《改行表示》227.《ネタバレ》 記憶を失った男が流れ着いた田舎町の寂れた映画館。てっきり‶ニューシネマパラダイス”的な映画愛に満ちたテーマなのかと思ったらこれが全然違ってました。いつもはふんわりファンタジックなF・ダラボンにしては硬派なメッセージで意外でした。 個人の自由を謳う合衆国憲法を守りたい。代弁者として赤狩り批判をジム・キャリーにさせたとこがダラボンらしいというか、お堅い社会派作品になることを避けました。 ジム・キャリーの硬軟取り混ぜた芝居は作品の空気感にマッチしていて、器用な人だなあという印象を受けます。 この主人公って記憶を失う前だったら、弁護士の助言に従って法廷戦術による「タテマエの譲歩」をさほど抵抗なく受け入れただろうな。そう観る者に思わせることがすんなりとできるのはジム・キャリーの個性あってこそ。 生来‶軽く”生きてきた男が、別の人間の人生を生きることでかつての自分とは違う選択をした。ジム・キャリーはその対比をよりくっきりと印象付けることに成功してると思います。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-21 00:00:07) (良:1票) |
《改行表示》226.《ネタバレ》 ジム・キャリーが出ると、良くも悪くもこの人の映画になってしまう。 だが、この映画はジム・キャリーの抑えた演技と脇を固める俳優陣の手堅さで、彼が悪目立ちしないとても居心地のいい映画になっている。 映画館を再建することで、多くを失った町が再生していく様子は、観ていてつい微笑んでしまうほど。 法廷でのやり取りを最小限に抑えた演出も、イデオロギーくさくなくてちょうど良い。 人生で大切にすべきものは何なのか。 恋した女性が待っていてくれることを期待した駅は、彼の帰還を歓迎する人々で溢れている。 そうこなくっちや。 いや、いい映画。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-02-14 23:11:28) (良:1票) |
《改行表示》225.《ネタバレ》 第二次大戦で亡くなった米国人は10万人、日本人は200万人、(日本軍が行った殺戮は1000万人とも2000万人ともいわれているが、) たとえ戦勝国であっても戦争は人々や社会に傷や歪を残していたことがよくわかる描写である。 戦後10年たっても失意回復できない田舎町ローソンの人々が、偽物だと気づきながらも帰還した顔見知りとして受け入れようとする儚い気持ちが、住人それぞれの演技にあらわれていて、素敵な舞台を見ているようだった。 都合の良いストーリーではあるが、主人公の行動が周囲の心の傷を癒し、人々に社会の歪を気付かせる内容で後味の良い映画でした。 【taruga】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-05-30 00:23:35) |
224.映画好きとしては(物語とは関係ないかもしれませんが)映画っていいなぁって思う映画でした。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-12-31 10:56:05) |
223.《ネタバレ》 16年ぶりに二度目の鑑賞。フランク・ダラボン繋がりでウォーキングデッドの女優さん出てたんですね。雰囲気がよく優しい気持ちになれる映画で映画館復興から懐中時計をプレゼントする場面が素敵です。ルークの父親の死に際の「いい奴は 勝たなきゃ駄目だ」というセリフがなんとなく心に響きました。赤狩りという現実にあった難しい問題を題材としているので仕方ないですがやや聴聞会の演説の結末がスッキリしたものではなくややもやっとしました。最初の映画の会議の場面で犬の話と子供はいらないという話をしてましたが、主人公が浜辺で犬に起こされるのと街で子供が出てこないのとリンクしているようですがこれは何か意味があるのかな?街は夢ではなく現実のようですけど 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2017-06-02 23:27:37) |
《改行表示》222.クライマックスのボルテージがそれほど高いわけではありませんが、映画としてしっかりと纏まっていたという印象です。吹き替えの影響もあると思いますが、ジムキャリーは良かったと思います。 一番根底には、「表現や言論、信仰の自由」があるのだと思いますが、題材となっていた「資本主義を脅かす共産主義」という発想が蔓延っていた時代から見たら、今アメリカの大統領選で格差是正を唱えて番狂わせを起こしつつある候補はどう見えるのでしょうか。格差拡大に拍車をかけてきた資本主義のつけが色々な形で表に出てきて、世界中の人々がそれに気づき始めている、という流れの一端が、こういう所に現れてきているように思えます。個人的にはこの流れは応援したいし、問題を抱えつつもアメリカは進歩しようとしている印象を受けます。翻って、今の日本の政権はなんか怪しい感じ。なんか中国共産党のような雰囲気が出始めている。そのうちこんな話もできなくなるのではと心配になります。日本人も目を覚ます時が来ているのではないでしょうか。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-02-11 12:02:48) (良:1票) |
《改行表示》221.映画の雰囲気がとても良い。 そして、委員会での主張も素晴らしい。感動できる作品だが、途中がごく普通の流れになっていることだけが惜しい。 【simple】さん [地上波(吹替)] 7点(2015-03-20 22:51:35) |
《改行表示》220.《ネタバレ》 いろいろと拍子抜け。 ファンタジー的なタネ明かしがあるのかと思えば、単なる人違い。 都合のいい設定に、都合のいい展開で、メッセージも陳腐。 ハリウッド映画の長所ではなく欠点のほうが目につく作品。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 3点(2015-03-16 21:14:03) |
219.『ショーシャンクの空に』と『グリーンマイル』が良かった分、凄い肩すかしを喰らってしまった。ダラボン初のオリジナル脚本がイマイチなのか、キャプラ的な人間賛歌が現代では時代遅れだったのか、自分が赤狩りの背景をよく勉強していなかったのか分からないけど、ただただ冗長で捻りもない映画で終わってしまった印象。ジム・キャリーがミスキャストであることも大きいだろう。映画館とDVDで見たのに記憶があまりありませぬ。 |
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217.《ネタバレ》 まあ、それほどの感動はないな。要は記憶をなくして誰かに間違われ、また記憶が戻ってその間違われた男に恥じないようにしたってことだよね。しかしよくあの雨の中あんな橋から車で川に落ちて助かったもんだ。ま、映画だからね(苦笑) 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 5点(2014-01-02 23:18:12) |
《改行表示》216.もしかするともしかしたら自分は最高にすてきな映画に出会ってしまったのかもしれないと思ってしまった分、後半の作りの荒っぽさにはちょっとがっかり。 また取り巻きのお年寄りの役者さんがどなたもよい味をだしています。とてもべたな展開ですが、人にも勧めやすい無難な作品かもしれません。 【なさんな】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-12-12 20:13:52) |
215.フランク・ダラボンらしく夢と希望に満ちたこの映画は、途中までは丁寧に描かれ「ショーシャンクの空を」をもしかして越えるのではと思うほどの感動作だった。ところがどうも詰めが甘い。合衆国憲法に背いてまでも行った「赤狩り」という米国の汚点が最後はどうもうやむやになっているように思う。そしてジム・キャリーも健闘はしているものの、最後はただの人になってしまったみたいで・・・。やはり他の配役が良かったのかも。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-05 06:27:41) |
214.《ネタバレ》 ○なんかダラボンらしいな、いかにも映画だなって感じはするがどこか軽い。○展開もべたもべた。長い割にという印象。ジム・キャリーは悪くないが、及第点という感じ。適役はほかにいたはず。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-08-22 23:14:26) |
《改行表示》213.ジム・キャリーの真面目な演技が見れるヒューマンドラマ。 導入部のやや奇抜な設定やジムのキャスティングとは対照的に、 50年代の田舎町を舞台にしたほんわか感動作ということで、全体のバランスはいい。 ストーリー自体にヒネリはないし、ラストもやっぱりという感じだけど、安心して鑑賞できる。 ほっくりとしたい人にはお薦めの作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-02-28 07:33:49) |
212.《ネタバレ》 良い出来だった。心温まる良い映画。実はアデルが法廷で助けてくれるという伏線かなと変な読みしちゃった。ルークが還ってきたと勘違いされた時の、映画館の人、町の人たちの眼差しが暖かくて良かった。公聴会の時は、もっと感動的に話し振る流れもできたろうけど、社会的に落としたね。列車で戻ってきた時の町中の人の光景に涙。全体的に抑えた演出だったと思うけど、それも良し。ジムキャリーの華が一層引き立った。みんな町に希望が欲しかったんだろうなあ。アデルも。お父さんは気付いていたのかなあ。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-18 20:16:06) |
【TAKI】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-11-10 23:44:44) |
210.ローソンか…。静かでいい街だ。まさしく まちのホットステーションだな!! 【くまさん】さん [インターネット(字幕)] 10点(2010-08-22 01:21:18) |
209.《ネタバレ》 最初は、別の次元にタイムトラベルしたのかなとか、デカいスケールで想像していましたが、、、とてもベタな展開でした。でも、鑑賞後に思うのは、かえってベタで良かったな~ってことです。ピーターがローソンの町へ再訪した時に、町の人達があんなにも歓迎してくれている結末の方が、SFチックな展開よりも数倍素敵です。 【VNTS】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-10 00:31:23) |
208.《ネタバレ》 これを観るずいぶん前にデニーロ主演の「真実の瞬間」を観て、赤狩りの酷さを知りました。多分、その映画のおかげもあって、この作品はとても感動できました。ジム・キャリーが墓地で抵抗しきれない現実を訴えるシーンがとても好きです。ずらりと並ぶ墓を見て「こんなふうになるんだ」と言い放つシーンがあるからリアリティーが与えられたと思うし、その人たちが死と引き換えに護ったものの尊さに焦点が当たるクライマックスが光ります。「造反」という言葉のトリックを使って思想信条を束縛した日本のむちゃくちゃ政治の時期にこの映画を見て、ちょっと嬉しくなったのを思い出します。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-08-08 01:58:59) |