45.《ネタバレ》 何故患者と医師の間に固い絆が結ばれたのか。目覚めてからの楽しいひとときを共に過ごした、幼友達のような友情。それと、症状が再発してからの、病気という共通の敵と立ち向かう戦友のような関係。この2つがあったからこそ、別れが訪れたときのつらさと悲しみが深くなったのだと思います。また、それぞれのほのかな恋は、この奇跡が起こしてくれた、もう一つの奇跡だったのでしょう。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-08-19 23:51:23) |
44.終盤、セイヤー医師が元気になったときのレナードの映像を見て悲しんでいるシーンには思わず涙でした。感動の涙ではなく悲しみの涙です。だって悲しすぎるじゃありませんか!一度光を与えられた患者たちがまたもとの廃人に戻ってしまうなんて。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-15 14:54:21) |
43.壮絶だ。。。「ビデオをまわせ、撮れ撮れ撮れ!」 号泣です。 デ=ニーロの鬼気迫る演技が凄い! もうね、全編泣きっぱなし。 でも、最後に「明日から頑張ろう」って気持ちにさせてくれる。 観てみてください。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-02 12:08:01) |
42.うん素直に泣ける良作でした。確かに行った行為自体が是か非か?人間をモルモットにするのか?という意見はあると思います。でも映画はそこまでシビアに描く必要はないと思います。皆さん書いている通りデニーロの演技はあざとい感じはしますが本当にうまいです。アルジャーノンにストーリは似ています。派手さはありませんがいい作品でした。 【たかちゃん】さん [地上波(吹替)] 9点(2005-10-22 16:06:22) (良:1票) |
41.《ネタバレ》 人間にとって「自分」という意識は、何によって齎されるものなのか。脳科学では、「魂の座」とはイコール「脳」であり、意識は脳内神経細胞の電気信号の総括でしかないとされています。また、脳内ホルモンのバランスによって、感情も左右されてしまいます。人間の「心」すら、薬や何かで調整ができるのなら、人間の意識の存在理由なんてあるのでしょうか。 私の祖母が痴呆になった時、特にそんなことを考えました。痴呆特有の症状として、お金や物が盗まれたと騒ぐ事がありますが、祖母もまさにそうなって、ずっと可愛がってくれた孫の私を泥棒扱いした事がありました。その時はもちろん悲しかったんですが、それ以上に心を失う事に対する哀れみや滑稽感、恐怖感、憤り、不快感などを強く感じました。まるで自分すら否定されたような気になって。 もし、肉体の状態に左右されない、不変不滅の「魂」があれば、痴呆を始めとする、「人間性そのものを侵食する病気」はたぶん存在しないのではないでしょうか。 この作品を見て、そんな色々な事を考えました。ただ、言えることは、魂すら不滅のものではないからこそ、人間は「現在」を大切にしようとするのであって、魂の輪廻転生や死後の世界が確実に存在すると、多分、生きている事にも意味が無くなってしまうのではないでしょうか。 ちょっと大げさになってしまいましたが、人間性や命の意味を考えるのにこれほど適した作品もないでしょう。 【FSS】さん 9点(2004-09-27 23:27:34) (良:1票) |
40.キャッチボール所は演技ってことを忘れてしまった。意外に音楽もグッ! 【ムート】さん 9点(2004-07-11 05:12:49) |
39.《ネタバレ》 この映画のレビューは、平常心では書けなくなってしまった。本作を見終えた直後、知人の訃報が飛び込んできたからだ。最悪のタイミングだった。映画によってかきたてられていた感情が、なおさらざわめき立ってしまい、必要以上に衝撃を受けてしまった。 月並みな言い方になるが、健康に一日一日暮らせること、それがどれほど幸せで感謝すべきものを本作は思い知らせてくれる。どんな宝石よりも尊く、どれほどの残高がある貯金よりも大切にすべきものなのだ。私の知人は突然の死によって、レナードたちは原因不明の病気によって、そのかけがえのない珠を否応なく奪い取られたのである。この映画を見た以上、私たちは彼らの無念さを忘れてはならない。忘れてしまっては、映画を見た意味がない。 昨今、自殺する人が増えている。それぞれ、やむにやまれぬ事情があるのだとは思うが、決行する前に本作を見てほしい。そして、ふつうに生きようとどれだけ努力しても、叶えられない非情な運命の人たちもいることを知ってほしい。 映画の後半は切なすぎる。1969年の奇跡の夏が終わりを告げつつあるとき、レナードたちに少しずつ、だが確実に病魔が再びしのびよってくる。何とか抗うため、セイヤー医師はためらいながらもLドーパの投薬量を増やしていく。しかし、それでも病魔の歩みを止めることはできず、レナードはゆっくりと「向こう」へと消えてゆく。 レナードが女性と最初で最後のダンスを踊るシーンと、発作が起こるなか「カメラで撮れ」といい続けるシーンは、こらえきれない。デニーロの演技が過剰という声もあるが、実際、これぐらいの発作は起こることを知ってもらいたい。私には過剰演技とは思えなかった。 最後、ストーリーはセイヤー医師とエレノア看護師に転換して終わる。この部分の評価は分かれるところだろうが、私は蛇足だったように感じた。ちょっと示唆するぐらいで止めておいてほしかった。 脚色や演出に突っ込みどころがないわけではないが、それでもなお本作は、ただ「ふつうに生きる」こと、それが実はどれほど恵まれたことか、健全ないのちの輝きを改めて知らしめてくれる映画史上に残る傑作だと思う。「ショーシャンク」とよく比較されるが、私はためらいなく本作に軍配を上げる。 【delft-Q】さん 9点(2004-07-07 00:38:04) (良:1票) |
38.今まで友人にお勧めを聞かれた時必ず勧めてきた一本です。そして見終わった後の感想は皆私と同じでした。1人くらい批判的な感想を言う奴がいた方が面白いと思われるかもしれませんが自分の好きな映画に同じように感動してくれる、これって些細なことですが私にとってはとても嬉しいし、幸せなことです。この映画はそんなこともしみじみと感じさせてくれる映画でした。 【ジェダイの騎士】さん 9点(2004-06-23 00:29:56) |
37.《ネタバレ》 一度は目覚めたものの、また動かなくなってしまったレナードのシーンの後で、セイヤー先生が、プロジェクターの中で目覚めたレナードと二人でいるのを見つめて涙するシーンでこちらもグッときてしまいました。パワフルが売りだと思っていたロビン・ウィリアムスが、こんなに繊細な役もこなせるのかと感心した作品でもあります。 【ライヒマン】さん 9点(2004-06-02 21:30:10) |
36.深く感動しました。すごく切ないです。今思い出すだけで泣けてきました。女性とダンスをするところと自分の症状をビデオにとれというところは悲しくて涙が止まりません。 【ショウガ焼き】さん 9点(2004-05-29 06:01:40) |
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35.リアルな名作。皆が名優。無理矢理答えを出さない、けどとても爽やかな結末が好き。誰も批判できない、ただ、そうなってしまったのだという静かな諦めを抱いた。実話ベースの貫禄でしょうか。 【●えすかるご●】さん 9点(2004-05-07 01:33:05) |
34.レナードが目覚めた後、初めて母親に面会したシーン。レナードが両手を大きく広げて、「ママ~、ママ~!」と言うシーン。全てに感動し、鳥肌が立った。一時の奇蹟でも、その人間の想いがわかっただけで、その後幸せがあると思う。この話が実話というのは本当に驚きです。ロビン・ウィリアムス&ロバート・デ・ニーロ!この2人はスゴイ! 【ボビー】さん 9点(2004-03-15 20:17:53) |
33.《ネタバレ》 覚醒したらおっちゃんになってた、というのはかなりショックだと思う。本人はほとんど子供の頃の精神年齢のままなわけで、失われた過去を取り戻すために、デニーロがお盛んになってしまうのはなんかわかるような気がする。前向きなデニーロに教えられたのか、ロビン自身も己の人生を前に進め始めるラストシーンが結構好きだ。何度も見た作品。 【こじ老】さん 9点(2004-01-11 02:34:13) |
32.《ネタバレ》 難病もの、医療もの、ヒューマンもの?など色々いわれると思いますが、実際に神経科のお医者さんでもある原作者オリバー・サックスさんの同名の本には、映画の後日談もあって俳優さんたちを観察された様子が出ています。ストーリーはともかく、写実的という点ではこうした分野の映画では群を抜いていると思います。 【its】さん 9点(2004-01-05 00:41:39) |
31.デニーロとロビン・ウイリアムスの二人で、周りの役者のメロドラマ調演技をグイグイ引っ張っている映画。デニーロの役作りは凄まじすぎです。ロビン・ウイリアムスもそれを受け止めてうまくいなしている感じ。コラボレーションとしては最高ではないでしょうか。ストーリーはアルジャーノンと酷似していますが、お涙頂戴になりがちなこの手の作品で、そんな心配を二人の演技力で圧倒してしまった、まさに「泣く子も黙る」演技だったと思います。 【神谷玄次郎】さん 9点(2003-12-16 22:50:11) |
30.高校の時一度見たのですが、いまいち曖昧だったので今日また借りて見ました。レナードがママ!ママ!って母親に駆け寄っていく場面や、ダンスシーンには本当に大泣きしてしまいました。みなさんのレビューを見て思い出して泣いてしまいます。自分は健康で五体満足で本当に幸せなんだなと感じました。重い映画だなと感じました。 【えのきだけ】さん 9点(2003-12-07 16:31:13) |
29.「生かす」というのは非常に難しい問題だと思う。なぜなら「生きる」とは元来、主体的な問題だからである。「生きる」という倫理には、結局のところ普遍的な結論というのは有り得ず、道徳という道筋や常識という枷でそれを推し量ることはできない。ただ、人間というのが常に<他者との>関係性によって成り立つ社会的な自我そのものであること、それ故、人間の抜け殻である身体が果たして人間としての価値を有するのか、という素朴な<ある意味哲学的な>疑問を誰もが拭い去れないのである。そういう潜在的な妥当がこの映画を感動的にしている要因であると思う。レナードが眠りから覚めるシーン。その輝きと喜び。生きることの素晴らしさへの訴え。一体これは誰の意思なのか、一瞬、疑念が湧く。確かに人嫌い医師とレナードの対比は作為的に感じるし、展開があまりにも予定調和すぎるような気がしないでもない。ただ、僕はこの映画を素直に捉えたい。この映画が見せる「生きる」という問いかけを僕は真摯に受け止めたい。彼が「生きたい」のかどうかは僕には分からない。ただ、僕は「生きる」のである。その主体的な有り様、実はロビン・ウィリアムス演じる医師に投影されているところの、生きていくことの素直な有り様を深く考えさせる、そういう映画として僕は評価したいと思う。 【onomichi】さん 9点(2003-12-06 22:37:44) (良:1票) |
28.2度と観たくない映画ってのはこれが初めてでした、良い意味でね。 【Floyd】さん 9点(2003-11-29 06:10:36) |
27.今、私たちが毎日生活していて、何かに興味を持つこと、学び・体験することが、とても大切な一瞬なのだということを教えてくれる映画だ。デ・ニーロの名演には、本当に驚いた。レナードは途中で止まってしまっていた人生を、駆け抜けるように体験していく。ほんのわずかな期間のうちに少年から老人までの人生を、体験するのだ。その変化を演じきった俳優に敬意を表したい。再び人生が閉じていくことを自覚しながらも、動かせるありったけの部分を使って懸命に生きる男の壮絶な姿は、怖いような迫力があった。ロビン・ウィリアムズも良かったんだけどね・・・・・・彼は何をやっててもロビン・ウィリアムズだから。実話なのだと聞くと、ちょっと心が凍る思いがするが。 |
【ノマド】さん 9点(2003-11-16 19:23:14) |