301.始めの頃は何とも思わなかったけど、後半に行くにしたがいどんどんと引き込まれていく。
見終わった後は本当に素晴らしい映画だと感じた。
「運命」と「愛」という難しい二つのテーマを溶け込ませた本当の傑作。
「運命」には、定めという性格がある、その一方で、風にのってたださまようという性格もある。
その二つの性格をもったものが「運命」ではあるが、結局は自分の運命は自分で見つけ、決めることが必要というメッセージを受けとめた。
確かに人生はチョコレート箱のようなものだろう、個人的にはビックリ箱のように思っているが。
映画の中の人生だけでなく、自分の人生もどう転ぶかは誰も分からない。
他人からは平凡の人生に見えても、他人には分からない大きな山がいくつもあるし、日々の営みには色々な出来事がある。
だから本当に人生は面白いし、後悔しないように必死に生きようとするのだろう。
「愛」について何も知らないとジェニーに始めの頃、フォレストは言われていたが、「愛」について誰よりも知っている男がフォレストだろう。
ジェニーへの想いが彼を支え続けた。そしてジェニーも彼によって何度も支えられていたと感じた。
この映画には「画」の撮り方に随所に素晴らしい面が見受けれれたが、その効果が「君もいたよ」という短いセリフに現われた。
「あの美しい景色を自分は君を想いながら眺めていた。そして一緒に見ていたように感じていた。」という想いが伝わる短いながらも最高のセリフだと思う。
人生に行き詰まった時があったら、もう一度見てみたい。そんな映画に巡り合えた気がした。