474.なんとも物悲しいお話であるが、設定はまるでアニメなのにジョニー・デップの表現力と監督の采配で素晴らしいファンタジーになっている作品。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-09-09 01:14:14) (良:1票) |
473.《ネタバレ》 一見すると絵本のような映画だけど実際はかなりリアルっていうか、人間のズルさをしっかり描いてるっていうか。 パステルカラーの家とか衣裳とか車とかはとってもカワイイけど、その町に住む人たちのドス黒さったら! 強引でワガママなジムとか、色仕掛けが失敗したら悪口言いまくるジョイスはもちろんだけど、いい娘に見えるキムも実は保身に必死だし、ペグの善意も穿った見方をすれば自分のボランティア精神に酔ってるだけって言えなくもないような…。 この映画を要約すると「結局みんな自分が一番カワイイ」(=現実社会)ってことになるような気がするわ。 …物語風にかなりデフォルメ&単純化しつつもちゃんとリアリズムを追求できるってとこがティム・バートンの非凡な才能なのかもしれないわね。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-11-01 17:26:10) (良:1票) |
472.《ネタバレ》 人は相手を心から愛するようになった時や、相手と喜びを分かち合いたくなった時、自然と抱き合いたくなるものではなかろうか。しかしハサミの手を持つエドワードはそれができなかった。 キムから愛を打ち明けられた時、彼は自分を作ってくれた博士のことを思い出す。博士は彼の一足早いクリスマスプレゼントに、「手」を用意してくれた。これさえあればエドワードは完全な人間になることができる。博士と抱き合って喜びたかったろう。しかしその瞬間博士は、顔をゆがめ倒れ込んだ。そしてエドワードのハサミには血が付いていた。 手がハサミというのは、大変便利な時もある。人は巧みにそれを利用した。しかし、愛する人を抱けないということは何と悲しいことだろうか。 映画の最初の方はエドワードの顔がとても気味悪く思えて、好きになれなかったが、純粋な心に触れているうちにだんだん気にならなくなっていった。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-26 21:22:14) (良:1票) |
471.とても切ない恋愛映画だな~。ボクの手はハサミじゃなくてよかったです。 【くまさん】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-07-07 02:24:32) (良:1票) |
470.童話のような情景と、話に込められている静かな痛み。 「人を愛する時は、これだけ真っ直ぐでありたい」 と、思わせてくれた内容でした。 ジョニー・ディップは凄いですね。 孤独と、純粋さ、大事な人に触れる事も、自分に触れることも出来ない切なさがひしひしと伝わってきました。 街の人の反応は、ブラックユーモアも交えて面白い。(笑) 雪が降る度に思い出す映画になりそうです。 【カモネギ】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-03 01:02:01) (良:1票) |
469.《ネタバレ》 素晴らしいです。ファンタジーとか苦手な僕も魅せられました。ストーリー、映像、キャラクター全てが良いです。手がハサミの男が意外とあっさり受けいられながらも何かあるとすぐに態度を変える隣人や、サイコ野郎のジム君のせいでだんだん居場所がなくなる過程やらなんやら面白いです。切ないです。ウィノナ・ライダー可愛い。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-05-01 18:34:14) (良:1票) |
468.《ネタバレ》 悲しいお話ではあるけど、何故か悲しさより不思議な気持ちが押し寄せてくる。触れただけでも壊れてしまいそうなくらいに純粋なエドワードを容赦なく迫害する住民たちはある意味人間の本質の一部を象徴しているかのように思える。僕は高校生まで毎年雪の降る所に住んでて雪には慣れているんだけど、それでも初雪が降ってくる日にはエドワードのこと思い出してたなぁ~。 【たいがー】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-07-16 16:02:22) (良:1票) |
467.《ネタバレ》 今はなき11PMという番組(EXTVだったかも)の映画特集でおすぎが「大人のためのおとぎ話」と絶賛していた作品。おすぎのレビューにはなびかなかったが、映像が美しかったので見に行った思い出の作品。ホームアローンと同時上映だった。 物語後半で、キムがエドへの恋心に気付き"Hold me."とお願いするがエドは"I can't."と断ってしまう。もちろんエドもキムが好きなのだが自分の手が刃物のため手を回せないのだ。そのことに悩むエド。実に切ないいい場面だ。また、この映画を素晴らしいものにしているのがダニー・エルフマンの音楽だ。これ抜きに「シザーハンズ」はありえない。実写映画としてつっこむところは多々あるかもしれないが、そこは「おとぎ話」であるからあまり問題にはならない。 なお20世紀FOX社の映画では、最初にあの有名な「サーチライトに照らされた20世紀FOXロゴ」の映像が流れるが、そのロゴが通常のものではなく雪を降らせた白いロゴになっている。同社の映画でオープニングロゴが変更になったのは(おそらく)この映画が最初という記念すべき作品。 2011年、20年ぶりに映画館で見た。20年前に見たときにははっきりとは意識しなかったジョニー・デップの演技のうまさに今更ながら感心した。デップ演じるエドワードは自分から積極的にしゃべることはしない。なので、表情だけで何を考えているのかわからせないといけない。それを視線や口角の動きで見事に表現しているのはスゴイ。初っぱなの20世紀FOXのロゴにダニー・エルフマンの音楽が流れてきただけで涙が出た。 余談だが氷像がプラスチックとバレバレなのは何とかならなかったものか。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 10点(2007-07-14 07:53:52) (良:1票) |
466.エイボン化粧品のセールスレディーは飛び込み営業の鏡です。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(吹替)] 10点(2006-02-01 17:59:59) (良:1票) |
465.《ネタバレ》 雪の降る理由から始まり、〝異形な者〟への一部の人の受け入れ。大衆の関心→受け入れ→疎外→迫害。純粋がゆえに同居する悪。そして純愛。これをおとぎ話(というよりも寓話)に描ききってしまった異形の名作です。純粋な者が生きにくい、愚かな人間社会を見事に皮肉っています。それにしても雪の降る理由がロマンチックじゃないですか。切ない結末ですが、エドワードは氷を切り刻み雪を降らせる事によって、二人の愛を凍らせ永遠のものにしたと思います。 こんな映画を撮り、オープニングの20th Century Foxの画面にまで雪を降らせてしまったバートン監督の頭、チョキチョキして中が見てみたいものです。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-11-14 18:35:23) (良:1票) |
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464.《ネタバレ》 シザーハンズは、私が映画を見始めてから初めて心から感動した映画なのでとても深く思い入れがあります。そういう感情も手伝ってか、今でも私の中ではNO.1の作品です。 最初は孤独で怯える瞳の人造人間エドワードが町に下りてキラキラした瞳にかわり、恋を知って動揺した瞳、そして結末に向かうにつれて切ない瞳に・・。ジョニーデップの瞳の演技が最高です。 ティムバートン独特の黄緑色の均整の取れた町並みの暖かさと、オープニングの流れ作業の機械部品の映像の冷たさのコントラストがとても好きです。 内容、俳優、映像、ラストの雪・・この映画はおそらくいつまでも私の中ではずっとNo.1なんだろうと思います。 【SnowWhite】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-10-29 19:55:58) (良:1票) |
【みどりいろ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-09-12 21:49:02) (笑:1票) |
462.《ネタバレ》 ティム・バートン監督の映画の中で一番好きなのがこの映画です。「チャーリーとチョコレート工場」も良いけど、これこそティム・バートン監督作品の最高傑作だと改めて思う。それにしてもこの映画、本当に美しい上に残酷でもあり、そしてとにかく泣ける。何が泣けるって、それゃあ、もう、両手がハサミの主人公という設定とそんな主人公が好きな子を抱きたくても「抱けない!」という時のあの切ない表情、姿、何もかも本当に観ていて切なくなる。個人的にティム・バートン監督、これを超えることは無理かもしれないと思ってます。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-08-30 22:13:00) (良:1票) |
461.小学生のころに観たときは、独特の雰囲気についていけずに挫折してしまったのですが、昨日久しぶりに観て大感動。やはり私は、ティムの映画が好きなんだな、と再確認するに至りました。 |
460.とても悲しい映画です。城にいたエドワードを勝手に連れ出しておいて、最初は珍しがってたくせに結局最期は見た目で判断して怪人扱い。エドワードの歓迎パーティーにいた義足のおじいさんもエドワードが弱い立場になった途端彼を悪人扱いだし、おばさん連中は悪人扱いしながらも最後まであの髪型。興味本位で近づいて、利用できるだけ利用して、ほんとに汚いです。でも人間が変わった人を見るときの目というものはこの通りだと思います。この映画を観るとエドのほうが人間らしい心を持っていると思う人がいると思いますが、むしろこの映画で描かれている人間こそ人間らしいです。エドのほうが人間らしいと思うのは、こうありたいという理想ではないでしょうか。人間に対する皮肉と、理想が入り混じったすばらしい童話だとおもいます。 【マクドウェル】さん 10点(2004-07-21 23:29:39) (良:1票) |
459.ファンタスティックとグロテスクが共存するティム・バートン。 その中でどちらかと言うとファンタスティックな方の彼の世界感。 とにかく美しい。 セリフが一言もないジョニー・デップは、この頃から既に演技派であった。 デップ、恐るべし! あ、ディップじゃないよ、デップだよ。 それと関係ないけど、ブルース・ウィルスじゃないよウィリスだよ。 【あむ】さん 8点(2004-06-14 00:55:24) (笑:1票) |
458.《ネタバレ》 せつな~いファンタジーなんですが、見終わった後こころに温かい物がしっかりと残る傑作だと思います。デップの演技も、バートンの美しい映像も最高。一人の女性を愛し、そして愛された思い出だけを胸に長い年月を一人で生きてゆくエドワード。でも、その思い出がある限り彼は幸せなんだろうな・・・。 【光路郎】さん 9点(2004-06-09 06:50:14) (良:1票) |
457.何故もっと早く見なかったんだろう…これが率直な感想です。 当時の私は、ウィノナがあまり好きではありませんでした。 共演時にはデップと恋仲にもなったため、愚かな嫉妬心から鑑賞を渋っていたのです。 今では、そんな理由で観なかったアホで浅薄な自分を大変悔やんでおります。 涙が枯れるほど、泣いてしまいました。 「ラブストーリーは苦手」と食わず嫌いをしていた私に、 初めて、ラブストーリーで純粋に流れる涙の美しさを教えてくれた映画でした。 狂おしいほどに、切ないです。 一度見ただけで大好きな映画になりました。 何度も何度も繰り返し見たくてDVDを買ったのに、 思い出すと切なくて、胸が苦しくて、見れないんです。(意味ねぇ~w) ティム・バートンは、本当に少年のように純粋な心をお持ちの方なのでしょうね。 真っ直ぐで、だけど切なくて、触れたら壊れてしまいそうなガラス細工のような恋。 それを逆説的な映像美で演出するので、そのアンバランスさが何よりも心に残ります。 いつか自分に子供が出来たら、ぜひ見せたい作品です。 この役はデップだから出来た役であり、デップのための役でしょう。 そして「ウィノナ、やっぱり可愛いし演技上手いわ…」と、悔しいけど彼女も好きになってしまいました。 単なる好みや愚かな先入観で作品を見ようとしないのは、 映画を愛する人間としてあるまじき行為なのだ、という事を実感させてくれた作品です。 【港のリョーコ横浜横須賀】さん [DVD(字幕)] 10点(2004-06-07 17:55:56) (良:1票) |
456.かなり以前ですが、ジョニー・デップが私生活で問題を起こし、某一般紙の社会面にも記事が載ったのですが、本人の最新の写真が入手できなかったのか、何故かそこに載っていたのは、本作出演中のエドワード役の顔写真。ものすごくアブナイ人に見えちゃっておりました。つまりですね、この映画、ファンタジー映画にしてはどうも主人公の顔がコワイ。実際、子供は観てて怖いらしく、私の姉も息子達が喜ぶだろうと思ってビデオを見せたところ、すっかり怖がってしまって(どうやらエドワードが悪者に見えるらしいんですね)。しかし私はと言えばもうオトナ、これしきの怖さは耐えられる訳で。この映画、ファンタジックな部分とオドロオドロしい部分、非現実的な部分とミョーに現実的な部分が、混じり合い切らずにチグハグさを残しながら、微妙にブレンドされて、独特の雰囲気を作っています。内容的にも同様の二面性があり、ストーリー自体は、あり得ないような設定の映画なんですが、その一方でエドワードの気持ちというのは実に現実的で---誰でも、とは言わないまでも、少なからぬ人々の共感を呼ぶものではないでしょうか(私もそう)。おそらくティム・バートンにとっては切実な映画であり、私もその切実さに共感せずにおれないのです。 【鱗歌】さん 9点(2004-03-28 01:24:47) (笑:1票) |
455.ティム・バートンでなければ、この世界観は作り出せないだろう。彼独特の不思議な味がある。奇才と呼ばれるに相応しい監督である。既に設定で勝利してしまっているところに加えて、物語の持っていき方も上手いので、素直に感動できる。もちろん、切ない話ではあるのだけど、ただそれだけじゃない何かがある。僕自身が滅多に雪の降らない街に暮らしていただけに珍しく雪の舞う日には空を見上げて感慨深くなります。 【もとや】さん 9点(2004-03-12 07:55:04) (良:1票) |