3.《ネタバレ》 簡単に言うと、精巧な少女H人形を作るために、ナマの
少女を誘拐、その子のゴースト(いわゆる、知識、知能、人格)をダッチワイフに転写していく。
ナマの少女の方は最後には廃人となり、死んでいくという恐るべき犯罪に挑むバトーとトグサ。
まずこの設定にぶっ飛ぶ。欧米で公開されたらとんでもない
抗議運動が起こるんじゃないだろうか。よくぞ押井さん、
この危険なテーマをやってくれましたという感じ。
ただ欠点もある。1:2Dと3Dがケンカしてるように見える。
私はこういうのはアヴアロンのような実写で見たかった。
あるいはFFムービーのような完全3D。
なぜかというと、2Dのシーンでは肝心の少女人形の、リアルドール独特の生命感、存在感、不気味さ、妖美さ、色気がものすごく軽くなってしまった感もあるからだ。
2:アクションシーンが平板。全然ドキドキしない。
最後の少女人形軍団が、ザコキャラのように弱い(笑)
もっとアクションにアイディアが欲しい。
例えば相手がコンピュータなら、最低限バトーや素子の行動パターンを読み、次々にそれに対応した攻撃をしかけてくるようなものじゃなくては。敵のコンピュータがデクノボウに感じてしまった。
ラストの戦闘シーンだけでも壮絶なものに作り直してほしいくらいだ。戦闘が終ってもバトーも素子も元気いっぱいなんだもん。もったいない。
3:いちいち難しい言葉を引用するのは、かえって軽薄に感じる。
*音響はすごかった。音楽が素晴らしい。サラウンドも緻密・繊細。