14.カンヌのプレスから失笑が漏れたとか、一般観客からはスタンディングオベーションが起きたとかのニュースを見ていたことから、実際はどんなものかと思って観にいきました。鑑賞後の感想は「いたって普通」。失笑が漏れるほど出来が悪いとも思えず、かといって絶賛するほど面白いとも思いませんでした。それよりも、この作品に対して、抗議が起きていることの方が驚きです。宗教的にはフラットな(無宗教な)ごく一般的な日本人の感覚からすると、そう怒るほどの内容かな?という印象です。ドキュメンタリー的な雰囲気は一切無かったので。(宗教を扱う映画の難しさを感じます。ファンシイダンスで抗議が出ない日本はいいですな。)ダ・ヴィンチの絵画の謎解きを期待すると、肩透かしをくらうかもしれませんが、逃亡劇としてみれば楽しめると思います。 【目隠シスト】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-21 19:06:01) (良:2票) |
13.《ネタバレ》 不勉強な私はタイトルだけは知ってても、どんな内容かは全く知りませんでしたし、今回の映画化にしてもトム・ハンクス以外に誰が出てるのすら知らずに見に行きました。タイトルからして、ダ・ヴィンチの絵画に隠された秘密から人類の大きな謎が明かされる壮大なミステリー、もしくは社会派サスペンスかと思っていたのですが、なーんだ、ミラー大尉とアメリとガンダルフとレオンが「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」ごっこする映画じゃん、というのが結論。いやいや、それなりに問題作なのは判るんですよ、キリスト教の世界においては。でも、そんだけの危険を冒してまで描かれているのがな~んかユルい娯楽アドベンチャーですからねぇ・・・。『展開に付いてゆけない人続出』とか言われてたんで真剣に見てたんですが、実際はどんどんと先が読めまくってしまうので、さっさと展開せんか~、のろい、のろいぞ!って状態。各人、各組織、各国家に対する宗教を巡る諍いへの警鐘の意味が込められている事は感じるんですが、ほどほどの信仰しか持ってない人間にとっちゃ(いや、キリストさんって人間だったんでしょ?と普通に思ってしまったり)、見せ場少なめ、ダルめの娯楽映画でしかないのでした。クライマックス?って思えるところからがゆるりゆるりとクド過ぎね。私にとって『そこそこ大名』なロン・ハワードはやっぱり今回もそこそこなのでした。マンネリサウンド、ジェームズ・ホーナーが鳴らなかっただけマシですか・・・。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-05-21 17:53:40) (良:1票) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 ダ・ヴィンチが描いた絵画から何やら謎解きが始まるのかと思いきや、殆ど絵画に謎が描かれている訳でも無く(「ダ・ヴィンチはその微笑に何を仕組んだのか?」ってキャッチに騙されました。)、最後は意外な結末なのだが、実はこれを観るまでキリストに妻がいたかどうかも気にしたことが無く、映画の説から逆に“いなかった”事を知ったくらいで(お恥ずかしい・・・) さて本作、堅実派のロン・ハワードとトム・ハンクスを配した割には面白くない・・・世間では原作が売れたことで大いに盛り上がってるが、内容はつまらない・・・と思う!原作を読めばストーリーについていけるらしいが、ミステリー映画の原作を読んだ後に映画を観たって面白いわけないですよ!(だって、オチ知ってんだもん) その分、映像的にカバーしてくれればいいのにとにかくストーリーを追うことで精一杯。その上台詞が多くて映像を堪能するまでには至らなかった・・・。 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-05-21 17:05:04) |
11.未だに本編ではなく、長い長い(長すぎる)予告を見た感じ。端折ることの出来ない過程を律儀に全て表現したために、とってもダイジェストな印象。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-05-21 11:20:16) |
10.《ネタバレ》 テレビですでにキリストの妻だとか子孫だとかはネタバレされているので皆知っているだろうし、キリスト教そのものの謎に驚く人は、キリスト教に疎い日本人でも少ないであろう。つまりこの作品は、サスペンスとして小説を楽しむ、謎解きの過程を楽しむ、という形で読んだ方がいいわけであって、そこがこの映画では全く活かしきれていませんでしたね。小説で一番重要な謎解きの場面がかなり省略されていて笑えました。映画のラングトンはすごすぎです。小説1冊分位の謎解きを、30秒位で終わらせてしまうんだもの。「ええ・・・?!小説でのあの部分はこんなに省略されてていいの?!」と思う場面が幾つもありました。 【あしたかこ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-21 05:12:48) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 原作が極めて素晴らしいというわけではないが、この映画は原作の持っている「良さ」をかなり失ってしまっている。 原作には「謎解き」の面白さが溢れていると思う。困難な謎が解き明かされるたびに、更なる不可思議な謎が待ち受けているという面白さに加えて、警察の執拗な追跡とオプスデイの不穏な動きがさらにストーリーをよりスリリングなものとしている。 しかし、この映画では肝心の「謎解き」がおざなりにされている。ソニエールが仕掛けた困難な謎が一瞬のうちに次々と解き明かされていく流れには興ざめしてしまう。 極めつけは、自家用機の中で謎の文字が書かれた文書をみつけた際にラングドンが「鏡をもってこい」と一言で片付けてしまっている点だ。原作では、古代文字に精通しているサーリーティービングでもラングドンでも判別不能な文字に両者ともに頭を抱え、行き詰まるところを、その困難な謎をソフィーヌヴーが解き明かすというシーンがある。そのシーンがあることによって、祖父と孫の見えない絆がみえてきて、二人が共にどうやって時間を過ごしてきたかが分かるというものである。この謎解きは、たんなる聖杯探求者では解き明かせないものであると同時に、ヌヴーとラングドンという二人が揃わないと解き明かせないということがよく分かるものである。 それが瞬時に「鏡をもってこい」では、ヌヴーの存在っていったい何かね?という感じになる。一つのシーンを除き単なるお飾りにしかなっていない。 ストーリーを進めることを優先して、ヌヴーに限らずこの映画のキャラクターはほとんど死んでしまっている。魅力ある俳優陣を揃えておきながら、ただセリフをしゃべって動いているだけであり、個性的で心に様々なものを抱えているキャラクターが全く活きていない。これでは誰が演じても同じではないか。例外としては、ヌヴーが自家用機内でシラスをぶん殴ったシーンと、ティービングの最後の瞬間に、その性格や気持ちが現れるのを知ることができる。 とにかく、この映画は原作のあらすじを2時間30分にスピーディーに収めたにすぎず、映画として評価することは難しい。全部描くのなら二部作にするか、大幅なカットが必要だろう。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 3点(2006-05-21 00:41:24) (良:3票) |
8.《ネタバレ》 バチカンからは猛烈な反発があったらしいが、この映画の中ではテーマとなるスキャンダルに対してあらゆる価値判断をしないように気を使って作られていたと思う。そして、観客にもスキャンダルの正当性について思いをめぐらす暇をあたえず、そのかわりにむしろ宗教とか伝説が長い間語り継がれていることの不思議さを純粋に感じさせてくれる。たいしたメッセージがあるわけでもないが、俺みたいな歴史に不勉強な日本人でもヨーロッパの歴史世界に入り込める、良く出来た娯楽作。 【ぽん太】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-20 22:22:13) (良:1票) |
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7.《ネタバレ》 ソフィーは暗号解読官ではないのか?確かにあれじゃ何もできないお姉ちゃんで、カンヌで失笑を買うのも仕方ないだろう。小説を読まないで映画を観た人は、タイトルから大きく逸脱していく物語の結末にがっかりしたんじゃないだろうか。まぁしかしそもそも小説自体がハリウッド映画っぽいので、単に文字が映像化されたと考えればこんなもんかなと思う。アメリカ人といえば、フランス人といえば、イギリス人といえばと判で押したような配役もいかにもハリウッド的。いずれにしても、信仰と科学の対立について世界中の人々が考え直すきっかけとなったという意味では成功作だということは認める。 【denny-jo】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 22:06:26) |
6.興味はあったものの、原作を読まずに観てしまったのは失敗だったかもしれません。壮大とも言えるテーマを2時間半に収めるのは、確かに至難の業だったでしょうね。あまりに都合のいい展開は、ついつい突っ込みたくなること請け合い。結果的に、お約束どおりの意外性のないドラマに仕上がっています。出演者の熱演・好演は作品全体の質を高めていると思えますが、物語としての面白み、歴史ロマンとしての魅力はどうでしょうか?スピーディで飽きさせない演出の数々は流石と言う出来ですが、何か物足りなさを残した作品です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 21:36:02) |
5.《ネタバレ》 原作は読むほどのものではないと思っていたけれど,話題が多い(笑)映画なので初日に観てきました。シネコンでタイムシフトで上映しているおかげで意外と簡単に観ることができるのは結構なことです。しかし上映禁止騒ぎとかはイスラム社会じゃあるまいし,映画会社のやらせなのかも。結局はルーブルに始まりルーブルに終わるのですが,教祖に子孫がいたかいないかは世襲制を排することを決定した宗教にとっては本質ではないはずのことで,これだけ話題を作れるのはいい着眼ですな。原作がどうなっているかは知らないけれど,暗号にキーがエニグマみたいに26文字で,しかも5文字の英単語と言うのはやはり観客のレベル(当時の教養人ならラテン語,24文字のはず)に合わせたものでしょうか。気合の入った修行僧の演技とジャン・レノの刑事役も光っています。 【たいほう】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 17:14:53) |
《改行表示》4.この映画は原作読んだ方限定『ダイジェスト映像化ダ・ヴィンチ・コード豪華キャスト版』 色々な部分が上手く削除されストーリーを進め2時間半でまとめています。 ロン・ハワードならでは製作できたと思うが、はっきり言って失敗作であることは間違いない。予備知識無しでは理解できないスピード、展開、原作を読んでいる私もついていくのがやっとでした。要するに予備知識無しで楽しめる方は極稀で、映画のみで楽しめない作品はダメである。 いまさら原作を読む時間がないと思いますので、事前にパンフレットを購入して読んでから映画を観たら、より楽しめるのでは? そして評価は1ポイント以上は上がるのではないでしょうか? 私的意見ですが一見の価値は充分ある映画とは思います、映像はそこそこ良かったし、キャストも好みでしたから。 私もシラス役のポール・ベタニーの熱演にオマケの1点で7点です。 かなり甘い評価です。 【職人ジョニー】さん [試写会(字幕)] 7点(2006-05-20 15:23:12) |
3.全国のカトリック教会から猛抗議を受け、ソニー製品の不買運動まで起こさせたという話だが、実際に見てみれば抗議するほどのものではない出来だった。そもそも、原作も題材勝ちなだけでサスペンスとしては決して評価が高くなかったのだが、監督とキャストに惹かれて見てしまった。実際、俳優の演技は悪くない。トム・ハンクス、イアン・マッケランのオーラは毎度ながら流石だし、ポール・べタニーも圧倒的な存在感。しかし、ロン・ハワード監督としては失敗作だろう。キャラ描写が浅いとか、突っ込みどころ満載とか、オチがありきたりとか、そういうのは原作が原作だから仕方ないのだが・・・とにかく、全体的に駆け足的すぎるというのが素直な感想。与えられた膨大な情報を主人公たちが苦も無く解決する様子が映し出され、観客は考える暇も与えられないまま次の場面へ移ってしまう。ここに謎解きの爽快感が決定的に欠けているのだ。ラストの驚愕の事実も衝撃を衝撃として扱えていないのが勿体無い。さすがにこの映画に3時間以上はかけられなかったのはわかるが、そこを上手く削るのが脚本家と監督の仕事だろう。これは監督には向かない題材だったのだろうか。それとも、本作に対するカトリックのヒステリックな反応に笑いながら見るべき映画なのかもしれない。 【マイカルシネマ】さん [試写会(字幕)] 4点(2006-05-20 14:46:25) |
2.私は幸いにも原作を読んでないので、比較してアラを探すという映画の見方をしないで済み、また宗教論争にまで発展した題材にも冷静な視点でみる事ができた。そんな、いち映画ファンの私見としては、豪華な出演者がルーブル美術館をはじめとした超豪華な場所や絵画等を前に展開する、一級の上質なサスペンスとして、150分間全く中だるみもなく楽しめたというのが印象です。サスペンス自体は伏線が張り巡らせているというよりも、次々とあらゆる角度から関係者が絡んでくるという表現が正しいかもしれません。 但しその絡み方は最低限の複雑さであり、物語の核心がぶれる事もない。なので観客の大多数はラングドン教授の犯人探しと、それに付随する歴史を紐解くさまに見入ってしまう。すべてを映像化したらきっと数十時間にまで膨れ上がりそうな原作を、2時間半のエンタテイメントとして起承転結かっちり仕上げたロン・ハワードの実力を再認識した。トム・ハンクスの存在感や演技は今までどおり見事としか言いようがない。またオドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニーといった周辺の人物の好演も光った。個人的にはもう少しスクリーン上で、トム・ハンクスとジャン・レノが一緒に映る場面が多く観たかったけど、キリストの歴史に疎い私のような人間でもさほどの難解さを感じずに楽しめる作品である事に間違いはないと思う。きっと原作の愛読者やキリストを信仰する方の中には、映画を観て「どの部分がどう違う」という非難も起こすと思うし、この作品は全体的な評価はそう高くないと予想するが、観客に興味を惹かせる数々の魅力的な展開に、問題作と呼ばれながらも大ヒットはまず間違いないのではないかと感じた。 |
1.《ネタバレ》 なんだ~、こーゆーお話だったんだ「ダ・ヴィンチ・コード」って・・・。原作未読例によって予備知識ゼロの自分は、いつもの早合点で「モナリザ」や「最後の晩餐」とか、ダ・ヴィンチ作と言われている名画が実は贋作で、その事実を陰蔽しようとする国際的暗躍軍団VSトム・ハンクスご一行様との頭脳の駆け引きプラス、仁義なき戦いが繰り広げられるアクションミステリー映画かと勘違いしてました。でもこれ、宗教が生活に密着していない殆どの日本人にとっては難解過ぎやしませんか?真相が明かさせる終局でも、自分は宗教用語満載の字幕を追いつつフムフムとただうなずいてただけ、特に膝を打つ程のハラハラドキドキ的スリルも殆ど感じなかったです。日本人だって今更お釈迦様の子孫がどうのこうのといわれたって困っちゃいますよね。それでも悪役ポール・ベタニーのハンクスを喰う程の好演と、ロン・ハワードの相変わらずのガッチリした職人的演出手腕に1点オマケ! 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-20 13:55:55) |