369.《ネタバレ》 公開当時の劇場鑑賞から実に23年振り2回目の鑑賞である。 トム・ハンクス、やはり鉄板の素晴らしい演技を見せている。 前半の無人島での様子は勿論凄いのだが、本作での彼の真骨頂は生還してからの描写。 雨降り続く中、ヘレン・ハント演じる恋人だったケリーに逢いに行くシーンでの必死に理性を保ち 紳士的に振舞おうとする彼の演技は、台詞が少ない事も有り神懸かり的なものを感じた。 今後彼がどの様な人生を歩むのか私達には知る由もないが、過度に時間に縛られない有意義な人生を過ごして欲しいと願うばかり。 蛇足 一番初めに登場した鳥の羽を模した作品を作る芸術家の女性が最終盤で再登場する。 これはスピルバーグが意図的に観客にミスリードさせる為の上手い演出だと思う。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-07-26 11:31:04) |
368.《ネタバレ》 “Cast Away”『(岸に打ち上げられた)漂流者』であり『投げ捨てる・見捨てる』って意味もあります。 それこそ命が掛かっている場面で、チャックは数々の選択を迫られます。飛行機が墜落する間際、救命胴衣とケリーの懐中時計のどちらを取るか?懐中時計を取ったチャックは運良く墜落から生き延びる。救命胴衣を取っていた場合、どうなっていたかは解らないけど、孤独な無人島生活で、ケリーの写真がどれだけチャックの精神を支えた事か。 島から脱出する際、大切な相棒ウィルソンが流されます。ロープを限界まで伸ばし、イカダを取るかウィルソンを助けるか?「すまないウィルソン」とずっと泣き叫ぶチャック。 今後の人生が掛かっている場面でも、チャックの選択は続きます。4年間夢見たケリーとの人生。その4年間にケリーが歩んでいた人生。直進して果てしない道を2人で進んでいくか、右折して10m先のケリーの家に向かうか。 チャックが開けなかった羽の描かれた荷物って、OPから出ていたんだね。ただOPの羽はピンク。妻からの贈り物を受け取った夫のディックはモスクワで浮気してる。チャックが最後まで開けなかった箱の羽は黄色。こちらもきっとモスクワのディック宛の荷物だったんだろう。チャックとともに4年間掛けて戻ってきたんだけど、どうしてチャックはベティーナに届けた(送り返した)のか?ディックが4年後もモスクワに居るとは思えないけど、もしチャックがディックに届ける方を選んでいたら?ここにももしかしたら、どちらかを選ぶ選択があったのかもしれませんね。 もしかしたら、4年前の別れ際にケリーに渡したプレゼント(婚約指輪?)、本来の役目を果たせなかったプレゼントと、届かなかった黄色い羽の荷物が、どこか同じ境遇に思えたのかもしれません。だから、届け先のディックでなく、送り主のベティーナに届けたのかも? 4年前に異国の地で夫を失っていたベティーナとの出会い。これから進む道は4つ。 救命胴衣と懐中時計。イカダとウィルソン。自分が夢見た人生とケリーの人生。ベティーナの家への道とそれ以外の道。どちらかを選ぶということは、どちらかを『捨てる』という事で、人が生きているという事は、それぞれの岐路で別な人生の可能性を捨ててきた結果なのかもしれません。 余談になるけど主人公の名前がチャック・ノーランド(No Land=陸地がない)って遊び心かな。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2023-05-17 23:22:12) |
367.《ネタバレ》 無人島で何もない状態から何年も一人で過ごすとは途方もないことに思われる。そこを一人で生き抜く生命力はすごい。ウィルソンもなかなか良い味を出しており、別れのシーンは悲しくて寂しい。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-27 16:48:53) |
366.《ネタバレ》 ああ、すごいいい映画でした。あれ、まだこんなに残り時間があるのに生還しちゃったとか思っちゃいましたけど、命懸けで還りついてからのその後がすごくいい。何を見ているのか分からない、それでいて潤んでいるようにも見える瞳。生きて帰ってきたけど、どこにも辿り着いていないようなチャック。何かもう心許ないラストシーン。ガチな墜落シーンやゴムボートのシーンも迫力ある。ケリーとの別れのシーンも相当いいぞ。真面目な映画だ。オラは好きだな。 【なたね】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-11-14 20:44:12) |
365.《ネタバレ》 前半の決死のサバイバル、ケリーに会いたいの一心で耐え忍んだ努力をしっかり見せていたにもかかわらず、「覆水盆に返らず」だと悟って「次に進め」はいくら何でも骨折り損だ。もちろん世の中すべてうまくいくわけがないが、映画だけでも希望を見出したいよ、この手の作品は。 生還を知ったケリーに旦那だけでなく子供が映り込む瞬間に、常識人だった主人公の行動は決定された。 あっさり4年もワープした進展具合が、ここにきて意味が出る。1年であれば、実は彼の子供でしたというハッピーエンドが用意(しかも再会したときは、主人公はすでにほかの男性と結婚して子供もいる、という勘違い描写付き)で、お決まりのハッピーエンド。 しかし本作はそれを封じるためにも4年後の設定。こうなると、さて、この男は観客の予想を裏切ってどんな行動をとるのかに絞られるが、結局は常識人で終了。ってことは何を言いたいの?となる。 俳優人トム・ハンクスだけはやりがいはあっただろう。普通の映画ならサバイバルのみか生還の苦悩どちらかだけが、両方演じられるのだから。 さらに、生還後をそれなりに尺を使って旦那を登場させたり、ケリーと会話させたりすることで、妙な雑念もわいてくる。 ケリーはいつから歯科医と親密になったのか?恋人の担当歯科医がどのようにしてケリーと知り合い心の隙間を埋めるようになったのか?彼女は目標をいったん取りやめていたと語っているが、歯科医の妻として不満なく生活しているのは明らかだ。そう考えると、主人公をそこまで愛していなかったのでは?なんて邪推も生まれてくる。 飛行機墜落から生還した男が、だれからも必要とされなかった、という流れには感動という言葉は与えられない。 ただ、ショーシャンク~作品の系譜と似ていることを考えると、キリスト教の精神が垣間見える。それで納得するしかない。 【やしき】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2021-03-30 16:49:03) |
364.遭難からの無人島でのサバイバル生活の映画 と、思ってたけど想像とちょっと違ったみたい。 孤島の独り芝居ながら、飽きずに観られたのは良かった。 終盤でモヤモヤしちゃってスッキリしないのが難点。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-04 23:47:10) |
363.《ネタバレ》 勧められ、amazon primeで観ました。 見終えた後、prime上での作品解説を読んだのですが、そこで内容のほぼほぼ全てを語ってしまっている。 否、語れてしまっているんです。 あまり重箱の隅をつつくようなことはしたくないのですが、 1.靴の先を切るとは思っていたので、それはそれで構わないのですが、切り口が綺麗すぎる・・ 2.10mのロープ、重要なアイテムなのはわかる。ロープが最初に出てくるシーン、ロープの先にあるモノが雑。いきなりあんなモノを見せられても 3.ラストシーン、PackageだけでなくWilsonも取り上げてほしかった 【hyam】さん [インターネット(字幕)] 4点(2021-01-09 22:43:39) |
362.手に汗握った映像。トム・ハンクスの熱演。理詰めで見応え満点の展開。「何一つ希望が無くても息をし続ける」(台詞に+1点)チャックの生き様が強烈な印象を残す傑作。「ウイルソ~ン」涙溢れる名場面でリプレイタイムとなりました。 |
361.《ネタバレ》 トムハンクスすごいなあ。 四年も島で過ぎたところにはびっくりした。でも、その感想に留まる映画であった。もう少し時間が短く完成されていたら、もっと見やすい映画だったと思う。 【ブリーバンデカンプ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-05-29 02:08:09) |
360.トムハンクスの演技が素晴らしい、役作りの為、25Kgも痩せたそうですね。 無人島生活は徹底してリアルに描かれており、只々救いのない状況に観ていて辛いものがある。 そんな中で、バレーボールのウィルソンと妻の写真だけが生きる支え、ほんと切ない。 船に救助された後の妻がすでに再婚しており、再開のくだりもこれまた切ない。 それでもラスト強く生きていこうという決意がラストシーンのアップで感じられ、感動しました。 【とれびやん】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-05-16 18:37:08) |
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359.《ネタバレ》 長い上映時間にも関わらず、最後まで飽きずに観れた。時間!時間!言ってた主人公が、時間とは無縁の無人島生活でどう変化していくのか?そこが本作のテーマかと思ったが、無人島でもせわしなく動き回るものだから、ん?とはなった。まあそうじゃなきゃもたないしね。ただちょっと気になったのは、漂着した時となんかあんまり体重に変化がないように見えたことかな。てか太ってない?(笑) 無人島から都会に戻った時のリアクションがやや薄味に感じたが、コメディではないし、もういい大人で4年間という微妙な時間もあって、こんなものかな~と自分に置き換えて考えてみたりした。パーティーの後の食べ残しや、簡単に火がつくライターなんかを意味ありげに眺めるシーンだけで十分。そう捉えました。 英雄大好きなお国だから、無地帰還した主人公は各メディアに引っ張りだこの有名人になったのかな?それで新たな人生を始められるだけの資金もできて、結局会社も辞めて、さ~てどこへ行こうかな~、ていうタイミングでOPで登場した女性(独り身になった)が現れる・・・うん、好きですね、こういうの。ラストの終わり方は非常に好きでした。 監督のところによるところが大きんでしょうが、あまりグロくないですね。過酷な割には。生々しくないというか。怪我しても痛そうで終わり。その後なにごともなく回復しちゃう。破傷風とかによくならないもんだと不思議だった。サバイバルとしてはやや小奇麗かな。 |
358.《ネタバレ》 4年間の孤島の生活からようやく生還したら愛する妻は他の男と結婚していた。でもこれはしょうがない。誰も責められない。無念だ…しかしラストでちょいと魅力的な女性に出会う。もしこの女性とうまくいったのならたぶん元の妻なんてどうでもよくなる。こっちの方が若いしね。男なんてそんなもん(笑)でも4年間酒なしで魚とカニばっかりはキツイよなぁ~ 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 6点(2020-03-18 22:00:17) |
357.《ネタバレ》 トム・ハンクスの一人芝居を見るような映画ですが、まったく退屈することなく最後まで一気に見ることができました。 この映画を見てまず思い浮かぶのは、アレキサンダー・セルカークの実話ですが、時代も違うしチャックの絶望感とは比べ物にならないと思うので、もしこれがただの過酷なサバイバル映画だったら見るに堪えないような気がします。 果てしない絶望感をしっかりと描きつつ、笑える場面もちゃんと作ってあって、生還後のストーリーにもリアリティがあって、、、、これが脚本力なんでしょうか。 エンディングは、事故以前のチャックだったら、絶対にあの荷物を届けたりしなかったでしょうから、奇跡の生還によって「生まれ変わったチャック」が象徴的に描かれていて、チャックにも新たな幸せが訪れると予感できる余韻もあり、とても後味が良かったです。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-10-03 18:56:07) |
356.無人島漂着サバイバルものだが、他の作品と一線を画するのは生還した後の苦悩と寂しさをしっかりと描いていることだろう。誰が悪いと言うわけではないのだが、彼は死んだと思ってその後の人生を立て直した婚約者は結局どうすれば良かったというのだろう?正解のない苦悩に胸が締め付けられるが、オープニングが伏線となっていたエンディングのシーンで、前向きに生きて、何となくその後の人生に希望があるかのような描き方をされていることに爽やかな感動がある。あとウィルソンとの友情や別れはやっぱり泣けた。好み40/50、演出12/15、脚本12/15、演技9/10、技術8/10、合計81/100→8/10点 |
355.《ネタバレ》 登場人物が非常に少ない本作。 無人島でのウィルソンとの生活は、なぜか強烈に印象に残っている。 ウィルソンとの別れも悲しい。感情移入してしまった。 【へまち】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-08-20 14:03:42) |
354.ずっと引き込まれました。 年月が飛んだときは驚きましたが…。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-07-17 01:17:01) |
353.《ネタバレ》 全編のほとんどがトム・ハンクスの独り舞台。無人島へ流れ着いた驚き、火を手に入れた喜び、友人ウィルソンを失った悲しみ、様々な感情に同調しました。恋人との顛末はやりきれない思いがしました。4年も不在(それも死亡推定)では致し方ありませんが・・・。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 8点(2017-06-16 23:26:45) |
352.何回も観てるけど、面白いです。まー殆どはトムハンクスの独壇場というか一人芝居なんだけど、その独り言があるあるなのが良い。今回は無人島での漂流生活であるが、この人は本当にどんな役柄でも演じれる役者さんですね。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-01-28 09:11:55) |
【よこやまゆうき】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-07-19 02:02:50) |
350.《ネタバレ》 うーん、つまらなくはなかった。でも物語は想像の範囲内。そして思ってた以上に遭難・漂流シーンが少なかったな。なのに尺が長い。冒頭の同じくプレスリー好きの女性アーティストとの今後が気になるラストで終了。ウィルソーーーーーーーン!! 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-04-21 16:26:10) |