88.《ネタバレ》 映画は読むものではなく体感するものというSFの原点、
前に見た地面が裂ける場面との再会、これが見たかったんだ~!ともう嬉しい。
Vの字に裂け視界は左右に広がりやがて後ろから追われる。
スローに丁寧な殺戮シーンが描かれていくのと笑うくらいでかい音響。
気持ちを入れ替えて?ホラー映画だと観ていましたが本当にホラーそのものです。
踏切の音の後火だるまになって走る列車、あの描写はすばらしい。
画面半分以上が炎の列車で主人公たちは線路と車輪の隙間から見ている。
フェリーがなぎ倒される場面もまるでアトラクションでした。
トイレと言って父から離れ茂みに隠れようとする娘(ひとりでそこに行くホラーのお約束)
川に流れる死体が1体、2体、押し寄せる死体の群れ・・
結局オバケ屋敷のアトラクションに入ったようなもので望んで入ったから満足なのです。
ではドラマはどうでもいいのか??いいんですよ。
泣かせてくれるかもしれないとか感動させてほしいとか思ったらつまらないですよ。
ダコタちゃんが真顔になると奴らが来ます。
効果音よりわかりやすい。奴らとは宇宙人だけではなく暴徒もです。
この子供の目線で見ましたらかなりわかりやすい。
地下室のパニックになったティムを閉じ込め抹殺した父のことを忘れていません。
態度が180度変わりエンディングでは振り返ろうとさえしないのです。
最初からうちとけなかったのですがもう完全に娘の心は帰りません。
手にトゲが刺さり父が抜こうとし触るのも嫌がった・・
体が異質なものを押し出すと説明するセリフから宇宙人が地球に適応できないことを暗示。
自業自得というかトムがなぜ子供らに(特に娘)嫌われているのか、
娘の生まれたときにいなかったんですね。
2回目を観たきっかけが映像だったんですがこんなドラマも再見できたわけです。
あちこちで、ヨーロッパではとか大阪ではとか飛ぶセリフ、あれは全て真実ではなく、
パニックになったときに人はどうなるかを描いています。
地下を彫り続ければ特殊部隊が待っているみたいなことを言うのも信用できない。
つまりこの映画で主人公たち以外が語られるセリフは映画の中の虚実です。
もしそれらを全部まともにつなぎ合わせて解釈すれば全く意味がわかりません。