175.うーん…。全然意味が判らなかったです。攻殻機動隊を観てないから当然なのかもしれませんが。正直、観終わったときに「“続編”と誰が見ても判るように書いとけよ!」と思ってしまいました。まあ、気がつかなかった私が悪いんですけど。 【バイオレット】さん [DVD(字幕)] 1点(2006-01-16 00:13:28) (良:1票) |
174.「イノセンス、それは命」劇場予告に使われていたセリフなんですけど、鑑賞してみるとナントナクそう思う。「ああ、そうかな」って。全編にわたってアレ、なんでしたっけ、昔の言葉を引用しまくってるんですが、まあそれは置いておこう(爆)命について考えている、考えさせられる映画でした。命の定義ってナンダ!?この部分を物語の主人公バトーが事件を追いつつ彼の中で答えを見つける、みたいなそういう話。事件がまあ攻殻にはよくある(笑)アンドロイド(劇中では別の言い方があったが忘れた。バイオロイドだっけか)の暴走の謎を追う、というものなんですが、結局そこに介入していたのはイノセンスだった…みたいな。SAC(スタンドアローンコンプレックス)の最終回答もコレに近いものがありますよね。ただ全体的にセリフが難しすぎて理解していくのが精一杯。唸るほど高いクオリティをゆったり拝む暇は僕にはありませんでした。でも今回イノセンスを見てAKIRAにしろ攻殻にしろ「なぜ僕はこの画をキモイと思うのか?」に一応決着がつきました。皆さんは思いませんか?攻殻の画にしろ、AKIRAの画にしろなんというか嫌悪感とまではいかないけど、不安感というかそこまで好きになれない感ってありません?僕はそれがあるんですけど、なぜそう思うのか?って考えたことなかったし、「それは制作者が勝手に決めた画の種類なんだから」くらいしか思いませんでした。でもイノセンスを観てて途中で「あ…」って感じた。なんか答えっぽいものを見つけたな、って。「人は人形をなぜ恐れるか?」っていう問いがあったんですね。コレじゃないかな、と。人形って怖くありませんか?僕も昔から「なんでこんなにキモイんだろう」って思っていたんですよ。で、あんまり詳しく書くとまだイノセンスも観ていないくせにこんな陳腐なレビューを読んでいるあなたに悪いのでフワっと書きますが、つまり、「どこからどこまでが命やねん!?」と。人形って人の形をしている。なぜ人の形をしているのか?なぜ子供は人形で遊ぶのか?子供は人間なのか?人間は…。様々な問いをしつつ、命の定義を探していく。そうして頭がクラッシュしかけた時、映画は終わる。EDテーマが回転しすぎた脳を癒す。フォーロミー。イノセンスはそういう映画。 【ようすけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-11 01:49:30) (良:1票) |
173.前作との因果関係云々言われているようだが、私の場合何も知らずに本作だけを観ている。それでも独立した作品として楽しめたと思う。とにかくメカにしろ背景にしろすべてに緻密な描写が素晴らしい。DVDで観たのだが、アニメ作品で「劇場で観た方が絵の迫力も音の好さもマシだったろうな」と思えるのは久しぶりな気がする。 後半のキムの館でのくり返しシーン。あれは、「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)の夢邪鬼とあたるのやりとりを想い出すね。そういう意味では20年経っても進歩がないとも言えるし(笑)、逆にそれだけこの手法が好きなのだとも言える。この辺を意識した人はどれだけいるだろうか? 山ちゃんと大塚さんという「心地好い声」の声優がメインをはっているのも嬉しいことだ。この二人の会話にさまざまな引用を絡めて、斜に構えた人間関係が築かれていく過程は、ニヤニヤしてしまう。孔子や世阿弥を理解できなくても雰囲気が楽しめるだけで充分だろう。それはとりもなおさず、最初の頃に大木さん(これも心地好い声)が言う「シーザー云々」の台詞がそれを暗示している。別に理解できなくたってかまわないのだろう。 と言いつつ7点なのは、やはり1度で理解できなかったというのが大きい。2回観たがまだスッキリしない。もう1度は観ないといけないなとは思っている。それくらい、「何度も観ないといかんな」と思わせる作品だ。つまらなければ2度と観ない。その結果点数は変わる可能性がある。今回はとりあえず(←口癖(笑))こういうことで。 (2004年12月9日11時23分追記) エンディングで流れる"Follow Me"って、私にとっては「アランフェス協奏曲」の一部にしか感じないから、よけいな歌詞つけて歌うなよって印象です。ギターソロの方が好いね。 【オオカミ】さん 7点(2004-12-09 10:05:52) (良:1票) |
172.クリオリティーの高さは文句無しに世界一だろう、呆れる程凄かった。ただ予想通り、世界観・ストーリーについては趣味が違った。「押井節」も覚悟していた以上で本当に参った。あそこまで抽象的でこ難しい言葉の羅列は嫌味にしか聞こえない。この監督は「多くの人に楽しんで貰う」という基本的な理念が欠如している。また、押井作品はどうしても盛り下がる傾向がある。今回も中途半端な”少佐”の登場で消化不良のまま終わった。最後にビデオで観たのが悪かったのか、最初にネタばらしの説明を観てしまった。本編のアクションシーンも含まれており、もう少し配慮があっても良かった筈。 【まさサイトー】さん 6点(2004-11-27 21:34:15) (良:1票) |
171.前作はそれなりに斬新でしたけど、同じテーマをまた繰り返してるだけのような 気がしました。人間と機械、現実と仮想現実の境界っていうテーマの作品が最近 多すぎやしませんかね?ひたすら登場人物が言葉遊びを繰り返すのを見続ける のは苦痛でした。同じ挿入歌が何度も何度も流れるのもしつこく感じたし。 小難しい映画は苦手です。エンターティメント性が無いと。 【あおむし】さん 5点(2004-10-13 17:49:36) (良:1票) |
170.“モノ”を創り出す上で、「凝る」ということは非常に大切だし、作品の価値が高まるほどに不可欠になるものだろう。この映画も「凝る」ということに関しては、極限まで突き詰められている。細部にいたるまでその力の入れようには圧倒される。しかし、だからと言って今作が凄い映画かと聞かれると、そうだとは言えない。これはもはや価値観の違いなのかもしれないが、凝るというその方向性自体が逸脱しているように感じてならない。膨大な専門用語や造語、加えて古文や古い諺の引用によるセリフ回しは、物語を紡ぎ出すにはあまりに混沌としすぎているし、製作者の独りよがりとも言えるのではないかと思ってしまう。描かれるテーマ自体は、濃厚ではあるが実はとてもシンプルなものだ。圧倒的な映像世界の中にもっと単純にその秀逸なテーマを描き出すだけでもこの映画は見事に完成するのではないか。 【鉄腕麗人】さん 5点(2004-10-08 14:35:39) |
169.おもしろい。人間とは何かという哲学の根本的疑問をなげかけてくる。攻殻機動隊の世界を崩さずに美しく不思議な世界を堪能させてもらった。出演人物がそれぞれに生への意味を問うており、それぞれに何らかの帰着をもつ。どこに感情移入するかで、違った視点で何回でも楽しめそうである。哲学に興味ない、アニメは嫌い、映画はわかりやすいストーリーだよという人にはお薦めできないが、そうでない人にはイチオシ! 【NARCISSE】さん 8点(2004-06-15 09:33:04) (良:1票) |
168.原作にあった悲喜劇の悲劇の部分だけクローズアップし、ただひたすら重く暗い作品に仕上がっている。もちろん映画として原作のノリを正確に再現しなければいけないわけではないのだが、それがこの作品にとってプラスになっているかといえば甚だ疑問ではある、むしろ押井守という作家はそういう「喜劇」を撮ることのできる数少ない映画監督の1人だと思うので、もったいないな、というのが正直な感想。また押井作品の特徴であるセリフ遊びも今回は消化不良気味、単純に「ハッ」とするセリフが無かったような気がする、「うる星」のメガネや「パト」の後藤など、あの台詞回しはそれ自体が「芸」として成立していたものだが、今回はそれが感じられなかった。それらは一般には理解されにくい部分ではあるのだが、それこそが押井作品のキモでありファンとしては最も「観たい」部分でもあったのだが・・・(かといって一般向けになっているというわけでは決して無い) いろんな意味で「難しい」作品。 【るね】さん 5点(2004-05-22 14:04:40) (良:1票) |
167.予想通り、マニアック過ぎるSF的要素、意味深な引用、大仰なCG・音楽などがこれでもかとばかり詰め込まれているので、一見難解な作品に思えるけれど、実はストーリーは単純だし、テーマもシンプル。要は「現実って何?」「生きるって何?」「愛って何?」、つまる所「人間って何?」って事だと思います(あくまで独断ですが)。そんなシンプルな事を描くのに、こんな大掛かりな仕掛けを用意しないと表現できない押井守という人は、きっとぶきっちょで恥ずかしがり屋さんなのだろうなあ、と思いました、僕は。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-04-07 18:23:34) (良:1票) |
166.いきなりザ・グレート・カブキの毒霧をくらわされたようなオープニング。「目、目、目が・・・」と必死で目を開けようとしてる間に相手のペースで試合が進み、気がつきゃ3カウントフォール負け。恐るべし、ザ・グレート・オシイ。タイトルとは裏腹に罪な映画だ。 【彦馬】さん 9点(2004-03-28 21:39:31) (笑:1票) |
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165.アニメでなければできないことを通して、アニメという枠を昇華してしまっている画期的作品。画の素晴らしさ、独特の世界観などはもちろんだが、人間存在のありかたや、他者性、自己とは何かなど近代思想の系譜にきちんとのっとった思想(=テーマ)が素晴らしい。それがちっともスノビッシュにならない演出も流石。原作マンガはよく知らんし、おそらく換骨奪胎しているのだろうが、押井守という人は、ちょっとすごいんじゃないか。アニメとかクリエーターとかいう狭い世界で、という意味ではなく。「攻殻機動隊」(映画)も素晴らしいし、「パトレーバー」などもよいが、本作は圧巻ですね。突抜けすぎていて、言葉を失いました。アニメ好きでない人にもぜひ見てほしい。 |
164.《ネタバレ》 恐らく押井監督はこの作品において、「人形」と「人間」を区別せず、そして(人間自身を含んだ)「動物」に対する愛と「人形」に対する愛をも区別しないという姿勢を取り、そこから見えてくるものをこの作品で表現しようとしたのではないかと思います。 個人的に印象に残っているセリフで、「鏡は瞥見するものであり熟視するものではない」というものがあるのですが、これに関しては、作中に出てくるような精巧な「人形」が登場するようになれば、人間と人形との境界が曖昧になっていくばかりであり、そのような状況であえて人間と人形の区別を問うことは、それこそ人間の存在基盤を曖昧にしてしまう恐れがある、従って我々はあえてこのような問いを発するべきではない、すなわち「鏡を熟視」すべきではない・・・こういう意味があるのではと思っています。 僕はこういう主張に対しては、ある程度共感すると共に、「ちょっとそれは考えすぎではないのか」という気がしないでもありません(もし上に書いたような主張が本当にこの作品に込められているのだとすればですが)。例えば作中での「子育て=人造人間製造の欲望」という考えに関しては、実感としてピンと来ない上に、このような考え方が余りにも論理的であり、人間の「人間臭い」面を軽視しているのではないかと思えてなりません。 もっとも、この点に関しても、押井監督は監督なりに回答を用意しているのかもしれませんが。そしてその回答が、ラストにおける少佐とバトーとの再会シーンに込められているのかもしれません。個人的に異論もあるとは言え、結局この点数にしたのは、このラストの展開がやたらに感動的だったからです。 <追記>久しぶりに見返してみて、その時もラストに至ってやたらに感動してしまいました。そしてその時になって、その原因が作品の構造にあるのではないかということに思い当たりました。 この映画は、物語が進むにつれて、人間の人間たる基盤みたいなものを揺るがしていく(もっともこれは押井監督の意地悪ではなくて、あくまでご本人の問題意識の表れなのでしょうが)という構造を持っていますが、ラストに至って少佐が「登場」し、そこでようやく徹底的に揺るがされた「人間性」に訴えかける事により、見る者(と言うかこの場合僕自身ですが)に何とも言えない、虚無的な寂寥感を伴う感動を与えるのではないか・・・こんなことを思いました。 【マーチェンカ】さん 9点(2004-03-12 22:53:10) (良:1票) |
163.職人魂溢れてるな~~。2D、3Dのビジュアルもさる事ながら、音が抜群に良い。ルーカススタジオで銃声からバセットハウンド(犬)の足音まで作ったとの事。ストーリーの本筋は案外単純。むしろバトーと素子の関係や人形と人の関係についての考察に重点がおかれていると思う。難しい言葉は監督の趣味でたくさん入れたそうだけど、ちょっといれすぎだったかも。自分はこういう作品が好きなので満点。DVD買おう。 【フレッチャー】さん 10点(2004-03-12 20:26:43) (良:1票) |
162.とにかく映像美、世界観、人物描写は見事というしかない。でも攻殻シリーズをそれなりに観ている人間としては少し盛り上がりに欠けたような気が(最後子供の人形を撃ちまくるだけなんて)。脚本は確かに引用が多く難しかったが、基本のストーリーは単純なので結構すんなりと映画に”侵入”することが出来た。主人公は目がないので表情が読み取りにくい。にも関わらず孤独、怒り、悲しみといった心の葛藤が伝わってきたのは演出の上手さと音楽、あとあの主題歌のおかげだろうか。ラストも意外とあっさりとした終わりにしてあるのには驚いたが、バトーもネットの海に消えて次回からトグサが主人公・・・とかにならなくて良かった。 【КОФЕ 】さん 9点(2004-03-11 15:16:58) (良:1票) |
161.映像、音楽は言うまでも無く素晴らしいです。ただ一つ残念なのは攻殻を観ていないと解からない部分があるということです。日本ではタイトルを攻殻機動隊2に出来なかったのもしょうがないと思います。ストーリーについての感想はというと、愛情について考えさせられました。ペットに対する愛情、人形に対する愛情、バトーが素子に対する愛情。 トグサが娘を想う愛情、すべてストーリーには関係ないですけど・・・ とにかく押井美学が詰まってました。人によって受け取る物は違うと想いますが、これだけの作品を観て後悔する人はいないと思いますよ。あと心に残った言葉は「林の中の象」でした。「たそがれ清兵衛」を連想させます。押井監督、P.I.G、ジブリのこれからに10点。 【ロロトマシ】さん 10点(2004-03-11 02:59:36) (良:1票) |
160.攻殻機動隊というものを全く知らずに、映画を観たいわば予習なしの鑑賞でしたが、素直に映像と音楽は美しいと感嘆しました。その映像の美しさが人それぞれの中にある判断基準内において、好き嫌いというベクトルに振れることがあるとしても。皆も指摘している「押井語」についてですが、私は鑑賞中は判るところだけ聞いていて、判らなくなってきたら流してしまいました。そのため、混乱はそれほど起こらなかったと思います。さて、肝心のストーリーですが原作1巻に書かれていながら、映画化の時に抜け落ちてしまったところがメインに書かれていますが、舞台と舞台を繋ぐ間というのがもう少し上手くできていれば、映画的に観ても完璧だったのではないかと思います。なんだかんだ言っても映画観たあとに私に原作を手に取らせたのですから、この映画は私の心の中に残ったはずです。そういえば、原作やSACには出てくるコミカルな思考戦車「タチコマ」は出てきませんね。彼らが出てくると、原作でもちょっとくだけた感じになって気が休まるんですけどね。 【もっちー】さん 8点(2004-03-11 02:24:27) (良:1票) |
159.衒学趣味な引用、耳たれ犬、変なメカ、やたら連射性能のいい銃など、押井守監督の自己満足な趣味爆発の映画でした。CG使いまくった映像も、技術の進歩には感心しますがグリグリして気持ち悪いです。ちょっと引きました。ストーリー自体は「人間が人形を作りたがり、そのくせ不気味に感じるのはなぜ?」という割とメジャーなテーマで入りやすいです。人形は人間存在の境界線を脅かす。子供も不気味な存在。そして自分がしっかり生きている、という感覚欠如の不安感。なるほど現代人に突き刺さります。でも魂(?)をコピーされかけた少女が人形になるのを拒否する、という行動は至極もっともで、バトーの説教はあまりピンときませんでした。あっち側にいっちゃってる感じです。ラストのトグサの子供、おみやげの人形、そしてバトーというシークエンスが引っかかりました。結局、愛が存在感の源だとでもいいたいのでしょうか?一回観ただけでは分かりません。オープニングはさすがにかっこいい。あと、川井さんの音楽もはまってました。 【おしりはばとび】さん 6点(2004-03-08 03:17:22) (良:1票) |
158.アヴァロン+攻殻+ビューティフルドリーマーって感じでしょうか?押井監督らしい作品でしたね。私はすごく好きです。ストーリーはごく単純ですが、如何せん引用が多すぎる!!全編「オタクがファミレスで交わす会話」みたいなことになってました。これを自嘲できる人、尊敬しちゃう人、単なる衒学趣味、とバッサリ斬る人、さまざまでしょうが…何にしても「観る人を選ぶ映画」をここまでのクオリティで作ることに、オタパワーの強みをしみじみ感じました。DVD買おーっと。 【モー子】さん 8点(2004-03-07 12:07:05) (良:1票) |
157.《ネタバレ》 いや〜難しい。字幕付きで見ましたけど、今の私の知識だと意味を解釈することはできませんでした。 なんとなく監督が言いたいことは、そう言うことかな〜。って思う程度。 世界観は、すごくかっこいいです。 キムの館は、似たような映像が流れて、話においついていないので、あれ俺どうかしたか?さっきみたような? という不思議な感覚になりました。これが狙いなんだろうな〜。 時間を空けてもう一度、見たいと思います。 【へまち】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-01-09 11:16:40) |
156.《ネタバレ》 映像は奇麗だがそれのみ。哲学的な匂いがプンプンする=自己満足感が強い 映画。単純に面白くなかった。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-01-23 14:27:44) |