20.《ネタバレ》 白黒のまるで幽体離脱でもしたかのような曖昧な表現方法がぐっと来る序盤。ナレーションで彼はこう言う。「俺の心臓はそんな弱(やわ)じゃない」つまり、これが最後の瞬間だと思いつつも、未来に期待させるアンビバレントな感情を表現しているこの台詞で完全に心鷲掴みにされたわけだが、そこからはどうして彼がこうなってしまったかの回想劇になる。彼が何をしていようと常に「彼は死んでしまう」という喪失の予感が張りつめており、それがこの物語の強力な推進力にもなっている。何をするにも一々「大丈夫か?」と彼を心配してしまい、常に葛藤が付きまとう。それがもう面白くて仕方ない。終盤のスリリングすぎる銃撃戦とタイムリミットが相まって、彼が「死んでしまう」事を忘れそうになるが、まるでデジャブのように「この光景!?」とラストはもう画面を直視するのが嫌で嫌で仕方なくなる。そして訪れるあの画面。だが、最初と違うのはそこがカラーだという点。そして彼の台詞。最初とまるで対極な台詞がナレーションで入るも、ぼくは信じられない。あのラストの踊っているのは彼女で、このぼくらが観ている画面そのものが彼の目を通して見えている世界なのだと信じたくなる。なぜなら彼は最初に「俺の心臓はそんな弱(やわ)じゃない」と言ったし、その世界が終わりの世界には見えなかった。映画が終わってからのことをどう思うかは自由だろ? 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-04-11 09:20:08) (良:1票) |
19.健さんを彷彿とさせる、米版ヤクザ映画。やっぱりアル・パチーノはカッコいい。ショーン・ペンのイヤらしさが、それをますます引き立ててくれました。ただ、巨匠にケチをつけるのもナンですが、なぜラストから始まったのでしょうか。「もしかしたらパラダイスに行き着けるかも」と期待しながら観たほうが、もっとおもしろかった気がします。 【眉山】さん 9点(2004-03-28 03:17:23) |
18.漢だね~。ショーン・ペンの根の入れようもある意味漢。 【モチキチ】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-03-09 23:51:57) |
17.カリートの生き方は抜群。なんてかっこいいんだろう。 【マイアミバイス】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-02-03 04:08:38) |
16.アル・パチーノ渋すぎ。ハラハラドキドキのラスト逃走劇。デ・パルマ丸出しのカメラワーク。ヒロインのナイスバデー。文句ナシ。 【ヒューマンガス】さん 9点(2004-01-24 19:03:33) |
15.《ネタバレ》 カリートは夢を叶えることも裏社会から足を洗うことも愛する女を幸せにすることも出来なかった不器用な男であったが仁義が失われた時代に最後まで仁義を貫く姿がかっこよかったです。グランド・セントラル駅での銃撃戦は圧巻でした。"You Are So Beautiful"が流れるラストの余韻がたまらない。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-01-21 12:16:52) |
14.危険だと分かりきった道を一瞬のためらいも見せず進んでいったカリート。何よりも義理を重んずるのがヤクザ社会、義理を通した報いを受けるのもヤクザ社会、夢の世界までの最後の一歩を踏めなかったのは自明の理なのでしょう。ホームでの一瞬の笑顔は結末がわかっているだけに切なさが際立つ、私のパチーノ名場面集の一つです。ホームを運ばれていく際の台詞は、パチーノの眼が語っていましたので個人的には不要でした。ドアチェーン越しに「かかってこい」とばかりに挑発したゲイル、特筆もののゲス振りを見せてくれたクラインフェルド、この二人もカリートと共に忘れじのキャラクターです。私の忘れじの作品です。 |
13.アルがレストランで食事しているシーンが最高!! 終盤の駅での攻防は必見! 【にゅうたいぷ】さん 9点(2003-12-03 13:50:14) |
12.《ネタバレ》 公開時、思ったほど評判が芳しくなかったと記憶しているが、なぜなんだ。裏社会を舞台にしつつも、男の根元的な哀愁をいやというほどあぶりだしてくる。それも何も虚飾しない状態でさらけ出されるのだから、観ていて胸がひきちがれんばかりだ。パチーノの最期に映し出されるパチーノ目線の照明に人生のはかなさを痛感させられ、涙がにじむのを我慢することなどできない。 【恭人】さん 9点(2003-11-23 20:41:49) |
【ピニョン】さん 9点(2003-11-18 00:51:10) |
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10.《ネタバレ》 悔しい。カリートは助からないと思ってはいたが、もしかして・・という希望があったし、あともう少しだったのに!! まったく監督の思うままの観客になって観てしまったのだが、あの悪徳弁護士が、アイ・アム・サムの主人公と同一人物には見えないところが驚いた。 【花守湖】さん 9点(2003-10-25 23:01:01) |
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8.DVD買った!アルいいね!!俺としては「フェイク」の次に好きな映画です。 【スズメ】さん 9点(2003-05-27 01:57:20) |
7.世話になった弁護士のためにと義理を通したが裏切られ、約束だったはかない夢を掴みきれず、女を残して死んでゆく。せつないっス。スカーファイスのイカレ感はもちろんだけど、こちらの生き様も最高じゃありませんか。仁義を欠いちゃあ生きてはいけませんよね、兄貴っ。 【小僧】さん 9点(2003-04-11 03:37:12) |
6.アル・パチーノが演じた数々のギャング映画の中でもカリート役のパチーノが一番格好良くて好きです。ストーリーはシンプルですが、パチーノ好きの方なら間違いなく満足行く作品に仕上がっていると思いますよ。 【アンソニー】さん 9点(2002-10-20 10:42:14) |
5.アル・パチーノかっこええなあ。最高しぶい。俺の親父にしてえー!店でステーキか何か食ってるシーンが特によい。 【1児の父】さん 9点(2002-07-09 12:45:38) |
4.余韻に浸っていながら(頭ではあの曲が流れている)書いている最中であります。なんか悲しいていうより切ないというのが今の気分です。ふんわりとしています。ダウンタウンの松っちゃんがあるパチーノの演技を認めている映画のひとつがこれであります。またマフィア映画に出てると思いながらも正直自然体でよろしかった。最初とラストのあるパチーノとカメラワークもいい。最初のシーンのおかげでラストシーン誰に殺されるか途中でわかり(ばればれ)また逃亡劇もそのせいで長く感じられた(アルパチーノのセリフ死ぬのが遅かったというのはこのせいだと思っている・・・なわけないけど)話しはたいした事はないのだが無駄が無くすきもない。ただ最初にラストのシーンを持ってくるのはどういう意図があるのかわからない。ラストシーンが自身作で最初に持ってくるとメリハリが良くなると思ったからだろうか。 【K造】さん 9点(2002-03-16 02:50:40) |
3.この映画はぜひお勧めしたいですね。余韻がしばらく残ること間違いないです。 【鮫島】さん 9点(2001-10-08 04:31:34) |
2.カリートの生き方に感動!恋人の家の玄関を破ったり、恋人に行かないでといわれたら「これが俺という人間なんだ」なんて!かっこいい! 【なべさん】さん 9点(2001-09-04 11:46:09) |
1.(↓)そうそうこの映画のショーン・ペンは全然気づかないかも。「スカーフェイス」の姉妹編なんですが、正直言ってこっちの方がかなりマイルドになり、しかも切ないです。切なさが物語の全編に響き渡っていて、デ・パルマが「スカーフェイス」の時にホントにやりたかった事を描いているようで、いろんな意味で切なくなってきました。90年代のデ・パルマのベストだし、私の中では「アンタッチャブル」をも超えてます。 【チャーリー】さん 9点(2001-08-19 19:54:48) |