63.《ネタバレ》 最初は見ていて疲れるんじゃないかなっていう先入観があったけど見始めるとその衝撃的な内容に思わず引き込まれる。 気が触れてしまいそうな位、非人道的なシーンが胸を突き刺さる。言い訳無用でユダヤ人を迫害するアモンがライフルで”暇だから人を殺す”シーンや、”銃が不発で何回も引き金を引く”シーンは怖い!すごく怖い。 全編モノトーン映像の中に赤い服を着た女の子が登場するシーンにスピルバーグが伝えたいことが集約されているのではないだろうか。 そしてなによりアイザック・シュターンことベン・キングスレーがこの映画に無くてはならない存在であり、その存在感は絶大だ。 【湘爆特攻隊長】さん [DVD(吹替)] 10点(2006-04-12 10:47:59) |
62.素晴しい作品。まさに名作。この映画をつくたことはスピルバーグの偽善と受け取る人もいるようですが、僕はそんな風に思いませんでした。スピルバーグが賞を取りにいったという人もいるようですが、そうは思いませんでした。このように、戦争の悲惨さを伝える映画で、映画としての質も高い作品は、多くの人に事実を知ってもらうと言う点で重要だと思うし、こんな長時間の大作をまとめ上げるのはスピルバーグにしかできないと思います。ただ最後のほうで、シンドラーが多くのユダヤ人の前で懺悔するところは偽善ぽくて鼻につきましたが、そんな小さなことが気にならないくらいのパワーがありました。 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-11-11 02:07:39) |
61.史実系の実話だから相当重い映画。ナチスのヒットラー時代のユダヤ人迫害がテーマ。興味がなければとても見てられない。重くて残酷で相当惨い映画。スプラッター系という意味ではなくユダヤ迫害の惨さをマトモに見せつけてる映画。約3時間もある長編だけど最後は必ず泣く。 【HILO】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-08 19:51:27) |
60.名作は時間の長さを感じさせないですね。日本も同じようなことをしていたわけだし他人事には感じられません。「忘れない、風化させない」ということがいま現在自分にできることだと思います。これからも大切に観ていきたい映画です。この事実を忘れないために。 【スペクター】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-31 02:19:57) |
59.自分の中にある正義も、たまには疑ってみたほうがいい。本当の価値とは何か、についてもだ。そして尊厳とは何か。自由とは何か。根元的な、何か。それらは風潮・国勢・流行・隣人の囁きに対してどのような変化をするのか。そして結局私は何を捨て、何を得ることができるのか。この作品を観たあとに、色々考えてみた。愚にもつかない試行錯誤を幾度幾度と。結果、小粒の結晶のような何かが、生まれたような、気のせいのような。決して器用とはいえないシンドラーの正義が、もたらしてくれた様な、何かだと。大袈裟にも、そう思った。 【aksweet】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-10 12:56:32) |
【のりまき】さん 10点(2004-12-07 20:51:15) |
57.この時代のアカデミー賞はすばらしいですね。ロードオブリング3などとは比べられる物ではないですよ。これから出る映画にこれ以上の作品を期待したいものです。 |
56.《ネタバレ》 3度目の正直で見た映画。実を言うと2度ほど借りたのだが、忙しさ&長編映画という事で見れなかったのである。で、やっとこさ見たのですが、本当に良かった。感動しました。3時間という長さも全く感じなかったし、話のテンポもとても良かったです。ユダヤ人虐殺は歴史上有名な話なので、悲惨なシーンに対しては感覚が麻痺していたところもあったけど、それ以上にこれが実話に基づいた話だったことに感銘を受けました。シンドラーが千人の人を救っているのに10人の人を救えなかった事に対して悔やみ涙するシーンは胸が熱くなりました。シンドラーの民の子孫が現在6000人になっており、さらに今後数万人に膨れていく事を考えると・・・凄いですね。正味な話、マイ・ベスト3には入りそうです。おすすめ映画です☆ 【諸星わたる】さん 10点(2004-10-06 02:50:35) (良:1票) |
55.《ネタバレ》 今まで俺はスピルバーグ作品を本当にたくさん観てきた。時には「ジュラシック・パーク」や「インディ・ジョーンズ」などのシリーズでワクワクさせてくれて、「ジョーズ」や「プライベート・ライアン」では自然・戦争の恐怖を教えてくれた。この「シンドラーのリスト」は、これらでは後者のほうに当たるが、映画自体はそれまでのスピルバーグ作品の風習とは全く違っていた。ほぼ全編モノクロで当時の実写映像を見ているかのような感じでリアルさがより伝わってくる。この手法は大正解だったと思う。ユダヤ人虐殺を題材にした映画は、俺はこれまで「戦場のピアニスト」しか観た事は無かった。勿論あの映画も非常に良い仕上がりで衝撃も高かったんだがこの映画での衝撃はそれを超える。特に「赤いコートを着た少女」。モノクロの映像の中で1人カラーで逃げ回る彼女が後に死体焼却の場面で死体となって現れる姿を見て、普通の全編カラーで観る時よりも遥かにショックが高かった。あの所長のアーモン・ゲートだが、劇中で彼がやっている事は決して大袈裟な表現ではなく全て事実。暇つぶしとして気に障るユダヤ人を次々と撃ち殺すと言う信じられないような行為も平気で行う姿には、当時のユダヤ人の人権がどれだけ無視されてきたのかが痛烈に感じ取れた。俺も含めて誰もがシンドラーの行動は正義の行動と思われていたが、ラストで彼が「もっと多くの人を救えたはず」と叫び泣き崩れるシーンには、「自分のした事を決して偉いとは称えず、自分がもっと早く行動を起こしていれば更に多くの人が助かるはずだった」と自らを責める姿勢に心を揺さぶられ、俺自身も涙が出た。最後にシンドラーの墓を大勢の生存者が参拝するシーンを見て、このユダヤ人虐殺は何百年も前の事ではなく、本当に最近起きた出来事なんだと改めて感じた。この事件を風化させまいとノーギャラでこの映画を製作したスピルバーグの不屈の精神に敬意を表して10点を捧げます。 |
54.レイフ・ファインズの冷酷な眼差しに心臓射抜かれた。 【Ronny】さん [DVD(字幕)] 10点(2004-06-03 01:31:10) |
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53.泣かせようとしてるのが分かってるんだけど、泣きます。途中の赤とか最後の「もっと助けられたのに」ていうセリフ、泣かされました。でもこの映画はリーアムニーソンより、ベンキングズレーが断然いいです。最後実際のシュターンさんの奥さんの腕をひいて歩く彼の姿になぜか大泣きしました。もし、私がシンドラーの立場だったら自分の危険を顧みず多くの人の命を助けることができるのか甚だ疑問です。そういう人間であると望みますが。 この前ベンキングズレーが出ている「アンネフランク」を見ましたが、収容所でのユダヤ人の描写の悲惨さはシンドラーとは比べ物になりませんでした。実際はもっとひどかったのかもしれません。 【ショウガ焼き】さん 10点(2004-05-29 05:53:12) |
52.「何ぃ?。アカデミー賞狙いのどこが悪い!オスカー欲しくない監督がいるんなら顔見てみたいね。だいたい、狙って取れるような賞じゃないぞ、あの賞は。」「まあまあ、そうムキにならずに落ち着いて下さい。別に、あなたの事を言っているわけではありませんよ、スコセッシさん。」 【パセリセージ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2004-03-24 23:46:01) (良:3票)(笑:1票) |
51.学生の頃、初めて映画館で震え・涙した映画。全編通して緊張感がすざましく、十分過ぎる程に悲惨さが伝わってきます。映画館を出た後は平和である事の安堵感を感じた覚えがある。 今見ると、最後に無理やり感動させる流れが引っかかるけど、音楽・演出・ストーリが素晴らしい傑作。 【oO KIM Oo】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-03-18 20:23:38) |
50.改めてスピルバーグの偉大さを実感。同じ年にジュラシックパークという全然タイプの違う映画を撮ってるし。 |
49.傑作です。モノクロ映像も効果的でしたし登場人物たちの感情の変化も良くわかりました。死体処理場で頭が狂って銃を撃ちまくってたドイツ兵の姿が印象的でした。 【ゆきむら】さん 10点(2004-03-15 02:14:03) |
【ぬりかべ】さん 10点(2004-03-04 15:32:18) |
47.長い映画だが、シンドラーの心境の変化を自然な形でえがこうとするならこれくらい時間をかけるのはしょうがないことだと思う。これを2時間の作品で見せていたら、とてつもない駄作になっていたかもしれない。初めは戦争で一儲けするためのあくまでも道具に過ぎなかったユダヤ人を、血の通った人間として理解していく、これを見事に表現していたと思います。また、ユダヤ人役の俳優達。少ないセリフにもかかわらず、生身の人間を、そして人間と扱われない悲惨さを、表情で見事に演じきってくれました。頭を打ちぬかれる瞬間まで、魂のこもった演技だったと思います。死体の一つ一つにも。あの赤いコートの女の子、あのコートは母親が娘に似合うようにと買ったのかな?女の子もお気に入りの服で、家族で外出するときにはあれを着てあの娘なりのおしゃれを楽しんでいたのかもしれない、などと思ってしまいました。さて、日本。日本には杉浦千畝という人がいました。そして他国の人民も大量に虐殺し、自国の人民も大量に虐殺されました。生き残る1億2千万人の未来のために、文化の担い手である映画人達が、今後どのようなメッセージをたたきつけてくれるか。日本人の良心、愛が問われる番ですね。そして私達。この作品をプロパガンダ映画だという評価にしてしまうかそうでないかは、このような出来事は、加害者であれ被害者であれ、だれにでも起こることだという認識を持てるかどうかにかかっていると思います。 【神谷玄次郎】さん 10点(2004-01-25 17:10:45) (良:1票) |
46.誰がなんと言おうとこれだけの作品を作ってしまうスピルバーグ監督は天才だ。この撮影当時は「ジュラシックパーク」の撮影と同時進行して撮っていたというから信じられない。あえてモノクロにして、この当時のナチの言葉にできぬほどの非道行為をドキュメンタリーのように描いて見せる。戦争地域以外で誰もこんな現場を知ることはできないが、映画を見ることで多くの人がこの狂気を目の当たりにして嫌悪し、おぞましく思い、二度と繰り返してはならないとの思いを強くするだろう。シンドラーという一人の人間を通して奇跡的に救われたユダヤ人、救われなかったその何千倍ものユダヤ人、監督自身がユダヤ人であることでこの時代を記憶にとどめるべく渾身の思いを込めた映像に心から感動した。あの印象的な赤いコートの女の子は実在の人物で実話、他にも登場する子供の話は実話で、当人が撮影風景を見てそのままだと言ったそうだからエピソードの数々は限りなく真実に近いものがあるのだろう。最後に生き残った人たちがシンドラーの墓に俳優と共に石を置いていくシーンに涙が止まらなかった。今頃レビューを書いたので「戦場のピアニスト」を見るまでは、戦後ではこれが最高のナチ・ユダヤものだった。ポランスキー監督の作品は一人のユダヤ人の視点から見たもので、これも本作以上に監督の執念が伝わって圧巻だった。 【キリコ】さん 10点(2003-12-21 17:14:00) (良:2票) |
45.スピルバーグは天才でした。そして子供のように人を驚かせたりするのが好きでした。ある意味趣味の悪いホラーがかったものもあります。そして今度は、色気が出てきたのか、人を泣かせる作品も作った。それがE.T。あまりに売れ、このまま行くとジェームズ・キャメロンになってたかも。ところが観客は喜んでくれ泣いてくれたのに、アカデミーの世界では(子供だまし)と、大不評。この人、時代と離れすぎてたんですね。キューブリックのような、わかる人を特定とした芸術的なジャンルではなく、興行で成功してしまい専門家には受け入れられない。このシンドラーのリストはそんなアカデミーに叩きつけた挑戦状。自身の生い立ちを鏡に映すような、ドキュメンタリータッチの長く暗い、しかも実話を元にした時代に逆らうモノクロ映画で認められたのです。後半、パートカラーで、色がつくあたり、黒沢監督の影響ですが、エンディングで(偽善だ)と言われる方もいます。でもこの映画からその娯楽を取ったら映画ではなくなります。そして、この映画を作る勇気は称えられていいと思います。 【アルメイダ】さん 10点(2003-12-07 11:24:54) |
44.今日のニュースで北朝鮮の収容所の様子を見たときにこの映画が浮かんだ。ナチスの残虐性は前から知っていたが、この映画を初めて見たときにあまりにもショックだった。シンドラーという人がいた事も知らなかったし、自分が今まで知らなかった事を認識できるということだけでもこの映画は傑作だと思う。シンドラーがこの映画のように素晴らしい人だったかどうかは別にして、ピストルを突きつけられながら爪を磨くメイドの気持ち、「犯人は誰だ」と問われ、答えなければ任意に銃殺されるところに並んでいる者の気持ち、トイレの汚物の中に身を隠す子供・・・命があとどれぐらい続くか全く予想できない人々。 あまりにも無慈悲で残虐非道な者が存在していた、そしてそれは今も地球のどこかに存在する映画の中では済まされない事実。 【JEWEL】さん 10点(2003-11-05 21:12:00) |