあってもよかったんじゃないかと。だいたい日本映画やドラマの場合、しばしば「天才◯◯」が登場して常人には不可能なことを可能にしてしまうことがあります。そういう人物がいると物語を作りやすいのでしょうが、私はそういう人物が出てくるだけで冷めます。一気に嘘臭くなるので。まあ個人的な見方ですが。
眉山さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-12-19 02:31:44)
15.この映画のダメなところは大きく三つ。①構成が悪い。冒頭に派手なVFXシーンを持ってくるのは掴みとしてはいいが同等のシーンがクライマックスに無いので物足りなさを感じてしまう、竜頭蛇尾でバランスが悪い。②演技・演出・人物造形が漫画的過ぎる。菅田将暉はステレオタイプな理系キャラで現実味がなく、軍人たちはいかにも間抜けで戯画化された悪役でしかない。田中泯の眼鏡が光る演出はエヴァンゲリオンかよと(笑)。③史実を無視している。戦前の戦艦大和は日本の象徴として宣伝されるどころか国民にその存在を隠されてすらいる。その伝説化は戦後に生まれた種々の物語によって作り出されたものであり、この映画ですらその一つである。以上3点からあまり評価する気にはなれませんが、この映画の良いところは原作からの改変部分、特に山本五十六の描き方です。合理主義は非合理的な軍国主義に必ずしも対抗するものではなくむしろあっさり加担すらしてしまうということを露呈させていることです。それに最後まで抗えるのは主人公がアメリカに渡るのを留まったように人道の尊重・他社への共感以外の何者でもないでしょう。そして、我々もそうあるべきなのです。
Сакурай Тосиоさん [インターネット(邦画)] 3点(2023-03-08 22:34:36)
14.原作を読んでからの鑑賞ですが、うまくできているなと思いました。
アキラさん [インターネット(邦画)] 6点(2022-08-14 15:18:31)
13.映画自体の出来はともかく話の内容は面白かったです。
紫電さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2022-01-06 20:49:12)
12.平山造船中将が会議で目論見を語るあたりからラストの展開までなかなか面白い解釈でした。
ただそこにたどり着くまでの戦艦建造見積り作業が長かった。
まぁ、それが今作のメインなのだけれど。

映像的には個人的に冒頭の海上戦CGが一番見どころでした。
戦艦大和は美しかったでしょうね。
人工建造物好きにはたまらん映像でした。

あと、関係ないですが、小林克也氏が話し出すとベストヒットUSAな世代なので
申し訳ないがミスキャストでした。あくまで個人的にです。
movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-12 01:29:43)
11.戦争に関わる映画としてはかなり独特な作風でした。
前半少し音楽の付け方が過剰に思えたけれど、全体としては良かったと思います。
館さんが一瞬渡哲也さんに見えました。気のせいか。
海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-12-26 17:15:21)
10.原作漫画は連載中なので、どのように決着するのか興味がありましたが、見事に2時間程にまとまっていて関心しました。派手さの欠けるアカデミックな内容を、人間ドラマを中心とした分かりやすいエンターテイメントになっていたと思いますし、原作にもまだ描かれていないラストにも納得しました。期待以上に面白かったです。
ぽじっこさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-18 06:52:16)
9.菅田将暉の演技がよかった。突っ込みどころもあるが、役者の雰囲気を味わう作品。
木村一号さん [地上波(邦画)] 7点(2020-05-16 20:32:44)
8.日本の軍事モノに関してはあまり興味もないし、
某艦隊で齧った(舐めた?)程度の知識しかありませんが、
人間ドラマとして面白く、最後まで熱中して観てました。
話の組み立ても良かったと思います。

とにかく菅田将暉の役ぶりがスゴかった。
色んな表情を見せながらも一貫した個性を演じてたのスゴイ。
少尉役のひとも好きでした。
ただ、日本海軍の知識が皆無の人が観たらどうだろう?疑問ではある。

数学とか大の苦手の自分ですが、少し良いなって思えました。
愛野弾丸さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-10 19:30:26)
7.原作未読。
最後のオチは蛇足感があったが、総じて面白かった。
どうでも良いけど、数式から概算建造費を算出するのは良いけど、ピッタリにはならないでしょう・・・
あきぴー@武蔵国さん [DVD(邦画)] 7点(2020-04-23 22:21:18)
6.クライマックスまでは 私的にど真ん中でした~ とても面白かったです..ただ オチには疑問が残ります..ちょっと無理がある..いかにも後付け って感じで..そこに説得力、リアリティーがない..演出もなかなかレベルが高く良かっただけに 残念..
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 8点(2020-03-01 11:04:05)
5.テンポが良く、限られた時間の中で物事を解決させなきゃいけないドキドキ感と、それを阻むハラハラ感を楽しめました。
菅田くんの演技も良かったが、圧倒的だったのは田中泯さん。無言の芝居と終盤の存在感が素晴らしかった。今後要チェックの俳優さんになりました。
tonaoさん [映画館(邦画)] 8点(2019-08-15 16:09:24)
4.なかなか評判良さそうだったので観に行った。
終盤の展開の出来は良い(数式の証明部分は非現実的だが)。歴史にうまくハマっていてどんでん返し感もある。もっと評価されてもいいと思う映画。もう少し派手な展開も欲しくなるが、押さえたところもいいのかもしれない。
出演陣も概ね上手い。ただし鶴瓶の演技はダメだった。こんなに下手だったのだろうか。これがマイナス要因。
simpleさん [映画館(邦画)] 7点(2019-08-08 16:40:33)
3.数学の先生が授業のネタに使いそう。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 5点(2019-08-01 13:24:41)
2.戦争ドラマと言うより池井戸潤のドラマを観ているような感覚だった。
憎い上司(上官)とのバトル。プレゼンを成功させる為の努力。限られた時間。どんでん返し。等々…。

戦艦大和を造りたい奴がいて、いやいや造るなら空母だという奴がいる。で、会議でプレゼンしてどっちの案を採用するか決めようという話で。
でも、なんか不正やらなんならあって既に大和の案でほぼ決定している感じで、覆すのは容易ではない。
そこで呼ばれたのが菅田将暉扮する数学の天才だ。
なんでもメジャーで測らずにいられないという変り者だが、日本の未来を憂い、ほんとに何をやるべきなのか誰よりも考えている熱い男だった。
そして、限られた時間内でプレゼンに勝つために次々に襲いかかる苦難を乗り越えながら頑張るという展開が面白い。
そんな彼の世話役に任命されたのが柄本佑演じる男。最初は嫌っていたが、彼の数学の才能に感服し、次第に敬意を抱いていくようになる展開がとても良かった。

めちゃくちゃ面白いという訳ではなかったけど、とにかく菅田将暉と柄本佑のコンビが良かったので7点で。
ヴレアさん [映画館(邦画)] 7点(2019-07-29 23:42:16)
1.日本映画も、ハリウッドに負けないいい映画が作れるようになりました。
技術、俳優ともに負けていません。
数学で戦争を止める。すべての仕事が平和に通じる。
テンポもよいし、菅田将暉の演技は絶妙だし。

ぜひご鑑賞ください。そして、皆さんの感想を聞かせてください。
ビアンキさん [映画館(邦画)] 9点(2019-07-27 10:27:07)
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【点数情報】

Review人数 48人
平均点数 6.60点
000.00%
100.00%
200.00%
324.17%
412.08%
5510.42%
61020.83%
72041.67%
8816.67%
924.17%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review3人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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