20.ブライドの殺陣がすこぶる気持ちいーいvol.1よりも毒ッ気が抑えられたvol.2は退屈②…いえいえ、観やすく感じたという方もいらっしゃるでしょう。コンセプトが全く違っていました。でもでも、ブライドとビルのやりとりは、タラちゃん監督の描く"愛"の世界観むきだしで、何とも楽しめました。いちばん好きなのは…怨み節で締めくくられたスタッフロールの後…ヤラれましたね♪皆様、お見逃しなく。 【SAEKO】さん 7点(2004-05-02 12:19:20) |
19.vol.1とは肌合いが違いすぎてガッカリしました。前編であれだけ好き放題暴れておいて、この落ち着きぶりはなんなのでしょう。タランティーノ作品特有の「味のある小咄・会話の妙」もかなり滑っています。vol.1は手放しで喜べた私だけに、ダメージは相当なものです…。 【K】さん 3点(2004-05-02 00:19:09) |
18.《ネタバレ》 「どうしちゃったの? QT」 残念というより、つらいです。シャープでキレがあって、クールでちょっとキュートなB級映画を見せてくれるもんだとばかり思ってたのに。。。vol.1は、B級なスーパーの入り方、品の悪い東洋趣味、大太刀周り、栗山千明をはじめとしたスプラッターの数々、効果的なアニメーション、衣装、音楽、「やっちまいな」「日本刀が必要で」を初めとした馬鹿馬鹿しい台詞の数々など、ホントに最高にキュートな映画だったのに。vol.2は、まず、かっこよくない。説明調に過ぎるのも気になる。結局、「○○拳法」をならっててよかったね。子供と一緒に暮らせるようになってよかったね、というオチとは、あんまりじゃないですか、QT。もっと脚本いじりまくって、最高にかっこいいエンディングにしてほしかった。思い入れが強すぎたぶん、失望感でめげそう。 |
17.VOL.1のぶっ飛び加減からするとチャンとした映画しすぎてましたが、カンフーマスターは好いねぇ。エルドラとの死闘、ビルとの対決にもう1パンチ欲しかったかな、でも殺し屋同士の壮絶なラブストーリー、なるほどこれしかないかと思わされてしまう。あとエンドロール長すぎ。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2004-05-01 16:38:12) |
16.《ネタバレ》 これって「カムイ」や「あずみ」とかと同列の抜け忍ものですね。でもBillの意図が嫉妬みたいに思えるところは組織防衛よりも人間味があります。Brideのほうが優等生的で、確かに「L」のほうが共感を呼べるところは監督の意図するところとは違うかも知れない。結局実際に殺したのはBillだけで(Lも毒蛇に噛まれるのは間違いないだろうけれど)、それに前編にあったユーモアの要素が削ぎ落とされているのがよく判りません。どちらかと言うともっとハードに徹したほうがまとまりがあるように思えます。 【たいほう】さん 6点(2004-05-01 01:25:53) |
15.《ネタバレ》 Vol.1と比べたら笑う所もなけりゃ突っ込む所も無い(満載だ!というマニアな意見は置いといて)、しごくマジメに撮られたVol.2だけど前作同様ものすごーくタランティーノらしいと思いました。タランティーノはとても好きだし、彼の気持ちも分かる(気がする)し、けなすつもりは無いけどさ、正直言って私は楽しめなかったな。連日飲んでて体調不良だったとは言え途中何度も寝そうになって困ったス(歌舞伎でついて行けないタイプの時代物を見ちゃった時みたいだった)。残念だけど。あとね、忠告を無視して目玉を失い、ブチ切れて「クソジジイ」を毒殺するダリル・ハンナがユマより好きだなぁ。私がろくな人生歩めないのは必然かしらね。 【黒猫クロマティ】さん 5点(2004-04-30 12:27:21) |
14.俺は1の方が好きだったね。音楽が断然カッコ良かったし、内容も無茶苦茶で爽快だったし・・・それに比べて今回のやつは、タランティーノらしさ出し過ぎの話重視だったので途中寝そうになってしまった。パルプとかレザボアとかはカッコ良さや男臭さ、それと残酷さに話の面白さがあったと思うのでキルビルの様な物語では何か違う気がしてならなかった。それにラブストーリーとは言うものの俺にはどこがラブなのか全然わからなかった。 【taron】さん 6点(2004-04-29 21:18:55) |
13.動のVol.1に対して、静のVol.2。2作品に切り分けるのも納得。悪ノリにゲラゲラ笑ったVol.1とは違い、役者の演技とセリフと間を楽しむ作品だった。私はまだ精神的にコドモなのでVol.1のほうが好きだが、もうちょっと落ち着いたらこっちのほうが断然よくなるんだろうなぁ。ただ、音楽が前作に比べ印象に残らないのが残念。落ちぶれたバドを好演したマドセンが、最高にカッコよかった。 【ダブルエイチ】さん 8点(2004-04-28 21:23:10) |
12.《ネタバレ》 まぁ、よくここまで好き勝手に撮れたなぁ。今回も香港テイスト、イタリアンありで、タラはこの2本に大満足なんでしょうね。結局、ちょっとスケールの大きい男と女の痴話げんかって感じ。バドはブライドをあっさりし止めるのを見て、腐っても元一流の殺し屋を認識させたけど、あっさり殺されてガッカリ。エルにあげた飲み物の氷に毒を盛ってあって、解毒薬ネタでなにかするのかなぁと思ったんですが、エルの方が上手だっただけ?パイ・メイも毒くらい、香りや風味で感付いてもいいいいと思うんですけどね。タラお得意の能書き合戦も、長くて飽き飽きして退屈だった。今回は私には合いませんでした。ユマの老け具合と、ダリル・ハンナの相変わらずな美しさが対照的。ユマの方が10歳くらい若いはずなんですが…。で、本名を隠していた意味はなんなんでしょう? 【ロカホリ】さん 4点(2004-04-27 20:47:37) |
11.《ネタバレ》 結局は、ブライドとビルの、娘の親権を巡っての壮大な夫婦喧嘩、とでもいいましょうか、巻き添えを喰って死んでしまった人たちはある意味とてもお気の毒でしたね。しかし、殆どギャグの域に突き抜けかけていた前作とはうってっ変わり、今回は画面に切なさがみなぎっています。無論、壮絶アクションは健在ですし、タランティーノ監督の趣味爆裂のオマージュも全開。しかし、映画の中心にあるのは、ブライドの狂おしいまでの母性と愛、特にラストあたりの展開は、出産を経験したユマ・サーマンの思いが強く出ていると思いました。 それにしても、どうせなら、デヴィッド・キャラダインにもカンフーさせてほしかったなあ。「燃えよ!カンフー」なんてテレビドラマを覚えている人はどのくらいいるのだろうか? 【東京サンダ】さん 8点(2004-04-27 20:38:02) |
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10.Vol.1は正直言ってギミックだけの駄作だと思っていたけど、このVol.2は傑作ではなかろうか?なんといってもうれしいのはタラちゃんの持ち味である語り口のうまさ、これが全開になって戻ってきていること。このとぼけたC調な会話術はほんとうにタランティーノの持ち味。日本ではコトバの制約があるからそうでもないけど、アメリカの劇場では爆笑に次ぐ爆笑なんではないかな。 アクションも細かいアイディアがいっぱいあって、たとえばトレーラーハウスの死闘では、狭すぎて日本刀を抜けなかったり、便器に顔を突っ込まれたエル・ドライバーがレバーを引き、水位を下げ一息ついたり(笑)こういう小技がVol.1にはいまいちなくて、ひじょうに大味だった。Vol.2は隅々まで考え抜かれていて、洗練された映画でしたね。 全体を通じていえることは、これはタランティーノ版「地獄の黙示録」なんだね。完結してみると、やっぱりこれは映画史に残りうるポテンシャルをもった快作でしたね。 【ウェルテル】さん 9点(2004-04-27 07:52:56) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 ちゃんと映画撮ってやんの、タラさんたら。vol.1ほどぶっ壊れずに、割と普通にお話を追ってて、これは前作を受け付けなかったひとも割とすんなり楽しめるかも。爆笑度は前作より減ったけれど、にやにや度はアップしてます。タラさんやりたい放題。パイ・メイのチャプターなんてもう。早いズームインと、ヒゲをさすって”ひゅん”ってSEが入る度ににやにやしてました。もうこの微妙なまったり感は『ジャッキーブラウン』を思い出しました(実は大好きなんです、僕)。会話のやり取りがすごく心地いい。お話としてうまく着地できたとは決して思えないけど、楽しませていただきました。でも僕ちょっと閉所恐怖症なので、あのシーンは厳しかったです。トラウマになりそう。音がね、もうすごくヤなわけです。ダリル・ハンナはしかし最高だなあ!前回アイパッチに赤十字で悶絶したのに続いて今回も!かっこいいぜ!憎々しいぜ!マメにメモだぜ!あと、ユマ様!それは日本じゃ北斗真拳っていうんですよ!いつユマ様が”オマエハモウ、シンデイル!”って言うかと思ってドキドキしたじゃないですか! 【am】さん 7点(2004-04-27 01:12:39) (良:1票) |
8.これ誉めちゃっていいのかなあ。レビューワーとしての良心は著しくとがめるんですけど、映画ファンのハートが「誉めて誉めて誉めちぎれ」と悪魔の声でささやき続けるんですよね。つい昨日、「コールドマウンテン」を「これは映画じゃない」とコキおろしたわけですが、じゃあ「キル・ビル Vol.2」は映画なのか、と。前半とつなぎ合わせて考えてもね、これってただのタランティーノの好きなものコラージュですよね。悪く言えばほとんど思いつきだけで出来ている。過去の作品にも十分あった傾向だけど、過激にエスカレートした結果、ストーリーもへったくれもない話になっちゃった。これが許されてしまうっていうこと自体が、タランティーノの実は最高の才能なんであって、普通こんなの絶対に許される物じゃない。言うなれば公開マスターベーションなわけですよ。実際、そういう映画ってけっこうあるし、たいていは誰からもハナもひっかけられない。ただしこの作品の場合は、あらゆるカットから監督の映画に対する熱い情熱がほとばしり過ぎてしまっているのが素人目にもあまりにもわかってしまうので、この狂おしいまでの愛情を誰も否定できないんだと思います。クライマックスだけあって前半のVol.1よりもはるかにテンポは良いし見やすいです。意見がハッキリ分かれた前作である程度客層が絞り込めた結果、劇場内は純粋なタランティーノファンだけで占められており大変雰囲気の良い鑑賞となりました。「Natural born killer.」とか、ビルの倒れるタイミングとかね、必要な場面でちゃんと笑いが取れてましたしね。この客層は本当に良かった。はっきり言って、タランティーノにある程度理解のある人以外は、見ても完全に無駄だと思います。これは彼の「好き!」だけに突っ走ってる映画だから、冷めた観客には通用しない。でも私は好きです。どこまでも、おつきあいしたいと思います。無茶苦茶で問答無用でセオリーもへったくれもないんだけど、これはタランティーノが本当に作りたかった映画。なんだかねえ、優等生みたいな人たちばっかり増えて、誰もがお利口になって行く中で、一人いつまでもガキ魂を失うことに決死の抵抗を続けている姿が泣かせてくれます。少なくとも、21世紀にはタランティーノがいる。これは大変な救いになっていると思います。 【anemone】さん 10点(2004-04-26 23:29:55) (良:4票) |
7.観た後、ボリューム1をまた観たくなりました。そしたらきっとまたボリューム2を観たくなるのだろう。すばらしいループ構造。ユマサーマンが一気に大人びました。美しい。2を観て改めて感じたのがルーシーリュウの存在感。彼女の白和服姿は本当に衝撃的だったのだ。それを含めて1での衝撃が強かったので、2ではその衝撃に慣れてしまい、半ばランナーズハイになっていた。もし2から観たらどんな感想を抱くのだろう。そのときもあの衝撃を食らえるだろうか。その辺がよくわからないから準満点。でももし繋がって4時間映画になってたら、肝心な最終章で眠ってしまうかもしれない。分割してよかった。1のラストのビルの台詞によって期待に胸が膨らんでいた半年でした。ステキな半年間を有難う。これからもすげぇ映画を創り続けてくだされ。個人的な要望ですが、ああいう生還のしかたするなら墓碑銘も「キャリー」にしてくれ(笑) |
6.《ネタバレ》 VOL1の何が不満だったかというとタランティーノ節の台詞回しがなかったこと。VOL2にはそれがある。もうそれだけで、最後のビルの語りだけで、この映画を観に行ってよかったと思う。これがなきゃタランティーノじゃない。そして「エルと私」でのトレーラーハウス内での決闘。アドレナリンが止め処なく溢れてくる。どうやら、タランティーノの天才ぶりは衰えるどころか、加速しているらしい。エンドロールにすら驚かされた。まさかあの人がサミュエルだったなんて・・・。残念なのは土中のシーンを臨場感を出そうとするあまりか、少し冗長に描きすぎていた事。それを差し引いてもVOL2はすごい。 【コーヒー】さん 8点(2004-04-25 12:42:57) |
5.Vol.1もそうだったけど点数とかになると難しいですね。ちなみにVol.1は9点ぐらいの感想でした。じゃあVol.2の方が2点分つまらないのかと突っ込まれると返す言葉ないですけど。多分2点の差は初めに見たかどうかということかもしれません。昨年Vol.1を観たとき結構衝撃受けたんですよ。こんな映画観た事ないって。そして他に比較すべき映画がないから時間内どれだけ楽しめたかの尺度でもって9点なんですけど、Vol.2は既に『キル・ビル』の息遣いというものを知ってしまってたから衝撃度はなかったです。デビッド・キャラダインを筆頭にセリフの妙味という意味ではこちらの方が上だとは思いますが、もっともっと整理してスッキリ爽快で且つ斬新性も兼ね備えた映画をタランティーノは作れるはずと勝手に期待して次を待ちます。 【トム&クルーズ】さん 7点(2004-04-25 01:36:18) |
4.《ネタバレ》 VOL.1のアクション満載な破天荒な展開とは全く異なる重厚な雰囲気でじっくりと物語を見せる傑作VOL.2でした。正直、最初はあまりにもVOL.1とノリが違うのでとまどいも覚えたのですがVOL.1ではまず見られなかったブライドの内面と仇のビルの男女の切ないドラマが次々と出されていていつの間にか引き込まれて行きました。最後のビルとブライドの会話は近年観た映画の中でも屈指の名シーンでした。VOL.2を観終わった後でまたVOL.1を観るとブライドとビルの感情移入の度合いもまるで違うと思いますのでそれを確認してみたいです。あと残り二人の殺し屋との対決ですが、しがない用心棒と成り下がるバドはやはりブライドにしっかりと殺されて欲しかったなぁ・・生き埋め中のパイ・メイとの修業の回想がほぼ唯一、VOL.1の名残が見えて緊迫した展開にホッと一息つける所でしょうか・・。エルとの対決は短いながらもオーレンとの闘いより何倍も凄まじい迫力で興奮しました。そしてあの決着で妙に納得しました。ビルとの対決はその前のシーンである意味、対決していたのであの短さで十分でした。最後の五点掌爆心拳のキメ方は絵的に少しあっけなく見えたのでもう少しツボを突く1点、1点をしっかり見たかったです。VOL.1で見限った人はあの方向性がキル・ビルのすべてと誤解されてVOL.2を素通りしてしまう残念な事も考えられるのでやはりそういう意味でも1本の映画としてまとめて欲しかったと思ってます。9点はVOL.2を見て1本に完成したキル・ビルの点数にしました。 【まりん】さん 9点(2004-04-25 01:01:58) |
3.《ネタバレ》 先ずはじめに断っておきますが、これは断じて“名作”というものではありません。監督であるタランティーノがこよなく愛する作品を片っ端から寄せ集め、彼好みの味付けをしているのですから。そのため、ストーリーや設定は散漫であり、まとまりとしてはイマイチな感じを受けます。しかし、これはそれでいいんです。彼個人が好きな作品を自分の料理として出しているのだからはなっから設定どうのこうのと真面目に作ってるわけがないんです。自己満足映画と言われるかもしれないけど、満足しない映画を見せられるよりはずっとマシってモンです。で、今回はその娯楽映画タランティーノ風味第2弾。先ず驚くのが、先の方々も書いているが前作とはまるで雰囲気が違うってこと。前作が破天荒なアクション満載だったのに対し今回はサブタイトルの示すとおり前作では描ききれなかった各登場人物の描写が主体。しかし、やはりタラちゃん。ちゃんと前作同様、観客の求める映像は心得ておられる。似非仙人、パイ・メイの荒修行やエル・ドライバーとの死闘。そして最後のターゲット、ビルとの(言葉、刀)対決。あぁやってくれる。特にエルとの死闘は音楽を極力排し、彼女たちの体術のみで激しさを伝えるという手法はやはり素晴らしい。それにビルとの決着もそれ以前の言葉のやり取りからのすばやい刀対決、そして北斗十字斬…もとい五点掌爆心拳での止め、そして全てを受け入れたかのように自ら“死出の旅”へと発つビルにはこれぞ男の生き様!というものを感じる。残念ながらこれ1本で見た場合、やや力不足ではある。しかしvol1とセットで初めて本当の姿を現すキル・ビル。何度も言うが、これは決して良い作品ではない。しかし、娯楽映画としてみた場合、これほど遊び心、熱意を感じる映画も少ない。点数は1本の作品としては8点。しかし一連の作品としては文句なく10点である。最後に、エンド・クレジットが始っても決して席を立たず、きちんと“最後”まで見てネ(笑) |
【たま】さん 8点(2004-04-24 04:14:15) |
1.《ネタバレ》 試写会で見ました。サブタイトルに「Love story」とつけているだけあって vol.1 とは違う作品に思えます。壮絶なアクションシーンを期待すると肩透かしを喰らいます。でも全体としてタランティーノ作品として仕上がっているので満足です。だた一つ!ビルとの対決シーンの決め手となるシーンに不満があります。「反りが合わない」ということわざがあるように、日本刀はたとえ同じ名工が作った刀でも違う鞘には収まりません。打ち出した刀はすべて微妙に違いがあるため、刀の厚み・刀の反り具合に合わせて鞘を作ります。途中まで入っても収まることはありません。それを踏まえれば新たなシーンが生まれたかも… 【はやて】さん 7点(2004-04-18 16:11:36) |