21.不自然なほど鮮やかに毒々しい色彩。わざとらしく画面を飾る花。日本映画の宿命的な貧乏くささと、ミュージカルという躁的な仕掛けに折り合いをつけるとしたら、これしかないかもねー、という気がする。 中谷美紀の歌は、すごくうまいわけではないのだが、妙に説得力があるのは、さすが女優だね。しかし、後半の老けて太った状態のメイクが中途半端だったのは残念。 【yhlee】さん [インターネット(字幕)] 7点(2007-11-26 19:46:50) |
20.《ネタバレ》 中谷美紀のスクワットにしびれました。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-11-05 22:20:34) |
19.なにか切羽詰った状況に立たされると、もうとにかくその場から逃れるために、あとでさらに面倒なことになると分かっていても、つい嘘をついてしまう性格、…分かるなあ。追いつめられると、そんなことでしのげるとはぜんぜん期待もしていないのに、ついおどけた顔をしてしまう性格、…これもしみじみ分かっちゃうなあ。徹底的に己れを殺して流されていく人生、彼女はそういう人生を積極的に選んだのかもしれない。ミュージカルとしては刑務所の場がノッてたと思うけど、この監督は川の土手を描くときが一番いいんじゃないか。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-07-29 12:20:16) (良:1票) |
18.《ネタバレ》 見てて「疲れる」映画だった。ただ、松子のモノローグ部分が実は「光GENJI」の内海君へのファンレターだったことがなんだか妙に切ない。でも、人間が生きていくためのエネルギーなんて、所詮そんなものかもしれない。誰かが自分のことを見ているに違いない、理解してくれるにちがいないというのが幻想に過ぎないとしても、その幻想に浸って生きることの幸福感を表現したHappy Wednesdayはとても美しい。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-07-18 10:05:03) |
17.《ネタバレ》 本来ならこの上なく暗くて重いはずの松子の転落人生を明るいコメディタッチでおもしろおかしく描いてるのは見事です。中谷美紀の体当たり演技もすごく評価できると思います。顔マネおもしろすぎ、あの顔には感服致しました。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-06-29 11:54:56) |
16. 見ているうちに、松子の不器用さに少しずつひかれてしまいました。予想以上に良かった作品です。暗い話をしているのに汚らしい感じではないし、なにしろ泣かせようとしていないのがいいですね。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-09 21:52:40) |
15.《ネタバレ》 うう、転落する女の人生というテーマがテーマだけにちょっとどれだけ楽しめるかという心配がありましたが、いや予想外に良かったです。ちょっと最後の30分ぐらいは蛇足に感じましたがそれまではテンポもよく音楽にのって楽しめたという感じ。 ・・・・あれっ、でもそれ以外に書くことないな・・・・観たた直後は、色彩がとても鮮やかなせいかキョーレツな印象だったんでいろいろ書けそうな気がしたんだけど・・・・。うーんとうーんと・・・そうそう、ヤクザになっちゃった元教え子との愛は感動的だったとか、えっとそれから塀の中でいいお友達ができてよかったねとか・・・って思い出してみるんですけど、歌や踊りで華やかで観やすくしていますけど、やはり転落する女の悲劇以外の何物でもありません。やっぱり主人公に共感するところが少ないとなかなか辛いものがあります(汗)。 【ぞふぃ】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-17 17:08:29) |
14.《ネタバレ》 中谷美紀は泡をなめてる表情が一番きれい。空からとった川辺の映像がきれいだった。音楽も印象に残る歌ばかりで楽しいし、有名な人がたくさん出てくるのも楽しい。ラストシーンで家出前の松子さんの姿にもどっているのはその後の松子さんを否定しているようで映画の趣旨と合わないように思った。 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-04-04 00:22:11) |
13.盛りだくさんの内容で、途中の1時間見た段階で2時間見た気分でした。内容的にちょっとかわいそうでしたので見終わった後の気分はイマイチでしたが、全体的に飽きることもなくはまって見ることができました。中谷美紀さんのあんな変な顔は他では見ることができないだろうなぁと思いつつ、最初は監督にこの変な顔は必要ないのではないかと意見して怒られたというエピソードを日本アカデミー賞で話されていたことを思い出していました。中谷美紀さん、最優秀主演女優賞受賞、本当におめでとうございます。 【mako】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-03-21 18:54:37) |
12.意外ときつく、重い映画だった。ミュージカルを取り入れ、ポップでもあるけれど、観終わると気持ちが沈む。そのバランスが良いことなのかよくわからない。観ている時は楽しかったし、つくり手の才能に溢れた作品だと思った。 【Syuhei】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-18 11:26:35) |
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11.《ネタバレ》 映像がカラフルできれい。中谷美紀かわいい。音楽が特によかった。後半の光GENJIのシーンは笑うところなのだろうが切ないものを感じた。 【あんぐれーず】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-22 22:14:41) |
10.カラフル映画は好きだからいいんだけど、無理して妄想シーン(ミュージカル風の)を入れすぎ。中谷美紀がすごく魅力的だった。松子には全く共感できないけど。でも観て損する映画じゃない。 【Michael.K】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-01-19 02:59:37) |
9.評判の良い「下妻物語」にあんまり乗り切れなかったので、本作も期待はしてなかったが、テンポ良く物語が進んで面白い。ひたすら暗い松子の人生を、一生懸命明るく見せようという努力も垣間見られる。でも、松子の最期といい何といい、根底が暗い物語なので、見終わった後に爽快感が味わえる作品ではなかった。結局、松子の人生って何だったんだろうね? 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-18 00:48:59) |
8.《ネタバレ》 原作を読んで、「なんてつまらない話だろう」と思っていた。同情やら共感を覚えにくいタイプのエピソード連発だし、なにが言いたいのかわからなかった。映画もあまり期待していなかったんだけど、これはやられたなぁ、ってカンジ。あの原作をこんな風にしちゃうんだ。この監督って天才かもなぁ。とか思いました。 かなり無茶な味付け満載で、それはどうよ?と思う部分も少なくはない。けど、原作よりは数段いい。特に原作で鼻についた「カノジョ」の存在をスカっと抹殺してんのが個人的にはよろしかったです。 【zinny07】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-12 00:42:30) |
7.《ネタバレ》 好き嫌いが分かれる作品だと思います。「観たら鬱になるよ」と聞きつつ、人によっては評価も高い作品だと心して鑑賞。私はすごく感動してしまいました。救いがないとか後味が悪い、あそこまで不幸にしなくてもと感じる人がいるのもとてもよく分かります。でも龍との物語は(彼がさせていた事は良くないですが)かなり救いはあったような気がします。ただお互いに弱く、不器用で。松子を神とまで言った龍の気持ちは松子からは結果逃げてしまいましたが、そこは彼の弱さと若さだったのかな。少しの勇気と忍耐があれば2人はある意味幸せになれたのかなって思うと胸が苦しくなりました。理髪店の彼が松子を大切にしたという意味では人として一番良かったかもしれないけれど私が繰り返し観たシーンは龍と松子のエピソードでした。龍の出所時、殴られても諦めなければ良かったのに。何年も待てるほどの忍耐力があるのにここぞという時にそれが出ない。「愛されてる」という思いは確かに女性を強くするけれど「愛する」事に固執しているようでしていなかったのが彼女だったのでしょう。現実離れした彼女の一生ですが松子のような女性は確かに存在します。 【chocola】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-12-15 21:53:22) |
6.凄まじい人生だと思うし、一般的には不幸でどうしようもない人生なのだろうけど、松子のとっては幸せな人生だったのではないか?と思ってしまう。豊かな人生とそうでない人生の違いって何だ? 【思込百遍】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-11-28 00:54:14) |
5.《ネタバレ》 なんとも点数が付けづらい映画です。中島監督の才と中谷美紀の頑張りを思えば10点満点でもいいのでしょうけど、今回は7点でやめておきます。 監督を刺そうかとさえ考えたという中谷さんは、頑張ってます。その頑張りが画面から溢れています。『電車男』のエルメスと比較すれば、中島監督の圧倒的な演技指導・演出力を感じざるを得ません。七変化する中谷さんの熱演はこの作品のテンションの高さもあって見るものをひきつけますね。 一方で奇才・中島監督は、まあよくこれだけのハイテンションを保てるなあと驚愕です。あの卓球CMの頃からこのへんは何も変わってないですね。画面の隅々にまで入念に配慮した画面構成や高度なVFX、巧みなカメラワークも素晴らしく、まともに描けば後味最悪な物語をファニーに見せることに成功しています。 総じて素晴らしく高度な作品だと思うものの、クライマックスの着地点に若干の迷いを感じる点が惜しいです。松子が再び前向きに生きようとした矢先の悲劇、ここから簡潔にラストの階段までまとまっていれば良かったのですが、川尻笙や龍洋一のエピソードをラストに押し込んだために最後はまとまりに欠けました。あと、大倉の刺青などの小ネタはわざわざアップにしてしまうと楽しさが半減だと思います。 『下妻物語』のような普遍的なストーリーではなく、かなりなアクの強さと悲劇であるものの、このようなミュージカル仕立てにしてしまう監督、恐るべしです。ただ、ちょっと詰め込みすぎたように思う(尺もまだ切れるはず)ので、次回はまた直球で攻めてほしいとも思います。今回はシンカーを投げたけど、落ちずにボールになったって感じです。役者では黒沢あすかさんと宮藤官九郎が素晴らしかったです! 【トト】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-09 22:52:06) |
4.究極のデフォルメの延長線上にシンプルなメッセージを提示する中島監督。下妻なら「友情」松子なら「家族」。CMの監督がCMを作る密度で映画を作っているから、1本の映画でこれだけ濃い作品はそうない。ただ中谷美紀のキャスティングに疑問。撮影現場を描いたエッセイ読んだ。意外にもシニカルなユーモアの持ち主で、頭のいい女優。だけど不器用で泥臭く哀愁のある松子を演じれるほど、器用な役者ではない。 【michell】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-28 22:41:00) |
3.あの原作をよくここまで巧みにまとめたと思う。本作で褒めるべきはポップな演出ではなく、脚本力と構成力です。その構成も、色々な関係者の回想シーンの中で更に松子が回想するという不自然さはありますが、怒涛の演出で押し切ってしまい、こちらが違和感を募らせない内に現在のシーンに戻ってくる力技。このテンションを続けるには少し時間が長すぎた様な気もしますが、鑑賞後の満足度は高いです。気になったのは映像のクォリティ。たぶん本作はDVDの方がクリアな映像で鑑賞できるでしょう。ところで中島哲也と中谷美紀の不仲ですけど、これは、あくまでも「記号」としての松子を求めた監督に対し、女優が人間・松子を「演じたがった」所から生じたんじゃないですかね。映画からはそんな印象でした、7点献上。 【sayzin】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-09 00:03:29) |
2.《ネタバレ》 何がよかったのかよく分からないのになんかよかったような気がするという、自分にとって少々煮え切らないような感じの映画だった。いろいろな感想が渦巻いて整理できないでもいる。もう一度見るべきなのかもしれない。主演の中谷さんは美しい方なので、引きこもり後の醜い姿をあれほどに大げさに作っても、顔をアップで撮ったときの瞳の輝きがどうしても美しいままのように見えた。あのような美人が役者をやるときの妙な限界なのだろうかと思った。美しくない人が美しい人を演じるより、美しい人が美しくない人を演じる方が実は難しいのだろうか。時代時代の流行歌や風俗を使って昭和から平成への時の流れをなんとはなしに描いているという点で、「日本版フォレストガンプ」のような印象も持った。下妻物語の監督が作った映画だということで見に行ったのだが、似た雰囲気だなと思うと同時に、自分は下妻物語の方がおもしろいと思った。 【ishikawa】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-08 01:15:50) |