46.年配の方のための作品ですねぇ…。北林谷栄さんの名演は見逃せないし、メッセージとか色々伝わってくるのですが、さすがにもう少し展開がほしい。 【j-hitch】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-17 21:46:08) |
45.《ネタバレ》 前提となるべき主人公のパニック障害というものがどういうものであって、それがどのような影響を与えたのか、という点がほとんど描かれてない時点で失格。ストーリーはいきなりその辺をすっ飛ばして、信州の風景と周りの「いい人たち」先にありきでどんどん先に進んでしまう。つまり、設定によりかかっているだけの内容になってしまっているのである。これではいくら風景が美しくても意味がありません。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2010-03-08 01:29:24) |
44.病気で死に行く人、若くして死にかけている人、年齢的にいつ死んでもおかしくない人、何百人もの死を看取ってきた人…。それぞれの登場人物にまつわる死が描かれている。この映画は死で満ちている。でも抹香臭くない。不吉な感じもしない。もちろん映画としての演出なんだけど、繰り返し描写される信州の豊かな自然が死を包み込んでいる印象だ。病気にしろ、寿命にしろ、人はいつか死ぬ。そして、人の死生も自然の流れの中にある、ということではないだろうか。都会で暮らしていると、盲目的に死に対する恐怖が先行する。都市環境が死を被い隠し、生のみを強調するからだ。対照的に、自然は生と同時に死をも包含した概念だ。その懐に抱かれれば、都会で暮らすよりは素直に死に向き合える気がする。いずれ自分も死を迎えるときには、自然の多い場所の方が心安らかに逝けるのではないか、などと考えてしまった。冒頭で朗読される「雨ニモマケズ」の一節。「南ニ死ニソウナ人アレバ行ッテコワガラナクテモイイトイヒ」はその死生観を表現していると思う。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-22 23:51:19) |
43.《ネタバレ》 原作を読んでから観ました。レンタル店でDVDを借りようと思いましたがなかなか見つからず。題名から、邦画ホラーコーナーに入れられて、らせん、怨念、阿修羅のとなりかな?とさんざん迷って、無事ドラマ、ファミリーコーナで発見し安堵。原作同様いい映画でした。しかしおうめさんと小百合ちゃんを主人公にすればよかったのにと思います。阿弥陀堂だよりは、このふたりの絶妙なコンビによって生まれてた、信州無農薬、とてたて新鮮エッセイなのですから。無理してつけた幸田先生のくだりはいらなかった様に思えます。それより、女医が看取った300人の壮烈な最期と阿弥陀堂に住むおうめさんの人生観の対比、おうめさんの傍らで自ら病気と戦っている心優しい小百合ちゃんの姿を、孝夫の目から飄々と描いてくれたらそれだけで良かったのにと思いました。美しい信州の自然を織り交ぜて描けば、それだけで深い味わいのある映画になったと思います。ハッピーエンドは良かったのですが、それから5年後が気になりました。おうめさんは101歳、はたして生きているのだろうか?、小百合ちゃんの肉腫の再発はないだろうか?、高齢出産後の美智子は、医師としての仕事と育児を両立できるのか?、孝夫との熟年の危機は訪れないのか?などなど…。実はこの後が深いのですが、おうめさんの言葉どおり、「小説はいい気分になるために読むもんじゃ。やーな気持ちになりたくて読む馬鹿はいねーですよ。」そうか、おうめさん、やっとわかりました。余計な心配はしないことですよね。 【杜子春】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-29 17:52:22) |
42.善人ばかりで大した事件も起こらない、そういう映画は全然あってもよい。だが、根本的に思想が浅く甘すぎる。キャラクターも人物造形が薄っぺらくて、俳優陣それぞれが重みのある演技を見せているのがもったいなくてしょうがない。 映像も、自然は美しく、また、和室などでは望遠レンズを多用して黒澤映画を思わせるようなハッとする瞬間もあるのだが、安っぽいテレビドラマのような映像も混じっていて統一感がない。編集もうまくない。演技部分とドキュメントっぽい部分(地元のおばあさんたち?)も全くトーンが違っていてチグハグだ。前作「雨あがる」を作った人とは別人としか思えない。 【とと】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-02-21 03:29:58) |
41. 博士の愛した数式/雨あがる と同じ路線だ、と思ったら監督が同じだったのですね。こういう癒し系の話は嫌いではないけれど、世の中はいい人ばかりではないですからねぇとハスに構える人も出てくるんじゃないでしょうか。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-06-01 18:38:06) |
【魚】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-20 03:04:44) |
39.《ネタバレ》 都会に住んでいると、死というモノを身近に感じることはないが、田舎では生と死が隣り合わせで境界があいまいであるという環境において、医師として人の死に接する事によって「大切な何か」を抜きとられた人が、ことなる環境においては人の死に接する事によって癒されていくという事か。その変化を医師として立ち会った「死の瞬間に夕日が差し込む」という同じ情景で描くのは悪くないのだが、片やビルの谷間から指す夕日、家族も誰もいない、病院の一室で医師に看取られる個人タクシー運転手、片や、山の谷間から差す夕日、大勢の人間に、自宅で看取られる、ダンナの師匠 という事でコントラストしているようだが、あまりにも極端というか、あざとい田舎賛辞にも思えて、折角の自然体というか(これも作られ感があるが・・・。特に子供の描写は気味が悪いぐらい)、淡々とした展開が、最後に思いっきり過剰演出してしまった事により、作品としてのチグハグ感が否めない。 |
38.とっても薄~いカルピスを飲んでる感じの映画でした。冗長なストーリーと、美しすぎる田園風景と、善人しかいない村の暮らし。そしてときどき繰り出される薄っぺらな“人生訓”。別に悪くはないんだけど、現実の周辺を忍び足で歩いている印象です。大人のメルヘンといったところでしょうか。終盤で寺尾が書いていた“小説”は、絶対に売れないと思います。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-06-09 01:28:23) |
【マー君】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2006-06-01 15:26:55) |
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36.淡々とした流れの中に死というものがテーマとして描かれている。しかし、やはり単調な感じは否めず、観ていて飽きる。ドキュメンタリー的な部分もちょこちょこ入っていて、それに合わせたのか北林谷栄さんの演技が実に自然で驚かされる。これを演技と思わない人もいるんじゃないかとも思えるほどに自然。なんともリアルに普通のおばあちゃんを演じている。この演技を見られただけでも損はしなかった。 【MARK25】さん [DVD(邦画)] 3点(2006-05-25 06:52:18) |
35.《ネタバレ》 老若男女というものを含め、今自分の持つあらゆる背景により一番評価が左右される作品だろう。はっきり良とできる強調材料は北林谷栄(さすが)と樋口可南子(失礼ながら以外だった)の配役の妙ぐらいなのかもしれないが、逆に目立つ欠点も感じず安心して鑑賞できる映画だったように思う。自分の「今」に合っていたのかな。余韻がとても快い。ただ、「服と車」。原作の表現を知らないが、狙いは理解するにしても、この描写は少々あざとい。 |
34.いいんだよ~いいんだけどさ~寺尾聡は何やってんだよ!仕事しろよっ仕事!最後に子ども作っただけか>< 「雨あがる」は良かったのに・・ ハリウッドが物理的な作られた世界ならこれは精神的な作られた世界。そんなに人間はいい人ばかりか?40歳過ぎたらもう一回見てみよう 【かまるひ】さん [地上波(字幕)] 3点(2005-11-03 14:31:02) |
33.確かに映像はきれいでよかったんだけど、僕には長野県の観光PRビデオにしか思えなかった。寺尾聰は一日中釣りをしたり子供たちと遊んでばかり。まるでこうやって自然の中でのびのび生きるのが理想的だと言わんばかり。でもそれって田舎をただの「自然がたくさん残っててきれいな所」ぐらいにしか考えてない都会人のエゴなんじゃないの、って僕なんかは思ってしまう。 【とかげ12号】さん [DVD(吹替)] 5点(2005-10-27 23:49:39) |
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31.自分は田舎は好きで、さらに田舎の物語というのも好きなほうだが、この作品はどうも面白いとは思えなかった。あまりに自然を映しすぎだし、展開が淡々としすぎというか、テーマも、焦点があってないカメラのような、ぼやけた印象を受けた。エンディングロールを見ていたら案の定原作があったので、もう一度そっちのほうを読んでみたい。これは小説向きの作品だと思った。映画にするにはちと難あり(汗)でも、おうめさんの演技が素晴らしかった。あんな人がどうやって台本とか覚えるんだろう?とか逆に考えちゃうくらい素に見える演技だった。あの人にだけだったら、10点。 【透き通るBlue】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-05-25 18:37:13) |
30.おいおい、ちゃんと働けよ。と突っ込みたくなった時点から、面白みに欠けた。現実を見つめる大人を映画から学ぼうと思ったのは間違いかな。 【シネマパラダイス】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-04-26 08:52:21) |
29.《ネタバレ》 久々に、タイトルでピンと来た作品です。全体の印象としては「眠る男」のような感じを受けましたが、「眠る男」よりも親しみやすい出来であったと思います。緑に覆われた山々、昔ながらの日本家屋、一面に広がる田園風景、鬼ごっこや縄跳びをして遊び、日が落ちれば「夕焼け小焼け」を唄って家路につく子供達…。春夏秋冬、様々な色に染まる自然の中、おうめ婆さんの「阿弥陀堂だより」を通して語られる人の四季。迫り来る死期に全てを委ねるものもいれば、死の淵から戻ってくるものもいる。作品を通して、物語は淡々と進み、決して派手さは無いけれども、それぞれの役者が貫禄のある演技をしていて、しみじみと作品を味わう事が出来ます。特に、北林谷栄さんの演技は、普通に見ている分には素でいってるのではないかというくらいのものがあります。忘れられた日本を思い出させてくれるような、そんな作品でありました。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-21 19:38:32) |
28.同じスタッフ・キャストによる「雨上がる」は好かったです。でもこちらは地味すぎですね。売れない作家とか、奥さんが精神を病んでしまうとか、その辺に私も思い入れはあるのですが、展開がちょっと淡々としてしまった感じです。日本の農村の四季の美しさや、老いの問題、過疎地における医療の問題など、いろいろなテーマはあるのですが、未消化のまま終わった印象です。北林谷栄は凄いとは思うけれど、登場人物がばらけてしまうので印象がぼけてしまいます。それが残念。 【オオカミ】さん 6点(2004-09-20 11:46:25) |
27.私はつまらなかった派です。どうだいい映画だろう!って言う「あざとさ」の方が目立ってしまって・・・。それにしても眠い映画でした。どこか公民館あたりで上映会するにはいいんじないでしょうか。でもきっと子供は寝ちゃうでしょう(笑) 【たかちゃん】さん 3点(2004-08-28 16:14:01) |