113.《ネタバレ》 どうですいろんな食に関するお話もとりまぜて、単なるラーメン屋成功譚ではないでしょ?という入れ込み方が作為的すぎて、かえって発想の底が透けて見えてしまうのが難点。ただ、エンディングの授乳シーンがもたらす原始的な破壊力は、作品本体のメッセージときちんとつながっており、これがなかったらつまらなくなっていたと思う。あと、個人的には、あまりにピカピカに綺麗で上品すぎるラーメン屋って、美味しかったことないんだけどな。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-08-27 00:14:40) |
112.どうして関係ない話が入るのかな? 全部「食」に関係してはいるけど…。これには賛否あるようだが、私は「否」の側で。特に変態プレイは要らなかった。タンポポさんとゴローさんたちの話は面白いです。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-08-25 16:30:24) |
《改行表示》111.《ネタバレ》 いや~面白いなぁ。邦画でもこんな面白い映画があったんだ。 食を扱った映画なら、変に真面目に作るよりこんなタッチで作ってくれたほうが好き。 本編と関係ないエピソードがまた面白い。ちょっとエグいのもあるけれど、単なる箸休めを通り越してすごく味がある。 泣き笑いしてしまうお母さんチャーシュー編も良いけれど、僕が感心したのはこどもアイスクリーム編で、「オヤツを与えないでください」と書かれたカードをぶら下げた男の子が、欲しそうに左手をニギニギしてしまうシーンだ(笑)まさに本能の成せる技が面白いなぁ。 ちょっと後半がダレ気味なのは残念だが、ハッピーエンドなのも後味が良い。 観るとお腹がすくこと間違いなし、監督の才能を感じさせる作品。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-08-22 20:09:09) (良:1票) |
《改行表示》110.伊丹作品の中では一番好きな作品。ラーメン屋が舞台、マカロニウエスタン風の展開と、 判りやすいオーソドックスなストーリーに、本筋とはまったく関係のない、 食に関する様々なエピソードを劇中に織り込んだ、何ともヘンテコな作りの映画。 にもかかわらず、これが最後までまったく飽きさせず、してやられたという印象を覚えてしまう。 キャスティングに関しては何も問題なく、いかにも役者という人ばかりが出演しているので、 安心して観ていられる。徹底的な「食」に対するこだわりが興味深く、大変面白く鑑賞できた。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-08-19 03:58:35) |
109.画面に映る人物が常になにかしらの料理を食っているという状態が最初から最後まで続く。だが、これがなかなか映像的に飽きさせない。出てくる料理がどれもおいしそうで、見ているこっちの方の食欲をそそるからだろうか。ストーリーは王道展開でこれも悪くない。 【peeper】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-06-25 15:43:28) |
108.《ネタバレ》 よっぽどうがった見方をしなければ、あの数々の脈絡のない挿入話を必要としないのでは。全部そぎ落としてもまったく影響がない。伊丹監督の人脈で出演してもいいという俳優が多すぎて無理矢理出演シーンを作ったようにさえ思えるうがった見方もできるし。また、この後の「女」シリーズへ引きずらなかったことでも判る。これもうがっていますか。 |
107.《ネタバレ》 タンポポが亡き夫から継いだラーメン屋の再生物語。サポーターとなるゴロー、ガン、センセイ、ショータ、ピスケン、みんないい味だしてます!それと同時に繰り広げられる本編とは直接関係ないエピソードの数々、特に『走る男』のエピソードはよかったですね。今わの際のところを父ちゃんに促され、お母ちゃんが最期の手料理となるチャーハンをつくるんですが、そのフラフラっぷりと火力の対比がなんとも面白く大笑いしちゃいました。そのほかにもかの有名な大滝秀治さんのモチすっぽんや、役所さんと黒田さんの黄身ラリーなどなど、パンチが効いてて最高でした。それにしても冒頭のラーメン先生の件で、最初に映ったチャーシューは美味しそうだったのに、いざ食べる段になった時にはハムみたいになってたのは何故だろう。。。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-17 21:31:15) |
《改行表示》106. もう30年近くも前の映画になるんだなぁ。もう何度観たことだろうか? ところが何度見ても面白い。こんな邦画はなかなか無い。 ラーメンウエスタンとはよく言ったもので、話の流れはまさに西部劇にありそうな展開。それを意識した絵作りも面白い。 しかし、単純かつ明快なストーリーだけの作品なら、この映画はよくある邦画の一本で終わっていただろう。伊丹監督の『マルサの女』や『スーパーの女』などは題材の取り方こそ面白いが、あとは普通の映画だ。 この『タンポポ』を他の作品と一線を画したモノにしているのは、所々で差し挟まれるミニストーリーだ。役所広司と黒田福美がエロい!w その他にも不条理モノがあったり、ショートコント的なネタがあったりとバラエティに富み、娯楽作品としては実験的でありながら、箸休め的な意味合いにもなっている。これは巧い作りだろう。 そうそう、うまいと言えば……。よく「映画は監督のモノだ」などと言うが、この映画は、監督の力量一つでこうまで違うのか、と思い知らせてくれる。 と言うのも、同じような題材を扱った『UDON』が冗長にして散漫なだけの退屈な映画であり、超うどん好きな私が2時間以上目の前でうどんを食いまくられても、観終わったあとに「ああ、うどん食いてぇ」と思わないのに対し、この『タンポポ』は「ああ、ラーメン食いてぇ!」と居ても立っても居られなくなる。さらには「オムライスも鴨南蛮も、ナンならお汁粉も食いてぇ!」とまで思ってしまう。それだけ撮り方が上手いと言うか、作中で効果的に使われてるんだな。 とにかく、食を扱った作品では珠玉の一本でしょう。役者もみんなイイ味出してます。満点献上いたします。w 【TERRA】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2012-03-16 00:24:05) |
105.《ネタバレ》 この映画は、腐り切ってた日本映画界に風穴をあけたような印象があります。この時代に制作された映画で、今も鑑賞に耐えうる作品って少ないのではないでしょうか。この映画以降、トロトロ卵のオムライスが流行り出しましたね。 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-12 10:14:26) |
《改行表示》104.《ネタバレ》 そこそこ。 話はすごく面白いけど、残念なのは間に入る意味不明な寸劇みたいなヤツ。アレ全然面白くない。しかも食とセックスを結びつけるとか不愉快かも。 やっぱり時代なんだろうか。四半世紀以上前のバブル期に制作された映像だし、深い意味とか考えちゃダメだろうなと思う。それでも、おいしいためだけの食事と、性欲を充足するだけのセックスとかどちらも高額な趣味でしかないこの寸劇、不快だな。 こんな物を入れるんだったらストーリーをきちんと作り込んで欲しかった。ちょっとくらいまずくても高くて珍味ならOK、そう言う時代のそう言う映画に感じてしまった。 でも、ラーメン食べたくなる。 【黒猫クック】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-01-02 19:41:22) |
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103.《ネタバレ》 伊丹十三監督的「食」のイメージ いわば監督の頭の中を具体的に映像化した というんですかね それは食を通じての人の生きざまを表したかったのではないかと 主軸となるラーメンの話しとその間、間に挿入されるエピソードのどれもが興味深く、かつ意味深 山崎努はじめ多くの個性豊かな演者達と独特の映像美 間違いなく「伊丹ワールド」がここに広がっていると ある意味確信的な出来栄えであります でもなぁ合わない人には全然合わないかも 良くも悪くもこの頃を知ってる人じゃないと面白くないのかなぁ ※基本麺類大好きなのでラーメン食べたくなっちゃいますね! お腹すいてる時に観たら…ヤバイです(笑 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-01-02 13:33:16) (良:1票) |
102.《ネタバレ》 みんなでさびれたラーメン店を完成させていきます。スープ担当。めん担当。内装担当。ひとつひとつのミニエピソードを通して、一人、また一人と協力者が増えていきます。最後は行列のできるラーメン店に!それだけで映画として面白かったのに、まったく本編と関係のないエピソードが次々入ってくるのはいったい何?何かのパロディでしょうか。当時の映画やドラマを全然知らないので、邪魔で仕方がない。面白くなってきたと思ったら、よく意味の分からない挿話が入る。気分が台無しになる。また本編にもどる。その繰り返し。うっとうしい。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-11-11 03:48:13) |
101.これ伊丹映画の欠点が出てしまった気がする。たとえば原泉と津川雅彦の追っかけを思い出してみる。「設定が重要なのではなく、映像上の人物の動きこそがサスペンスを盛り上げる」という考えでしょ、監督は。だからああいうエピソードも生まれる。でもあれ、面白かったですか? 映像だけではサスペンスを盛り上げるほど自立できないんですよ。観客も映像だけで愉悦を味わえるほど純な存在じゃないんです。すぐ意味に寄りかかりたくなる、で、それを無意味が引き剥がそうとして葛藤するところに映画の面白さがあるのに(たとえばミュージカル映画においてダンスという不意の無意味さが輝く興奮)、最初から「無意味」に身を投じてしまったのでは、けっきょく「意味」に身を投じた演説映画や説教映画と同じ拘束を受けてしまうことになる。「無意味」が目的になることによって「意味」の一種になってしまう。そこにこの映画の窮屈さがあって、ブニュエルの植物が繁茂していくような自由さは、とうてい味わえなかった。比較的面白かったのは井川比佐志のエピソード、ここにはその葛藤らしきものがあった気がする。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-07-26 12:11:26) |
100.現在の過激なラーメンとは違ったラーメン たまに食べたくなります。 【東京ロッキー】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-03-04 16:09:39) |
99.食べることはエロチックである。性と生と死の縁で、私たちは食べることをやめられないのだ。笑いあり涙ありエロありベタあり、これがラーメンウエスタン!なんじゃそりゃ!あーラーメン食べたい。 |
98.映画のねらいは悪く無いと思いすが、私のツボにははまりませんでした。オムレツはなかなか美味しそうに見えましたけど。映画全体の印象が薄汚れた感じに映ることと、ウエスタン調には最後まで違和感があって、気恥ずかしさを覚えました。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2010-08-13 19:39:22) |
《改行表示》97.《ネタバレ》 人間の欲求の中で、食欲と性欲は自分と相手がいて初めて成り立つ。 食えれば何でも良い訳じゃないし、抱ければ誰でも言い訳でもない。やはり食に対する感情と人を愛する感情は似ているのだろうか。その自己完結しない欲の中に美を見出した伊丹十三はすばらしいと思う。食と性を通し、人間の欲に最も近い美を伊丹十三は作り出す事ができたのだ。 【Akiralor】さん [DVD(邦画)] 9点(2010-01-07 17:33:43) |
《改行表示》96.何とも言えないユーモアの数々です。 伊丹十三作品では一番印象に残っているの間違いないのです。 メッセージ性は他の作品に比べて弱いですが、娯楽作品としては楽しめる。 ちゃんとハッピーエンドなのが良かった。 それにしても、山崎努はいい役者です。 【urara】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-06 05:24:26) |
95.本筋は面白いのに、無意味にエログロで面白くないサブストーリーの数々が全然本編に絡んでこないのがイライラします。笑えるところも多いし、前半は凄く良いのに無駄ばかりが目立って失速するのが残念。なんだか乱暴な映画だな。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-06-10 18:07:51) |
94.ラーメンが好きなので本編は面白かったが、フランス料理店などのその他のエピソードもかなり面白かった。ただ、エッチなシーンはなくても良かったかも。 【茶畑】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-02 23:25:10) |