3.《ネタバレ》 面白かった!
これは「母の愛」を描いた映画だと思います。
ジョディフォスターの圧倒的な存在感にやられました。
これは、人間の集団心理をすごくうまく突いた作品ですね。
記憶というのは非常に曖昧なものだから、たとえあの乗客の中に娘を見てた人がいたとしても、客室乗務員を始めほとんどの人が「見ていない」と証言されたら、「うん、自分も見てないかもしれない」「他の子と間違えただけかもしれない」と思わざるを得ないですよね。
離陸したのも夜だったから、寝る人もいるだろうしこどもが一人消えても気づかないことってあるのかもしれないし。
ただ、アラブ人を犯人扱いした上に、その後謝罪しないというのはどうかと…。機長だってちゃんと謝罪したのになぁ。この点が残念です。
他にも色々と「オイオイどうなんだよそれ?」という部分もあるけれど、全編を通して時に迷惑なほど(笑)、「母の愛」を感じる作品でした。
もしこの作品が「シックスセンス」的なオチで、娘は実は死んでました、精神が不安定な母親の狂言でしたって結末だったら、本当にただの迷惑パニック映画に成り下がると思うんですけど…。
飛行機に乗ってから娘が出てきたのは最初と窓ガラスにハートマークを描いたシーンくらいなんですよね。
しかも、母親以外の人間は娘を見てないと思わせる撮り方なので、結構そういうオチを期待されてた方が多いみたいですが、そういうオチじゃなくてよかったって思うのは私だけですかそうですか。