53.《ネタバレ》 普通に評価したらまったくもってつまらない、そりゃラズベリーW受賞もするよって出来なんだけど、なぜか憎めない。シャマランはほんとうに変な人だ。 冒頭の虫(ネズミ?)と戦う図や、ボールペンをばらして空気を吸うためのストローにする流れ、コーンフレークのパッケージからメッセージを読み取る少年など、話の大枠ががたがたなのに、しょうもないディティールが絶妙な楽しさ。良くも悪くも、どこを切り取っても個性が感じられる。ジアマッティの拙い祈りの言葉や、鷲が舞い降りる瞬間を水面に映す演出なんかはとてもよかった。 妖精の名前が〝ストーリー〟とは……。メタファーと表現するのもためらわれるほど大胆不敵なネーミングだ。〝器〟の役割として監督自身が出演するのも明らかに含意がある。本を出してもなかなか認められず、最終的にはそのために死ぬはめになるが、一人の少年に影響を与え、やがては世界を変えることになる――シャマラン監督は大真面目にそんな気構えで映画を作っているんだろうか……そうなんだろーなー。 きっと彼は物語は「作る」というより「授かる」もので、自分が得たインスピレーションを観客に届けることを使命のように捉えているんじゃないだろうか。一笑に付しても許されるところだろうけれども、やっぱり嫌いにはなれない。 もっと設定を練って、冷静な目で脚本を組み直すことさえできれば、結構普通に良い作品になっていたかもしれない。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-05-07 11:47:32) (良:1票) |
52.前半、話の方向が良く分からずに混乱させられたが、ファンタジーとして割り切ってからはそれなりに観れた。それにしても展開・編集・演出(主人公以外)のぎこちなさは一体何なのか…。C・ドイルの映像は綺麗だったけど、視点の属性がはっきりしてなくて相変わらず良く分からないし。 【j-hitch】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2009-02-02 00:20:00) |
51.《ネタバレ》 つまり、物語とまなざしという、映画の本質的な何かを見た気がしたのだ。 それはブライス・ダラス・ハワードという女優のまなざしだけで、映画として足り得てしまっているという事実だけではなく、この映画における人々のまなざしの向け方、更にはクリストファー・ドイルのキャメラのまなざしの向け方を見ればそれは明かだった。そのまなざしの連鎖は、外を見せずに外を見させることだ。この映画にはアパートの外部は存在していない。またどこか狭いフレーミングで撮られたショットが多い。これらは決して窮屈であるということではなく、フレームやアパートの外の何かを映さずに、つまり見せずに見せているということだ。外があるのだから、そこには何かがあるのだ。それは世界であるし、あの獣でもあるだろう。フレームで切り取るということをよく言うが、これは間違いだと言い切りたい。フレームは全体から部分を切り取るためにあるのではなく、部分から全体を見せるためにあるのだ。 またシャマランは、水の妖精にあえてそして潔くも堂々と "ストーリー" という名をつけた。物語が映画において何であるのか。果たして物語は映画で一番重要なことなのか。物語があるから映画なのか。違う。物語は "導き" であるに過ぎない。映画を見せるために物語はある。誰か人が行動することを、考えることを見せるために物語はある。物語は原因に過ぎない。結果は映画であり、それを俳優であり、職人であり、監督が産み出す。観客が観るのは結果=映画であり、物語ではないのだから。つまり、シャマラン自らが過去に描いたような観客が仰天するような結末や、予想を裏切る展開などは、映画において大して重要なことではないのだ。重要なのは、そのような結末や展開の物語を映画としてどう見せるかであり、物語に引き摺られ続ける映画は映画ではないのだ。またそれと同様にこの映画がVFXにて(またそれを駆使しすぎずに)あの獣を描くのは、VFX(の乱用)が物語の足を引っ張っているのだという明示であり、物語をVFXから守らなければならないという答えでもある。紋切型の批評家は物語にすら参加することが出来ず、終いには敵視するVFXに喰い殺されてしまう。ただシャマランがVFXを否定していないというのは、ラスト、ストーリーがVFXに包まれVFXの宙へと飛び立っていくのを見れば明らかだろう。 何だか最近のシャマランは泣けるよなぁ 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-10-23 19:00:48) (良:4票) |
50.《ネタバレ》 サインと同じで「そのまま」ってことですね。 サインより楽しめたから2点。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 2点(2008-07-28 22:32:40) |
49.《ネタバレ》 話の設定は好きなんですが、もう少しスケールを大きくしてほしかった、 世界を変える女王相手の割には、敵などが少なく・・・恐怖の象徴と言われてた、 掟の三匹もなんか微妙だったのが残念・・・ 【O-Ⅱ】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-07-27 15:03:38) |
48.《ネタバレ》 期待ぜずに見ましたが結構おもしろかった。シャマラン監督なのでラストのオチを考えながら見てたけどストレートな映画でしたね。ポール・ジアマッティがいい味を出していました。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-29 18:57:27) |
47.シャマランは相変わらず非現実的なモノが好きなようですね。私もその手のモノが好きなのでシャマラン監督の作品には惹かれますが、キャラの設定なんか上手く作ってるんだけど作中では深く掘っておらず、今回は全てにおいて作りが甘いというか浅いかなあ。もっと練りこんで欲しかった。考えられたカメラーワークと画の構図はさすがだったけど。 よくシャマランと組んでいるジェームズ・ニュートン・ハワードの心情溢れる音楽は良かった。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-06-23 23:19:32) |
46.率直に言って、物語の先がどうなるのかという期待感を持続させてくれるという意味では純粋に楽しんで最後まで観ることができた。しかし、終わったあとのこの欲求不満は何なんでしょうか。最後にあっとヒザを打つ答えが用意されていると思ったのに…。そういう点では読後感は『サイン』に近いかったかも。 あんまり触れられてないと思うが、クリストファー・ドイルの撮影が素晴らしかったのは拾いものだった。 【とと】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-04-30 03:22:04) |
45.《ネタバレ》 これ深いか??東洋のおとぎ話の世界が現実に起こり得た事を鼻で笑って本気にしない大人がこんなにいない世界なんて非現実的すぎるでしょ?それに・・・そんな女王級の水の精がやってきたのに、何かが劇的に変わったとも思えないし、あのアパートに何故そんな主要人物が集まっているのかとか(それが必然だとしてもその理由付けがない)わからなかったなあ・・・。ちゃんとした意味があるとしても普通に観てたら分からないですよ。ワシに連れられて無事帰れて良かったけど・・・。この物語ってそれだけ?とも思えるし、シナリオが浅く感じられました。ただM・ナイト・シャマランらしい丁寧でゆったりした時間が流れる雰囲気は好きなんで、大甘ですが6点です。 |
44.あまり期待はしていなかったのですが・・・まぁ、その通りでした汗 アイディアは面白いと思うのですが、もうちょっと脚本を作りこんだほうが良かったのでは・・・って感じです。 子供が見るには難しすぎる、大人が見ると粗が目立つ、微妙な映画です・・・;; 【法子】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-10-23 17:49:01) |
|
43.うわぁ、酷評が多い。「サイン」と比べるとよくできていると思う。自分の好みに当てはまったんだと思う。誰が何の役割なんだろうとずっと考えさせられたので、素直に面白く感じた。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-21 01:14:25) |
42.《ネタバレ》 最初にポスター見てホラーだと思ってました(汗)。。。仲間集めが手抜きしすぎです、説明して素直に付いてくる住人もどこか変だ。引っ越してきたばっかで死んでしまった評論家に合掌です、唯一の犠牲者は彼だけでは? 【ないとれいん】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-09-30 21:59:32) |
41.世界が狭すぎ。ヒロインもかわいくない。ナイト・シャマランなので観ましたが、これからはナイト・シャマランなので観なくなりそうです。 【ダルコダヒルコ】さん [DVD(吹替)] 3点(2007-09-23 03:48:42) |
40.展開の持っていきようが無理やりすぎて全く入りこめなかった。なんで住人たちはこうもあっさりおとぎ話を信じてしまったんだろう・・・不思議だ。客観的にみると、ちょっとヤバい人たちの集まりだよねぇ。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-09-16 22:20:49) |
39.《ネタバレ》 ラストに出てくるように結局は子供に聞かせる御伽噺の映画化なのでしょうね。たまにはいいのかもしれないけれど、シャラマンに期待しているものではないですよね。 【かじちゃんパパ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-10 12:51:56) |
38.《ネタバレ》 率直に言えば、随分とお手軽に映画にしたなという印象。わが子に聞かせるために監督自身が創作した御伽話がベースとのこと。確かにそんな感じ。基本的に思いつきのお話なので、設定のワキは甘い。「何故、海の精は命をかけて人間世界を変えようとするの?」「何故ナーフを襲う化け物がいるの?」子供に聞かれるとお父さん(監督)は困ると思う。「どうしてだろうね」と優しくかわすか「どうしてもだ!さっさと寝ろ!」と逆ギレするくらいしか無いのではないかと思う。ご都合主義のオンパレード。特に荒唐無稽な話を住民たちが信じていく過程を省略したのは手抜きだと思います。おそらく人心掌握もストーリーの不思議な力のひとつなのでしょう。でもそれならば、作中で説明するべき。何でも「ファンタジーだから」で逃げられるものではありません。世界を変えるキッカケとなる“器”を、監督自身が演じているのも寒い。どんだけ自信家なんだと思う。完成度という尺度で本作を測るなら、決して褒められた作品だとは思いません。でも、自分はキライじゃありません。“大筋の”発想は結構好き。次々と役割に住人たちが当てはまっていく様は爽快だし、“世界を変えよう”というメッセージ性も悪くない。ですから、脚本だけ練り直してセルフリメイクしたら、上質なファンタジーに生まれ変わると思う。ストーリー役のブライス・ダラス・ハワードの透明感は相変わらず素晴らしい。そして何より本作を憎めないのは、もし自分が子供だったら、こんな面白い御伽話を聞かせてくれるお父さんを、大好きだと思うから。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-20 18:04:57) (良:2票) |
37.非常にストレートな作品。監督が誰だとかの先入感なしに観れば、素直にファンタジーとして楽しめるのでは?そして、監督の名を聞いたところで改めて観直せば、物語の背景に隠れているテーマが浮き彫りになってくる。勿論、それを理解したり支持したりするかどうかは別だけれど。この作品は、見終わった後にテーマやその解釈について大いに語り合うという楽しみ方が似合うのかも。そういう意味では好きなタイプの作品です。 私なりの整理では、あのアパートは世界そのもの、そこに住む住人は人類そのもの、主人公は救世主、ストーリーの出現は神の啓示、といったところかな?「2001年」を思い出してしまったのは、ちょっと珍しい、てか感受性なさ過ぎですかね?皆さんのコメントもそれぞれに微妙ながら決定的な違いが見受けられ、このレビューは読み応えがありました。 ただ、シャラマンさん、こりゃあいくらなんでも観客を選びすぎてませんか? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-29 01:50:58) |
36.《ネタバレ》 おもろないよ~。1本の映画を昼寝を3回はさんで見たの初めてやわ~。ひとには役割りがあるとか、言いたい事はそりゃあるやろうけどこれはアカンわ!登場人物に感情移入できないしテンポ悪いし緊張感もない・・・木の上の3人の中の3人、さっさと出て来いや~~~! 【レッドホーク】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-07-10 21:19:44) |
35.シャマランとはもう決別しようと鑑賞中何回思ったことか。 【mimi】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-06-22 00:11:59) |
34.つまんないと言えばつまんない。深いと言えば深い。これは好き嫌い別れるねー。ファンタジー・・なのかなこれ。結局ストーリーちゃんが何しに来たのかいまいちよ良く分からない。むしろ色々良く分からない。でも結構見入ってしまった。。。要はみんなストーリーの一部ってことか・・。でも「ヴィレッジ」の時も思ったけど、ブライス・ダラス・ハワードのあの顔好き。なんか良い意味で不気味で。てか一番ここで書きたいことは実は、なにげ思いっきりこの映画に出演してるけど、シャマラン監督って普通に男前では?って事です。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-06-21 21:45:59) |