286.何故もっと早く見なかったんだろう…これが率直な感想です。
当時の私は、ウィノナがあまり好きではありませんでした。
共演時にはデップと恋仲にもなったため、愚かな嫉妬心から鑑賞を渋っていたのです。
今では、そんな理由で観なかったアホで浅薄な自分を大変悔やんでおります。
涙が枯れるほど、泣いてしまいました。
「ラブストーリーは苦手」と食わず嫌いをしていた私に、
初めて、ラブストーリーで純粋に流れる涙の美しさを教えてくれた映画でした。
狂おしいほどに、切ないです。
一度見ただけで大好きな映画になりました。
何度も何度も繰り返し見たくてDVDを買ったのに、
思い出すと切なくて、胸が苦しくて、見れないんです。(意味ねぇ~w)
ティム・バートンは、本当に少年のように純粋な心をお持ちの方なのでしょうね。
真っ直ぐで、だけど切なくて、触れたら壊れてしまいそうなガラス細工のような恋。
それを逆説的な映像美で演出するので、そのアンバランスさが何よりも心に残ります。
いつか自分に子供が出来たら、ぜひ見せたい作品です。
この役はデップだから出来た役であり、デップのための役でしょう。
そして「ウィノナ、やっぱり可愛いし演技上手いわ…」と、悔しいけど彼女も好きになってしまいました。
単なる好みや愚かな先入観で作品を見ようとしないのは、
映画を愛する人間としてあるまじき行為なのだ、という事を実感させてくれた作品です。