【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2011-02-01 19:02:16) |
64.《ネタバレ》 「プライベート・ライアン」なんて邦題のおかげで「ライアンさんの個人的な話」と思い込み、邦画によくあるエセ反戦映画か何かと勘違いして長い間観てませんでした。「プライベート」とは「二等兵」という意味。意訳すれば「ライアン二等兵救出大作戦」といった所でしょうか。ちゃんと解る邦題にしてよ。冒頭ではスプラッタじみたリアル描写により戦争の悲惨さが描き出され、反戦主義者のハートをもしっかりゲット。さすが商売上手です。当然そういう映画ではなく、クライマックスでは戦地における勇敢さや自己犠牲の尊さが壮大に描き出されます。冒頭のスプラッタは「こんな状況でも、貴方は国や仲間の為に居残って戦うことができるのか」という問いかけへの伏線であり、更には「彼等のような人間が築いた土台の上に、我々は今生きているのだ」という自国民に対するメッセージへと繋がっていきます。どうオチるか疑問に思いながら見てたのでこの展開はお見事。(「わーい助かったー」なんて即座に戦線離脱してしまうアホ兵士だったら身も蓋もありませんけども・・・) 日本人から見れば敵国が勝った映画なのに、これは素直に感動できました。勝者として言うべき事をきちんと言っている感じ。スピルバーグ、老いてなお健在ですね。(といっても10年以上前か) 【番茶】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-11-23 02:14:21) |
63.アメリカの映画館で観賞しました。ノルマンディー上陸作戦をこれほどの迫力映像で見ることができるとは思いませんでした。私はロバート・キャパの「ちょっとピンぼけ」や彼の戦争写真が好きなのですが、あの銃弾をかいくぐって彼は作品を残したのだなと、想像することが出来ました。兵士のシルエットが印象的なポスターが秀逸でした。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2010-08-15 02:18:41) |
《改行表示》62.《ネタバレ》 主演がトム・ハンクスで、戦場で一人の兵士を命がけで助けるっちゅうめっちゃあり得ないヒューマンなドラマかと勘違いしていて、今の今まで見ていませんでした。が、とんだ勘違いでした。私がかような勘違いをするような(度々あるのですが)配給会社の戦略はいかがなものかと思います。危うく傑作映画を見逃してしまうところでした。 まずはスピルバーグ監督のマニアぶりに脱帽。オマハビーチ上陸シーンの迫力は間違いなく戦争映画史上に残る名シーンかと。 また、当初とってつけたようなヒューマンドラマを想像していたのですが見当違いもはなはだしく、決してそんな単純なものではなかった。主人公は忠誠心と正義感からだけでライアン救出に向かうわけではなく、不条理な任務に部下同様に疑問を感じ苛立っている。また、今までの戦争映画であるならば絶対的な敵として描かれていたはずのドイツ兵にも人格が与えられている。そうした個は、戦争という圧倒的な出来事の中であっけなく散ってゆく。そんな無念だったろう人たちにとって、戦う理由や正義が何の意味があるだろう? スピルバーグの痛烈な批判を感じました。また、しばしば戦争を正当化するためにプロパガンダとしてハリウッドが利用されることにも批判をしているのじゃないだろうか。 【カエル本舗】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-07-15 16:26:07) |
61.人間の命なんてものは、戦場では圧倒的に軽いと認識した。この映画にメッセージなるものがあるとすればそこかと。きっと今までの人生が、まるで”全て嘘”だったかのようにあっけなく終了するのかな。大佐はまだ幸運なのかもしれない。死ぬ直前に二言くらい残せたからね・・・。自分も戦場に行けばやっぱり死ぬんだろうな~。しかも、一発の銃弾で即死できればいいけど、自分のはらわたを見ながら死んだり、手足を吹っ飛ばされて「これなら死ななくてすむかも?」なんて思ってたら、結局、出血多量で死んだりね。外交の手段として戦争を選択しなくてすむことを、切に願う。イデオロギー云々ではなく、人間は必ず死ぬ存在だとしても、僕は死が怖いんですよ。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-04-15 10:34:34) |
60.ノルマンディー上陸は勿論の事、地形の利・戦車の強力さなど、全体を通して戦場を身近に感じることが出来た。兵隊は駒に過ぎず、何故戦うのか?を考えても相手を殺すしか無い。上官の命令に従って進軍し、多くの人間があっさりと死んでいく狂気。戦争映画の傑作だと思う。 【Ad】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-01 20:47:01) |
《改行表示》59. ひさしぶりにDVDで見直しました。一つ一つのシーンが大きな意味を持っていて隙のない作品作りだなぁと改めて実感しました。 【海牛大夫】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-06-02 17:30:47) |
《改行表示》58.なんといっても最初のノルマンディー上陸はすさまじかったですね~ これ以上のすさまじさを描いた戦争物も草々ないと思います。 さりげなく私を映画ファンになるよう誘発したのが、この作品かもしれない。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-02-19 19:45:31) |
57.弾丸が雨あられと飛び交う戦場。息をするのもためらわれるような暴力シーンの数々。ハンディカメラで撮影された、兵士の目線で見た戦場には、国家も信念もなく、ただただ死に対する恐怖感が満ち溢れていました。あれで生き残ってる人って本当に運がいいというか・・・個人的には上陸シーンより、8人で行動を始めてから最後の戦いまでの過程が好きですね。どの役者さんもカッコいいんだけど、同じ軍服、ヘルメットでよくわからないとこが多くて残念。 【ぽっぽー】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-29 18:45:38) |
56.最初に見たときに途中から涙が止まらなかったんですよね・・・この映画(笑)泣くような映画ではないと思いますが戦争に参加した兵士の心情がなんとなく味わえた気がしました。エンターテイメントとしても良い映画だと思います。 【AIRS】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-28 02:03:55) |
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55.映画というか、戦闘シーンに9点献上します。映画の途中であれだけ退席者を見たのは後にも先にもこれ1本だと思う。 【Junker】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-03 21:01:53) |
54.すべてが矛盾である。「話も何故ひとりのために?」と感じる人もいるだろう。でも、それは戦争に対しての感じ方と同じ。「すべての戦争は何のために?」、普通の人は「平和を守るために」と答えるであろう。平和のために何故平和と対象にある戦争を?戦争の矛盾をこの映画は描いているからこそ、ここまでリアルに戦争に対して感じる事ができるのかましれない。 【ランニングハイ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-04-29 10:58:25) |
53.大尉の死に際に、しっかり生きろよと言われ、ラストで連れ添った妻に、私はしっかり生きたかなと確認するところ、妻ならずともうなずいてしまうのではないでしょうか。殺す為でなく、人を救出するために戦場で活躍した男たちを描いたというとこでも、なかなか類を見ない傑作の戦争映画です。 |
52.ストーリーは「一人の兵士を助けに行く」というわかりやすいものなんだけど、あの冒頭のノルマンディー上陸の戦闘シーンでかなり入り込めた。私は戦争の悲惨さもわからんし生きるか死ぬかの体験もしたことはないが、あの映像は本当に凄まじくてぼろぼろ泣いた。たった一人の2等兵を救うために激戦地を通り抜けてって一人、また一人と死んでってラストはだいたい想像ついた。 【耳】さん 9点(2004-07-01 05:50:19) |
51.凄い映画でした。もしかすると本物の戦争よりも凄いのではと思わせるシーンが満載でした。ただ、どんな事情があるにせよ、ひとりの二等兵救出のために何人もの優秀な軍人が命を危険にさらし、さらに命を落とすという点には納得がいきません。 【クロ】さん 9点(2004-06-11 15:31:19) |
【ゲソ】さん 9点(2004-06-10 03:31:36) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 ウチの奥さんは最初の上陸シーンでアウトでした。僕はアドレナリンが出ましたが(笑)いい大人同士が国家の命令で殺し合いするのって、素朴にスゴイことですよね。 どんなホラー映画より怖いっす。 家の2階でナチス兵と取っ組み合いになり、仰向けで胸をちょっとづつ深く刺されて絶命したアメリカ兵に合掌。あと少し腕力があれば・・。しかし、スピルバーグ「シンドラーのリスト」とこれ。3部作とかであと1作品作ってくれないかな。「ET」「A.I.」とかよりこっちのほうが向いてる気がする。 【★ピカリン★】さん 9点(2004-06-06 13:23:18) |
48.《ネタバレ》 戦争系映画としてはすばらしい出来。前半のノルマンディー上陸作戦は必見です。そしてこの映画のメインはライアン救出作戦であり、そのために大きな犠牲を出すことになる。一人を救うのに大きな犠牲ってのはバーティカルリミットていう映画もそうだったなーってふと思い出したけど、全然違うのは救ってくれた犠牲者に対する気持ち。撮影が上手くリアル感が出ていて戦争の恐ろしさが伝わってくるし、それに加えてテンポの良さや飽きの来ない流れは流石にあの監督の作品だなと思った。 【くうふく】さん 9点(2004-06-04 06:23:44) |
47.戦争という物はやはり悲惨きわまりない物だと思う。しかし、見ず知らずの仲間のためにあそこまで健闘し続けた「彼ら」にこころから拍手を送りたい。 【000】さん 9点(2004-04-28 20:47:44) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 戦場にくる前は納屋で恋人と語らって友達と遊んでた人たちが、ハッチが開いたそばからドミノを倒すようにダカダカ撃ち殺されて、魚と一緒に波打ち際に打ち上げられたりします。そういうはっきりした事実の上に、感想だの言葉をおっかぶせるのは簡単なんですが、力を失ってしまうというか、何をどう思おうと現実は現実、という本当に当たり前のことを、ただただあのハッチの後ろには居たくないってことを、しみじみと感じました。もし居てしまったらがむしゃらに前に進むんでしょうが。 マットデイモンが憑かれたように兄の思い出を喋った後、はっと我に返るのをトムハンクスが痛ましげに見つめるシーンが心に残っています。 【たろさ】さん 9点(2004-04-03 21:31:51) |