36.《ネタバレ》 前作の大味ぶりにがっかりし、ダニエル・クレイグの起用で失望に追い打ちをかけられた気分でしたが、なかなかどうして、007はしぶとい。看板はそのままでもすっかり別の映画になって見事に生まれ変わりました。クレイグのボンドは、とにかくひたすら一生懸命なんだけど、毒薬で死にそうになったり、男性なら誰もが恐れる拷問受けたりしてるシーンには、シリアスなのになぜか劇画調でコミカルな新しい味がありました。ただ、全体的にテンポが悪かったのが残念。とくに、拷問後のシーンの変調ぶりはいただけません。ポーカー→拷問で盛り上がったあとは、一気にアクションをたたみかけてほしかった。とはいえ、007が、また次回作が楽しみなシリーズとして復活したのはうれしいです。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-11 00:19:16) |
35.正直、007はあまりよく知らない。原作も読んだことないし、コネリーやムーアの頃(古い)の作品をテレビで観たことがあったなあ、でも通してみたヤツあったっけ?とか、デュラン・デュランが主題歌を歌った作品があったなあ、とかその程度。でも有名なキャラだからイメージはもちろんある。外見はダンディな英国紳士、スパイ小道具を駆使したり、キーとなる女性とヨロシクやっちゃって情報を手に入れたり、時には華麗なアクションを見せて任務を遂行する、というところか。ダニエル・グレッグという役者を知らなかったのでまずパッケージで驚いた。007って今こんな人がやってんの?殺し屋じゃん、こりゃ。って感じ。作品も今まで持ってた007のイメージを覆すもので、とっておきの秘密兵器も出ない正統派のアクション。特に女性に本気になってMI6に辞職願いのくだりは(しかも外見が殺し屋なのに)おいちょっと待て、と思ったが、これってビギニング的設定なのね。それならもっと若い俳優の方がいい気もするが…。でもまあ、映画は面白かった。アクションのレベルも高いし、ヒロインは魅力的だし、拷問シーンはひょえひょえ~っとなるし、ラストのキメもかっちょいいし。ポーカーはイカサマ勝ちした方が緊張感ありそうだけど、途中で殺されかけたりして緩急ついていた。ただ何となく自分としては、もう少し以前の作品を観てから観た方が良かったかなあ、という感じだ。ボンドをよく知る人が、リニューアル・ボンドを楽しむ映画なんだろうな。ボンド初心者としては、やっぱ昔のコテコテ作品(すんません、観てない&覚えてないのに、あくまでイメージ)から入った方がいいように思った。ま、面白い作品なのでこの点で。ところでバハマのホテルのフロント嬢が無意味にやたら美しかったが、彼女がヒロインと思わせるミス・リードなんだろうか。 【あっかっか】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-04-21 13:11:53) |
34.《ネタバレ》 僕は007って言われるとピアース・ブロスナンが一番に思い浮かぶ。しかしテレビで見かけるのは『ダイ・アナザー・デイ』ばかりだったので、007ってのはつまらない作品だ、という偏見が植え付けられていました。そんな僕にとっては今作はほとんど007デビュー作のようなものです。 まず主題歌の格好良さ、ヤマカシを取り入れたアクションで一気に引き込まれました。今見返すと007シリーズのアクションはなかなか時代の流れを感じてしまうものも少なくありませんが、今作のアクションはシリーズ中でも屈指の出来映え。最もインパクトがあるのはやはり冒頭のチェイスですが、中盤の格闘、崩れていく建物の中での戦闘も十分に見応えがあります。激しいアクションにも関わらず、カメラワークは落ち着いているので混乱することはないし、ロケーションの美しさも味わえる。アクション、撮影については全く文句なく仕上がっています。 そして議論を呼んでしまったクレイグ版ジェームズ・ボンド。僕はもともとダニエル・クレイグが好きなので評価は甘くなりますが、それを差し引いても彼はイイ。苦悩するボンドの熱のこもった演技には引き込まれる。 ただ今作の脚本のポール・ハギス、どうも彼と007というのは食い合わせが悪い気がしてなりません。今作を観た後過去の007シリーズを何本か観直しましたが、それらと比べても今作はトップレベルの質を持っています。今後しばらくは色褪せることのない作品です。 しかしポール・ハギスが007と合わないというのは真面目過ぎる所があるからなのです。作品全体の質の向上と引き換えにジェームズ・ボンドというキャラクターの魅力、男というより男の子の憧れともなるジェームズ・ボンド像は無くなってしまっているのです。 今作がボンドが僕らのよく知る007になるまでの物語だというのは分かりますが、この調子でいくとあの天下無敵の憧れの007にはなりえません。作品とキャラクターどちらをとるのか、難しい所ではありますが、あちこちに気を遣ったりしないでもっと肩の力を抜いて、遊び心を持って作って欲しいな。ただ今作がシリーズでも抜きん出たレベルであることは間違いないし、やっぱりラストのセリフにはしびれました。 【Sgt.Angel】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-04 00:07:13) (良:1票) |
33.以前観ていたけど、新作を観るために再度観直した。 乱暴な言い方をすれば、「BATMAN BEGINS」「Jason Bourne」シリーズがあったからこそ、新しい007は生まれたのだと思う。 この作品はジェームズ・ボンドが007に昇格した頃の話、つまり長く続いた007シリーズが一旦リセットされる。 それに伴ってか、ボンド自身も酸いも甘いも経験した超人的なスパイキャラではなく、感情を表に出す、荒削りなキャラクターになっていて、さらにそれまでの破天荒なストーリー展開ではなく、リアリズムを追求した作風になっている。 この構造はリアルなバットマンを描いた「BATMAN BEGINS」と、ファンタジー色が強かったティム・バートン~迷走を極めた能天気ヒーロー物となっていた過去の「BATMAN」シリーズとの関係に似ている。 また、リアリティの範疇で描かれるアクションシーンや、臨場感のある撮影方法は「Jason Bourne」シリーズの影響を感じずにはいられない。 思えば「Jason Bourne」シリーズは、エポックメイキング的な作品だった。ストーリー、作風、アクションシーン、すべてが過去のスパイ物映画を陳腐に感じさせてしまうほどの完成度の高さで、個人的にはスパイアクション映画において「Jason Bourne 以前以降」で語られてもおかしくないのでは、とさえ思った。 新しい007はその影響を感じさせながらも、「ジェームズ・ボンド」という偉大なるキャラクターがいるからこそ、「Jason Bourne」の二番煎じにならないバランスを保っている。なんといっても、ダニエル・クレイグのボンドが魅力的なのだ。 公開前は賛否両論だったクレイグボンド。どちらかというと「非」の声が多かった気がする。「Tomb Raider」「Road To Perdition」「Munich」などで個性的な脇役を演じたクレイグだけど、ロジャー・ムーア~ピアーズ・ブロスナンと続いた甘いボンド像とはかなりかけ離れている。 当初はユアン・マクレガーに出演依頼があったらしいのだが、結果的には優しい雰囲気のユアンよりも、クールで職務遂行の意志を強く感じるクレイグのほうが、新しい007像を生むにはプラスに作用した気がする。 【月ひつじ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-25 15:57:52) |
32.《ネタバレ》 かなりたくさんの皆さんがレビューを書いておられるのにビックリ。やはり007っていうところでしょうか。かく言う私は幼い頃に親に付き合ってテレビで観たなぁ程度の思い入れ。ショーン・コネリーは若山弦蔵、ロジャー・ムーアは広川太一郎ってな印象しかありません。でも今回のダニエル・クレイグは今までのボンドとは全くイメージが違う。何と冷徹な感じか。他の方も書いていらっしゃいますがボーンシリーズのようでした。このボンドがあのボンドになっていくのか??年齢も若いのか年寄りなのかよーわからん。外見はロシア人でアクションシーンのハデさはアメリカ人みたいだった。ピアース・ブロスナンに感じた英国紳士らしい洗練さは感じませんでしたね。しかしこの作品を観る数日前にたまたま「007は二度死ぬ」をチラ見して、忍者モドキが大量に登場するマンガのような呑気さに「当時はこれを観て皆ハラハラしたのかねぇ」なんて思っていたのを考えるとアクションシーンの凄さはここでの最高点10点を超えて100点でもあげたいくらい。拷問シーンは男性なら見ているだけでも失神しそうになるのかも。元野球選手の古田さんが「××が破裂すると中で大量出血して命にも関わる」って言っていたのを思い出しました。「もう男としてダメになるかも」って思いが先々の女グセの悪さに繋がるのかな~。鑑賞中、007って感じで観ていなかったけどラスト、「ボンド。ジェームズ・ボンド。」のおなじみの台詞には思わず「かっちょえええぇ~~」とテンション上がりました。でもダニエル・ボンドは頭まで水に入らない方が良いよ。無敵でクールなキャラと浮き上がった後の「薄さ感」の差が悲しいからね。。。 【みーはーふぁん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-24 00:23:17) |
31.《ネタバレ》 ボスキャラが弱すぎ。後半が惰性で終わってます。脚本の詰めの甘さを感じました。 【ぱんこ】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-06-08 17:54:34) |
30.普通にかっこいいですよね。リアリティの追求を主題においた本作ですが、確かに007として見たらある種の違和感は感じます。 007シリーズってゴジラシリーズと似てる気がします。長いシリーズ物であり、時代とともに作風が変わってくる。それにより世代ごとに慣れ親しんだボンド像も変わってくる。つまり多くの人間が違ったボンドを求めていくようになっているような気がします。 ゴジラシリーズは入場者数の減少、マンネリ化を問題とし、対策として70年代に出来上がってしまったパロディ性を払拭するため80年代にはいり「怖いゴジラの復活」をスローガンにリアル路線へと針路変更し、作風を一気変えました。多くのファンはそれまでの作品に対する冒涜として怒り、離れる人も少なくありませんでしたが、今日では平成ゴジラシリーズとして親しみを感じる世代も存在します。 本作のような針路変更もボンドらしくないという理由から反対意見も少なくありません。こういう作品は「ボーン」シリーズなんかに任せておけばいいと思う人も少なくないと思います。ゴジラシリーズのように過去作品のファンの方からすれば、過去のボンドを全否定されているのと同じだと思います。でも、自分はこの作品が好きですね。 オープニングからエンディングまでかっこいいと思えたボンド作品は初めてです。拷問シーンで痛みが伝わってきたボンド作品も初めてですがね。 要はボンドはかっこいいかどうか、それが自分の中のボンド像のようです。 長いこと007シリーズ見てますが、自分の求めるボンド像を提示してくれた作品は後にも先にもありませんでした。 【パンツァー・フォー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-28 11:31:41) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 オープニング&空港でのアクションシーンでは手に汗にぎるハラハラシーンで一気に引き込まれました。ラストをもう少しわかりやすくまとめて欲しかったと思います。 【カルーア】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-11 09:02:46) |
28.新ボンド。 公開前はダニエル・クレイグに対して批判的な意見が多かったが、 蓋を開けてみれば、そこには新ボンドがいた。 オープニングは今までにはなかったスタイリッシュな仕上がり。 エンドロールもおなじみのテーマが流れ、ボンド誕生を締めくくっていた。 【ナラタージュ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-20 23:58:38) |
27.映画館でも見たのですが、もう一度見たくなり、DVDレンタルにて鑑賞しました。P・ブロスナンのボンド映画とは一転、リアリティがあり、人間ボンドを感じられる映画で好きです。次回作が楽しみ! 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-05 16:49:48) |
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26.007シリーズには全く何の思い入れもなかったので、普通の娯楽映画として鑑賞した。結果は、充分満足できるものであるといえる。特に冒頭の“追いかけっこ”は高さを大変効果的に強調したもので、凄まじい迫力に仕上がっている。ただ、中盤からややテンポが落ちたのが残念。正直ダレた。ラストバトルまでのテンポがもう少し良ければ、更に面白いものに仕上がっただろうに勿体無い。でも、次回作に期待できる作品であったとはいえると思う。これを期に過去の作品も見てみようかな。 【ドラりん】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-08-14 22:14:23) |
25.《ネタバレ》 ボンドも頑張っていたけど、冒頭での爆弾男の身体能力の高さは凄い! 【さや】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-14 01:00:35) |
24.《ネタバレ》 新生ボンドには違和感を覚えたが、これもあり。ブロスナンボンドにも飽きていたし。 出だしの追いかけっこは、見ているだけでも足がすくんだ。臨場感ばっちり。 【しむいち】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-12 22:59:26) |
23.まだまだ未熟なボンドといった感じ。冒頭の爆弾男を追いかけるシーンも振り切られる、振り切られる…。もう少し小道具が欲しい。しかし次回作が非常に楽しみ。 【FIGO777】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-11 10:09:48) |
22.《ネタバレ》 いや~これはなかな面白かった。ダニエル・グレイグはクールでカッコ良く、少しやんちゃでスキのあるボンドもこれはこれでOK。皆さん書かれていますが、これまでとは路線が違うので、従来のジェントルマン007がお好みの方は違和感があるかもしれません。序盤の追いかけっこなどアクションも秀逸。かつてのボンド君はあんなに動けないんじゃないかな?若き日のボンド君にノートPCもないだろうけど、そのあたり全く無視して作っている製作側の潔さも受け入れます。少し間延びするところもあったので本当は8点ところマイナス1点。 【たこすけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-24 11:51:03) (良:1票) |
21.ちょっとというかかなり長いですね。007というよりも、ジェイソン・ボーンの方の話に近いですね。相手の女性の行動など(特にラスト)いくつか疑問な点がありましたし。やっぱり007は肉弾戦より武器とか、ボンドガールとかスタイリッシュさを前面に出してくれなきゃなぁと印象を持ちました。敵もイマイチぱっとしないですしね。ダニエルクレイグは適役と思います。次はバリバリ活躍して欲しいですよね。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-07-12 12:24:43) (良:1票) |
20.007というブランドに対しては何の思い入れもないまま見たので、違和感なく楽しめた。シリーズのほかの作品も見てみようかと思った。 【HK】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-10 22:49:05) |
19.007の新作はボンド役が変わるときいて、写真を見て「なんだこのオッサンは!」って絶句したけど、実際見たらメcッチャクチャかっこいい! 今までのボンドの中でいちばんカッコイイかも あと 足場の追いかけっこが本当に危なっかしくて面白かったのと、オープニングがクールだった 【STEVE-O】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-10 08:19:46) |
18.《ネタバレ》 ダニエル・クレイグいいじゃないですか!毒飲んで危機一髪と金的拷問には汗しました!任務をCOOLにこなすボンドより、もぅ危ないんだから!(><)ってボンドの方が燃えます。 彼女が、金的がどれくらい痛いか?と聞いてきましたが、何と答えてよいのか未だにわかりません。 【ライトニングボルト】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-06 16:10:51) (笑:2票) |
17.この映画を見る前日、たまたま職場で救急救命の研修を受けてました。そしたらこの映画でAED使って心室除細動するシーンと、終盤ヒロインに人工呼吸と胸部圧迫するシーンが出てくるんですが、まさに研修の内容そのままでした。この映画そのくらい現実に忠実です。そういう意味では旧作のカジノロワイヤル同様007の番外編かもしれません? 【5454】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-05 20:35:40) |