20.悪くない女性のロードムービー。意図的なつくりこみに、やや角があるのは、リドリースコットらしくないけど。 【みんな嫌い】さん 7点(2004-10-24 00:20:06) |
19.手を取り合って駆け出していくラストが何とも言えず良い。 最高の二人が最高の旅を締めくくった瞬間…二人の旅は決して終わらないと感じた瞬間でもあった。 当時の女性に対する社会的背景がイマイチ良く分からないけど、恐らく家庭にがんじがらめにされ閉じ込められた自由のない存在であり、ルイーズの言葉にあった様に男に襲われても誰も取り合ってもくれない社会的弱者であったのかもしれない。 夫にも言いたいことを言えないそのような弱い立場から一転して、自由を取り戻して過去の自分を捨て、本来の自分らしい自分になっていく二人。 画面上の二人はとても輝いてみえたのが印象的だった。 彼女らの行動は現実を顧みない甘さしかないけど、多くの人にとって夢や自由、現実を、そして男女ともに自分自身を見つめる何かを見せてくれたのではないか。 二人は着飾ったり化粧をやめていき、次々に男たちからモノ(服、帽子、サングラス)を奪ったり、交換していく姿を見ていくと、過去の自分を捨てているようで面白い。外見が変わることで逆に内面の変化、成長も感じ取ることができる。 きっかけとなった事件も男にとっては単にふざけていたの一言で済まされるかもしれないけど、女にとっては一生消えないココロの傷として残る。ルイーズの頂点に達した怒りはその点に尽きるといえよう。 それにしてもサランドンの表情はイイ。ようやく結婚を切り出してくれた最愛の男と別れる決意を固めた時にホテルで見せた表情には様々な想いが込められていた。 他人を信用するなとテルマに言ったルイーズ、本当に他人を信用することは悪いことなのかどうか、その点をカイテルにいくつポイントを与えてやればもっと映画として良くなったかなとも思われる。 |
18.《ネタバレ》 二人が駆るオープンカーをロングで撮ったアリゾナ辺りの砂漠のショットが興味深かった。西部劇によく出てくるような奇岩の間をメタリックブルーのサンダーバード(?)が走り抜けて行く。いかにもアメリカ!な情景なんだけれど、でも、凄絶に美しかったことも確か。「ブレードランナー」でいかにもな近未来を見せてくれて、「ブラックレイン」でいかにもなJAPANを見せてくれたリドリー・スコットが、ここでいかにもなアメリカと女主義(←フェミニズムの訳です)をセットにして見せてくれる。観客の期待するステレオタイプの映像を、観客の期待以上に鮮やかに激しく描き出すこと「だけ」に成功したのだ、と考えれば、理念の底の浅さも説明はつくかも。それ「だけ」の映画だとしても、映像美の迫力には脱帽。 【哲学者】さん 7点(2004-06-26 01:06:41) (良:1票) |
17.始まったころはオバさん二人で面白いんかなと思ってたんですけど入り込んで観てみるとなんとなくお二人がキレイに見えてくるからあら不思議。ハーベイ・カイテルの人情味ある刑事役もよかったですしブラッド・ピットの体脂肪率の低そうな裸体を拝ませていただいたこともOKでした。 【tetsu78】さん 7点(2004-06-05 11:42:54) |
16.ずっと観たくて見逃していたのをビデオでやっと観ました。女の私が言うのもなんだけど、やっぱり所詮、女の考える事って浅はかなのかも。でも、島国日本の一平凡な女性としては、何故かあの行動力に憧れも感じちゃうのよね~(^^;)ゞもし、私がテルマだとしても、絶対ブラビを拒めないよ~~(爆)浅はかだけど、女は可愛いって監督は言いたかったのかな。それとも、やっぱり浅はかでおバカと言いたかったのか・・・。前者であって欲しいな♪ 【らふらんす】さん 7点(2004-04-20 23:24:13) |
15.主人公を女性に置き換えた現代版“ボニーとクライド”。オマージュとして作られたといえる。お手本のように起承転結が描かれ、とっても分かりやすい構成である。起→旅行に出る。承→ドライブインに立ち寄る。転→ブラピとベッドイン。結→追いつめられて…。だから映画の終わりが近づくにつれ、寂しさも増す。もうじき訪れる旅の終わり。予想される結末。もう少し逃がしてあげたいと思った。観終わった後、地図帳を引っ張り出して2人が辿ったルートを確認するといいかも。 【やすたろ】さん 7点(2004-03-21 01:19:09) |
14.フェミニズムばかりを主張するのは、個人的にあまり好きではないのだけど、この作品は映像が良い。オレンジ色の砂漠と青緑のオープンカーのコントラスト、乾いた風、日常から転落してゆく彼女たち。絶妙です。爽快感と絶望感を上手くからめていると思う。『続・激突』や『明日に向かって撃て!』を思い出すけど、ヴィヂュアル系エンターテインメントとして十二分に楽しめます。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 7点(2004-03-12 17:16:11) |
13.口当たりはまろやか。でも後味は苦い。そんな映画でした。 【K】さん 7点(2004-03-11 17:53:12) |
12.久々に見たけど、やっぱりおもしろかった。テンポよく進むので飽きない。テルマが泣いてると、ルイーズが彼女を引っ張り、ルイーズが落ち込むとルイーズが行動力を発揮。相乗効果で、あそこまではじけてしまう様子がいい。ブラピも今ではしないような話し方で演技しているのも、当時ならではのことなんだろうな。 【ちひろ】さん 7点(2004-03-10 05:59:29) |
11.《ネタバレ》 最後、Grand Canyonへと突っ込んでいくときは、「おいおい!」と思ったけど、見ている自分も、本気で「飛べる!」って思えてしまった。やってることは極悪な犯罪だけど、この映画、見終わったあと、とても爽快な気分になれた。はじめはリアルな日常を描いているところからはじまって、次第に実際にはありえないほどにエスカレートしていくところがコミカルでありなかなか面白かった。しかし、この映画、すごい評価が割れてるなー(実際、公開当時のアメリカでも割れていたらしいが)。 【あまね】さん 7点(2004-03-08 13:48:45) |
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10.初めおバカのテルマにイライラしたけど、イケイケに変貌していく描写がいいですね。こっちまでスカッとして元気になってきます。終わり方も彼女らしいですね。 【tantan】さん 7点(2004-02-17 20:55:31) |
9.「もしもし、かーちゃん?」と、私の夫が電話口で言っても、瞬時にさとれます・・と、いう私のよなおばさんには、爽快。 あの男が悪い、この男がひどいやんけ、テルマTHANK YOU言うてるしな、、おそろしく理由をつけて、この二人に肩もつ、だからやっぱ女はダメなの? 元気になりながら、しゅんとなる映画。 【かーすけ】さん 7点(2003-06-16 22:14:06) |
8.好きな映画でした。なんかスカッとしたのを思い出す。ブラピは悪いんだけどあまり印象になくて、あとでそういえば、、ってくらい思い出さなかった。流れてくる曲が好きだった。 【fujico】さん 7点(2003-06-16 20:11:11) |
7.「俺たちに明日はない」のフェミニズム解釈ってところですかね。女・女って言わないでよ。そんなのフェアじゃないわ。でもエッチはイカせてくれなきゃいやっ♪ ってところがすっげぇ身勝手に感じられるんですけどね、男としては。というわけで、マイナス三点。それにしてもリドリー・スコットはホント雨が好きだねー。「あめふらし」って呼んだげる。 【じゅんのすけ】さん 7点(2003-06-02 12:44:44) |
6.先日BSで放映していて、もう一度観てもいいと思える映画だったので観ました。最初に観たときは、逃げるために犯罪を重ねていく姿をこれまでの抑圧された日々からの解放と受け止めて、スカッとする、かっこいいとさえ思ったのに、今回観たら「解放されていく=犯罪を犯す」と描いていいのか?と疑問に思う自分がいました。男を徹底的に目の仇にしているのもどうかと思った。なにか違う気がする。でも、最後のシーンはそういうことに関係なく、何度観ても涙が出ます。とにかく2人の表情がすばらしく輝いている。なかなかの名シーンだと思います。 【きょうか】さん 7点(2003-05-30 17:16:36) |
5.魅力、再発見。 映画の感想って、見たときの年齢や境遇に、かなり左右されるものですね。 映画は古くから多くの「こまった人(たち)なんだけど、なんてイキイキしていて、ステキなんだろう」という人物を大勢生み出してきましたが、彼女たちもまた然りです。 彼女たちをヒロイックにあつかうことにまゆをしかめる方々のお気持ちもわからぬではありませんが、似たようなシチュエーションの男たちの映画って今までも実はあったよね、だけどこんなふうにはたたかれなかったぞ、と思うのであります。 男のすなる破天荒を女がやってみると、バッシングになる。 現実ともオーバーラップしてくるところがあり、映画って世の中を教えてくれる羅針盤でもあるなあ、と思うであります。 残念に思うのは、ハーベイ・カイテルの役。 今くらいのハーベイの年齢で演じたほうが、いい味になったかも。 男性が、あの女性たちの心情を慮ることができるとしたら、ある程度以上の年配者ではないかと思うんですよ。 もう少し年長の、疲れた感じの男優に演じてもらったら、女性たちとの対比も、もっと生きたんじゃないでしょうか? ちょっと惜しいところだったと思いました。 【おばちゃん】さん 7点(2003-05-29 23:28:25) |
4.テルマ&ルイーズの主従関係が次第に逆転する過程が実に面白い。個性的な女二人に比べ、男性陣の物足りなさを感じるが、それもリドリー・スコットの狙いなのか?個人的には理想とするロード・ムービーとはかけ離れているが、自由に身を任せた二人が終始爽快で見ていて気持ちよい。ただ、最後のシーンは劇的に終わらせようとする、制作側の狙いが見え見えで冷めてしまう。強要される感動はどうも好かない。 【ゆたKING】さん 7点(2003-03-17 10:05:14) |
3.何だか昔のアメリカ映画を観た気分だ。イージーライダーとかバニシングポイントとか、あの頃の。理不尽だとかはどうでもよく、自分は個人的にこういう映画は好きらしい。このやるせなさ切なさが。 【くりんぐす】さん 7点(2003-03-09 21:09:37) |
2.しっとさんに同感。なぜハーベイ・カイテルと思った。脇役のブラピがいい。内容がいい。ラストは明日に向かって打てのパクリみたいに思えるが・・・ 【K造】さん 7点(2002-02-11 23:55:20) |
1.音楽と合って、ワイルドな感じがでていてよかったです。テンポもよく、女版「明日に向かって撃て!」みたいなものでしょうか。ただ、他のスコット監督の映画と比べると、若干、力が劣るなというのが正直なところです。現代の逃避願望みたいなものを彼女2人に表したことで、人々に支持される作品になったのでしょう。爽やかな終わり方でした。ラストは見物だと思います。 【あろえりーな】さん 7点(2001-11-23 17:09:12) |