57.《ネタバレ》 劇場鑑賞は「オールウェイズ」からご無沙汰していました。見ないと後悔すると思いましたよ。確かに最初の到着予定板(正式名わかる方いませんか?)の映し方から、ぐるりと主人公の周りを説明するカメラワーク、 「なんかしら昔の洋画見てる感じでレトロで品がありよいのだが・・ ああ、やっぱり私にはヤヌス・カミンスキーは合わないわ・・と思った。でも抜いたごちゃつく色に慣れてきて気づく。昔のヨーロッパ映画みたいだなぁ。確かに面白いコミカルなところは笑えほのぼのと見られ(ハンクスのやりすぎな芸も古風)、でもたいくつするくらい(昔のヨーロッパ映画ってそうだよね)ほのぼのとしながら、ある時を待っていました。・・思えばターミナルのコピーそのまま、観客もいつその時が来るのか待っていたのではないだろうか?何を待つか?CMなどで見た感動を劇場で味わいたいという、盛り上がりでしょう。ハンクスは何を待っていたのか?私の解釈では彼女の気持ち。 空港から出られるチャンスはあったのに出なかった。空港から出たいけど空港にいれば彼女を待つことができる。そうゆう意味ではまあいらないなとも思った、ゼタ=ジョーンズも、役的に意味があるのかもね。・・それとも、保護ではなく正当な理由で出て行く許可をもらいたかったとか。(国が元の状態に戻ること)とにかくよくわからない。 ラストにかけても。観客は宣伝に期待して泣きに来たのにコメディだから切り替えるも、ヤギの薬の事件やモップおやじ旅客機を止める事件など、泣けそうなところがあるたびに、「ここか?」と感情を盛り上げる用意をするもまたコメディにと、雪の空港で終わった方がよかったか。ジャズバーまで行くのならそれからまた空港へと行けばよかったか。 おそらく最大の原因は、トム・ハンクスの映画になってしまったことかも。 パンフを読むと、コメディとか多くハンクスが関与してるし、スピルバーグは前にA.I.で、キューブリックと半分こやってどっちつかずになったのに。あれは、ブラックのままか家族愛に絞ればよかった。これも80パーセントコメディ&人情劇なのに、ラストに監督が締めを担当しましたみたい。キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンを、まだ見てない人はぜひ見比べてください。これが良くも悪くもスピルバーグの映画です。個人的にはこっちのハンクスの方が、脇役でありながらとても良いです。 【アルメイダ】さん 7点(2005-01-08 07:21:22) |
56.スピルバーグの新作ということでそれなりに期待して行ったのだが、非常に承服しかねる内容。あまりにもご都合主義な脚本には言葉を失うほどだ。いくらハリウッド映画、楽しけりゃいいっていったって、いろんな箇所で矛盾を感じるし、詰めの甘さを感じる。それでもあのセットは素敵。小生、セット映画大好きなため、なんだかジャック・タチ「プレイタイム」まで想起する始末。トム・ハンクスが初めて外に出る瞬間、空港ビルのガラスにマンハッタンの光景が映るシーンは息を呑むほど美しい。 |
55.スピルバーグが、いわゆるハートウォーミングなどという言葉では片づけられない、変な嗜好、妙な欲望を抱く奇形な人である、というのは一部で有名な話である。例えば「シンドラーのリスト」や「プライベート・ライアン」の残酷描写、幼児虐待ホラー「AI」、「マイノリティー・リポート」にみられるフィルムノワールと「眼」に対する偏愛。■今回の「変」は大セット。小さな話に大きなセット。というより、この企画を耳にしたスピルバーグは、その物語などよりもまず巨大な空港というセットを創り上げることに夢中になったのではないか。つまり、「アクション」の一言で数百人の人々が動き始め、どこにだってカメラがおけ、太陽でさえ制御できる。世界を生みだし、神のようにその世界に君臨すること。■モップの先で巨大な飛行機を止めるインド人の姿は、まるでスピルバーグその人のようだ。私はそんなスピルバーグのまっこと映画的な欲望、幼児的な欲望を断固支持したいと思う。■しかし、過去の作品群同様、スピルバーグはそんな欲望にブレーキをかける。なぜなら彼は大人であって、本当に子供ではないから。「商品」をまとめあげ、観客に満足して映画館を出ていって欲しいから。だから、この映画もそこそこ笑え、そこそこ感動する。■そんなもんは、「ぐっばいれーにん」やら「しんじゅのなんとか」やら「ろすといんなんとか」やら、ミニシアターで消費されるハリウッドの出来損ないに任せておけばいいじゃん、と思う。私が見たいのは、どす黒い欲望、幼児的な欲望が暴走し、映画を破綻させる様だ。つまり、笑いが凍りつくジャック・タチの喜劇大作こそ観たいのだ。やっぱ、今回も「そこそこ」だった…。■スピルバーグの新作は「宇宙戦争」のリメイクだそうだ。地球全土を舞台にした血も凍る殺戮、ホロコーストが展開される後味の悪い映画であることを、切に切に期待する。 【まぶぜたろう】さん 5点(2005-01-08 00:00:42) (良:2票) |
54.《ネタバレ》 某深夜番組で自腹コーナーの女性陣が号泣していたのを見て期待して行ったが、途中で何度もあくびが出た。何というかなあ…スピルバーグとハンクスの黄金コンビで見せる「人情ドラマ」の職人芸のあざとさにちょっと辟易というか…。それに、ビクターは最初の方では「フォレストガンプ」の主人公のように言動が幼稚で、まるで心身に障害がある男性みたいに見える。「無垢」とか「善良」と「幼稚」は別のものだろう…。大事に抱えていたピーナツ缶の「秘密」は音楽好きの私の胸にはグッと来た。だけど、あれだけの困難を乗り越える動機としては普通の人には分かりにくいだろう。ビクターを含め、空港に集う「いい人」も「悪い人」もかなりステレオタイプな感じだ(あるワイドショーでデイブ・スペクターが「JFK空港にあんな親切な人は絶対にいない」と断言していたが)。スピルバーグとハンクスのコンビでやる映画にしては、登場人物の深みみたいなものに欠ける気がする。良い脚本の不足は今のハリウッドで相当に深刻な事態なんだろうと思った。良かったのはキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。この人、なぜか「ごつい(きつい)お姉さん」という役どころしか思い浮かばないけど、別人みたいに線の細い、きれいな女の人をうまく演じていた。 【しまうま】さん 6点(2005-01-07 17:53:47) |
53.空港でのシーンと、主人公が待ちつづけていた理由との関わりが少し薄い。でも心温まるストーリーでした。 【kokayu】さん 7点(2005-01-05 22:03:53) |
52.《ネタバレ》 結構好きです。予備知識全くなしで観たので素直に面白かった♪ビクターが空港内をガンガン改造して好き勝手なものつくっちゃうエピソードがいいですね。あの豪華な噴水みたいな手洗い?あれ贈られたらイチコロかも…wあれをひとりで造ってしまう男ってかっこよすぎだわあ。 【へっぽこ】さん 9点(2005-01-05 20:15:31) |
51.《ネタバレ》 絶対キャストアウェイみたいな感じなんだろうと思って見に行ったけど、いい意味で期待を裏切ってくれました。あんな笑いのある映画だとは思いませんでした。でもあの後皆首にされなかったのかな?それが引っかかる。 【ヨウヘイ】さん 5点(2005-01-05 15:38:15) |
50.今までで映画館で観て初めて面白いと思った作品!1800円価値が十分にあった。俺はたいして笑わなかったけど、とてもいいドラマに仕上がっている。映像がメチャメチャいいなぁと思っていて、今気づいたら監督がスピルバーグだったんだ!!!ETぽい。映画館で初めて涙がでた。ほんとこういう映画を観たら、幸せって感じる。 【カフェ俺!】さん 9点(2005-01-05 05:59:02) (良:1票) |
49.ストーリーはいまいちだけど俳優とセットに助けられたかなって感じ。 【たま】さん 5点(2005-01-05 00:42:31) |
48.《ネタバレ》 こんなスピルバーグを待っていました。シンプルで分かりやすいストーリーだけど小ネタやサブエピソードの積み重ねや、コメディならではの笑わせ方、そしてほろりとさせるツボを心得えているのはさすが巨匠。トム・ハンクスも「ドン臭いけど真面目で優しい男」を上手く演じています。ハンクス演じるビクターが渡米した理由も、「父親との約束を果たすため」というのがささやかながら◎。どんな親父さんだったのかな。親子揃って「待ち続けた」人生でしたが、ラストでささやかながら望みが叶って良かった。 【ライヒマン】さん 7点(2005-01-04 23:20:12) |
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47.スピルバーグにビリー・ワイルダーの霊が乗り移ったような作品。小ネタの演出が見事。トム・ハンクスまでジャック・レモンに見えてきてしまう。しかし、映画のために空港ターミナルを作ってしまうとは・・。どっかの国のどっかの空港では、やっとの思いで「第2ターミナル」が開設したというのに・・。 【STYX21】さん 7点(2005-01-04 22:44:24) |
46.《ネタバレ》 全体的には面白かったと思います。ただNYに来た理由がぴんと来ませんでした。私がもっとミステリアスでどっとくるものを期待しすぎていたのかもしれません。それと女性との関係も今ひとつはっきりしなくて別れるならもっと悲しくしてほしいし中途半端な感動のままに終わってしまいました。警備局長はイジワルでしたが一番コミカルで笑いをとっていました。防犯カメラのシーンとかかなり笑えました。 【ももち】さん 7点(2005-01-04 21:58:56) |
45.かなり久し振りのスピルバーグ作品を観さしてもらいましたが、かなり面白かったです。それはコメディー的な事でもそうですが、人間ドラマや恋愛面でもなかなかイケてました。しかしリズムと言う点に関しては全編同じ様なトーンで進んで行くので途中ダルくなってきたけど、それもこの映画の良さなのかなぁと思います。あとそれぞれのキャラクターが凄く良かった。トム・ハンクスにいたっては、俺が観てきた中で一番良い役だったと思います。でも今回一番ナイスなキャラは空港の掃除員のグプタですね!これで決まりっす! 【フージー】さん 9点(2005-01-04 21:42:32) |
44.キャサリン姉さんとってもきれいだし、ストーリーもシンプルで言うことなし、 といいたいんだけど一つだけ言わせてください 「最初の空港でトムハンクス追っかけて、カメラがぐるぐる回るシーンがあったでしょ? 私はそこで目が回ってしまいました。 だから、映画終わるまで気持ち悪かった~」 \(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/!\(◎o◎)/! 【るる】さん 10点(2005-01-04 11:57:18) (笑:1票) |
43.ひさしぶりにトムハンクスらしい映画を観た気がした。まあ、スピルバーグってことで『そう外れは無いかな?」レベルで観たせいか、ナカナカ面白く観れたのではあるが、他の人も指摘しているように、CAとのエピソードは無理やりな気がする。もっとも無きゃ無いで「華が無い!」って思うだろうけど(笑) 【クルイベル】さん 7点(2005-01-03 15:34:24) |
42.もうちょっとコメディー色を強くした方がよかったのでは?国際政治・国家権力・人種等々の匂いが作品にやや説教臭さを与えていて残念。お陰で見ている間ずっとこれは「アメリカ非難なのか?」「アメリカ万歳なのか?」という余計な事を考えてしまう。人は何かしらの夢や希望を持って、それがかなう事を待ち続けるわけですが、「ただ待ってるだけでは何も起こらない、自ら行動する事によって状況が変化する」という風に感じました。 |
41.もっともっと面白いかと思って見てしまったので、あれーーって感じで終わってしまいました。トムハンクス、スピルバーグってんで、キャッチミーイフユーキャンみたいな、息もつかせぬドラマを期待してしまったのかなあ。しかしトムハンクスって、出来ない役、ないんじゃないかってぐらい演技派だってことを再確認。それだけでも見た価値ありか。 【gei】さん 6点(2005-01-03 01:31:44) |
40.《ネタバレ》 なかなか楽しい映画です。トム・ハンクスお得意の情けなオジサンは、応援せずにはいられないキャラクター。ゼタ姐さんは歌、踊り、アクション全くない39歳の設定でも可愛かったです。絶対有り得ない設定なので最初は斜に構えて観ていましたが、主人公その他多数一人一人のキャラクターがとてもハートフルで愛すべき存在でした。でも、一つ一つ(たとえばディエゴ・ルナの結婚など)のエピソードがなんだかあっさりしていましたし、主人公の渡米の動機もあっけにとられるものでした。みんなに勇気づけられていざNYへ!というシーンも、サインをもらって筋を通して出かけていって欲しかったです。見終わってみれば2時間超の映画でしたが、もう少し時間も絞れたはず。なにより、見終わってから知った「監督 スピルバーグ」。尻餅つくくらい驚きました。テンポの悪くなる後半から「監督は経験浅い人かな?」と勝手に思っていたので…。ベテラン巨匠の作品ということで少々辛めの評価ですが、楽しくて観やすい作品という点は保証できます。 【のはら】さん 7点(2005-01-02 21:40:03) |
39.あの空港のリアルさが凄い!!最後はちょっと泣いちゃいました・・・、でもキャサリン・ゼタジョーンズのキャラクターをもう少し替えた方がもっと②感動があったかも。 映画としてはとてもいい出来だと思います。 【愛しのエリザ】さん 8点(2005-01-02 17:18:10) |
38.トム・ハンクスはコメディアンであると信じる立場から、本来の彼の持ち味が生かされたコメディ作品は嬉しい。問題は1000人もの観客と同じスクリーンを見ているはずなのにゲラゲラ笑い続けていたのが私一人であったこと。この寂しさはいったい何なんだ。 トム・ハンクスだから、スピルバーグだからと言って大箱でいかにも感動系なコピーをつけて売らなければならないという事情もわからなくはない。だからと言ってクスリとも笑わずに深刻ぶってスクリーンを見つめ、とってつけたようなラストでは涙まで流す観客の異様なまでの主体性の無さに愕然とした。人々は映画に対する感想まで誰かに教えてもらわなければならなくなってしまったんだろうか。自分の頭でモノを考えていれば、この程度の「感動話」に泣ける方がどうかしている。 もはや「大作」にしか出演を許されなくなってしまったトム・ハンクスと、「大作」しか手がけられなくなってしまったスピルバーグにとって、果たしてこの選択が正しかったのかどうかは疑問。これは低予算で低スケールで、地味に撮って味の出るストーリーだったと思うし、泣く泣く大作に仕立てた割には頑張っていると思うのだけれど客寄せパンダのキャサリン・ゼタ=ジョーンズは蛇足だったし主人公がNYへ行きたい理由も実際そんなに必要ではなかった。ただ飛行場から出て行かない主人公というシチュエーションだけが重要だったのであって、優れたアイデアだっただけに潤沢すぎる予算は却って邪魔になってしまった。売れすぎた才能の行き場の無いエネルギーという皮肉。ついにスキンヘッドになってしまったスタンリー・トゥッチの熱演に敬意を表して7点。返す返すも惜しい作品ではある。「トゥルーマン・ショー」にとても似ていると感じたのは私だけだろうか。 【anemone】さん 7点(2005-01-02 00:18:35) (良:1票) |