484.個人的にとても不愉快だった映画。何故IQの低い人物だからといって、こんなにも晴れやかな成功とメロドラマだらけの人生を描く必要があるのか。「異質」な者への悪意をあからさまに見せ付けられて辟易しながら、何となく24時間テレビを思い出したりもした。というか冒頭の羽毛が舞い降りてくるシーンだけで寒気が・・・。 【仔豚】さん 1点(2003-10-26 18:45:42) (良:2票) |
483.素晴らしいストーリーにリアリズムなど要らない、と言い切ってしまいたくなる名作。追い風も向かい風もかわりなく、愛して身に受けるフォレストの生き方は、ある意味人間のあるべき姿を示しているようにも思う。一方ジェニーの抗う姿もまた人間そのもの。冒頭の羽のシーンと「ダン中尉は、神様と仲直りしたんだと思う」この短く深い台詞。これだけでも充分すぎるくらい映画的。CGの使い方、音楽、そして映画界の至宝トム・ハンクスの演技も素晴らしいの一言だ。 【poppo】さん 9点(2003-06-10 13:30:40) (良:2票) |
482.友人でフォレストのような弟がいる男がいる。とても怒ってました。正直私には彼がそこまで失望するなんて思いもしなかったのだが、以前のレビューで書いている人もいるように、馬鹿にしてるととても失望していた。感動したとか、心暖まる話だとか思うのは優越感がホンノ少しあるんだと心理学では言うけれど、どうなのだろう。当事者が不愉快になる映画はやっぱりいただけない。 【恵一】さん 0点(2003-05-04 11:39:15) (良:2票) |
481.アメリカの自画像的作品でアメリカ以外の国にアメリカとはこういう国だと解説するというよりもアメリカ人自身がアメリカってこういう国だよねって自分で納得するような内容です。アメリカの歴史上の事件や人物が多く登場しますが、主人公のキャラクターもあってかそれらに対して何らかの見解を示すこともなく終始フラットに流れてゆきます。ベトナム戦争を描いた作品としてはこれ以前の作品群で描かれた以上の新しい視点はなく全体のコミカルな調子も合わせて薄味で物足りなく感じます。走るのに何らかの意味を求めることもまた病理であるのかもしれませんが、少なくともフィクションの作り手側は最低限何らかの理由を設定すべきではないでしょうか。歴史に関する知識がなければ構築できない脚本なのにさも何も知りませんという風に振舞うのは不誠実です。これではあの時代を経験した人間が昔を懐かしんだり小ネタにクスリと笑ったりぐらいの楽しみ方しかできないと思います。もう一つ不満点をあげるとこの映画の中で周囲の人間や環境は変化するのに主人公の人格は全く変化しないことです。劇中のダン中尉(ゲイリー・シニーズ)の人生は感動的です。それは名誉の戦死を願っていた彼が生きることに意味を見出すように考え方が変化するからです。それに対しフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)の人格は初めから理想的な人間として完成しているので成長することもありません。実はこの映画って人間の変化と成長が描かれた王道のドラマとは微妙にずれた変な作りだと思うのですが、それがこれほどの大衆性を得ているのも不思議な話ではあります。 |
480.《ネタバレ》 “Forrest Gump”人名。なんだけど『間抜けのフォレスト』って意味になるんだとさ。フォレストの半生を描いた映画。 知能と足腰にハンディキャップを持ちながらも、母親に愛情を注がれ、アメフトのスターになり、戦争の英雄になり、ピンポン外交のエースからエビ漁船の船長から社長と、順風満帆な社会生活を送るフォレスト。 父親に虐待され、女子大を中退してストリップ劇場で働き、ヒッピーになり、体を壊していくジェニー。フォレストもジェニーは正反対の生き方をしているけど、アメリカの光の部分を生きるフォレストと、闇の部分を生きるジェニー。二人併せて近代アメリカ史という描き方なんだろう。 フォレストのために学長とも寝る母と、自分の欲望を幼い娘にぶつける父。フォレストの父親はどんな人物か語られず(休暇中と言っていたが)、ジェニーの母も亡くなったとされている。どちらも片親なのも、フォレストとジェニーは2人揃って表裏一体ってことなんだろう。 『一期一会』という邦題サブタイは、ありきたりだけどなかなか秀逸で、フォレストとジェニーの二人の出会いが、たまたまスクールバスで隣りに座ったこと。親友ババともバスで隣に。ダン中尉とは軍病院の病室で隣に。たまたま隣りに座った人との縁がフォレストの人生を変えていく。自分の人生を、たまたまバス停で隣りに座った人に語りかけるフォレスト。映画を観る人はフォレストの隣で、自分の歩んできた人生とフォレストの人生を重ねて観る事になる。 '81年のバス停から、幼少期の'50年代を思い出すことから始まる。当時の映像にフォレストがちょこちょこ入り込んでいるのも、CG技術があったからこそ出来た映像。プレスリー、ベトナム戦争、ケネディ、ジョンソン、ウォーターゲート、ジョン・レノン。この映画はフォレストの個人的な成長を描きながら、同年代のアメリカ人なら誰もが知っている人物、出来事。 そんな近代史を絡ませることで、「そういえばあの頃、俺は…」と、観るものに強い共感を感じさせたんじゃないかな。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 8点(2023-03-05 00:48:08) (良:1票) |
479.フォレストはアメリカの理想であり憧れだ。 純粋で無欲で、努力を努力と認識せず、知らぬ間に富と名声を手に入れる。 ただ、一緒になりたいジェニーだけを除いて── 彼が駆け抜けた戦後アメリカ現代史をマジックリアリズムで織り込んだ本作。 どこが良いのかと聞かれると返答に困る。 でも、スッと入ってくるくらい印象に残るエピソードばかりで、 同じくマジックリアリズムの手法を用いた『アンダーグラウンド』に近い気持ち良さがあると思う。 自分がしたきたことは自分に返ってくる。 フォレストは誰かの幸せを願い、ジェニーは社会に反抗する勝手気ままの人生を送った。 もちろん、中身が分からないチョコレートの箱と同じで、必ずしも良い方向に働くとも限らない。 混迷化する現在、フィクション以上に現実は物事を二極化しすぎている。 「これが良いから」と扇動して、「これはダメだ」と断罪するくらいに。 ただ、「身近な誰かを一人でも幸せにしたのか」と本作は幸福論の真理を突いていて、 歳を経ることに分かるようになった。 【Cinecdocke】さん [地上波(吹替)] 8点(2022-09-11 10:47:14) (良:1票) |
478.《ネタバレ》 (アメリカ人のための)アメリカ史という意味では存在意義のある作品なのだろうが、人間ドラマとしての面白味はあまり。 バス停を立ち上がった以降(回想終了)から、人間ドラマとしての面白さがあったかな。2時間20分のうち、2、30分ほど(笑) 被虐待児でも幸せになれてよかった…というのと、「死は生の一部」という台詞が印象的。 追記。他の方のレビューにありましたが、自分も今作から「アメリカ礼賛」な空気は感じませんでした。あくまで、ふつーに、偏らず、アメリカ史を描いてるだけだと思います。 そんなとこから「政治的イデオロギーが~」なんて言っちゃってる人は放っておきましょう(笑) 【Sugarbetter】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-09-29 19:52:28) (良:1票) |
477.観る者に勇気を与えてくれる、と同時にアメリカ万歳映画でもある。 いくらIQが低くても人間である以上、苦悩や葛藤など人間臭い部分が存在するはずなのだが、 そういった内面にはほとんど触れず、主人公のスーパーマンぶりを延々と見せつけられるだけ。 ラストも、「何これ?」と言いたくなってしまうようなご都合主義。 制作者には申し訳ないが、これで感動しろといっても無理な話。そこまで単純にはなれない。 もっと骨太のヒューマンドラマを期待していたのだが、 やっぱりアメリカ万歳への比重のほうが圧倒的に大きいという印象しか残らなかった。 トム・ハンクスという役者の魅力を加味して、甘めの4点。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2011-07-26 17:50:51) (良:1票) |
476.《ネタバレ》 トム・ハンクスの映画では最も好きな作品です。スクールバスのジェニーの隣の席が空いていた事、軍隊で素晴らしい仲間や上官と出会った事、これらは運命と言えば運命、偶然と言えば偶然。最初はどんな出会いもほんの偶然で、その偶然の出会いが後々いくつ運命の出会いだったと思えるかどうかは本人の生き方次第なのでしょう。フォレストの人生を見ているとそんな風に思えました。まさに一期一会、実にいい邦題です。彼の人生をアメリカの現代史と重ね合わせる展開になっていますが、僕にはそっちの方はあまり印象に残っていない。フォレスト・ガンプという1人の男の人柄と生き方に惹かれた。そしてママの教えが素晴らしく、その通りに生きてきたフォレスト。そしてその教えがフォレストJrに受け継がれていくような希望を感じさせてくれるラストもとても良かったと思います。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-05-06 21:21:06) (良:1票) |
475.マウイ島に行ったら、「ババ・ガンプの店」があった。店内には、お母さんやジェニーやダン中尉の写真が飾ってあった。シュリンプ天国という海老料理を注文した(美味しかった)。お店の外にはバス停のベンチが再現されており(チョコレートの箱とスニーカーまである)、そこで記念撮影。久し振りにこの映画を観たくなった。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 8点(2008-02-08 22:43:52) (良:1票) |
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474.一種のおとぎ話といえばそれまでなんだが、なかなか製作者はこだわりまくっている。アメリカの現代史を通じて描かれるのは、第1に、正直者がばかを見てはいけないという良心的な訴えのようだ。自己顕示欲や富と名声へのこだわりだけでは、決して成功はしない。無欲と相手へのいたわりが大事であり、それが成功の秘訣にもなる。しかし、だからといって本人が幸せかというと、そこはどうかなと疑問も示している。第2に、人生とは筋書きのないドラマのようなものというもの。自分の意思とは関係なく色んなものに影響や制約を受けるし、それを予想はできない。人との出会いと別れも同じだ。結局、人間とは偶然と社会に翻弄されるものだと、風にまう羽が示している。誰にでも思い当たる節はあるはずだ。 【パセリセージ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-03-07 23:32:12) (良:1票) |
473.昔から好きなので、なお更愛着が沸いてる映画です。最後のお墓のシーンは何回見ても感動します。「僕はママとダン中尉の言った事の、両方だと思うんだ」って所。もう最高です。この映画はアメリカ万歳だとか、ショーシャンクの空にのほうが良い!とか言われがちですが、そんなのはいいじゃないですか。この映画のテーマは素晴らしいです。人生は何がいいか分からない。それが分かっただけで俺はこの映画に10点付けたいと思います。 【カジ】さん 10点(2005-03-25 23:12:08) (良:1票) |
472.《ネタバレ》 何だろう?人生に行き詰まったり、失恋したりすると見たくなる映画なんです。作品の善し悪しとは別にその時その時の悩みに対応するような場面や台詞があって心にしみる映画ですね。最近、仕事、プライベート共にうまくいかなくてまた見てしまいました。そこで気づいたのは、物語のヒロインのジェニーのように辛い現実と渦巻く欲望に生きる我々はガンプのような存在を欲しているのかもしれませんね。 「また、精一杯あがいて、突っぱって生きてみるよ、そして何年後かに行き詰まったらジェニーのように帰ってくるよ。」 【SWORD】さん 8点(2004-08-11 16:00:07) (良:1票) |
471.残念ながら感動出来ませんでしたね。正直、知的障害者の行動・感覚というものに苛立ちを感じるので、違和感たっぷりでした。トムハンクスは好きですが、これはちょっとダメでした。映像は面白かったです。 【ゆうしゃ】さん 5点(2004-04-16 09:05:46) (良:1票) |
470.実際にはあんなにうまくはいかないんだろうな~~とは思いつつも、素直に感動しました。頭は弱いけど、真っ直ぐな心で周囲の人を幸せにし、自分も幸せになるという、希望のあるサクセスストーリー。いや、「サクセス」というより、人のひとつの生き方を敬意を持ってみることができました。何がいい人生かは分からないけど、ガンプは精一杯生きて、知り合った人々を幸せにして、充実した人生を送れていると思う。ジェニーの人生、小隊長の人生、ババの人生、色々な人の人生・行動に納得し、いいのか悪いのかは分からないけど、これもまた人生、と。一期一会というのもなかなか良い副題な気がします。あと、アメリカの史実と重ね合わせてみることができたことも、素敵で良かったです。 ヒッピー、ウォーターゲート事件、ベトナム戦争、ビートルズ、エルビスプレスリー、などなど盛りだくさんで、脚本の巧みさに尊敬さえ覚えます。 【凛々】さん 10点(2004-03-06 20:27:41) (良:1票) |
469.「人生はチョコレート箱のようなものであけるまで中身は分からない」って台詞が有名だけど、そんなん箱に入ってるんだからチョコレートだろうが和菓子だろうが何だろうが分かるわけないじゃん。 【紅蓮天国】さん 4点(2004-02-23 16:49:22) (笑:1票) |
468.《ネタバレ》 とってもよかった。フォレストのまっすぐな瞳、まっすぐな姿勢にすごく感動。ちょっと頭は悪いけど、言われた事はきちんとする、他の事は考えない、純粋な気持ちが彼を成功に導いたんだと思う。もちろん「んなわけねーだろっ!」ってとこはいっぱいあるけど、映画だからね。とにかく、ひたむきで一生懸命だから、戦場でも「助けてくれ~」って言われれば「自分も死ぬかも」なんて事は一切考えずに何人だって助ける。タダだったらドクター・ペッパーを15本も飲む。←ちょっと違う・・・「球だけをじっと見るんだぞ!」と言われれば、球に集中して卓球もプロの腕前に。友達と約束したらえびを獲る!何回やってもうまく行かなくても、とりあえず獲る!「儲けなきゃ」なんて気持ちはない。そんなまっすぐな姿がほほえましかった。ダン中尉もすごくよかった。フォレストもすぐに「船に乗るの?足がないのに?」なんて聞く。そんな二人は誰よりもわかりあえた友達なんだよねー。二人のシーンはすごくよかった。・・・あの彼女は勝手すぎて、ちょっと嫌だったな~。どなたかが書いていらしたように、時代に翻弄される人々の象徴ですよね。彼女。 ★とりあえずUSJに行ったら「ババ&ガンプ」のお店でえびを食べようと思う★ 【むぎむぎ♪】さん 8点(2004-02-20 22:49:34) (良:1票) |
467.ショー・シャンクが「必死に生きる」尊さを訴えているとするならば、この映画は「生きる」ということそのものをテーマにした作品だと思いました。我々は現世で生きていくうちに次第に小ざかしくなってしまい、人生に意味や目的などがあるように錯覚しているだけではないのか?そしてうまくいかない現実を目の前にして、神や他人や自分のせいにしてしまっていないか?そうではなくて、今生きているということ自体が美しいのだ、ということを訴えているように感じました。フォレストにまつわる幸運の数々、人を幸せにしていくエピソードを、彼自身が叙事詩的に語ることによって、何の駆け引きもない、命と命の触れ合いを描き出しているように思いました。歴代大統領やヒッピー文化、ベトナム戦争は、さほど重要ではないのではないでしょうか? 【神谷玄次郎】さん 9点(2004-01-22 02:23:57) (良:1票) |
466.《ネタバレ》 えびで儲けるところとか卓球のところは好きだけど、「うちは技術力あるからこんなん出来ます~」みたいなあざとい昔の映像との合成はいらない!ベトナム戦争のところとか随所にナンセンスの仮面を被って妙に説教じみた感じがして嫌だった。もっとお馬鹿映画に徹してくれれば良かったのに。 【わーる】さん 5点(2004-01-21 01:31:50) (良:1票) |
465.《ネタバレ》 ダン中尉!!ダン中尉!!ダン中尉スッゴイ好きです!ダン中尉を慕ってるガンプの気持ち、スッゴイわかります!!ガンプをバカにした売女を怒るシーン、スッゴイ好きです!でも、このシーンちょっとせつなくもなります。。。 【グングニル】さん 8点(2004-01-11 21:26:25) (良:1票) |