28.ちょっとやりすぎ。どんどん話が展開するので飽きることなく観られるが、マニアックな世界を作りすぎたって気がする。 それに、最後の方は原作者の方が面倒くさくなっちゃったのでしょうか?まぁ一生を描くのだから色々あるんだろうけど、何だか一貫性がないなぁという感じ。中谷美紀も、どんなに汚い格好をしても、キレイな顔は隠せない。目だけがやたらとキラキラしてて、太ったオバちゃんの役は不自然すぎた。でもかなり頑張りましたね。 あー、それから、テレビドラマの方を少し観てしまっていたので、筋がだいたいわかってしまって、比べてしまったりしてそれもいけなかったなぁ。テレビ観てなければもっと新鮮に感じたろうに~。 【にゃ~】さん [映画館(邦画)] 5点(2006-11-09 01:00:15) |
27.夜の世界に踏み入ると、たまにこのような女性に出会います。 幸せをすべて他人にくれてやって、不幸を自分一人で背負い込んでも、一生懸命に生きているオンナ。 そんな話をを見事に、しかも爽やかに描ききる監督の手腕は見事です。中谷も頑張っております。 あ~どんな娘でも父親は心配でしょうがないんだよね。涙。 【つむじ風】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-11-05 22:28:44) |
26.多分、見る人によって評価がはっきりと分かれる作品でしょう。私はこの映画の面白さを理解できませんでした…。浅いエピソードを盛りだくさんにして繋ぎ合わせたようで、底流でつながるテーマが希薄に感じました。 【TINTIN】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2006-10-12 22:27:52) |
25.《ネタバレ》 深みに欠ける印象を受けた。それはポップな映像のせいだと思ってた。 あれだけ明るくて現実離れした映像ばかりだと、 人がどれだけ悲しいとかわかりにくくなるから。 でもそれは違うことにさっき気づいた。内容を薄っぺらい印象にしてるのは、 松子の甥らの過剰説明。 「松子が最後に住み家に選んだ場所の近くにある川は、松子の実家の近くにある川と似てるんだよ」とか、「誰にももう想い出に触れて欲しくなくて、人と距離をおける場所を住み家としたんだよ」等々。 特に、柴咲コウの「人間の価値って人に何をしてもらったのかじゃなくて、何をしてあげたかなんだよね?」っていう台詞は要らないんじゃ。 そういうことって説明しないほうが、観客自身が色々考えて、逆に観客の心に刻まれるものがあると思うんだけどなぁ。 ここまで書いておきながらなんですが、結局は楽しめました。制作陣の皆さん、本当にありがとうございました。 【SOS】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-27 05:09:46) |
24.「下妻物語」ではまだ観る者の幅を狭めてはいなかった。しかし本作品ははっきり言って観る者を選ぶ。面白いか否かではなく、生理的に受け付けるか否かという問題である。雰囲気はかなりシュール。物語を描いた映画というよりは、監督の「作品」を見せられている感じがするため、この世界観を新鮮と感じるか驚いて唖然としてしまうかのどちらかに分かれるだろう。不幸な物語をポップに仕上げるという方法には確かに目新しさを感じる。ミュージカルを見ているような楽しさも味わえる。かなり監督の「色」が出ていることも評価に値すると思う。がしかし、監督があまりにもやりたいようにやりすぎた感がしなくもない。悪く言えば独善的なのだ。いつまでもこの調子でやっていてはそのうち飽きられてしまうだろうし、かといってさらに独自のワールドを突き進んでも観客がついていけるかどうかはわからない……というようなことを鑑賞中に考えてしまった私はおそらく本作の世界観に没頭しきれていなかったのだろうと思う。ただ、マニアにはウケそうな作風だとは感じた。 【HARVEST】さん [映画館(邦画)] 5点(2006-07-18 07:13:00) |
23.《ネタバレ》 なんとも点数が付けづらい映画です。中島監督の才と中谷美紀の頑張りを思えば10点満点でもいいのでしょうけど、今回は7点でやめておきます。 監督を刺そうかとさえ考えたという中谷さんは、頑張ってます。その頑張りが画面から溢れています。『電車男』のエルメスと比較すれば、中島監督の圧倒的な演技指導・演出力を感じざるを得ません。七変化する中谷さんの熱演はこの作品のテンションの高さもあって見るものをひきつけますね。 一方で奇才・中島監督は、まあよくこれだけのハイテンションを保てるなあと驚愕です。あの卓球CMの頃からこのへんは何も変わってないですね。画面の隅々にまで入念に配慮した画面構成や高度なVFX、巧みなカメラワークも素晴らしく、まともに描けば後味最悪な物語をファニーに見せることに成功しています。 総じて素晴らしく高度な作品だと思うものの、クライマックスの着地点に若干の迷いを感じる点が惜しいです。松子が再び前向きに生きようとした矢先の悲劇、ここから簡潔にラストの階段までまとまっていれば良かったのですが、川尻笙や龍洋一のエピソードをラストに押し込んだために最後はまとまりに欠けました。あと、大倉の刺青などの小ネタはわざわざアップにしてしまうと楽しさが半減だと思います。 『下妻物語』のような普遍的なストーリーではなく、かなりなアクの強さと悲劇であるものの、このようなミュージカル仕立てにしてしまう監督、恐るべしです。ただ、ちょっと詰め込みすぎたように思う(尺もまだ切れるはず)ので、次回はまた直球で攻めてほしいとも思います。今回はシンカーを投げたけど、落ちずにボールになったって感じです。役者では黒沢あすかさんと宮藤官九郎が素晴らしかったです! 【トト】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-09 22:52:06) |
22.「オブラートに包む」事の効用には限界があるんだな、と。 「古き良き時代のハリウッドミュージカル」的な味付けをされていても、連綿と見せつけられる松子の悲惨さは、いささかも色褪せない、というか見る側にとって軽減されない。 正直、見ていて吐き気がしたぐらい松子は悲惨だった。その悲惨の責任が、ほとんど全て彼女に帰しているという点でも。 それだけに大きなカタストロフが求められる終盤、正直、落とし所を間違っている気がしてならない。小綺麗に終わらせたくなかったのかも知れないが、観客が最もカタストロフを感じるであろうシーンの後に、さらに10数分も悲惨な話を続け、しかも視覚に訴えた虚構の解放を演出して強引に終わらせる、というのは、かなり違和感があった。 「良い所は?」と聞かれれば「中谷美紀」と「色彩の鮮やかさ」ぐらいしか思い浮かばないが、悪い所ならいくらでも挙げられる。 しかし、不思議と悪い評価をする気にはならない。というか、自分の中で「駄作だ!」という自分と「名作だ!」という自分がせめぎ合っている。これは、このままにしておこう。人生経験とともにこの映画に対する評価も定まるだろう。オススメはするけど、保証はしません。そんな感じ。 【C-14219】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-05 04:30:22) |
21.《ネタバレ》 楽しかったけど「良い」作品ではないですよね。なんか話の作り方に軽さが感じられたといいますか。意図的に外している感のあるキャラクターを多用してたのが鼻についたってことが、そう感じられた最大の原因でしょうか。話作りに関して「バカ」にもなりきれてないし、「不真面目」にもなりきっていない、もちろん「ストイック」には程遠いという、なんだこの最近の若者チックな煮え切らないもどかしさはー、ってなんともムズカユイ気分にさせてくれる。あと、ラストの大合唱のシーンでAIも出てたのに笑。いやいや、あんただけ本編絡んでないから、歌ってただけだから。 【bizen】さん [映画館(邦画)] 4点(2006-07-02 23:16:51) |
20.《ネタバレ》 松子がかわいそうでした。でもそれなりに楽しめたこと、考えさせられたこと、中谷美紀がきれいで女優としても良いこと、総合して9点献上。 【まりまり】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-07-02 17:03:12) |
19.《ネタバレ》 純粋に、よかったです。映画の流れも、彼女の転落人生よりも、万人が共感でき得る松子の愛を求める心情に重きが置かれていて、入り込みやすいと感じました。映像的には、初めの同棲相手が自殺する前のシーンで、彼の足の絆創膏(だったと思う)がふとした瞬間に松子の視界に入ってくるのですが、後に少し生々しいような彼の死の瞬間の象徴的な存在として再登場したりして、そこに「おおっ」と思ってしまいました。日常のふとした動きをドラマの中にうまく取り入れているのがすごい!と感じました。音楽も印象に残りやすく、入り込みやすい作品でした。 【aimee】さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-29 22:33:29) |
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18.究極のデフォルメの延長線上にシンプルなメッセージを提示する中島監督。下妻なら「友情」松子なら「家族」。CMの監督がCMを作る密度で映画を作っているから、1本の映画でこれだけ濃い作品はそうない。ただ中谷美紀のキャスティングに疑問。撮影現場を描いたエッセイ読んだ。意外にもシニカルなユーモアの持ち主で、頭のいい女優。だけど不器用で泥臭く哀愁のある松子を演じれるほど、器用な役者ではない。 【michell】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-28 22:41:00) |
【amura】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-26 23:50:43) |
16.《ネタバレ》 ここまで演じられる中谷美紀さんって凄い! 作品の色調の濃さにクラクラ。 ファンキーさを楽しみ、そして哀れも感じられました。 ラストはあそこまで暗くしなくとも・・ 残念な終わり方だと感じました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-25 20:28:41) |
15.この手の共依存の女性って珍しくもなく何処にでもいる、父であろうが恋人であろうが、男にどうしようもないほど依存してしまう。不幸とは思わないけど不幸だとするならば、自分が病気である事に気が付いていない事かな。普通に撮ったところで中谷美紀の演技は凄くいいのに。前作同様のトーンと映像が徹夜明けの目にはキツク耐え難く、デジタルを使うため、デジタルの粗消しのため、あんなトーンで映像を作ってるんじゃないのかね。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-06-22 12:45:17) |
14.松子は確かに不幸だし可哀相だと思った。だけど、そのあまりの極端かつ軽率な行動パターンには見ていて唖然とさせられた。そりゃあ自業自得ってもんでしょう。見所は「下妻物語」をさらに進化させたような、超大袈裟かつハイセンスな映像の洪水。さらに今回はミュージカル仕立てでスピーディに展開されるので、最後まで飽きずに見れました。この勢いだけは評価したい。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 4点(2006-06-18 21:53:03) |
13.おもしろかった!しかし前半は笑えましたが物語が進んでいくにつれ松子に感情移入していき松子がどんどん不幸になっていく姿が不憫で可哀想で心が痛みました。見終わったあと気分がどん底に落ちてしまい気が重かったです。中谷美紀が綺麗でした。 【ギニュー】さん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-18 00:03:26) |
12.評価が高いので恐縮なのですが・・・・ 不幸どころ満載の松子の一生をポップな映像と歌で繰り広げた映画。 これをベタベタのシリアスでやってしまったら、ものすごーーーーーーく 見終わった後、嫌な気分になること間違いなしでしょう。 なので、これはこれでいい作品だと思います。 でも主人公の内面に切り込んで見たいって人には、物足りないかも知れませんね。 他の監督での映画化も見てみたいです。 最後に中谷美紀、ホント美人は鼻血出しても綺麗ですね。 【あずき】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-06-17 10:59:17) |
11.暗い内容の作品を暗いまま描こうとせず、ミュージカル仕立てにして、明るく楽しく、そして視覚的にも鮮やかに描くことで、まったく相反するものが画面の中に混在していました。だから見ている側は重くなりすぎず、さわやかに見ることが出来ました。また、140分という長さを感じさせない、脚本のテンポの良さ。無駄を完全にそぎ落とし、必要な部分だけで進んでいきます。とんとんとんとん、すばらしいテンポの良さ。リズムが感じられました。女性の強さ、弱さ、そして美しさが凝縮された作品でした。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-17 00:59:38) |
10.下妻物語をDVDで見て、「なんだこの突っ込みどころ満載の映画は?!」という印象を持っていた。そしたら新作では中谷美紀さんの「女優辞めようと思った」とか中島監督の「殺してやる」発言。これは見に行かなくては?!と、興味を持ってしまった。しかし、すべてが昇華されていい作品ができあがったと思う。日本映画でこんなに楽しめたのは久しぶり。黒沢あすかさんにも1点献上。 【ハクリキコ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-16 23:12:29) |
9.煌びやかな世界というのが売りなのかもしれないが、CG併合映画が蔓延する今の時代にこの作品の映像面を高く評価することはできない。本当に素晴らしいのは中谷美紀の演技。腹を決めた松子が啖呵を切るときの美しさ、自分の生き方を決して恥じない強い姿勢に胸打たれる。 【ぷりんぐるしゅ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-11 18:28:22) |