83.主人公がとにかく魅力的である。 ガサツで無学だが、思いやりや家族愛にあふれる。 何かのトラブルも暴力に頼るだけでなく、臨機応変に対応する様もかっこいい。 役者の演技もさることながら、吹き替えの声優のキャスティングも素晴らしい。 この主人公と正反対の属性の黒人ピアニストシャーリーが徐々に心を開いて打ち解けていく、心あたたまるお話。 ラストだけなんか微妙だった。シャーリーが突然家に来て何か微妙な空気になるんだけど、何でラストであんなモヤモヤする展開をぶちこんできたのか、残念。 【椎名みかん】さん [インターネット(吹替)] 8点(2022-11-04 12:35:37) |
82.《ネタバレ》 全体的に分かりやすく、後味よくまとまっているのは評価できる。 品格を重んじる黒人と、粗野だが根は見どころのあるイタリア系白人のコンビで、ラストに向けてお互いの距離を縮めていくという王道ストーリーは多くの人を魅了するだろう。1962年という60年前のアメリカ南部の状況がいかに黒人にとって生活するのに困難であったかという状況も、日本に住むものとしては新鮮に映った。 ただし、やはり白人側から見たご都合主義という批判も多いようで、いかに事実に基づいたストーリーだといっても実際のドキュメンタリーはもっと地味でかつ目に見えにくい差別もたくさんあったんだろう。ユーモアや盛り上がりも手放しでは褒められない。 しかし、ラストの終わり方は秀逸。いろいろなわだかまりが解けていって、ハッピーになる締めくくりかたは好き。 それと音楽ロードムービーものでありながらセリフが多いので、吹替推奨。主人公二人の声がイケメンに変わりすぎてて戸惑うけど笑 【mhiro】さん [地上波(吹替)] 6点(2022-06-23 07:00:36) (良:1票) |
81.生まれも性格も違う二人が旅を通じて理解し合うロードムービー。 予定調和でラストも予想できる内容なんだけどそれでも面白い。 【miso】さん [地上波(吹替)] 8点(2022-05-04 23:38:41) |
80.主人公の成長物語ですね。 奥さんが理解者なところが暖かみが増す。 でも結局インテリだからなぁ。 出てくる料理はどれも美味しそーでした。 【すたーちゃいるど】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2022-05-03 15:44:12) |
79.最後の黒人専用バーの演奏で全てが昇華された。9点 そのために白人による上辺だけの上品な演奏会に耐え忍ぶ苦痛を与えたのであろう。 白人の彼らには差別のつもりは毛頭無い。そういう決まりだと信じている。「郷に入れば郷に従え」という言葉が好きな保守的な 人々が世界中に多いが、その決まりは正しいの?誰かの人権を踏みにじりつばを吐きかけているのでは無いのか?正しさとは何なのか。 今なお「差別と区別の」境界で苦しむ人々が世界中にいる事は肝に銘じておきたい。 特に印象的なシーンは、トニーが警官に問い詰められイタリア系だと言ったとき、警官に「お前も半分クロだ」と言われ思わず警官を 殴ったシーンだ。その時トニーは何を感じ何に怒ったのか色々と考えさせられた。そこから一気にトニーとドクターの距離は近づく。 それと最後ハッピーにさせてくれたのは、奥さんに手紙の作者がバレバレだったことですかね。 まぁ、あのやんちゃなトニーが素敵な手紙を書けないことくらいはお見通しですよね。 【hibari_21st】さん [インターネット(吹替)] 9点(2022-02-24 09:14:27) (良:1票) |
78.現実はもっと不愉快で陰湿な状況だったと思いますが… なかなか被差別の無念さや怒りを当事者感覚で理解するまでには至りませんが、「最強のふたり」を彷彿させるグッとくる映画でした。 【ProPace】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-01-31 21:45:26) |
77.人種差別とか歴史的背景が分かんないと良くわかんないじゃないの?面白いのコレ? と散々文句を言う兄を、人間は想像力が無いといけない、絶対良い作品だからと説き伏せて鑑賞。 エンディング中、家族全員「良い作品だったねえ」と感想が零れ落ちた作品。 人種差別という暗いテーマだけれど、 終始温かさが溢れており、悲しみと笑いのバランスがすごく良い。 観終わったあとには、静かな感動が押し寄せてきます。 一つ一つの台詞に深い意味があるし、二人の少しずつ変わっていく様子が 細やかに描かれているので、一度では汲み取れ切れなかったかもしれない。 また、誰かを説き伏せながら、この作品をもう一度観たいと思います。 【うらわっこ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-01-02 19:16:13) |
76.人種差別の難しいテーマながら暗くなくテンポよく進む力強い脚本に飽きがこない。 旅を続けていくうちに芽生える友情は垣根を超えたスッキリ爽快のロードムービー。見ていて心地よい。 ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの配役も素晴らしい。 オスカーで頷ける作品ですね。 |
75.素晴らしいバディムービー。公開終了間際にギリギリ間に合いましたが、本当に映画館で見てよかったと思える作品でした。今年No.1はもうコレで決まり。BD出たらもう一度ゆっくり見直したいです。 【はりねずみ】さん [映画館(字幕)] 10点(2021-12-12 12:34:37) |
74.最初に based onではなく inspired byとあったので、製作者は「演出も加えていますよ」という意味を込めているのだと思う。制作年から50年以上前の話なので、当時を知る人も減り、記憶も鮮明では無くなっているということもある。それを「真実に基づく」と訳してしまうと誤解が生じると思う。「事実を元にしたフィクションである」ぐらいにしておいた方が、良いのではないか。 とはいえ、内容的にはとても良かった。直近でも Black lives matterが大きな社会現象になるぐらい、未だに人種差別問題が歴然と残るアメリカでは特に意義深い作品なのだろう。ドンが「暴力では何も勝ち取れない。威厳を持ち続けることだけが勝つための方法だ。」と言うが、それが用心棒兼ドライバーに向けられたものというのが、問題の複雑さを示している。最初は距離のあった二人がお互いから学んでいく姿は、見ていて微笑ましいものだし、見習いたいと思う。 実話モノ、人種を超えた友情モノとして「最強のふたり」を思い出した。あちらもいい映画。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-01 08:05:20) (良:1票) |
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73.ひと悶着ある度に、トニーはどんな気持ちでいるのだろうか。 ドクはどんな想いでいるのだろうか。 最初は開いていたなんてものじゃない距離が、 実はゼロ距離だったのだということを、 トニーはもちろんドクも気づいていったのだろうと思う。 「南部に行くドクの勇気」とセリフにあったが、 それは片側だけの勇気ではないだろう。 凝り固まった四十肩のような、しかも痛みを増すような社会の中で たった二人は、されど二人は間違いなく同じになった。 他の映画だと、一方的である描写が多いとおもってしまう中で この映画は一方的では済まさない、痛快ではなくオデンのような染みた心の動きがある。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 10点(2021-11-27 22:41:09) |
72.実話ベースらしいが南部の黒人差別が題材の作品。黒人の彼と白人の運転手、共に良い俳優さんですね。心暖まる素晴らしい作品。 【SUPISUTA】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-10-07 17:50:30) |
71.白人と黒人、境遇も性格も異なる2人が、雇用関係の下、2ヶ月間一緒に旅をする中で、 様々な問題に直面しながらも、友情が芽生え、それを深めていく・・・という話。 「王道」というべき話の展開は、分かりやすい。 反面、映画としては角が丸く、インパクトはやや薄い。 毒は薄いが、まとまりがよく、無難に面白い。 学校の教育教材としてはピッタリかも。 そんな映画でした。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-09-26 12:31:21) |
70.この様な素晴らしい映画がアメリカで作られていても、それでも今でもなお、アメリカ南部では黒人が一般公共施設を利用することを禁止制限した法律が存在していることが驚きですね 【アキラ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-26 14:24:17) |
69.とても心温まる素晴らしい作品素晴らしいロードムービーでした! 助演男優賞獲ったマハーシャ・アリも良かったけどさ、 個人的にはヴィゴの役作りハンパないってw 【シネマブルク】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-08-22 02:43:35) |
68.例によって、まったく予備知識なく視聴。『最強のふたり』を彷彿とさせる映画で、「見ていなかった自分」を責めたくなりました。彼らもまた最強のコンビ。実話だと知ってさらに感動。フライド・チキンのシーン、オレンジ・バードのシーン、パンクのシーンが好き。前向きに生きることの大切さを改めて教えてもらいました。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-08-06 12:02:38) |
67.重い話しなのかな、暗い話しなのかな、と勝手に敬遠しておりましたがそんな事はない、あっという間の2時間でした。 紳士すぎるドクターと江戸っ子イタリアンは最高のコンビだと思います。 教科書でしか見たことのなかった信じられない差別描写は私には(表現として)新鮮でしたよ。今も大変な問題になっている事を忘れてはいけませんね。 美しく、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる素晴らしい作品でした。 【Kの紅茶】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-31 02:44:13) |
66.《ネタバレ》 「粗にして野だが卑にあらず」的な主人公が魅力的。対象的に孤独なエリートとして描かれた〝ドクター〟との絡みも、硬軟織り交ぜていい感じ。特に最終盤、演奏キャンセルから帰路、そしてラストの奥さんのセリフに至るまでの展開は、けっこうグッと来ます。 しかし、残念に思う点もいくつか。まず先々で起きるトラブルがいずれも紋切り型というか、黒人差別を扱った映画で何度か見たことのあるシーンの焼き直し感が否めません。どこまで実話ベースなのかはわかりませんが、無理やり創作感が漂います。あるいは実話ベースであるがゆえに、あまりぶっ飛んだエピソードを創作できなかったのかもしれません。 そしてもう1つ、そもそもなぜニューヨークで成功しているピアニストが、わざわざ偏見の坩堝である南部を回ろうと思ったのか。そして回った結果、何か得たものはあったのか。バンドメンバーの口からサラッとは語られましたが、本人は一言も言及しませんでした。この部分を少しスッキリさせてほしかったかなと。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-12 02:31:39) |
65.《ネタバレ》 監督がピーター・ファレリーだからなのか、所々笑えるところが皮肉っぽかったりする。 自分とは正反対といえる二人が旅をすることで信頼、友情が芽生えるという正統派ロードムービー。 とても観やすくほのぼの感も、チクリとくるとこもいい塩梅です。オープニングからしっかり掴まれました。 ヴィゴ・モーテンセンの太りっぷり、食べっぷりがいいですね。役のために体重を増やしたんだろうな。 ドクとトニーの人物がしっかり描かれていて、しかも白人トニーと黒人ドクの立場とかキャラが通常の人種差別を扱った映画とは違っていて、ここが面白いネタになってると思います。 トニーはイタリア系の家族と仲間に囲まれている、しかしドクは黒人の中にも入っていけない黒人、白人から天才と称えられても一線はしっかりひかれてるのでどこにも属せない。労働している黒人たちは部外者を見る目でドクを見つめる。 人種差別の映画は数あれどこういう立場の黒人を描くというのは記憶にないです。 「オレンジバード」でバンドと一緒に即興演奏するドクのイキイキして楽しそうな姿が好きだなあ、ウルっときいてしまいました。 そしてトニーの息子ニックが成長し、映画製作の道へ進み父親の体験を映画にし、作品賞に脚本賞、マハーシャラ・アリに二度目の助演男優賞をもたらした。何コレ、ドラマチック過ぎじゃないですか。 でも本作で3度目のアカデミー主演男優ノミネートのモーテンセンだったんですが、エジプト系のラミ・マレックに。これにはちょっと意外に感じたんですが、アカデミー賞ってご時世、情勢にかなり影響されるんですねぇ。 「刑事ジョン・ブック」でアーミッシュのちょい役でもそのカッコ良さが目立ってたヴィゴ・モーテンセン。 本作の彼は最高に良かったと思います。 1年ぶりに再見しました、シーンの全てが良いです。こんな映画はなかなか無いので評価もプラス。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-06-30 13:15:31) (良:2票) |
64.《ネタバレ》 いいよ、これは。素敵じゃないか。最初から最後まで無駄がなくて、あっという間の2時間。 ピアニストの物語なのに、音楽はあくまで脇役で、友情がメインなんだもん、そしてこの二人が強い。男くさい。 少し笑える小ネタから、生き方や人生の葛藤、人種差別の深いテーマまでバランスよく織り込まれていてちょうどいい。 何を解決するわけでもないが、自分を突き通しながら答えをお互いに見つけていく、脚本といい演技といい、全て心地よかった。 【Keytus】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-06-30 01:38:28) |