8.移民「なのに」稼いでいる層を、イギリス人「なのに」貧困層である若者は嫌う…
どこの国でも、国内の失業率が高まる(=不景気になる)と移民排斥主義が起こる理由がよくわかる。
移民は不利であるはずなのに、俺たちより稼いでいる、なにかズルをしているのではないか…こういった考えを利用して、ナチスのユダヤ人迫害が行われたのも有名な話。
移民の高所得者に貢いでもらうしかないイギリス人女性の生き方は、現実的であったと思う。
移民の成功・不成功はやってみないとわからないが、イギリス人は階級毎にどこまでゆけるのかがある程度決まっているのだな、と。本人の努力次第ではどうにもならない部分として。
20年近く前の映画なので、現状と違う部分もあるだろうが、どこの国でも見られる移民への偏見・軽視とイギリスの根強い階級社会を見る上では、今でも十分見るに堪える作品である。