《改行表示》193.《ネタバレ》 いろいろな任侠映画を見てきたけど堅気になるってことが如何に大変か。人を殺め麻薬を売りさばき恨みをかってきたヤツが簡単に足洗えるか。 偉大であったほどそれは難しい。女と南の島で新しい生活を始める、そんな都合のよい夢をみる不器用な男カリート。借りを返そうとすればハッピーエンドになれるはずは無い。代償は大きかった。 思い通りにいかないカリートの生き様はラストシーンに凝縮。 アルパチーノ史上に残る秀作です。 |
《改行表示》192.《ネタバレ》 なぜか、観ている途中でのワクワク感が無かった。ゴットファーザーと何が違うのだろう? コカインを売った大物ギャングにしては、キレイな物語にしているのに違和感があったからか? 映画が始まって、3分くらいから、先の読める、予想通りの展開で終わった感じ。 無意味な人生を送った、哀れな連中達の話って印象しか残らなかった。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-09-04 16:49:31) |
《改行表示》191.《ネタバレ》 面白かったけど、ヤクザもんではないですよね。見た目はそうやけど、途中からはアルパチーノの純愛モノです。(^_^;) ま、でも色々と伏線があって、最後はハラハラさせられて、面白かったです。ゴミ虫の様な弁護士ショーン・ペンは上手いてますね。本当にウザイ役を演じてました。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-05-04 01:51:43) |
190.《ネタバレ》 カタギに戻ってこれまでとは違う人生を歩もうとしても、彼のこれまで積み重ねてきたギャングという半生がそれを拒んでしまう。それでもなんとか"パラダイス"への列車に乗ろうともがく姿をアルパチーノが熱演します。奈落の底へまっしぐらなバカ弁護士であっても彼に助けられたという恩をきっちり返す姿、「これで貸し借りはなしだ」と弁護士に迫るシーン、「Point of no return(一線を越えた)」と察するシーン、彼の生き方が感じられます。無理だとわかっていても彼が異国の地でレンタカー屋を営む人生を観てみたかったものです。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-08-31 08:42:28) |
《改行表示》189.《ネタバレ》 少し枯れた男が人生を取り戻そうとしている。少しずつ、情けの無くなった慣れない元の街にも溶け込み、周囲には「あの麻薬王も落ちぶれた」と陰口をたたかれながらも筋を通す。筋を通し、ウルトラにまっすぐに昔の女と愛をはぐくむ。夢の成就まであと少し。だがゲイルは言う。「あなたはもうすぐ死ぬのよ。」。鑑賞している私たちも最初から知っている。カリートは死ぬと。周囲に次第に暗雲が立ち込める。旧友の裏切り。台頭してきた若いギャング。反するようにゲイルの妊娠。 カリートの死にざまを観るのこの映画を観た人は、ほぼスカーフェイスも観ているのでは。スカーフェイスの爆裂したパワーは本映画には感じられない。しかしパチーノ演ずるカリートはその後のトニーとしか思えない。カリートも昔やんちゃで、けんかっ早く、自分が望んだかどうかはわからないが殺してきたのだろう。 いやがおうにも緊張感が高まる展開。カリートの夢の実現とそれを阻む人間たちの襲来が同じテンポでやってくる。裏切ったクラインフェルドへも直接ではないが逆の意味で義理を果たす。 そんなカリートが生きてゲイルと逃げのびることをここまで願うとは自分でも思わなかった。死ぬってわかっている。最初にそういうシーンがあるのだから。でもあの映画史に残る銃撃戦(デパルマグッジョブ)を逃げ延びたカリートは撃たれるが、実は生きていたなんて展開にならないかと念じた。 だが…、あの歌が。もっと違う歌なら無理やり違うエンディングの可能性を心に秘めることができたかもしれないが。あの歌がかかると、映画はここでかっちりと終わるのだ、カリートの道はここまでなんだ、と思い知らされた。超逆接的ラブソング。「you are so beautiful」。 カリートの不器用さに憧れて、筋の通し方に心を奪われ、愛に泣けた。 【JF】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-06-08 11:48:14) (良:1票) |
188.これぞデパルマという感じの映画でした。出所後の麻薬王が堅気に戻る努力をするという、結構普通のマフィア映画っぽいストーリーで特に女性に毛嫌いされそうな映画ですが、要所要所でサスペンスのような盛り上がりのシーンがちりばめられていて、飽きさせず、金を取りにいく最後のシーン以降はドキドキのエンターテインメント作品となっており、エンディングまで非常に面白かったです。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-02-02 16:36:13) |
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《改行表示》186.《ネタバレ》 記念すべき初レビューはこの映画と決めていました。(ヒートと迷いましたが) 今までどれほどこちらのレビューを参考にしてきたことか、やっと仲間入りができて光栄です。 さて本作のレビューですが、あらすじに目立った起伏は無いものの、まるで映画のお手本のような作品に仕上がっています。物語としては非常にシンプルですが、カリート(アル・パチーノ)やその取り巻き達の過去まで感じられる台詞の数々はなかなかです。従弟役のジョン・オーティスも”イタイ”若造を好演しており、ビリヤード台のシーンは序盤の見どころの一つになっています。 カリートの独白やゲイル(ペネロープ・アン・ミラー)との語らいが多く、彼らの人生観が掘り下げられていて感情移入しやすい作りになっています。ベネロープとの相性が良いのかアル・パチーノのキャリアの中でもかなり自然な演技が引き出せています。クルクル頭のショーン・ペン(クラインフェルド役)も奇跡の演技で、ラストのアディオス(弾無しで撃たれるシーン)は最高でした。そして怒涛の勢いを維持したままグランドセントラル駅の長回しへ。今までのツケを全て支払ってラストのYou are So Beautiful(ジョー・コッカー版)が流れてくると感動の嵐です。(いや、結末はわかっちゃいるんですが・・) また、本作ではデ・パルマ監督特有の演出やカメラワークがビシバシ決まっていて、パチーノのスカした演技と監督特有の癖がとても良くマッチしています。ビリヤードのシーン、女の部屋の扉をぶち破るシーン、ディスコの階段を上るシーン、四人のマフィアをテーブルで囲ったシーン、エスカレーターでの銃撃シーン等々、デ・パルマお得意の長回し&グルグルカメラのベタ演出がこんなにも決まっている映画も珍しいと思います。 カリートのセリフで「カサブランカ」が出るところもニンマリさせられますが、特筆すべきはオープニングとエンディングで語られるカリートの独白の上手さです。あの独白で一気に物語に引き込まれるオープニングは映像も含めて本当に素晴らしいです。またエンディング曲(ユーアーソービューティフル)も素晴らしいですが、劇中で使われている全ての70年代ディスコミュージックもクールすぎて、本当にもう何から何まで抜かりがない作品に仕上がっています。コテコテな作品ではありますが、私にとっては生涯トップ5の映画の一つに挙げられる名作です! 【アラジン2014】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2014-04-03 18:47:27) (良:1票) |
185.アンタッチャブルもスカーフェイスも大好きな私ですが、この作品には心躍りませんでした。主人公にも他の誰にも思い入れ出来なかったのが理由です。終盤の鬼ごっこだけは楽しかったですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 4点(2014-03-17 14:53:20) |
《改行表示》184.《ネタバレ》 同監督の『スカーフェイス』よりこちらのほうがいい。 生え際の後退した弁護士がショーン・ペンだとはまったくわからなかった。 薬中のイカレた悪徳弁護士を好演し、主演のアル・パチーノを引き立てている。 身内からも裏切りが当たり前のようにある汚い世界は『仁義なき戦い』のよう。 そんな中で、借りは返さずにはいられない義理堅い男カリートの不器用な生き方は応援したくなる。 カリートの夢は足を洗ってレンタカー屋になって愛する女と平穏に暮らすこと。 その夢が裏切りによって潰える最期は哀れを誘う。 悪の道にいったん浸かってしまうと抜けられない定めか、それも所詮は自業自得ではあるのだけれど。 マフィアからの逃亡劇は見どころの一つだが、追っ手が超肥満男や年くったオヤジでは間が抜けていて少し滑稽だった。 ああいうのは普通もっと若くて動きのいい兵隊にやらせるだろうに。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-12 18:14:20) (良:1票) |
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183.《ネタバレ》 「You are So Beautiful」。往時に流行ったセンチメンタルなこのバラードが映画の主題歌とは知らなかった。本作のラストで、パラオの紫の夕日に踊るゲイル(だと思う)にこの曲が重なって来たときの鳥肌感。もちろん、死を覚悟した透き通った瞳のアル・パチーノのモノローグからのつながりがあってのことだと思います。遠くにいってしまった憧れがどんなに輝きを持っていたか。換言すれば、「You are So Beautiful」を聞くための映画だと思う。よかったです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-22 20:57:43) (良:2票) |
182.《ネタバレ》 もぉ最初にあんなシーンがあるもんだから、常に不安感があり店がうまくいって元カノともうまくいっててもなにかどこか緊張感がある。デパルマ監督特有のグルグルまわるカメラが今作は斜めの絵も多くさらに不安をあおる。新興勢力のチンピラも絡みだしいよいよ意を決したときに…という秘かな盛り上げ方がうまいよなぁ(感心)。そして出演の皆様も素晴らしい、アル・パチーノはさすが、文句なし!、ショーン・ペンはヤク中のいかれた弁護士をまさに怪演、最初誰か分からんかった髪型変だし(笑)。まぁしかし駅での最後のシーンはすごかった。夕日をバックに踊る彼女と子どもはカリートがみた夢だったのでしょうか 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-01-10 08:41:49) (良:1票) |
181.カリート・ブリガンテ、アル・パチーノの色気が最高潮に炸裂している男。女が待っている列車に間に合ったその時の、銃撃戦をくぐり抜けてきた直後の笑み。一発でオチるなこれは。意外と言ってはナンですが縦横無尽のデ・パルマカメラに合わせるパチーノの身体のキレも相当なもの。身のこなしがゼロコンマ速い。す、素敵だ~。パチーノも上手いけど、S・ペンも忘れてはいけないんだった。ぱっと見ペンとは分からなかったけど、器の小さい成り上がり弁護士を見事な卑怯っぷりで熱演。この上手さにたじろがず、一歩も引かないパチーノもやはりえらい。(←贔屓) 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-29 00:34:29) |
《改行表示》180.《ネタバレ》 普通の成り上がり系のマフィア映画かと思いきや、感動的な人間ドラマでした。この映画のアクション、サスペンスはもちろん素晴らしいのですが、何と言ってもカリートという人物の放つ魅力がたまらないのです。 裏社会で伝説のような人物になりながら、ここまで恋人や友情や信頼関係というものを大切にする人間がいるでしょうか。おそらくリアルな世界ではいないと思うわけです。これはフィクションの世界だからこそできた人物像であって、私たちが憧れるような人物像のひとつのモデルとも思えるんです。 だからこそ、カリートの一挙手一投足、ナレーションの一言一言に必要以上に感情移入してしまい、等身大のカリートをとにかく応援してしまいます。 ただ、カリートはちょいちょい失敗もします。彼は決してヒーローではないんです。ミスジャッジしちゃうんです。そしてそのミスのつけっていうのは、すぐには返ってこないのです。後半に向けて、少しずつ蓄積されていくんです。 蓄積されるのはそれだけではありません。時間が経過するほど、カリートの貯金も貯まっていきます。夢がすぐそばまで近付いてきます。彼女ともうまくいきます。子供ができ、3人の未来がよりいっそう現実味を帯びてくるのです。 そして終盤、もう夢がかなう、目の前にある、と同時に、次々と、今までの失敗のつけや、過去の亡霊が、不安要素として一気に噴出してきます。 それはサッソでありパチャンガであり、クラインフェルドであり、イタリアマフィアであり、ベニーブランコでした。 ただ、終盤は、「いったい誰が、彼の夢を砕いてしまうのか」ということが考えられないくらいカリートのハッピーエンドを本気で信じてしまいます。嫌な予感は全然なくならないのに。そして、イタリアマフィアをふりきり、ホームで彼女と再会してほっとした瞬間、最悪のデジャヴを感じるわけです。『・・あれ、このシーンって。』 そしてはっきり思い出す間もなく、最悪のラストを迎えます。 映画全体が完璧なひとつの流れを作っていて、最後はもの凄く感動的で、もの凄く最低な余韻を残してくれる素晴らしい作品です。 でもラストがやるせなさすぎて、悲しすぎて、もうこの点数が精一杯です。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-05-23 14:32:49) (良:5票) |
《改行表示》179.《ネタバレ》 素晴らしい映画に出会えました。ラストのシーンはどうなるか分かっていてもドキドキが止まらなかったです。最後の最後までカリートが「案外軽症で助かっちゃったよ!」って起き上がってくれることを願っていたらあのEDですよ。テーマソングの「You are so beautiful」に合わせて女性の影が子供の影と一緒に踊る。ビリー・プレストンの歌声に聴き惚れながらも涙腺は決壊していたのでした。映画を見て久しぶりに完全にノックアウトされました。観てからしばらく経ちますが、今でもラストを思い返すと複雑な感情が湧き上がってきて、その度に少しだけ目頭が熱くなるのです。 (追記)主題歌の「You are So Beautiful」ですが、Joe Cocker(あんまり良く知らない…)というアーティストの歌ったバージョンがあって、そっちも最高にカッコよいです。ビリー・プレストンとは違った、荒々しい歌声が癖になります。 【bolody】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-03-01 00:47:43) (良:1票) |
《改行表示》178.《ネタバレ》 この映画から学んだこと。 ●出世する為には、仲間を裏切ればよい。 ●最期まで味方でいてくれる人間は、自分を愛してくれている女性のみ。 ●冒頭で結末を見せてはいけない。 以上。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-24 00:18:03) |
《改行表示》177.2012.07/12 鑑賞。ショーン・ペンとはしばらく気付かなかった。2大名優の演技に圧倒される。これほどの悪徳弁護士のマフィア化にはびっくり。これが肝。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-13 13:10:52) |
《改行表示》176.カリート・ブリガンテが麻薬帝国を築き上げるまでを描いた「カリートの道」と、服役後のカリートを描いた「それから」が本作の原作としてクレジットされていますが、映画で描かれるのは主に「それから」。”若き日のカリートを知りたければ「スカーフェイス」をご覧ください”という作りとなっています。やたら絡んでくる新興ギャングを邪険に扱うカリートに向かって、昔の友人が「なぜ奴を嫌う?昔のお前だからか?」と問う場面なんて、嬉しくて笑っちゃいましたよ。。。 安穏を求めるヤクザ者が、その意思とは裏腹に暴力の世界に引きずり込まれていくという物語はヤクザ映画でよく見るパターンであり、おまけに本作は特に捻りも加えていないためお話はあくまで紋切型です。紋切型ではあるのですが、デ・パルマの演出力とパチーノの演技力、そして背後に大傑作「スカーフェイス」を控えさせているという抜群の安定感により、この手の映画としては最高の仕上がりとなっています。ヤクザ映画に興味のない人であっても、本作は十分に楽しめるのではないでしょうか。。。 と、クォリティの高さは十分に評価するのですが、傑作にはなりきれていないという印象です。その理由は脚本にあって、個性的な演出や演技と比較すると脚本は月並みに感じられます。本作の脚本を担当したのはデビッド・コープという人物なのですが、この人は恐ろしくクセのない脚本家で、その仕事は常に可もなく不可もなく。個性や主張は極力抑え、オーダーされたものをオーダーされた通りに作るというもはや”業者”ともいえる脚本家であるため、脚本に力がないのです。例えば「スカーフェイス」にはオリバー・ストーン特有の訳のわからん勢いがパンパンに詰められていて、その爆発力が映画をグイグイと引っ張っていたのですが、本作にはそれがありません。このことが、本作を”よくできた佳作”の域に留めているように感じました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-05 01:49:06) (笑:1票) |
175.《ネタバレ》 渋い!セント・オブ・ウーマンのアルパチーノもいいが、力んでいない本作の方が彼の味がよく出ているように思う。ストーリー展開もスキもなく、2時間20分をまったく飽きさせず見せるデパルマ監督の力量には本当に驚かされる。しかしアルパチーノの目力は半端ないなあ!。縮れ毛のショー・ペーンもいいし、チンピラ役だけどレグイザモも光ってるよなー。こういう作品を観ると、映画好きで良かったなーと思わせてくれる秀作だ。蛇足だけどアルパチーノって意外と身軽で走るの速いよね。 【カボキ】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-04-08 02:44:05) |
《改行表示》174.《ネタバレ》 前半、中盤と、何かとアル・パチーノの頭の回転の良さが観られたのですが、 後半にかけて、「おい、馬鹿だろ!」ってシーンが腐るほど出てくる。 俺ならこうするのに・・・みたいな。 少々、いらつきながら観想。 【happy_pink】さん [DVD(吹替)] 6点(2011-11-17 19:56:12) (良:1票) |