37.見応えのある作品に出会えることほど嬉しいことはない。久しぶりに映画らしい映画を見ることができてとても満ち足りた気分だ。地球にうまれてよかったーーー!!! 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2009-02-05 17:39:43) |
36.《ネタバレ》 レビュワー登録ができたので改めて観ました。人間の欲、愛情、死、それらが見事に散りばめられ描かれています。そして、前半の犯人との密室劇でのやり取り、特急列車からの現金受け渡しは、何度観ても引っぱり込まれます。仕掛けたカバンから流れる煙のパートカラーは、後の「シンドラーのリスト」、麻薬中毒者の街にすすんでいく後半の雰囲気は、後の「地獄の黙示録」に通じるものを(勝手に)感じました。死を目前にした山崎努の渾身の叫びで終わるラストも痺れます。カラーもCGもない濃厚な140分を体験し映画の力を再確認しました。 【ポテサラ頂戴】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-09-15 11:21:06) |
35.長さを全く感じさせない映画。初めて黒澤作品を観て、ほんとすごいと思った。時代劇よりこっちのほうが全然いいんじゃないか。主役2人の味のあるかっこよさはもちろん、プロットもよく練られている。少し都合の良い展開もあるが、許容範囲内と言えるだろう。なによりも、最後の絶叫シーン。あれはやばい。人外の獣の咆哮だ。今まで、断然小津派だったけど、ちゃんと黒澤作品も観なきゃだめだと心底反省した。不勉強な私をお許しください。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-08-30 21:57:17) |
34.始まるとすぐに引き込まれた。単にサスペンスとしてではなく、そこに権藤の葛藤や会社事情なんかが絡んでいてぶ厚くなっている。狭い空間でしか描かれないのにも関わらず、非常に緊迫してぐぐっと引き込まれた前半が特によかった。 【思込百遍】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-04-30 05:45:36) |
33.すでにいいレビューが出揃っているので、今さら私が付け加えるべきことは何もないのだけど、改めて徹頭徹尾娯楽映画に徹して、しかも抜群に面白いこの映画には黙って敬意を表します。久しぶりに見返しましたが、やはり感心し、唸ってしまいました。 ただ、不思議なのですが、これだけの名作でありながら、個人的にはそれでも、これを黒澤明の代表作と認めたていいかというと躊躇してしまいます。それだけの深みが、やはりこの作家にはあるんです。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-01-20 23:29:14) |
32.皆が「黒澤」「黒澤」と騒ぐ訳がようやくわかりました。 【Junker】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2007-01-20 17:24:54) |
31.大好きなエド・マクベイン87分署シリーズ「キングの身代金」、しかも黒澤監督。 当時わくわく公開まで待ち遠しかった記憶が鮮明に蘇る。 高台の豪邸、下町のバラック小屋、新幹線の盲点の利用、煙のみカラー化、山崎努の強烈デビュー、話題に事欠かなかった。刑事映画の優秀作品。10数回鑑賞。 【ご自由さん】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-07-13 21:27:36) |
30.前半は室内での犯人とのやりとりと権堂氏の葛藤の重苦しいシーン、後半は室外で身代金の受け渡しから犯人を追い込むシーンが見事に対比してメリハリができていた、そして最後の面会シーンで犯人の心情が簡潔に力強く表現されていたのが、印象的でしたね。 【月読】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-02-12 13:23:05) |
【k】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-06 21:30:23) |
28.後半のちょっとだらだらしたところを除けば文句なしおもしろいサスペンスでした。 【maemae】さん [ビデオ(吹替)] 9点(2005-10-30 02:07:07) |
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27.ありえない三船の善人の重役や仲代の絶対死刑でなきゃあ刑事に-1点。しかし黒澤映画ファミリー総出演って感じの贅沢な役者起用ですね。 【Waffe】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-21 19:51:57) |
26.《ネタバレ》 今から約40年前にこれほど完成したミステリー大作が出来てるとは、そりゃ今のミステリーがかすんで見えるのもうなずけます。勿論、今でも良い作品はありますが。冒頭からいきなり会社の重役たちの重苦しい会議が始り、決してドアップで映されているわけではないのに、まるでアップになってるかの如く登場人物全員が圧倒的な存在感を放ってます。そして中盤列車での身代金受け渡しは勿論、後半の犯人を徐々に追い詰めていく時のこの緊張感。全く無駄がありません。今では犯行に動機として色々な怨恨等が取り上げられますが、この犯人はただの羨望、妬みによって犯行に及んだ。それはどんな動機よりも恐ろしいです。そして、これほどまでに題名に深い意味が込められていて、作品の根幹に位置するものと密接なる関係を持っている作品も今では本当に珍しい。点数は文句無く9点。 |
25.タイトルと内容がこれほど深い関係にある作品って他にないんじゃないかなぁ。 特急こだまのシーンは一見の価値あり。 【夏目】さん 9点(2004-06-13 21:24:00) |
24.・・・・・うぅぅぅううぅうぅぅう・・・と、見終わった後に唸りました。あんな後味は初めてだ。 【ぶらっくばぁど】さん 9点(2004-06-05 22:58:20) |
23.ストーリーの緻密さが素晴らしく、テンポもよい。ただ後半ちょっとだれたかな。 【PAD】さん 9点(2004-06-02 11:31:36) |
22.《ネタバレ》 今を遡ること30年、高度経済成長とオイルショックの明暗に時代が軋みをあげている頃、当時でも既にうらぶれていた蒲田の映画館で、公開から約10年ぶりに上映された黒澤映画を観た私は中学生だった。まだ、巷に民生用ビデオは存在せず、色々な情報から上映される映画を調べだして足を向ける『映画を観に行く』という行為そのものが映画への集中力を養っていた時代。そしてこの映画には圧倒された! 目を凝らし、意識を集中して、物語の深部へと入っていった。 そして今は昔・・・。当時の私と同じ年代を少しだけ過ぎた愚息に鑑賞後の印象を尋ねると『完璧!』と一言。 少し、嬉しかった(微笑)。 劇中、非常に重要な意味を持っている、浅間台の高台から見る横浜の景色は今はこの当時の面影を残さないが 「地獄」 は今でもその正体を華奢な栄華に身を包んで押し隠してじっと息を潜めている・・・。 予断だが、ゆうきまさみ(漫画作家・パトレーバー)は特車2課・後藤隊長のキャラクターを本作の戸倉刑事(仲代達也)に求めたのは間違いない!(笑) |
21.無駄のないストーリー。犯人の巧妙な手口、主人公の心理、 警察の捜査など、観客を楽しませる内容がギッシリ詰まっていて、 さらにテンポが良く、とても観やすかった。 【ボビー】さん 9点(2004-03-26 07:22:34) |
20.《ネタバレ》 ものすごいテンポの良さ。3時間近い長さをまったく感じさせない。グイグイ引き込まれて、本当に楽しめる。作品にみなぎる緊迫感、映像の持つ温度感も凄まじい。犯人の動機をもう少し細かく描いてほしい気もしたが、面会シーンに圧倒されてしまった。後味が悪い。しかし素晴らしい映画。 【アイカワ】さん 9点(2004-03-13 14:36:27) |
19.《ネタバレ》 映画館のスクリーン(ワイド)を考えて生み出された構図の妙。何で、こんなにも絵的にバランスが良いのだ!そこには、視覚的に見せるという、黒澤の娯楽としての基本姿勢が徹底されているのでしょう。パンフォーカスという手法にしても、一筋のピンク色の煙りにしても、画面構成のテキストみたいにカチッとまとまっています。職人の仕事というより、神の手技みたいなものを感じます。それにしても凄い緊迫感。そして焦燥感。追う刑事。追い詰められる犯人。ラストの対面。どの場面にも、説得力の有る構成が成されていて、見ていて息がつまりそう。そして、それが「映画」を見る快感なのだと、気付かせてくれるのです。やっぱり、黒澤監督、凄いです。 【映画小僧】さん 9点(2004-03-08 15:31:17) |
18.犯人を捕まえようとする刑事たちの執念の凄まじさに圧倒される。山崎の狂気・三船の超然さといった両雄の存在感は言うまでも無いが、仲代を中心とする刑事たちの犯人の追い詰めていく過程には常に緊迫感があり、犯罪捜査というひとつのプロジェクトを体感できる。 |